【オススメ!】モテ本『ザ・ゲーム【30デイズ】』がやっぱりスゴかった件:マインドマップ的読書感想文

2013年07月13日

【オススメ!】モテ本『ザ・ゲーム【30デイズ】』がやっぱりスゴかった件

【本の概要】

◆今日お送りするのは、予約開始時点で既に紹介済みであり、かつ、6月の月間ランキングで5位につけていたあのモテ本！

『ザ・ゲーム【30デイズ】』が、いよいよ発売となりました！

参考記事：【超速報!】モテ本の名著『ザ・ゲーム』の続編『ザ・ゲーム【30デイズ】』がかなり使えそうな件（2013年06月26日）

上記記事で期待していた以上の濃厚さに、やはり付箋も貼りまくり……。

ただし、若干予想が外れていた部分もありましたので、その辺も含めてレビューしてみます！

130713追記：Kindle版も出ていました

ザ・ゲーム【30デイズ】

@yo4ei1 @pokoponta @smoothfoxxx Kindle版は7/3に発売されていたので、僕はもう読了しましたよ。
— Tacty (@TactyDJ) July 13, 2013

いつも応援ありがとうございます！

【ポイント】

■1.上半身を一直線に伸ばして話す

　姿勢が悪いと、横隔膜の機能と呼吸が制限されてしまい、結果的に君の声から力が失われてしまう。話すときはいつでも上半身を一直線に伸ばすこと。必要であれば、背骨に沿って腰から頭まで伸びている糸を想像し、それをピンと引っ張り上げるテクニックを使ってもいい。ただ、緊張しすぎてはいけない。自分の体のフレームの中で、普通にリラックスしていること。

■2.10の資格没収法（抜粋）

　資格の没収には数え切れないくらいいろいろなやり方がある。ここでそのほかいくつかの方法を紹介しよう。今日の実地訓練の役に立つはずだ。
　笑顔とユーモアを交えてこれが言えたら、君はもう立派なナンパ師だ。しかし、顔が深刻だったり、本気で言ったりすると、ただのバカ者になってしまうので気をつけよう。

●自分を高額商品に仕立てる
　君と話したり、君に触れたりすることがあたかも特権であるように振る舞う。彼女が君の手を握ったら、手を引っ込めて笑顔でジョークをとばそう。「おっと、商品に触らないでくれないか？　これは40ドルするんだぜ」
●部下として雇う
　冗談で仕事を依頼する。君の秘書や、ウェブデザイナーなど、彼女がやったことのない職種で。そして一瞬でクビにする。

■3.社会的地位を洗練させる

　仕事に関する質問は自分をアピールするいい機会なのだが、多くの人は無駄にしてしまっている。以前ある生徒は、「エンジニアだよ」と答えていた。もちろんエンジニアはいい職業だが、女性には退屈に聞こえるのではないかと感じていた。
　具体的に何のエンジニアなのか聞いてみると、新しい携帯電話の技術を勉強しに学校へ行こうと思っているとのことだった。そこで俺たちは、この質問に対してもっといい答え方がないか考えることにした。現在の彼は、仕事は何かと開かれたら「未来の携帯電話をデザインしている」と答えている。
　同じ職業でも、言い方によって違った印象になるということだ。

■4.指輪のルーティーン

　ここで、彼女の指一本一本の説明をしよう。急いでいないのなら、彼女が指輪をしている指の説明を一番最後にして期待感を上げるといい。
あなた：例えば、親指は海の神ポセイドン。とても独立心が強く、神々の中で唯一彼だけがオリンポス山に住んでいない。親指はほかの指からある意味独立して生えているよね。だから親指に指輪をする人は独立心が強くて、一般的に自分のことは自分でやるタイプなんだ。
人差し指は神々の王ゼウスを象徴している。力と支配だ。親が子供を叱るとき、いつも人差し指を振るよね。人差し指に指輪をする人には、リーダーシップをとりたがる人が多いんだ。（後略）
　自分の性格と指の表す意味が合わないと言われたら、ある性格を強めたいと無意識に思っていたり、そのような性格の人に憧れる気持ちがあるとき、知らずに特定の指を選んでいることがあると言おう。

