2013年07月08日
【メンタルハック】『つらくなったとき何度も読み返す 「ポジティブ練習帳」』志賀内泰弘

つらくなったとき何度も読み返す 「ポジティブ練習帳」 (DO BOOKS)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、実践すればポジティブになれることウケアイなTIPS集。習慣や行動などの、簡単にできる「ポジティブ・スイッチ」をコンパクトにまとめた1冊です。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
作り笑いでもいいから笑う、太陽の光を浴びる、「いいこと」メモをつける……など、どれも簡単にできる方法を、短いキーワードと900字程度の文書で説明しています。
これらを実践しているうちに、ポジティブな気持ちでいられる時間が増え、ネガティブな気持ちになる回数が減っていきます。
つらいことや気分の落ち込みがあるたびに、何度も読み返し、「ポジティブ・スイッチ」を入れ直しましょう!
これは確かに、試してみる価値大です!

【ポイント】
■1.頭に上がった「気」を丹田に持っていく
Fake Abs / macinate
イライラや心配事というのは、自分で考えようとしていないのに、知らず知らずのうちに起きてしまいます。人間は、脳のある頭で考えるため、その「意識」が頭に上ってしまうわけです。とくに、ネガティブな精神状態に陥っているときに。
そこで、「意識」を丹田に持っていきます。丹田とは、おへその下10cmくらいの位置のことです。頭に上った「意識」をボールだとイメージしてください。ゴルフボールくらいの大きさがいいでしょう。目を閉じて、おでこの裏側にあるボールを、「意識」して丹田へとゆっくりゆっくり下げていく。そうイメージします。すると、「腹に落ちる」「腑にに落ちる」とも言うように、ストンと自分の中におさまるのです。不思議に気持ちが落ち着き、平静になります。
■2.太陽の光を浴びる

Sunbathing / John Pavelka
脳内にセロトニン神経という細胞があります。この神経は、うつ病やパニック障害など、心の病を治すために大きな役割をはたしています。セロトニン神経が活性化すると、セロトニンという神経伝達物質が放出され、心の不安や緊張を取り除いてくれたり、自律神経を適度なレべルに保てるようになるのです。
では、どうすればセロトニンが増えるのか。
その方法のひとつが「太陽の光を浴びる」ことなのです。目の綱膜から入ってきた「光」の信号が、セロトニン神経を興奮させるのだと言われています。
■3.パンッ! と目の前で両手を打つ

Clap / sskennel
ひとつでも小さなミスをすると、ネガティブがネガティブを呼び込みます。
ミスをした→叱られる→前のミスを思い出す→怖くて仕事が手につかない→またミスをする、というネガティブ・スパイラルに陥るのです。そのスパイラルを断ち切ることが重要です。「パンッ」と目の前で、できるだけ大きな音が出るように両手を打ってみましょう。
もちろん、頬を叩いてもかまいません。その勢いで、心のポジティブ・スイッチを入れるのです。
■4.耳たぶを揉む

Sophia is the earlobe massage supplier / olofw
また、耳を揉むことで、不安な気持ちや「うつ」な気分が軽くなるとも言われています。それには、少なからず医学的な理由があります。
ストレスで身体が緊張すると、血の巡りが悪くなります。すると、肩や腰が凝ったりします。すると、食欲がなくなったり、身体全体が重くなります。
耳を揉むことで、顔全体の血流か活発化します。耳の近くにはリンパがあり、滞留していたリンパがスムーズに流れ出すことで免疫力か上がるからです。
■5.大声で叫ぶ

