2013年08月03日
【成功本?】『10年間、1000人の成功者に聞いてわかった 仕事がうまくいく人の小さなコツ』野澤卓央
10年間、1000人の成功者に聞いてわかった 仕事がうまくいく人の小さなコツ
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「小さなコツの専門家」こと、株式会社ラボ代表取締役・野澤卓央さんによる実践的な成功本。事業に失敗し「一時は自殺も考えた時期もあった」という野澤さんが、尊敬する方々から伝授された「教え」を指南してくれています。
アマゾンの内容紹介から。
30歳で1億円の借金。どん底から這い上がった著者がつかんだ72の成功の智恵。
本書の冒頭に、「1000人の成功者に聞いて書いたノート」の写真が掲載されているのですが、これが結構「ガチ」で圧倒されました(詳細は下記にて)!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.好き嫌いで仕事をしない「私は仕事に対して、決して好き嫌いを言わなかった。それは、どんな仕事も一生懸命、心を込めてやれば楽しくなることを知っていたからだ。(中略)
好き嫌いを超え、積極的な気持ちで目の前の仕事を繰り返しこなしたとき、不必要な力が抜け、自分でも驚くような仕事かできるようになる。
振り返ってみても、やった仕事が後で役に立たなかったことは一度もない。特に最初は嫌だと思ったこと、問題だと思ったことほど、今の自分を作るために必要なことだった」
■2.「人が喜ぶこと」をやり続ける
「儲け話には絶対手を出さなくなったな。自分だけが儲ける話に、誰かが共感し応援してくれるわけがない。その代わり『人が喜ぶこと』に時間とお金を投資するように変えた。人が喜ぶところには人が集まり、自然とうまくいってしまう。人が喜ぶことの基準は、『自分がされて嬉しいか?』という視点。うまくいかない人は、結局、自分がしたいようにしている人が多い。自分がされて嬉しいかどうか、という感覚を研ぎ澄まし、『人が喜ぶこと』をやり続けることが大切だよ」
■3.「うまくいかないこと」の反対をやる
「実は、うまくいく方法は私もいまだにわからないんだ(笑)。だけどね、うまくいかない方法なら感覚的にわかる。たとえば、お店のトイレ掃除をしなければ、お客さんは来なくなる。手を抜いて心ない仕事をすれば、人は離れていく。人の信用を損なうようなことをすれば、信頼できる人が周りからいなくなる、とかね。(中略)
それにね、"これは良くない行いだ"という感覚は、実はもともと誰もが持っているんだ。だからその逆をするだけ。これは人生も同じ。一時的にうまくいけばいいというものではない。うまくいかないことや、人が嫌がることを見つけ、その反対を淡々とやり続けてきたお陰で、良い選択ができたのかもしれないね」
■4.人の相談に乗るときは、相手に寄り添う
「相手の話を聞くだけですよ。話していると人は元気になり、10年続いたうつ病でも治ってしまうんです。たとえば、死にたいという人がいたとき、『死んではいけない、そんなことを言ってはいけない』というように相手の気持ちや感情を否定することは決してしないことが大切です。『そうか、死にたいほど辛いんだね』と、相手の気持ちにそっと寄り添うこと。特に死にたいと思う人は、誰ともつながっていないと思っている人が多い。数時間、相手の気持ちに心の底から寄り添うと、その人は誰かとつながったと思える。誰かとつながっていると思うと、人は死にたいとは思わなくなるんですよ」
■5.出直すとしたらどうするか考える
「間違った判断を繰り返さないために大切なのは、ゼロに戻れるとしたら同じ方法でもう一度やるかどうか、と考えてみること。
人間関係なら、もう一度出会ったときに戻れるとしたら、やはり付き合うか、もう付き合わないか? 物ならば、もう一度同じものを手に入れられるとしたら、手に入れるのか、入れないのか? 続けるかどうか悩むときは、もう一度ゼロから始めるとしたら、今でもやるか、やらないか?
出直すと考えたとき、どうするかを考えると、間違った判断を続けなくなる」
■6.曖昧な言葉をなくす
「有言実行できるコツ。それは、『曖昧な言葉をなくす』こと。たとえば、部下とコミュニケーションをとると決めたとする。このとき『コミュニケーションとは、具体的に何をすることか?』、この質問に答えられないと、たいてい思っただけ、言っただけで終わる。コミュニケーションとは部下と飲みに行くことか? 何をどのくらい話すことなのか? 普段コミュニケーションという言葉を当たり前に使っているが、実際それが何なのかと聞かれると、わかっていないことが多い。他にも、家族や部下を守る。守るとは、具体的に一体何をすることなのか……?(中略)
当たり前に使っているが、その言葉の意味や具体的な行動を煮詰めることが大切だよ」
【感想】
◆今回もボリュームがあったのでこの辺で。なお、すべての引用部分がカギかっこ付きの発言となっていますが、これは本書における様々な成功者の発言をそのまま持ってきたからになります。
もちろん、著者の野澤さんは1000人もの成功者に会われているワケですから、発言者はバラバラ(一部重複もあります)。
具体的なお名前(と会社名)が明かされている方と、そうでない方が混在していたので、ここでは全て割愛しました。
また、こういった引用の仕方をすると誤解されそうですが、本書もただ単に、成功者の発言だけを集めているわけではないので、その点はご留意を。
◆そして冒頭でもったいぶった(?)、「1000人の成功者に聞いて書いたノート」というのがこちら。
相変わらず画像が汚くてもうしわけございませんっ!
メモ書きなので、多少書き殴った感はありますが、一応原寸だと、書かれている文字も見えます。
ちなみに野澤さん、教えを乞うたら「誰よりも真剣に聞き」、「翌月には実践した結果を報告」しにくるのだそう。
なるほど、それは成功しても不思議ではないような。
◆割愛した中で興味深かったのが「趣味は自分のため、仕事は人のため」というお話です。
仕事とはそもそも「相手の役に立つ」もの。
それが、好きな仕事や、やりたい仕事探しにこだわると、人を喜ばせることや困っている人を助けるという、仕事の本質への関心が薄れてしまいます。
そこで「人の役に立つ方法はないか?」と普段から考えよ、と。
天職探しでいつまでも彷徨っている方に、ぜひ参考にしてもらいたいところです。
◆本書はタイトルに「仕事がうまくいく人の」と入ってはいますが、内容的には必ずしも「仕事」だけに関係しているワケではありません。
下記目次にある、第1章と第2章は仕事ネタが多いものの、第3章以降は、一般的な「自己啓発書」仕様。
もっとも、「仕事」が上手くいくことによって、「幸せ」になったり「成功者」と呼ばれたりするのですから、むしろ全体として「自己啓発書」「成功本」と呼んでも差支えないと思います。
ただし、読んで納得しているだけではダメで、野澤さんのように「翌月には実践した結果を報告」できるくらいでないと。
「知っている」と「できる」とは違いますから!
10年間、1000人の成功者に聞いてわかった 仕事がうまくいく人の小さなコツ
第1章 仕事ができる人になるコツ
第2章 さらに上を行く人になるコツ
第3章 目標を絶対に実現するコツ
第4章 人間関係が上手になるコツ
第5章 現状を変える学びのコツ
第6章 自分の力を育てるコツ
第7章 強い心をつくるコツ
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【編集後記】
◆同じ野澤さんのこの本も、評判が良さそうです。あなたを変えるたった1つの「小さなコツ」
中古価格が値崩れしてないのもスゴイですね。
ご声援ありがとうございました!
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