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2013年10月01日

友達には秘密にしておきたい『自分を変える89の方法』


自分を変える89の方法
自分を変える89の方法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読本・気になる本」の記事の中からの1冊。

いわゆる「自己啓発本」なのですが、刊行時期を考えると、さまざまな本の元ネタだったのかもしれません。

アマゾンの内容紹介から。
自分史上最高の「やる気」を引き出すセルフモチベーション術。25カ国20言語で出版。初版から18年読み継がれる世界的ロングセラー第3版、新訳で登場!

なお、タイトルは久々に「ホッテントリメーカー」のお世話になりましたw


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【ポイント】

■1.自分が死ぬ日のことを想像する
 心理療法士ディヴァーズ・ブランデンの指導で「自分がもうすぐ死ぬとしたら?」というエクササイズをしたことがある。このエクササイズのやり方はこうだ。
(1)「自分がもうすぐ死ぬ」という場面を想像する。
  そのときの自分の感情を具体的に思い描く。
(2)あなたの大切な人が、1人ずつあなたを訪ねてくる場面を想像する。
 彼らに、死ぬ前に伝えたいことを考える。
(3)それを声に出してはっきり言う。


■2.大きな仕事にはのろのろと取りかかる
 大きな仕事というものは、永遠に片づかないような気がするものだ。その仕事を最後までやり切ることを想像するだけでうんざりして、やる気なんて出るわけがない。
 しかし、こんなときにモチべーションを高めるいい方法がある。自分が世界一の怠け者になったつもりで、その仕事に取りかかるのである。(中略)
 これは、やってみればとても楽しい。しかも、こうやってのろのろと仕事を始めてしまえぱ、始める前の面倒だという思いも、不安な気持ちも、きれいに消えてなくなってしまう。
 さらに、不思議なことに、気合いを入れててきぱきと仕事に取りかかるより、ゆっくり始めるはうが、仕事は早く終わるのである。


■3.今日1日を最高傑作にすると決める
 伝説のバスケットボール・コーチのジョン・ウッデンは、父親から違うことを教わった。父親は彼に「今日という日を自分の最高傑作にしなさい」と教えたという。この言葉から、ウッデンはある人生の真実を学んだ。
 人生とは今日である。この先で待っている時間のことではない。
 時間が無限にあるかのように思っている人は、なりたい自分になるのをずっと先送りにしてしまう。目の前のチャンスに気づくことができず、ぼんやりと日々を送ってしまう。
 目の前にある"今日1日"がいかに大切であるかに気づいたとき、人は本当のやる気を持つことができる。


■4.小さな「過程の目標」をたくさん作る
 1日を通して小さな目標を設定する習慣がある人は、意識レベルもエネルギーのレべルも高くなるという調査結果がある。小さな「過程の目標」を作るというのは、アスリートが、試合の間ずっと自分のコーチをするようなものだからだ。
 小さな目標を決める人は、そうでない人よりも幸せになれる。それは、周りに振り回されず、自分の1日を自分でコントロールしているという感覚が深まるからだ。


■5.小さな変化から始める
 人生が停滞するのは、変化を起こせないからではない。小さな変化につながる、小さな取り組みをまったくしないからだ。
 人生を1枚の絵画と考えるなら、一瞬で人生を変えることを願うのは、たった10分で傑作を完成させてギャラリーに出そうとするのと同じことだ。自分は未完の傑作だと思うなら、小さな変化を大切にしなければならない。
 身体を鍛えたいなら、エレべーターを階段に替えることから始める。健康になりたいなら、ランチにサラダや果物を取り入れて、少しずつ食習慣を改善する。それだけで立派な変化だ。理想に向かって着実に歩んでいる。


■6.心配を行動に変える
 私には、心配を行動に変えるシステムがある。ご紹介しよう。
(1)気になる心配事を5つ書き出してリスト化する
(2)心配事1つにつき5分、具体的な行動をする
 以上だ。このシステムでは、行動にかける時間は全部で25分だけと決まっている。これなら時間がないときでも、集中して取り組める。やることの多さに圧倒されることもない。(中略)
 行動は、短時間で簡単な行動でいい。そんな小さな行動を取るたびに、恐怖が消えていくはずだ。恐怖と行動は共存できない。行動があるところに、恐怖は存在しないのだ。


