2013年08月14日
【働き方】『君の働き方はサラリーマンか、ビジネスマンか。』野宗邦臣

君の働き方はサラリーマンか、ビジネスマンか。
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、自己啓発テイストの仕事術の本。「企業から与えられる」サラリーマンと、「自ら生み出す」ビジネスマンの考え方や行動を比較することで、私たちの意識を高めてくれる1冊です。
アマゾンの内容紹介から。
結果を出す人は知っている51の成功の習慣。ビジネスマンとしての意識を持つだけで君の未来は劇的に変わる。アイデアや才能は問題じゃない。これからの時代のサラリーマン像をイチから見直す!
読みやすいですが、なかなか考えさせられる内容でした!

【ポイント】
■1.あなたがサラリーマンなら、「人間関係」と聞くと社内の人間が浮かぶ。あなたがビジネスマンなら、人間関係」と聞くと取引先の人間が浮かぶ。

Friendship / Sahaja Meditation
典型的なサラリーマンは、何よりも社内の人間との接触を深めようと努めます。しかし、その結果として思考が内向きになり、いつの間にか会社の中で起こることが、世の中のすべてかのように錯覚してしまうようになります。(中略)
一方、もしも営業職のビジネスマンならば、まずは自分の顔を広げることと割り切って、あらゆる社外の人と接触を試みます。「人間関係」という言葉を聞くと、当然ながら、取引先の部長の柔和な顔、あの開発担当者の整然とした顔を具体的に思い浮かべるのではないでしょうか。
■2.あなたがサラリーマンなら、過去の匂いがする。
あなたがビジネスマンなら、未来の匂いがする。

nostalgia / Slideshow Bruce
サラリーマンは、毎日の仕事を無難にこなすことでそれなりに満足しています。そのため、付き合う友人の輪が非常に小さい。新しい人間関係を築くこともない。ですから、久しぶりに友人に会ったとしても、提供できる新しい話題がありません。(中略)
一方、ビジネスマンは、自分の役割を明確に認識しており、毎日の仕事を積極的にこなします。就業時間も効率よく使い、できるだけ時間の余裕をつくり出す。必然、付き合う仲間や友人の輪が幅広くなる。ですから、口から出る話題も思い出話ばかりではなく、現在から未来にわたって範囲が広く、伸びやかな「未来の匂い」がまわりに香しく発散されるので、いつまでも若々しいオーラが保たれます。
■3.サラリーマンで終わる人は、ビジネス書をドラッグのように読む。
ビジネスマンに近づく人は、ビジネス書をサプリメントとして読む。

Vitamin & Supplement Update / Healing and Eating
サラリーマンは、ビジネス書を読むだけ読んで、成長した気になって、何も実践することがありません。まるでドラッグを使って一瞬の快感を得るのと同じ感覚で本を読んでいます。一方、ビジネスマンは、自分に必要な本を読み、習慣化したり、実際に行動に移したりします。自分の血肉となるサプリメントのように本を読む。もちろん、今日明日のモチべーションを上げることは大切なことなので、読んで損をするわけではないのですが、同じ時間を使うなら、自分の血肉となるような知識を得たいものです。
■4.サラリーマンで終わる人は、困ったら「上に相談します」。
ビジネスマンに近づく人は、困ったら「私がなんとかします」。

trouble / pidublu
イレギュラーな問題が生じた時、サラリーマンは、どんな問題でも会社がつくったモノサシ(判断基準)やマニュアルに寄りかかります。しかし結局、イレギュラーな問題とはマニュアル外であることがほとんどです。そのため、どうしていいか分からず、アタフタ、右往左往、力の無さがはっきりと出てしまいます。(中略)
ビジネスマンは、基本的には会社のモノサシ、基準に従いますが、日常から別の角度、すなわち自分のモノサシから、冷静に自分の職務や周辺業務を見ることもしています。ですから、イレギュラーが生じた時も、できる範囲で自分で判断するということが癖づいている。説得力のある表情を持って「私がなんとかします」と言うことができます。
■5.サラリーマンで終わる人は、失敗が少ない。
ビジネスマンに近づく人は、失敗だらけ。

