2013年09月03日
【モテ】『高学歴男はなぜモテないのか』犬山紙子

高学歴男はなぜモテないのか (扶桑社新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、エッセイスト犬山紙子さんのコミュニケーション系モテ本。スペック的には高いのに、何故かモテない男性の問題点を、女性ならではの視点から鋭くえぐった1冊です。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
■高学歴・高収入・高プライドは「両刃の剣」--
■スペックは高いのに、なぜか女性に敬遠される男には共通点があった!
気鋭の女性エッセイストが、渾身のフィールドワークから導き出した「男のコミュニケーション力」のツボを大公開!
今回は、本書の中からNGポイントを7つ選んでみましたので、ご覧ください!

【ポイント】
■1.屁理屈で論破しない一般的に、男性は女性より理屈っぽい傾向にあります。その中でも喧嘩中や会議中などに屁理屈でネチネチ攻める男は、アリナシ以前に「生理的に無理」という評価を下されるんですね。理屈っぽい人って、一見合理的で話し合いが解決に向かいやすそうに見えるけど、実はそんなことはなく、相手の揚げ足をどんどん取り出して、むしろ話し合いが長引いてしまうこともしばしば。
でもって、屁理屈言ってる間にへンなアドレナリンが出るのか、自分に酔っちゃうんですよね。「頭のいい俺かっこいー」みたいな。
■2.やたら上手いことを言おうとしない
ダウンタウンの松本さんに憧れていた世代に多いのが、何かにつけて「やたら上手いことを言おうとする」男性たち。
飲み会で「俺はちょっと一味違うんだぜ……」みたいな空気を醸し出し、女性のどーでもいい話になんとか上手い喩えを言ってはドヤ顔。もうね、これすごく迷惑なんですよ。
「ああ、愛想笑いしなきゃいけないのか」ってゲンナリなわけです。面白くもないのに笑うって面白いのに笑っちゃいけないより明らかにストレス溜まるんですよね。
■3.食事に誘えば有り難がると思わない
よく、金持ちオッサンが女を食事に誘ってはセクハラまがいのことを強要する事件が勃発発していますが、高い飯を好きでもないオッサンと食べるってまったく嬉しくないですからね。この飽食の時代、オッサンとの高い飯をありがたがる女性なんて絶滅危惧種でございます。オッサンと書きましたが、若くとも好きじゃない男と2人で食事も同様。じゃあ、なんで食事に行くんだよという声も上がってくると思いますが、そんなの「5回断ったからそろそろご飯ぐらい行かないといけないのかな……」と思ってしまう義理、これに尽きるのです。
■4.オブラートに包んで自慢しない
お金をそこそこ稼いでる人(800万円以上2000万円以下)って、一番年収を自慢したい時期らしく、「将来6000万円ぐらい稼ぐようになりたい! 今の3倍だ!」とか言って、さらっと年収をバラしてくるんですよね。ストレートに自慢せず、野望というオブラートに包んで、誰でもすぐ計算できる金額を言ってくるんですよ。もー、コスイ! 暗に「俺の年収これぐらいですよ自慢」してるのが周囲にバレバレってことぐらい、気づいてもよさそうなものですが……。
■5.元カノの秘密をバラさない
以前、とある飲み会でチャラそうな男が「俺の元カノは○○で〜」と、私でも知ってるような有名な女性の名前を出し、名誉棄損で訴えられるような内容を誰も聞いてないのにペラペラ話し出したんですね。
彼の真意は「あんな有名人と付き合ってた俺すごい」かもしれないけど、聞かされるコチラとしては「そんなことバラすなんて怖すぎる、こいつとは絶対どうにもなりたくない!」です。これ、別に元カノが有名人じゃなくても同じこと。絶対やっちゃいけない行為です。
■6.芸能人の騒動に過剰反応しない
ここ最近よく「女性の不倫」についての話題を耳にします。矢口真里さんの不倫騒動に始まり、一部の男性たちが水を得た魚のように彼女をディスりまくってるんですよね。(中略)