■5.対比のコールドリーディング

　コールドリーディングの中には2つの正反対の内容を対比させるコメントをするものがある。例を挙げると、「君は楽観的で社交的になることもあれば、一人のほうが落ちついていられることもある」
　これは紙の上では何の意味もないように見えるかもしれないが、実際に試してみるといい。説得力のある態度で相手に共感しながら言えば、驚くほど心が見透かされているように感じるのだ。
　対比を含むリーディングで使えるもう1つのテクニックは、両手の対比というやつだ。片手を上げて、この手が1つ目の性格タイプを表すと説明する。次に2つ目の性格タイプを話しながら、それを表すもう片方の手を上げる。だいたいの場合、両方を見比べて考えている間、彼女の眼か鼻は、自分が選びたいと思うほうを指している。

■6.女性の話のフックを引っ張る

「弁護士助手として6ヵ月間働いたの」という何でもない一言でも、引っ張れるフックがちゃんとついている。自分の知っている法律関係の話をする、その前には何の仕事をしていたか聞く、働いている事務所について聞く、(中略)この街へ来てまだ間もないのかと聞く、芝刈り機ビジネスで主任弁護士を探している弟に紹介するから今の仕事は辞めろと言う、など。
　たとえ彼女が情報をほとんど出してこない場合でも、引っ張れるフックは無限に出てくる。君はそのいずれかを使って話を作ったり、面白い資格没収に仕立てたりすればいいのだ。会話の達人になるには、みんなが気がつかない一番面白いフックを探すことだ。

■7.相手の感覚語に合わせてシンクロする

例えば、視覚が勝っている人は、自分の考えや将来の夢などを話すとき、注目、明るい、見る、見せるなどの言葉を使う傾向がある。触覚や感性の世界で生きている人は、触れる、触ってみる、察する、感じるなどを使う。聴覚人は鳴る、響く、カチッなどの表現を好む。彼女の会話パターンに耳を傾け、どの感覚語が多いかをつかんだら、自分が話すときにそれを織り交ぜるのだ。

【感想】

◆ちょっと引用量が多くなってしまいましたが、これでもかなり苦労して厳選しているのでお許しを。

冒頭の画像が示すように、普通のモテ本の基準で抜き出していたら、本当にキリがないほど中身は濃かったです。

ただ、画像を良く見ると、最初から6割くらいまでにはビッシリ付箋が貼られていますが、後半はそれほどでもないという。

これは本書のメインコンテンツである「ザ・スタイルライフチャレンジ」が、前半部分だから。

アマゾンの内容紹介から引用します。

本書は大きく三部に分けられる。
30日間であらゆるレベルの男が社会性と社交性を学んでナンパ師になることを目的とした「ザ・スタイルライフチャレンジ」。
女に話しかけるきっかけや、話を盛り上げるための21例を収録した「ルーティーンコレクション」。
そして物語仕立ての「スタイルダイアリー」は、『ザ・ゲーム』続編と言ってもいいだろう。

◆ちなみに、上記「超速報レビュー」で一番期待していた「ルーティーンコレクション」は85ページほどしかなく、前作の続編と言われる「スタイルダイアリー」よりも短めです。

しかも、「ルーティーンコレクション」の冒頭には、黒ページで白抜きの「ここからのパートは、すべての読者を対象にはしていません」という文字が!?（詳細は本書を）

なお、一足先に原書を読破されているasapenさんは、このようなツイートを。

結論から言うと、ここに載っているルーティーンは宝物ばかりです。全ての考察と理論の結晶とも言えるテクニックが載っています。ただ、恐らくほとんどの読み手が狙うターゲットと得たい結果に対する直接の補助とならない、という点で問題が生じます。
— asapen (@asapenxx) July 1, 2013