Crossroads: Success or Failure / StockMonkeys.com
サラリーマン的な意識で、日頃与えられた仕事だけをやっていれば、失敗はほとんどないでしよう。ですが、逆に言えば、それは新しいことに挑戦していない、ということを意味します。(中略)
ビジネスマンは、チャレンジ欲が旺盛ですから、能率改善、品質改良、システム改革はもちろんのこと、新規事業への足掛かりを必死に追い求めます。
新しいことにチャレンジをするのですから、失敗だらけなのは、当然と言えば当然。しかし、成功の後のおいしい果実を口にすることもあります。
■6.サラリーマンで終わる人は、「人は中身だ」と言う。
ビジネスマンに近づく人は、「人は外見だ」と言う。

Suit Up! (286/365) / andrewrennie
第一線で活躍するビジネスマンの姿勢、服装、身だしなみは鋭くシャキッとしています。埃まみれの靴、ぼさぼさの髪、ヨレヨレのシャツで仕事ができる人間など想像できるでしょうか? 「人は見かけが大事」…この言禁は、ビジネスの世界では、永遠の真理です。(中略)
にもかかわらずサラリーマンは、「人は外見ではなく、中身だ」と言います。そう口にする理由は、自分自身のことをちょっと引け目を感じる存在だと見ているからでしょう。商談で、鋭くシャキッとした人物を目の前にした時、それだけで自分が下の存在に思えてしまう。その気持ちをごまかすために、「人は外見ではなく、中身だ」と言うのです。
【感想】
◆もちろん、付箋を貼ったところは他にも多々ありましたが、いつもに比べて、各ポイントの見出しが長いのでこの辺で。なお、これら見出しは、本書の小見出しからそのまま持ってきているモノ。
正直、本書においては、この小見出しがキモではないかと思うワタクシ。
結局、記憶に残ったり、口コミになったりするのは、ボリュームのある内容以上に、こうした「ワンフレーズ」であることが多いですし。
◆実際、個々の論点については、類書でも言われているものが多いです。
今回のポイントは、一応本書らしい、比較的特有のものを選んでみましたが、5番目の失敗の話や、6番目の外見の話は、過去何度か目にした記憶が。
ただ、後者の件で、サラリーマンで終わる人が「ちょっと引け目を感じる存在」だと自分自身で思っているがために、その気持ちをごまかすために、「人は外見ではなく、中身だ」と言う、という指摘は目からウロコ。
確かに、私自身がサラリーマン(ビジネスマンではないw)時代には、スーツや靴等の身だしなみに気を遣っていたのですが、仕事ができる先輩や上司は、その事については何も言わないのに、私の目から見てビミョウな上の人ほどチャチャ入れてきました。
……もちろん、そういう雑音を跳ね返す意味でも、必要以上に肩に力入れて働いていたのですが。
◆なお、割愛した中で興味深かったのが、この小見出しのお話でした。
「サラリーマンで終わる人は、捨てゼリフが得意。ビジネスマンに近づく人は、決めゼリフが得意」
著者の野宗さん曰く、「捨てゼリフは、負けを認めたくない人が返事を求めるつもりもなく言い放つ言葉」である、と。
なるほど、具体的にはこんなのでしょうか。
「訴えてやる」
一方、決めゼリフと言えば、今はこれでしょう!
注:動画削除されました💦
……って、私はこのドラマ観たことないんですがww
◆実はアマゾンの内容紹介をよく読むと、本書は「ビジネスマンとして、1つ上を目指したい20代の必読書! 」なのだそう(太字強調は私w)。
その分、アラフィフの私にとっては、既視感が拭えないものの、それぞれの論点の仕上げ方、書名や小見出しを含めたパッケージの仕方は、いい所を突いていると思います。
何というか、メディアで著名な人が紹介したら、ドカーンと行きそうなタイプの本とでもいいますか。
タイプは全然違いますが、山崎将志さんのブレイク時をふと思い出しました。
結果を出すビジネスマンになりたい人へ!

君の働き方はサラリーマンか、ビジネスマンか。
第1章 君はサラリーマンか、ビジネスマンか。チェックポイント10
第2章 サラリーマンとビジネスマンは、時間の使いかたが違う
第3章 サラリーマンとビジネスマンは、頭の使いかたが違う
第4章 サラリーマンとビジネスマンは、チャンスの掴みかたが違う
第5章 サラリーマンとビジネスマンは、人との付き合いかたが違う
第6章 サラリーマンとビジネスマンは、待っている未来が違う
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【働き方】「残念な人の思考法」山崎将志(2010年04月28日)
【編集後記】
◆ちょっと気になる本。
給料のタブー99 (宝島SUGOI文庫)
ネットでは「健康」や「恋愛」と並んでアテンションを集める「お金」だけに、読んだらレビューしてみたいカモ。←アサマシw

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