2013年09月26日
【仕事術】『最強「出世」マニュアル』浅野泰生
最強「出世」マニュアル (マイナビ新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、株式会社MAP経営専務取締役である浅野泰生さんの仕事術本。タイトルは仰々しいですが、書かれていることは、意外と真っ当で、ビジネスパーソンの役立つことウケアイかと。
アマゾンの内容紹介から。
出世はテクニックです。
上司が望むパフォーマンスを発揮してみせれば、思いのほか簡単に出世してしまうものです。
大学受験のときはあれだけ志望校の傾向と対策をねったのに、社会人になってからは、出世を決める上司や会社のことをほとんど勉強していない、という人が多いのではないでしょうか?
本書は入社1年で平社員から取締役にスピード出世した著者が、上司や会社の傾向と対策から導き出した「出世するためのノウハウ」をまとめたものです。
アベノミクス効果で景気も上向いたいま、突然不況になって昇進ストップなんて事態にないうちに、最強ノウハウを駆使してどんどん出世しておきましょう。
帯には小宮一慶先生の推薦文が光る注目作です!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.評価をする上司のことを知る出世という視点では、会社には、評価する人間と評価される人間しかいません。出世したいと思っているあなたにとって、「相手」を知ることが最も重要です。もちろん、その「相手」とは、評価する側の人間であるあなたの上司です。(中略)
就職活動をしているときにあんなに会社の研究をしたのに、会社に入ってからは会社のことを知ろうとしない。好きな人ができたときにあんなに相手のことを知ろうとしたのに、自分を評価する上司の人となりは理解しようとしない。評価してくれる「相手」を知らずして出世はあり得ません。
■2.当たり前のことを当たり前にする
大学を卒業して就職した会社の入社式で、人事部長から「会社に入って一番大事なことは、当たり前のことを当たり前にすることです」と言われました。(中略)
入社してすぐにその言葉の意味がわかりました。「挨拶をしない」「納期を守れない」「お客様に対する感謝の気持ちもない」など挙げたらキリがありません。そのような先輩がたくさんいたのです。私は入社間もないころ、すぐに会社の業績に貢献できなくても自分ができる「当たり前」を徹底的にアピールしました。(中略)
出世する人は、必ずしも特別なことをしているわけではありません。当たり前のことを当たり前にしています。
■3.とことん「量」を追求する
とにかく手を動かし、身体を動かすことによって「体得」していくことが私の業務スタイルです。基本的に不器用な私は「量」をこなすことしかできませんでした。もちろん、やったことしか身につきません。
「質」を追求するのは、十分に「量」をこなしてからでも遅くありません。むしろ、十分な「量」をこなしていない段階での仕事の「質」なんて、たかが知れています。
出世する人は、最初から「質」を追求せず、とことん仕事の「量」にこだわります。
■4.上司から仕事を依頼されたら断らない
簡単な話ですが、指示を出す上司からすると「こいつでは無理だろうな」と思う部下には難易度の高い仕事は絶対に依頼しません。仮に「この仕事は少し難しいかな」という高いレべルの仕事があったとしても、今いるメンバーのなかで最もできる可能性がある部下に依頼をするはずです。このように考えると、仕事を依頼された部下は断る理由は一切ないのです。
仕事を依頼したとき、二つ返事で引き受けてくれる部下ほど頼もしいものはありません。上司はできる人にしか仕事を頼みません。
上司から声を掛けられたとき、内容を聞く前に「やります」という一言があれば、あなたの評価は必ず上がります。
■5.上司からの依頼にはすぐに取りかかる
出世する人とできない人とでは仕事に対するスピード感が違います。このスピード感とは、処理スピードというより、取りかかるまでのスピードや判断スピードを指します。
上司からの依頼にはすぐに取りかかるようにしましょう。あえて仕事の依頼をするのにはわけがあるはずです。緊急性の高いものでなければ、わざわざ部下の仕事を中断させることもありません。
「いつでもいいから」と甘い言葉をかけられても、その真意をくみ取り、すぐに行動することができれば、あなたの評価は必ず上がります。
■6.ワンランク上の意識で仕事をする
私は、役職の付与については、次のように考えます。
役職を与えられてはじめて、その役職なりのパフォーマンスを発揮できるものではありません。本来、役職のあるなしに関係なくマネジメント思考で発言や行動ができる人に役職は与えられるものなのです。つまり、役職を与えられたからパフォーマンスを発揮でき、権限を有効に履行できるわけではないのです。常にワンランク上の意識で仕事ができる人に対して、後から役職は与えられるものなのです。
■7.ポジションが低いうちから判断する癖をつける
「どうしたらいいですか?」と判断を上司に丸投げしているようでは、いつまで経っても自分なりの判断基準が確立されません。ポジションが上がれば上がるほど一回一回の判断に重みが出てきます。社長であれば、一度の判断ミスが会社の存続を左右する事柄も少なくありません。
また、ポジションが低いうちから判断する基準を持ち、一回一回の「勝負」をしていないと、ポジションが上がりいざというときに正しい判断どころか、判断することすら臆病になり判断を先送りしてしまいます。
ポジションが低いうちにしっかり判断する癖をつけていきましょう。そのレべルでする判断に間違いがあったとしても全社的には痛くも痒くもないはずです。