これって学生時代、自分を相手にしてくれない女に対して「あいつはビッチだから」「どうせ男にブランド物貢がせるクズだろ」と思うことで、「あんなヤツらは俺のほうから願い下げだ!」と自己防衛してた人が、やっと「俺の主張は正しかっただろ!」と大声にして言える喜びなんですよね。で、女性が制裁を受ける様子を見てカタルシスを感じるという……。要するに、人の不幸は蜜の味発想でございます。ああ、なんて痛いのでしようか……。
■7.他人に説教しない
「女は30過ぎると一気に需要がなくなる」だの「子供ほしいならもう子作りしないと、健康な子供が生まれる確率が……」だの「オスは本能的に若い女を好む」だの、偉そうな顔でさも俺がお前らに大事なことを教えてやってるみたいな顔で言うんですね。しかしながら、そんなの当人である女性のほうが知ってるし、その女性の人生設計もあるし、そんなこと言われて「教えてくれてありがとう」だなんて気持ちになりやしないのですよ。
【感想】
◆書名には「高学歴」と入っていますが、本書の主たる言及対象は、冒頭の内容紹介でも触れられているように「高学歴」「高収入」「高プライド」の「現代版・3高」の男性。本来スペックは高い彼らが、「何でモテないのか」という理由が、エピソードを交えて明らかにされています。
ですから、描かれている対象も、俗に言う「非モテ」の男性とはちょっと違うような。
そもそも「清潔感がない」とか「お金にセコイ」みたいなハードルは、楽に飛び越えた後のお話になります。
◆と言いつつ、割り勘にはしなくとも、その分狙うところはあるわけで。
犬山さんが体験したのが、「とあるマンションの1室でやってるすっぽん屋」が会場の、某代理店男性の合コンでした。
すっぽん料理は非常に高価ですから、奢りじゃなかった場合の経済的インパクトはかなりのもの。
逆に奢りだったら、今度はセクハラかお持ち帰りの危険性もあります。
かといって、どちらも断ったら、「高い飯奢ったのに」と悪口を言われる可能性もアリ。
結局、女性陣から「安居酒屋のほうが好き」と会場変更をさせたのだそう。
◆また、「飯奢り」については、上記ポイントの3番目にもあるように、必ずしも女性にとっては有り難いことではないワケです。
これは別に犬山さんだけが言ってるわけじゃなくて(元々本書も複数の女性の証言に基づいていますが)、峰なゆかさんもこのように。
私もこれはすべての男性に読んでほしいね!RT @VV_EST ちなみにコミック担当が1番笑ったのはこれwwwサインは入っていませんが、新宿ルミネエスト店でもアラサーちゃん置いてますのでご来店待ってます pic.twitter.com/gIlNANerRs
— 峰なゆか (@minenayuka) April 14, 2013
ちなみに、このおっさんが、私に激似なことは、私を知る複数の著名ブロガーも証言されています。
……ハイ、私も独身時代、よく女性を飯に誘っていました(サーセンw)。
◆ただ、「高学歴」や「高収入」の男性にも、モテたり感じのいい人は当然いますが、問題なのは「高プライド」。
上記ポイントの5,6,7番目を初めとして、いかに「高プライド」男がいけないかは、本書にてご確認を。
犬山さん曰く、「恋愛のハウツー本に『"俺ってプライド高いから"って言っちゃダメ』という項目を作ってほしいぐらいにモテない」とバッサリです。
「自分は違う」と思っていても、本書を読んで少しでも「うるせえな」「言われなくてもわかってるわ」と思ったら要注意、とのこと。
「良薬口に苦し」を地で行く1冊です!

高学歴男はなぜモテないのか (扶桑社新書)
第1章 高学歴男はなぜモテないのか
第2章 高収入男はなぜブーイングされるのか
第3章 高プライド男はなぜモテないのか
第4章 痛男!
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【編集後記】
◆ちょっと気になる本。
全国飲食チェーン本店巡礼 ~ルーツをめぐる旅~
吉野家の1号店が近所(築地)にあることは知ってましたが、他のチェーン店の1号店もギッシリ詰まっているよう。

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