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2013年06月11日

【着こなし】『デキる男のお洒落の極意』高橋みどり,森岡 弘


デキる男のお洒落の極意
デキる男のお洒落の極意

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今まで当ブログにおいて著作を2冊ほどレビューしている森岡 弘さんの最新刊。

今回は、セレクトショップ「エストネーション」の立ち上げに携わった高橋みどりさんとの共著で、男性ファッションについて、男女双方からの視点で言及されています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
男性のビジネスシーンはアイテム数が少なく、ルールも決まっています。決めポイントがわかれば、素敵になれること間違いなしです。
しかも職場の半数は女性というところも増えています。その女性たちは思っている以上に男性の服や小物をチェックしています。靴のデザインやパンツ丈の微妙なサイズのバランスの悪さに違和感を覚えるなど、どんなところが気になっているかを高橋みどり氏に。
信頼感を感じさせるために賢く見せるコーディネートなど男性たちのこだわってほしいところ、ビジネスシーンにおける洋服のルールなどを森岡弘氏に語っていただきます。

「ひとりよがりな着こなし」になりたくない方なら要チェックです!


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【ポイント】

■1."テーマ"を決めてコーディネートする
まずは何でも結構ですから、自分の中でひとつ"テーマ"を決めてみてはいかがでしょう。例えば、「スーツは紺に限る」とか、「ネクタイはストライプだけ」など。「好きだ」という直感で決めてしまっていいと思います。
 テーマをひとつ持つと、コーディネートは思いがけないほど、ラクになるもの。常にそこをべースに服を選べばいいので、迷わないし、ワードローブが無駄なく広がります。


■2.「靴のかかとは見られている」と心得る
コーディネートした男性の"重箱の隅"も見逃さない鋭い観察眼が、"女目線"の特徴です。
 そして、非常に多くのケースで、全体の好印象を帳消しにする「惜しい!」パーツの代表格が、"靴のかかと"。
 確かに、靴のかかとはパンツに隠れて見えにくいものですが、こと"後ろ姿"となれば、その注目度は格段にアップします。どれほど、素敵にスーツを着こなしていても、靴のかかとが斜めに磨り減っていたら、全体の"出来映え点"は大きなマイナスです。


■3.上質な素材に、女性は触ってみたくなるもの
女性の目からすると、上質な素材って思わず触ってみたくなるものなんです。パートナーの腕に触れたとき、それがカシミアやアルパカなど滑らかな感触であれば、女性はもっと体を寄せたくなります。「頼りがい」や「優しさ」を感じるから。
 パートナーではなくとも、日常ふとした瞬間、女性に肩や腕を触られることって、ありますよね? そんなときこうしたことも頭の片隅に留めていただくと、買い物の際、選ぶ基準の幅が広がるのではないでしょうか。


■4.スーツの色・柄は「紺かグレー」の「無地かストライプ」を
 色・柄に関しては、シーズンごとに紺の無地とストライプ、これにグレーの無地かストライプを1着持っていればいいでしょう。「無難すぎてつまらない」と思うかもしれませんが、バリエーションはVゾーンでつくると決めれば、3着の組み合わせで充分。
 ことに紺が持つ「清潔感」と「信頼感」は、ビジネスシーンにおいて無敵。極端な話、「クローゼットの中身は紺と白だけ」でも、こだわりを感じさせて素敵だと思います。


■5.パンツにはプレスをかける
 スーツを頻繁に買えなくても、プレスのきいたパンツをはいているだけで、かなりパリッとした印象に変わるのに、本当にもったいない。女性ファッションでは、「センタープレスの入ったパンツのほうが、脚が細く長く見える」というのが定説で、男性も同じ。パンツにプレスをするだけで、スタイルがよく見えるのですから、たった5分、アイロンをかける手間を惜しむべきではありません。


■6.全身を濃度違いの一色でまとめる
「コーディネートに自信が持てない」方を、簡単にセンスアップする方法があります。
 それがグラデーション・コーディネートです。ひと言で説明すると、全身を濃度違いの一色でまとめるコーディネートのこと。
 紺のスーツにサックスブルーのシャツ、ブルー系のネクタイ。あるいはグレーのスーツなら白いシャツに、グレー系のネクタイ。どちらも色のトーンを揃えず、濃淡をつけるのがコツ。
 ブルーのグラデーションでセンス悪く見える人って、そうそういませんから、迷ったときには、このテクニックを思い出せば、少なくとも無難にまとまるはずです。


