2013年09月09日
【勉強法】『現役東大生が教える! 頭がよくなる7つの習慣』清水章弘
現役東大生が教える! 頭がよくなる7つの習慣 (PHP文庫)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、以前『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』が当ブログでも大人気だった清水章弘さんの勉強本。清水さんの処女作である『習慣を変えると頭が良くなる』 の文庫化です。
アマゾンの内容紹介から。
学力をあげる秘訣は、毎日の何気ない習慣にあった! 本書では、20歳で学習塾プラスティーを起業し、あらゆる子ども達の成績をアップさせてきた話題の現役東大生が、頭をよくする清水式メソッドを大公開。「ルーズな時計を捨てる」「毎日0.01倍だけ前へ進む」「魔法の質問を繰り返す」など、誰にでもすぐに実践できることばかり。潜在能力がグンと引き出される1冊!
前回の『頭がよくなる勉強法』同様、本書も「王道的」なスタイルでした!
130909追記:すでにまとめブログがホッテントリ入りしてましたw
暇人\(^o^)/速報 : 現役東大生が語る、「勉強をしているつもり」の人の特徴 - ライブドアブログ
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.自分の部屋を勉強モードに切り替えるとてつもない集中力をもっている人はゲームセンターでも集中できるかもしれませんが、普通の人は図書館や自習室のほうが、きっと集中できるはずです。
もしそうであるならば、自分の部屋を図書館や自習室にしてしまえばいいのです。
テレビやゲームばかりの部屋は、本当にゲームセンターになってしまっています。不要なものはリビングに置き、自分の部屋を勉強モードに切り替えてしまいましょう。
部屋にべッドがあってすぐ横になってしまう人は、家族と相談し、模様替えしてもらって、べッドを他の部屋に置いてもらうのもよいでしょう。
■2.「タイムトライアル暗記法」で集中して暗記する
暗記ものを勉強するときはダラダラしてしまうことも多いのですが、タイムトライアル暗記法は、「とにかく集中して暗記する」というやり方です。
タイマーを用いて、とにかく緊張しながら進めてください。これを繰り返す中で、自分にあった「絶妙なギリギリ感」をさがしてみましょう。
自分で決めた時間に慣れてきたら、どんどん時間を短くしましょう。時間が短くなれば、集中力が上がってきた証拠です。
■3.目標達成に必要な「黄金の5ステップ」
(1)目標を立てる
(2)目標を達成するために、やるべきことを書き出す
(3)優先順位をつける
(4)時間配分を決める
(5)優先順位の高いものから、決めた時間配分でこなしていく
(詳細は本書を)
■4.授業前に「わかるもの」と「わからないもの」を分けておく
「わからないもの」には「?」マークをつけます。一目でわかるようにしておきましょう。私は赤ぺンでラインを引き、「?」をつけておきました。
次に、「わからないもの」をちょっと調べてみましょう。(中略)
ここで「わかったもの」には「!」マークをつけます。これもわかるようにしておきましょう。それでもわからないものが、授業で一番集中して聞くべきものです。一番目立つように印をつけておきましょう。私は、黄色い蛍光ペンで印をつけ、「?」を書いておきました。
こうやって、あらかじめ授業前に、「わかるもの」と「わからないもの」を分けておくのが予習なのです。
■5.授業は「受けている」だけではダメ
小学生・中学生・高校生を指導していてよく感じるのは、授業を「受けている」人がいかに多いかということです。(中略)
たとえば、数学(算数)の授業の場合、次のような3段階なのです。(1)先生が問題を解くのを見ているおそらく、(1)だけしかしていない人がほとんどなのではないでしょうか。
(2)自分でも答えてみる(先生にあててもらう、質問してみる)
(3)自分で一から解いてみる
先ほど、授業を「受けている」人が多いといいましたが、(1)だけの人は、「受け身」なのです。これでは、ワザを習得することはできませんよね。
■6.「解ける」状態までもっていくのが勉強
みなさんが思っている「勉強」と私が使っている「勉強」という言葉は、意味が違います。
みなさんのほとんどがしているもの、つまり、「問題を解き、採点をして、終わり!」というのは、勉強ではないのです。それは、「作業」なのです。勉強しているつもりなのです。(中略)