◆実際、よほど「場を支配する能力」がないと、うまく使いこなせないんじゃないか、という印象を私も受けました。

おまけに、本来、前半の「ザ・スタイルライフチャレンジ」を終了してからトライするものらしく、この時点ですでにハードルがｗ

ただし、それぞれのルーティーンについて「世界中で実際にテスト」を行い、「難易度」「認知度（女性がそのルーティーンを知っている確率）」「成功率」を明記している点はありがたいところ。

個人的に「これは使えそう！」と思ったのが「ファイブクエスチョンベッド」というルーティーンで、これは「難易度：レベル2」、「成功率：95.7%」、「認知度：0%」という優れものでした（ネタバレ自重）。

合コンやクラブで気軽に試せて、簡単に女性との「賭け」に勝てる可能性が激高いので、これだけでもぜひお試しを。

◆一方、最後の「スタイルダイアリー」は「続編」というより、短い11編からなる『ザ・ゲーム』の「アナザー・ストーリー」。

当初「続編」というフレコミだったので、てっきりスタイルがその後「彼女」とどうなったか、スタイル自身の生活がどう変わったか等が描かれているのかと思いきや、時期的には『ザ・ゲーム』と同じ（2編を除く）で、内容もスタイルが「やりまくる」（もしくは「まったくやらない」ｗ）もの。

初っ端でいきなり「60歳のただのおばあちゃん」に何故か欲情したり、バングラデシュで「命がけで女性をナンパ」（アシッドアタックを受ける女性の数はバングラデシュが世界一だそう）したり、生徒から「ディープスロートの達人」を紹介してもらうという破天荒ぶりワロタｗｗ

他にも、仕事でインタビューをした「今世紀の最も偉大なミュージシャンの1人」の孫娘を口説いたり、逆に「１ヵ月間の射精禁止」に挑戦したりと、読み物としては極めて秀逸(？)。

その中にも、考えさせられたり、ちょっぴり感傷的にさせられたりするところがあり、さすがニール・ストラウスは本職がライターだけあって、文章は上手いと感じました。

◆とはいえ、話は戻りますが、本書の一番のキモは、やはり「ザ・スタイルライフチャレンジ」でしょう。

30日間のそれぞれにつけられたタイトルについては、冒頭の参考記事をご覧頂くとして、具体的なテクニックのチェックリストの画像を参考までに。

これらテクニックについては、もちろん本書では詳細に解説されていますのでご安心を。

そしてこちらが、そのナンパのプロセスを図解したもの。

うーん、システマチックｗ

◆さて、この「ザ・スタイルライフチャレンジ」で問題となるとしたら、やはり「実践しなくてはならない」ことでしょうか（当たり前ｗ）。

しかも、その効果を最大限に引き出すためには「ミッションを収録順にすべてクリアする」必要があるとのこと。

確かに、ある日のミッションは「シャワーを浴びず、ヒゲも剃らないこと」で、その翌日は「シャワーを浴びて、ヒゲや日頃手入れをしない部分の毛をキレイにすること」だったりするので、順番も意識していそうです。

さらにもう1点留意すべきは、本書でのゴールはあくまで「デートの実現」であり、その後の部分については触れられていない、ということ。

肝心の「ベッドイン」のテクニックとかはないワケですよ。

ただ、謝辞で「名前を伏せられている人物」が2人いて、彼らについて「次回作で語るつもり」とあるので、「続き」があるのは間違いないなく、おそらくそこで語られるのではないかと。

まぁ、多少のいちゃもん(？)を付けたにせよ、最初の「ザ・スタイルライフチャレンジ」のパートだけでも、既存のモテ本のほとんどを上回っていると思うワタクシ。

これはもう、オススメせざるを得ません！