■7.自分の"真の実力"のことは考えない
 ウィンストン・チャーチルはこう言った。
 私はライオンではないかもしれないが、ライオンのように吠えることならできる。
(中略)「自分にその力はあるのか」ということばかり考えていると、行動を起こす前に疲れ果ててしまう。それに「その力があるのか」を考えても、結論は出ない。結論は、やらなければわからないのだ。
「あなたの真の実力」がどうであろうと、とにかく行動することならできる。つまり「行動は、あなたの真の実力など気にしない」のだ。この事実を忘れないようにしよう。


【感想】

◆今回画像は貼っておりませんが、実はかなり付箋を貼りまくっております。

とはいえ、自己啓発書の王道的ネタと言うか、どこかで目にしたものがちらほらあったのも事実。

例えば、上記ポイント初っ端の「自分が死ぬ日のことを想像する」というものなど、まさにそうです。

ただし、冒頭で触れたように、本書の初版の刊行時期が18年も前だと思うと、このお話を含め、本書が元ネタの可能性は否定できないかと。

実際、和書における心理ネタの多くも、『影響力の武器』が元ネタだったりしますしね。


◆逆に私にとって初見だったのが、ポイントの2番目の「大きな仕事にはのろのろと取りかかる」。

確かに、「大きな目標」があった場合に、まず「小さな行動をする」ことの大切さは、この本でも強調されていました。

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣

参考記事:【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

本書で言うと、ポイントの5番目もそうですか。

ただ、そうではなくて「のろのろと取りかかる」というのは、ユニークだな、と。

これはちょっと、機会があれば試してみたいと思います。


◆また、割愛した中で興味深かったのが、リラックスには「自発的リラックス」と「受動的リラックス」がある、というお話。

「自発的リラックス」には「トランプ、庭仕事、犬の散歩、チェス、テレビゲーム」等々が含まれ、これらは「状況が常に変化するため、予測できない状況に対処する」必要があります。

ゆえに「自発的リラックスには、創造性と知的なやる気を高める効果がある」のだそう。

そして、こうした活動は、脳のある部分を休ませると同時に、他の部分を活性化する効果があるため、その後仕事に戻ったとき、リフレッシュされた脳は素早く回転するのだとか。

一方「受動的リラックス」には「飲酒、喫煙、エンタテイメント映画や小説」等々が含まれ、これらは、「精神の働きを鈍らせてしまう」ため、仕事に戻っても頭がうまく働かない、とのこと。

今までリラックスといえば、その人その人で嗜好があるものだと思っていましたが、仕事の合間に「受動的リラックス」を好まれる方は、意識しても良いのではないでしょうか?


◆もう1つ、小ネタとして面白かったのが、「受講したセミナーで覚えておきたいものを手紙に書いて家に持ち帰り、1ヵ月後に自分に向けて投函する」というTIPS。

もう1度セミナーを受講した気分になれた著者は、自分のセミナーでも受講者に手紙を書かせて、それを回収し、1ヵ月後に送り返したところ、大評判だったのだそう。

セミナーの受講内容をマインドマップでまとめてらっしゃる方も、自分宛てに1ヵ月後に送ってみれば、同じような効果が実感できるかもしれません。

私も日々書いてるこのブログを、たまに読み返すと、新たな気づきや発見に遭遇することもありますしね。


◆個人的には、先日レビューしたこの本のように、科学的なアプローチが施された自己啓発書が好きだったりします。

やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~
やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~

参考記事:【スゴ本!】『やってのける 〜意志力を使わずに自分を動かす〜』ハイディ・グラント・ハルバーソン(2013年09月24日)

とはいえこの手の本は、頭で納得できても、なかなか心で納得はしにくいもの。

その点、本書のような自己啓発書の「王道的なアプローチ」だと、感情的な「やる気」が湧き上がってくることウケアイ。


モチベーションを高めるために!

自分を変える89の方法
自分を変える89の方法
自分が死ぬ日のことを想像する
なりたい自分になったかのように行動する
未来の「最高の自分」を思い描く
不安に集中しない。目標に集中する
本番以上の状態を経験しておく
すべての行動基準をシンプルにする
周囲の世界から黄金を見いだす
自分の「やる気ボタン」を見つける
小さな目標を立て必ずやり遂げる
「人生の指南書」を見つける〔ほか〕


【関連記事】

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【速報】アマゾン中古で超高値の名著『成功の心理学』が新訳で登場!(2012年04月23日)

【ネバリズム】『たった1つの言葉が人生を大きく変える』マーディ・グロース(2012年04月04日)


【編集後記】

◆齋藤 孝先生の書き下ろし文庫本。

プレッシャーに強くなる技術 (PHP文庫)
プレッシャーに強くなる技術 (PHP文庫)

これは齋藤先生の本の中では「当たり」のヨカン!?


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