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2013年06月16日

【成毛節全開?】『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論』成毛 眞


40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論
40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、お馴染み成毛 眞さんの最新刊。

何やら2日続いて中高年向けの作品のような気がしますが、こまけーこたー(ry

アマゾンの内容紹介から一部引用。
人間、仕事では芽が出なくても、人生のどこかで芽が出ればいいのです。「とにかく何でもやってみて、それから考えよ」と……。本書で提案するのは、“全力で"脱力系の生き方を追い求めるための方法論。30代にも決して他人事ではない“教え"が満載です。

相変わらずの成毛眞さんらしい「ぶっ飛んだ(?)」内容をご覧アレ!


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【ポイント】

■1.会社にしがみつく
 会社が倒産した、リストラされた、というやむを得ない事情なら仕方がないが、転職すべきかどうか迷っている人は、そのまま会社にしがみつくべきだと断言できる。40歳以上を雇おうとする企業は、皆無に等しい。
 採用活動に「年齢不問」を謳っている企業でも、若者が応募してきたら、迷うことなくミドルではなく、そちらを採用する。長年、社会で培ってきた経験など関係ない。若者を安くこき使えるほうが企業にとってはありがたいし、しかも若者は仕事を覚えるのが速い。下手にほかの企業のカラーに染まっているミドルを使いこなすほうが、企業にとっては厄介なのである。


■2.「何のために生まれたのか」を考える
 アメリカ人のエリートは日本人以上に働くともいわれるが、彼らは稼ぐだけ稼いだら、ビル・ゲイツのように若くして引退する。日本人のように、定年まで会社にしがみつくのが当然の生き方だとは思っていない。
「何のために働くのか」という永遠のテーマを考える前に、「何のために生まれたのか」という問いを考えてみるべきだ。
 私は人生とは道楽だと思っているし、とことん楽しむために生まれてきたのたと思っている。仕事もその道楽の1つであり、生きがいや自己実現を考えたことなど一度もない。
 そういう人生の本筋を忘れなければ、どのような人生であっても楽しめると思うのだ。


■3.視野を広げる
 視野というのは、自ら広げることもできれば、自ら狭めてしまうこともある。
 毎日、会社と家との往復しかしていなければ、話題のネタがなくても当然。視野を広げるには、自分からあちこちに足を運ぶしかない。家に帰ってビールを飲みながらプロ野球を観ているぐらいなら、家族で映画を観に行くほうが、まだ生産的だろう。
「忙しくて、そんな時間はない」という人は、ほんとうは面倒なのを誤魔化しているだけだろう。私も含め、多くの経営音は忙しくても多趣味で、自分の時間を有意義に使っている。忙しくても好奇心の強い人は、きっちり遊んでいるのだ。


■4.過去のしがらみを捨て去る
 ミドルエイジが軽やかに生きていくためには、「記憶力」よりも「忘れる力」が必要である。
 それも、過去の栄光こそ、忘れたほうがいい。
 先述したように、過去の自慢話をしているオヤジほど、みっともないものはない。過去にしがみついているのは、最近の自分の人生がうまくいっていないことを、逆アピールしているようなものだ。
 毎朝、新しい人生をスタートさせるようなつもりで、過去のしがらみを捨て去る。それぐらいの心構えで暮らしていれば、心に知らず知らずのうちにゴミが溜まって重くならずに済むだろう。


■5.命令口調で接しない
 ゴルフ場でキヤディーさんに命令口調で指図している友人の姿をみると、「ああ、そっちのほうにいっちゃったんだね」と思う。家族にもそのような感じで接していたら、おそらく嫌われているだろう。
 人は弱い生き物だ。ある程度の地位を得て、周りからチヤホヤされると、自分を見失っていく。そこで謙虚な気持ちを持ち続けるのは、よはど心の強い人でないと難しいだろう。
 尊敬はされるものであり、させるものではない。
 人に命令口調で接するようになったら、自分を尊敬させたがっている病の兆候が表われているのだ。この病は誰の心にも潜んでいるもので、気を抜いたらムクムクと頭をもたげてくる。


■6.長く続ける
 ツイッターにしろフェイスブックにしろ、続けていれば徐々に閲覧者が増え、2年を過ぎるころにはかなりのフォロワーをもてるようになる。ジャーナリストの津田大介氏のようにネットで話題になり、名前を広く知られるようになる人は、長く続けているから結果がついてきたのだ。
 長く続けられるということは、自分に合っているということである。
 ただし、長く続ける努力をする必要はない。長く続けられるものを探すのだ。