問題を解き、○と×に分けたら、○のものはひとまずオッケーです。×のものだけ考えましょう。×になった問題については、問題集の解説を見ることでしょう。その後が大切です。必ず、自分で手を動かし、「解ける」状態までもっていくのです。
■7.同じ問題は3回やる
ちなみに、私の周りの東大生にも聞いてみました。そうしたら、ほとんどの東大生から同じ答えが返ってきました。「試験前に、問題集って何回やればいいと思う?」と聞いてみると、90%近い東大生が「3回」と言っていました。
東大生の勉強法が一番正しいとは思っていませんが、かなり効率的な勉強法であることは間違いないと思います。
私も3回を目安にやっていましたが、東大生の中では、「同じ問題は3回やって当たり前」になっているようです。
【感想】
◆いつもの通り、ポイントを7つ列挙しておりますが、これは本書でいうところの「7つの習慣」とは異なりますのでご注意を。実際の「7つの習慣」は、アマゾンの目次で章タイトルの後にカッコ書きで書かれているので、そちらをご覧頂きたく。
さて、冒頭で申しあげたように、『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』も「王道的」でしたが、本書はその前に書かれていたものだけあって、さらにその傾向が強いと感じました。
ゆえに、当ブログの昔からの読者さんや、いわゆる「勉強本オタク」の方にとっては、本書によって新しく得られる情報はやや少ないかと。
それでもいくつかの点は、取り入れるべき、と思ったワケでして。
◆たとえば、上記ポイントの4番目は「予習」に関するお話なのですが、そもそも資格試験を勉強している人にとっては、「予習」はあまり重要ではないと思います。
私も税理士試験の専門学校で「予習する時間があったら、その分復習して下さい」と言われていましたし。
ただしこれが、小中高あたりの「成績の悪い人」にとっては話は別で、そのほとんどが授業を理解できていないのだそう。
ゆえに、まずは予習をキチンとすることにより、授業についていく必要があります。
また、その真逆とも言えるMBAでも、授業についていくために「予習は必須」という話を聞いた記憶が。
そして実は、お恥ずかしながら、ウチのムスメが、落ちこぼれかかっている状態なので、今後ちょっと予習に力を入れてみようと思います。
◆一方、割愛した中で興味深かったのが、「授業中にノートをまとめる」というお話。
「えー、そんなの当たり前じゃん」もしくは「はいはい、『東大生のキレイなノート』ね」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、これがまた想定外なやり方でして。
清水さんの場合、なんと、チェックシートを使った「そのまま暗記できるノート」を授業中にまとめてしまい、授業終了後、即、そのノートで覚えたかどうかを確認していたという……。
ちなみに、このペンは非常に書きやすい上、赤シートでよく消えるとのこと。
サクラクレパス ボールサイン80 PGB#5 だいだい
単に暗記用のノートを作るだけでなく、「どこがテストに出そうか」等々考えて授業中につくる、というのは、かなりハードルが高いと思います。
なおかつ、本来授業後に行なう作業を授業中にやってしまうことで、時間節約にもなるという。
さすが、東大生!
◆このようなテクニカルなお話もありますが、やはり本書は基本的には「習慣面」がメインです。
個人的な趣向から思いっきり割愛していますが、「早起きする」みたいなお話もありますしw
そして、相変わらず(?)「過去問を解く」「問題集は答えを覚える」といった、受験ネタも、本書では触れられていません。
ビジネスパーソンが、資格試験を突破するために読むにはちと微妙ですが、「勉強の"本質"に迫る」という意味で、私は得るところがありました。
頭の基礎体力をつけるために読みたい1冊!
現役東大生が教える! 頭がよくなる7つの習慣 (PHP文庫)
第1章 「自分」をコントロールするチカラ
第2章 「時間」をコントロールするチカラ
第3章 「記憶」をコントロールするチカラ
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【東大式】4倍効率がよくなる勉強法(2012年03月01日)
【編集後記】
◆もうすぐこういう本も出ます。速読暗記勉強法
これもなかなか面白そうですね。
ご声援ありがとうございました!
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