【感想】
◆今回、自分なりの基準で付箋を貼り、ピンときたものを上記のように抜き出したところ、本書の半分ほどしかカバーできませんでした。特に最初の3章が付箋だらけで、正直この調子だったらどうなることかとヘンな心配をしたくらいw
もっとも、逆に第6章のように「マネジメント」がテーマになると、途端に付箋を貼る手が止まるのも、いつもの通りです。
いや、ヒラ社員のうちはさておき、中間管理職からは、マネジメントが必要なことは、重々分かっているんですけどね。
当ブログではマネジメント本がヒットしないことを受けて、今回も丸ごと割愛した次第です。
◆ただ、その抜き出した部分も、ある意味「王道」と言うか、類書でも言われているお話が多かった気が。
上記ポイントの3,4番目の「質より量」「断らない」といったあたりはまさにそう。
また、ポイントの2番目の「当たり前」を重視するのは、帯に登場された小宮さんの専売特許ですねw
当たり前ができれば人生は成功する 著者インタビュー 小宮一慶氏
こういうご本も出されていますし。
(文庫)あたりまえのことをバカになってちゃんとやる (サンマーク文庫)
◆割愛した中で1つ触れておきたいのが、会社の「人事評価制度」のこと。
本書には「読んだことも見たこともない人が多いようです」とあるのですが、ぶっちゃけ、私も会社員時代には見たことがありませんでした。
と言うか、普通こういうのって読んだり見たりしてるものなんですか?
(ФωФ)……シラナカッタヨ
「人事評価制度」は、「会社や上司が何を求めているのかをまとめたもの」である以上、これに合わせて、なるべく自らを変えていくのが、出世の重要なポイントである、とのこと。
その意味合いを考えたら、当然と言えば当然ですね。
◆なお、本書は「出世」がテーマである以上、やや「社畜」的な要素が含まれていることをご理解頂きたく。
上記の「質より量」「断らない」「すぐに取りかかる」といった辺りからも、何となく感じ取られているかもしれませんが。
実際、浅野さんも「有給休暇」をほとんど利用することなく、「普通の人には真似できないほどの膨大な仕事量」をこなしてきたのだとか。
やはり若くして役員になるような方は、普通の働き方はしていないのかもしれません。
「それでも出世したい」という方に!
最強「出世」マニュアル (マイナビ新書)
第1章 出世の大原則
第2章 出世する人としない人の分かれ目
第3章 経営陣に気に入られる評価の上げ方
第4章 出世につながる実績の見せ方
第5章 自分の能力を高く見せるモノの言い方
第6章 課長からさらに上にいくためのマネジメント術
第7章 出世コースから外れないための「危機管理」マニュアル
第8章 会社もあなたも幸せになるための「出世」の掟
【関連記事】
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【出世作法】『課長になれない人の特徴』に学ぶ7つの出世のコツ(2012年01月20日)
【出世の秘訣?】『人事部は見ている』に学ぶ出世の6つのポイント(2011年07月10日)
【編集後記】
◆いよいよこの本も、アマゾンでは今日から発売です!夜の経済学
……記事書いたら、Google先生から警告が来そうで怖いんですがw
ご声援ありがとうございました!
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どうも。
毎日、当ブログを愛読しています。
本当に世の中のビジネスマンに役立つ
ブログですね!
このブログの存続の一助になればと、
「現代広告の心理技術101」の中古を
当サイト経由で購入しましたw
私は、もうアフィリブログは今はやめて
しまいました。
最近は、NAVERまとめや、執筆業にシフトしつつあります。
書評ブログで稼いでいるsmoothさんは凄いです。
ではでは。
毎日、当ブログを愛読しています。
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私は、もうアフィリブログは今はやめて
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最近は、NAVERまとめや、執筆業にシフトしつつあります。
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ではでは。
Posted by grove at 2013年09月26日 13:56
>grooveさん
すいません、レスし損ねてました(汗)。
またまたご本のお買い上げありがとうございます(涙)。
grooveさんや同じようにお買い上げ下さる皆さんのおかげで、ブログも継続できます(マジで)。
NAVERは、私も以前数本記事書いたのですが、結局ブログメインで運営しておりますね〜。なかなか時間が作れませんでした……。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
すいません、レスし損ねてました(汗)。
またまたご本のお買い上げありがとうございます(涙)。
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NAVERは、私も以前数本記事書いたのですが、結局ブログメインで運営しておりますね〜。なかなか時間が作れませんでした……。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年09月30日 07:27
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