Characteristicly Noah / Sherif Salama
ちょっと恥ずかしいけれど、告自してしまいます。私の場合は、車の運転中に「ワ〜!」と、言葉にならない雄叫びを上げます。もちろん、窓を閉めて。よほど溜まっているんでしょうね。理屈は抜き。たった、1回叫ぷだけで、スッキリするから不思議です。胸の内のモヤモヤの塊が、ポンッと外に出る感じがします。
■6.自分の「いいところ」を10個書き出す

the list / sunshinecity
手帳でも広告の裏でもかまいません。今すぐ、あなたの「いいところ」をサッサッと10個書き出してみてください。「本日限定」のよかったところでも、かまいません。(中略)
ポイントは、ひとつずつ自分で自分をほめることと、「事柄」と「なぜいいのか」をセットにすることです。小さなことでかまいません。少々うぬぼれてもかまいません。「いいところ」がいっぱいあり過ぎて、びっくりしますよ。
【感想】
◆少々引用量が多くなったのでこの辺で。初っ端の「丹田」は、少々テクニックというか「慣れ」がいりそうですが、それ以外のものは、簡単なものばかり。
これで落ち込んだ状態からポジティブになれるのであれば、試さない手はないかと。
以前、こちらの記事に書いたのですが、私も税理士試験に落ちるたびに、結構落ち込んでいたので、その頃こういうTIPSを知っていればと後悔しきりです……。
参考記事:【メンタルハック】『「凹(ヘコ)まない」技術 』西多昌規(2013年03月16日)
◆また、割愛したものの中にも、すぐ試せて効果がありそうなものが多々。
例えば、上記記事とかぶったのでカットしたのが、「睡眠」です。
横にならなくても良いので、「腕組みをして10分間目をつむる」だけでも、ネガティブな気分に効果があるのだとか
同様に、ベタなものとしては「泣く」こと。
「心のデトックス」として、泣くことはストレス解消になるのだそう。
◆なお、第2章は「言葉遣い」なのですが、途中までは見開き2ページで1つの言葉を収録していたものが、後半にかけて、状況ごとに2ページで5つずつ紹介するスタイルに変わっています。
それが30ページ続くので、その部分だけでも計75個の「ポジティブワード」が登場するという。
それぞれの状況と対応するワードとしては、こんなものが。
●「自らの責任で失敗してネガティブになったとき」⇒「これから、これから!」他
●「なかなか前向きになれない仕事や何かをする前」⇒「できる、できる」他
●「何をしてもうまくいかなくて悩んでいるとき」⇒「そういうときもあるさ」他
●「アンラッキーなことが続いているとき、運気を上げる」⇒「ツイてるなあ」他
実際にそんな状況になったら、ぜひとも口にしたいものです。
◆そういえば、先日ご紹介したこちらの本で、「ポジティブとネガティブの適正比率は3:1」というお話がありました。

人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!
参考記事:お前らもっと『人を動かす、新たな3原則』の凄さを知るべき(2013年07月04日)
となると、何か1つネガティブなことがあったら、その3倍はポジティブ体験をしなければいけないということ。
黙っていてもポジティブになれる方なら別ですが、そうでなければ、本書に掲載されたTIPSを片っ端から試してみると良いのではないでしょうか?
何と言っても難易度から言ったら、「できる/できない」の次元ではなくて、「やるか/やらないか」ですから。
ポジティブな日々をおくるために!

つらくなったとき何度も読み返す 「ポジティブ練習帳」 (DO BOOKS)
LESSON1 習慣
LESSON2 言葉遣い
LESSON3 行動
LESSON4 イメージする
【関連記事】
「タテ型人脈のすすめ」志賀内泰弘(著)(2006年08月01日)【メンタルハック】『「凹(ヘコ)まない」技術 』西多昌規(2013年03月16日)
【ストレス耐性】「凹まない人の秘密」アル・シーバート(著) 林田レジリ浩文(翻訳)(2008年04月24日)
【自己肯定】『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』森川陽太郎(2013年01月30日)
【オススメ】『「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター』伊東 明(2013年01月12日)
【編集後記】
◆『ストーリーとしての競争戦略』の楠木先生の新刊が登場!
戦略読書日記 〈本質を抉りだす思考のセンス〉
ちょっとお高いのがアレですが、チェックしなくては……。

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