2013年07月20日
【出世の秘策?】『なぜか評価される人の仕事の習慣』濱田秀彦
なぜか評価される人の仕事の習慣
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「頑張っているのに評価されない」と思ってる方には注目の1冊。著者の濱田さんによると、「努力をし、能力もあり、アウトプットも出している」のに評価の低い人が、どうすれば「正当に評価される」人になれるかを提示したのが本書なのだそう。
アマゾンの内容紹介から。
頑張っていてもいまひとつ「評価の低い人」と、常に「周囲からの評価が高い人」の差は、いったいどこにあるのか?「できる人」がどうやって評価を高め、残念な人がどこで損をしているのか、その違いを具体例とともに紹介し、評価を逆転させるためのちょっとしたポイントを説く一冊。
努力が報われたい方なら、必見です!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.自信がなくても断言する目標ならば「今期はこの目標をやります」のように言います。
ただ、ここで不安に思う人もいるでしょう。「そんな風に言っておいて、できなかったらどうしよう」と。(中略)
潔く「やります」と言った人も、結果が悪ければ同じように問い詰められます。ただ、同じように結果が悪くても、「やります」と言ったときの好印象が消えるわけではありません。同様に「やろうと思います」と言った人のマイナスの印象も消えるわけではありません。
結果が同じでも、評価に差がつくのは、こういうところからです。
■2.マイナス情報は先に話す
納期が遅れる、成果が出ていない、ミスを起こした、クレームを招いたなどマイナス情報の話をする際、核となるマイナスのことがらを、先に言うようにしましょう。「申し訳ありません。昨日提出した集計表に誤りがありました。間違っていたのはこの部分です」というように、先に詫び、マイナス情報をサッと言います。あとで言ったところで許されるわけではありません。「自分の計算間違いではなく、送られてきたデータが間違っていたために」といった理由を先につければ、それはクッションではなく言い訳ととられます。
■3.ポジティブ要素を付け足す
ポジティブに話を終え、印象をよくする簡単な方法があります。それは、話の最後にポジティブ要素を付け足すということです。(中略)
たとえばテーマがクレームだと、好きという人はいないので、ネガティブなワードが並びます。それでも、最後には「クレームにはお客様のナマの声が反映されているから真摯に受け止めたいと思う」のように加えます。
皆さんすぐに慣れます。ポジティブエンドで話す習慣をつけるのは簡単なのです。それだけのことで、周囲があなたを見る目は大きく変わります。簡単で、効果の大きい体質改善です。
■4.ルーティンワークは手抜きする
真面目な人は、ルーティンワークに、求められる以上の精度を出してしまいます。特に、社内向けの報告書類。提出さえすればよく、たいして読まれないであろうというものまで、顧客向けの提案書並みの精度にしてしまったりします。
管理職は、報告書類に対し「こんなに精度を出して書かなくてもいい」とは決して言いません。だから、放っておくと投入時間は減りません。
そういうものに対しては、文句を言われない程度まで手抜きする必要があります。
■5.納期ではなく提出日を管理する
私の場合、納期を聞いたら、自分の中で提出日を決め、納期は忘れてしまいます。たとえば、月末が納期の原稿の場合、月末に講演の仕事が入っていたら、その日は作業できません。講演前日の午後は、講演の準備をしたいので、私の提出日は月末の前日の午前中です。そうなると、今月中という納期は、私にとって意味のないデータですから忘れます。
自分の提出日を決めたら、あとは提出日に間に合うようにやるだけです。そうすれば、自然と前倒しになります。前倒しして、提出物が一定の品質を保てていれば、驚くほど評価してもらえます。
■6.振り返りは、成果と課題のセットで行う
かつての私の部下で、半期の振り返リコメントがうまい人がいました。質問すると「トータルでは75点ぐらいです。できたことは3つあります。ひとつは」という言い方で、数字と事実をもとに成し遂げたことをアピールします。それに加え、「残り25点については、できなかったことが2つあります」というように課題を挙げます。
このように、振り返りは、成果と課題のセットで行うとよいものです。
■7.マニュアルを書き換える
マニュアルは作った時点でのべストな方法を記したものであり、いま現在もべストとは限らないもの。絶えず改訂する必要があります。ただ、改訂するためには、結構な手間がかかります。新しいマニュアルの案を作り、関係者を説得し、場合によっては改訂のポイントを知らせる説明会をしなくてはなりません。
だからこそ、マニュアルを改訂するようなアクションをすれば評価されます。そこに業務改善の工夫が見られ、良い結果につながれば、それが実績になります。
【感想】
◆本書の「はじめに」によると、著者の濱田さんは、仕事で研修を行う際、1人に接するのは15分程度であっても「この人は評価されているだろう」ということが分かるのだとか。しかも、課題を与えて、1分程度の発表をしてもらうだけでも、おおよその見当はつくのだそう。
つまり「評価される人」というのは、会社や職種が違っても、皆共通した「行動様式」を持っている、ということ。
本書では、そのような「評価される単純な習慣」を27個列挙。
「評価されない人」の習慣と比較して、解説されています。
そして、そのいくつかは、私自身身「できなかった」ことでもありました。
◆たとえば初っ端の「自信がなくても断言する」は、「安請け合いをして迷惑をかけては申し訳ない」という気持ちから、ついつい「できる限り頑張りたいと思います」と言ってしまいそう。
それは今でも同様で、例えばやったことのないジャンルの案件の問合せを「得意です!」とは、口が裂けても言えません……って、知り合いにそう言える方がいるんですよねw
ただ、こうした自信のない態度に対して、評価が厳しくなるのは当たり前。
結局それだけの「『覚悟』があるかないか」、ということですから、少なくとも自信のない言い方は「覚悟がない」と思われてもしょうがないでしょう。
◆逆に、比較的簡単に実践できそうなのが、上記ポイントの3番目の「ポジティブ要素を付け足す」。
実際、濱田さんも「すぐに慣れます」と言われてますし、これは是非とも取り入れるべきかと。
ちなみに、散々人の悪口を言った後で、「でもいい人だけどね」と付け加えるメソッドは、これとは違いますカラww
なお、ポジティブ要素は、付け加えるだけでなく、言う順番についても同じで、何か仕事を振られた際に「やってみたい気持ちはありますが、いま忙しくてきちんとした工数が割けるかどうか」と言うのと、「いま忙しくてきちんとした工数が割けるかどうか不安はありますが、やってみたい気持ちはあります」と言うのでは、後者の方が、はるかに印象がよいもの。
ちょっとしたことですが、気を付けたいところです。
◆また、一番最後のマニュアルの書き換えについては、つい先日ご紹介したばかりのこの本でも指摘されていました。
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい (ノンフィクション単行本)
参考記事:【超仕組み化?】『無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい』松井忠三(2013年07月14日)
確かにマニュアルの改訂は手間がかかりますが、それを会社全体として行う「仕組み」があるのが、無印良品の強いところ。
全社的に取り組むのは難しい分、本書を参考に自分でルールを変えることに挑戦しても良いかもしれません。
出世の秘訣は日々の習慣から!
なぜか評価される人の仕事の習慣
1.評価される人は評価される体質になっている
2.評価される人は話し方に信頼感があふれている
3.評価される人は自分が主役になる
4.評価される人はゴマすりもうまい
5.評価される人はピンチで笑う
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【編集後記】
◆ちょっと気になる本。下流の生きざま
「誰もケンシロウにはなれない。カッコ悪くたっていい。ジャギのようにしぶとく生きろ! 」だそうですw
ご声援ありがとうございました!
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