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2013年06月09日

【出世の秘訣?】『社長は君のどこを見て評価を決めているのか?』に学ぶ5つのNG


社長は君のどこを見て評価を決めているのか?
社長は君のどこを見て評価を決めているのか?


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にてご紹介した1冊。

その時点においてアマゾンで品切れだったのですが、今般やっと読むことができました。

アマゾンの内容紹介から。
頑張ったのに「あなたの給料」が増えない理由。550社を支援してわかった、どんな会社でもあなたが出世する方法。

今回はこの本の中から、「出世を阻むNGポイント」を5つご紹介してみようかと。


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【ポイント】

■1.部下を育てられない
実は会社があなたに求めているものはたった1つしかありません。すべての企業で同じです。
「10年たったら、プレーイングマネージャーになってもらう。25年たったら、マネジメントを中心に仕事をしてもらう」
 このことは重要です。
 必要な年数に差はあれど、会社が期待しているのは、あなたに一人前の社員として成長してもらい、いずれ部下を教えて育てられるようになることです。これを知らないままずっと過ごすと、大変なことになります。


■2.勤務態度が良くない
 あるとき、私は経営者の皆さんにこう聞きました。
「社長、一般職層の社員の勤務態度が5点満点中、1点や2点だったら、期待成果が高くても、重要業務を遂行していても、知識・技術が習熟していても、中堅職層にしないのですか?」
 経営者の答えは全員、一致していました。
「私が大事にしているものを守れない人は、中堅職層にステップアップさせない」


■3.打たれ強くない
 私は中小企業の経営者とたくさん会いますが、その場に幹部が同席しているケースも多く、だんだん幹部になる人の共通点が見えてきました。
 それは、打たれ強いこと。経営者に叱られても叩かれても、這い上がってくるようなタイプです。
 特に企業規模が小さいほど、優秀な社員がなかなか集まらないので、経営者はできない社員をガンガン指導します。それでもついていく社員が幹部になっていくのです。


■4.経営者の評価基準と合わない
 経営者の創業のパターンには基本的に2つあります。1つは営業力があって創業した経営者、もう1つは商品力があって創業した経営者です。
 そうすると、前者の経営者は商品力がないので、商品力に甘くなる傾向があります。少しの商品開発をしただけで「素晴らしい商品だ」と褒めます。しかし、営業力はあるので、自分と同じぐらいになるまでは褒められないと思っています。
 逆に、後者の経営者は営業力がないので、営業力に甘くなる傾向があります。営業マンが少し成果を上げると「お前、すごいな」と褒めたりします。しかし、商品開発力はあるので、素晴らしい商品ができても、「お前、そんな商品では売れないぞ」と叱ります。
 これはもう仕方がありません。経営者の評価基準がとにかく正しいのです。


■5.仕事の成果につながらない勉強をしている
 経営者は勉強好きの社員を「積極的でいい」と評価します。ただし、仕事の成果に直接関係のない勉強に励んでいる社員を評価しない経営者もいます。
「資格を取ったり、セミナーや講演に参加したりする意欲は買う。けれども、海外に支社や支店がない会社の社員が、ビジネス英会話の勉強をする必要はない。趣味で勉強する分にはいいが、『私は英会話学校に行っています』とアピールされても別に評価はしない。なぜなら、英会話を勉強しても、活用する機会がないからだ」
 このように考えています。勉強好きの人は、その勉強が仕事の成果につながっているかどうかを考えてみましょう。


【感想】

◆ホントは他にも「NG」は収録されているのですが、当たり前だったり、類書等でよく目にするものを省いてシンプルにしてみました。

このうち、自分でも自信のないのが1番目の「マネジメント」。

具体的な役職(主任)が着く前に退職してしまったので何とも言えないものの、昔から他人に仕事を振るのが得意ではなかったので、そのまま会社員をしていたら、ドツボにハマっていたかもしれません。

もっともその分、システムの力で何とかしようと、退職後も使われ続けるような予算管理表を社内LANソフトで作ってみたりもしたのですが(まだエクセルとかなかったw)。

確かに、当時の職場を今思いだしてみても、課長以上、特に部長レベルまで上がれた方というのは、自分で仕事を抱え込まず、マネジメントがお上手だった気がします。


◆2番目の「勤務態度」は、大企業はさておき、中小企業だと必須項目のよう。

要は「数字上げてればいいんだろ?」的に思っていると、足元をすくわれるということ。

中小企業レベルで、営業No.1や技術力No.1の社員が抜けると、会社の業績が下がりそうですが、それでも経営者は「勤務態度」を重要視するのだとか。

ちなみに、この「勤務態度」とは、責任感、積極性、明朗性といったもののほかに協調性も含まれますので、「成績優秀な一匹狼」だと、もちろん幹部にはなれません。


◆一方、「目からウロコ」だったのが4番目の「評価基準」。

同じような商品を開発したり、営業成績を上げていても、会社(経営者)によって、まるっきり評価が変わってくるとは。

実際、本書の他の箇所でも書かれていたのですが、経営者は自分の考えや考え方が「当たり前」「当然のこと」と思っています。

ゆえに「どちらが正しいか」という考えに捉われず「そういうものなんだ」と割り切るしかないかと。

この辺は、評価基準だけでなく、中小企業で働く上での処世術ですね。


◆私自身は新卒時に、いわゆる「大企業」に就職し、会社というのは皆そんなものだと思ってました(例えば会社の決算はどこも3月だと思っていた)。

ところが、いざ税理士になると、顧問先のほぼ全てが中小企業。

個性の強いオーナー経営者が会社を引っ張るというケースが多く、「サラリーマン社長」だった前の会社とは文化も考え方もかなり違いました。

それ故、主に中小企業を想定した内容である本書は、大企業で働いている方には必ずしもマッチしないかもしれません。

ただそれでも、今後転職したり、出向する可能性もないとは言い切れませんから、目を通しておくのも良いかと。

私の場合は、顧問先の経営者の考え方を理解する上で役立ちましたがw


「頑張ってるのに何で給料や賞与が上がらないんだろ?」と思った方に!

社長は君のどこを見て評価を決めているのか?
社長は君のどこを見て評価を決めているのか?
第1章 550社を支援してわかった、どんな会社でもあなたが出世する方法

第2章 550社を支援してわかった、中小企業の経営者が考えている本当のこと

第3章 550社を支援してわかった、入ってはいけない会社・いてはいけない会社の見分け方


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【出世の秘訣?】『人事部は見ている』に学ぶ出世の6つのポイント(2011年07月10日)


【編集後記】

◆そういえば、佐々木俊尚さんの新刊が出ていたのを忘れていました。

レイヤー化する世界 (NHK出版新書 410)
レイヤー化する世界 (NHK出版新書 410)

個人的には、高尚なお話じゃなくて、ドワンゴの本みたいな感じの方が好きなんですがw


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