■7.狂うほど何かに打ち込む
 やり残したことや、あきらめたことばかりを抱えて、人生の終盤を迎える。それを想像したら恐ろしくなる。亡くなる間際に後悔しても、もはや何もできないのだ。その段階で後悔することに比べたら、遊んでばかりで仕事を疎かにする後悔など、とるに足らないだろう。
 ミドルエイジは、人生の折り返し地点を過ぎた世代である。
 残りの人生をどう生きるか――。
 なんとなく流行っているからとテニスやスキーをやったり、なんとなく話題になっているスポットに出かけたりする人生で、ほんとうに後悔しないだろうか。


【感想】

◆今回は、コンパクトにまとめるため割愛しまくったのですが、本書にはさまざまな具体例が挙げられていました。

例えば、上記ポイントの3番目の「視野を広げる」で言うなら、成毛さんはニューヨークやローマ、パリといった先進国の街にはいかず、ケニアやベトナム、ネパールなどのいわゆる「後進国」に家族と出かけていたのだとか。

それは1つには、娘さんに色々な体験をさせたかったからなのですが、同時に成毛さんご自身の「好奇心」も満たす効果が。

また、ポイントの最後の「狂うほど打ち込んだ何か」というのは、成毛さんにとっては、『ファイナルファンタジーXI』であり、2年程会社に行かずに、自宅の地下でゲームをしていたのだそう。

困った社員の皆さんは、成毛さんと話をするために、わざわざゲームのキャラクターとなり、戦闘の合間に話しかけるようにしたとのこと……って、ネトゲ廃人杉ワロタww


◆さて、本書では第3章で「サイドビジネス」を扱っており、ここでも具体例がいくつか登場します。

例えば、海外に向けてアマゾンで「日本の伝統工芸品を売る」というビジネス。

アマゾンを使うなら、サイトを作ったり、集客したり、といった作業はアマゾンがやってくれます。

本書で触れられていたのが、アメリカではプレミアムが付いて高額取引されるという、京都の「開化堂」の茶筒。

京都開化堂手造り銅製茶筒松竹梅 【茶筒のみ単品】
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あわせてこの本も紹介されていました。

月に100万稼げる「Amazon輸出」入門
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◆もう1つ興味深かったのが、東京・吉祥寺の"iPad魚屋"のお話です。

テレビ東京系『日経スペシャル ガイアの夜明け』にて紹介されていたとのこと。

iPad鮮魚店? - 日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京

ググって動画を見つけて来たんですが、下のYouTubeのiPadは、北海道・小樽の鮮魚店とインターネットでつながっており、お客さんはiPadの画面を見ながら注文します。

後日、自宅に魚が届き、仲介役の店主・吉川仁さんには、売上の15%の手数料が支払われるのだそう。



実際に会社勤めをしながら、サイドビジネスをやるのは結構難しいと思うのですが、このような「コストをかけない」ビジネスモデルならば、たとえポシャったとしても、損害は大したことはないかと。


◆そして、成毛さんご自身のサイドビジネス(と言うのが適切か分かりませんけど)が、書評サイト「HONZ」です。

実際、アマゾンのアフィリエイトの他、ヤフーニュースや「現代ビジネス」とのコラボ企画での収入があるとのこと。

ただ、丁度今月から、アマゾンでの本のアフィリエイト料率が「3%固定」になったことですし、書評ブログをサイドビジネスにするのは、辛いかな、と。

やはり「長く続けられる」「好きなもの」を探して、それに打ち込むのが、人生を後悔しない秘訣なんじゃないでしょうか?


30代以下の方も、将来を考えるなら!

40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論
40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論
第1章 逃げ切れない40代・50代
第2章 ミドルエイジこそ軽やかに
第3章 サイドビジネスを原動力に
第4章 いまから道楽を追い求めよ
第5章 健康に無関心も神経質もNG
第6章 ミドルエイジの「7つの武器」


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【編集後記】

◆昨日のブラジル戦は残念でしたが……。

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)
僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

文庫化に際して、大幅加筆があったとのことだったので、ついアマゾンアタックしてしまいましたw


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