■7.クールビズは紺のブレザーやジャケット中心で
 オフィスでのカジュアルスタイルは、「格」を意識しないと、くだけすぎたものになりがちです。そこで、紺のジャケットやブレザーを軸に、スーツ以上にべーシックな着こなしを心がけるべきだと思うのです。
 ことに、「グレーのきちんとしたパンツ」をお持ちでない方が多いことに、驚かされます。森岡さんもご指摘のとおり、紺のブレザー×白のシャツ×グレーのパンツは、学生さんやスポーツ選手などが改まった場に出席するときの定番スタイルだと思いますが、これはビジネスマンにも見習っていただきたい、基本のクールビズスタイルです。


【感想】

◆本書はお2人の共著となっていますが、よくある「対談形式」や「"著者は2人で1人"形式」ではなく、「"発言者明記の交互発言"形式」(って言うんでしょうか?)。

今まで読んだ中では、見城 徹さんと藤田晋さんの『憂鬱でなければ、仕事じゃない』に近いスタイルです。

参考記事:【35の言葉】『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城 徹, 藤田 晋(2011年06月15日)

ただし、あちらが「お互いが言いたいことを言っている」のに対し、本書は「1つのテーマに対して、それぞれが思う所を述べる」スタイル。

結果、意見が一致することもあれば、やや対立気味(?)なこともありました。

前者は、例えば上記ポイントの2番目にある「靴のかかと」の件や、割愛していますが「ビジネスシーンで黒スーツはありえない」ということなど。

一方後者では、「ビジネススタイルに人目を引くセンスが必要か否か」という、結構本質的なお話があって、森岡さんは「否」なのに対し、高橋さんは「無難はつまらん」と一喝。

読者としては、正直、どっちの意見に従えばいいのやら……w


◆もっとも、お2人それぞれ言い分はもっともで、「女性の目」を気にしなければ、上司ウケ、客先ウケがよい「無難な着こなし」が正解でしょう。

逆に女性ウケを目指すなら、多少の冒険(?)も必要です。

……とは言うものの、高橋さんの「ピンクやブルー、パープルなどを積極的に取り入れていただきたいですね」という発言には、「それ無理ゲーっす!」と言いたくなりましたがw

もっとも、「女性が多い職場」や「女性のお客さん相手の職場」だったりしたら、また話は別でしょうし、この辺は「各人の状況に応じて」判断すべきかと。


◆そして目立たない部分で女性ウケを狙うなら、上記ポイントの3番目にあるように「素材」でトライ!

形や色が「無難」なら、上司や客先でも問題ありません。

ちなみに、この「上質な素材」の「肌触り」に関しては、かつて私が配信していた「幻の恋愛メルマガ」でも言及したことがありましたw

実際、「きめ細かい肌」になるのは、難しかったり不可能だったりしますが、「肌触りのいい素材」は「お金で入手」できます。

特に冬場の「カシミアのセーター」や「カシミア混のスーツ」は、ポイント高し!

本書はモテがテーマではないものの、女性ウケが良ければモテにつながるわけですから、一応ご留意頂きたく。


◆なお本書は、第4章まではテキストオンリーで、イラストも写真もありません。

代わりに第5章では、フルカラーの写真付きでスタイリングを指南。

(注)下記画像はアマゾンリンクなので、クリックしても画像は拡大されません!

デキる男のお洒落の極意
ちなみにこれは、アマゾンで画像が上がっていた「スタンダード」な着こなしなんですが、それに続くシチュエーションとして「プレゼンテーション」「パーティ」の次に「謝罪」とあって、ちとワロタw(状況はワロエませんが)。

また、こんな感じで小物等も紹介されていますので、こちらも参考にしてみてください。

デキる男のお洒落の極意


ファッション界の重鎮お2人の競演です!

デキる男のお洒落の極意
デキる男のお洒落の極意
第1章大人のお洒落のギモン
第2章 見直そう! ビジネススタイルの基本
第3章 実は肝! ビジネススタイルの基本の小物
第4章 知っていた? クールビズの基本
第5章 知っておきたい スタイリングブック


【関連記事】

【敏腕スタイリスト発】『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』森岡 弘(2011年06月02日)

【モテ?】『男の休日着こなしの方程式』森岡 弘(2012年05月21日)

【ファッション】『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』日野江都子(2013年05月05日)

【勝負服?】『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』政近準子(2013年02月21日)

【外見力】『「見かけ」が仕事を決める!』大森ひとみ(2012年05月07日)

【お洒落】『成功する男のファッションの秘訣60』宮崎俊一(2011年12月21日)

【服選び】『大人の男の服装術』滝沢 滋(2011年07月04日)


【編集後記】

◆今日ご紹介したご本の著者の1人である森岡さんの「スーツ着こなし本」を一応ご紹介。

男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない
男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない

レビューは上記関連記事にてご確認ください。


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