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2013年06月04日

【ブロガー必読?】『「ひと言」力。サッと書いて、グッとくる99の方法』中谷彰宏


「ひと言」力。サッと書いて、グッとくる99の方法
「ひと言」力。サッと書いて、グッとくる99の方法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ご存知中谷彰宏さんの文章術のご本。

メールのみならず、特にブロガーやメルマガ発行者に向けた章があるのが、本書の大きな特徴です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
メールやツイッター、フェイスブック、ちょっとしたメモ や 気合いを入れた企画書……。
考えてみると、今ほど あれこれ「書いている」時代 はありません。
でも、ホントは時間をかけ過ぎずに、ちゃんと伝えたい。
本書は、そんな思いを叶える99の方法を紹介しています。

「長文」の「ブログ」を書いている私には、まさにツボな1冊でした!


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【ポイント】

■1.デート後のメールで次回の話はしない
 デートのあとに、男性は「また会いたいです」「また食べに行きましょう」というメールを送ります。(中略)
 女性はここで少しガッカリします。
 女性は「まだ一緒にいるみたいです」という感覚です。
 このメールは今日のデートの続きです。
 男性は気持ちが次に行っています。
「今日」を断ち切っているのです。
 デートのあとのメールは「今日は楽しかったね」と送ります。
 次のダンドリの話はしないようにします。


■2.形容詞を削って動詞で書く
「そうだ 京都、行こう。」は、プロが書いたコピーです。
 形容詞はまったく入っていません。
「アダルトなあなたに、ゴージャスでミステリアスな京都」と言われたら、安っぽいスナックの感じがします。
 いかに形容詞を削って、動詞で書くかです。
 そのためには、形容詞より動詞のボキャブラリーを増やしていきます。
 思考回路も、形容詞で考える生き方より、動詞で考える生き方をしたほうがいいのです。


■3.ほめ言葉は自分がどうなったか書く
「相変わらずお元気そうでした」とか「相変わらずお若いですね」というメールは、100万人が書いています。
 これは、おせじの域を出ません。
 どうせ書くなら、「相変わらずお元気で、私まで元気をいただきました」とか「相変わらずお若くて、私まで10歳若返った気がしました」のほうが印象に残ります。
 自分がどうなったかを書いたほうが、相手に伝わります。
 これが「ひと言」の書き方です。


■4.「〜さんへ」より「〜さんに」
 メッセージには、通常、「○○さんへ」と書きます。
 それよりは、「○○さんに」と書いたほうが優しくなります。
 これは感性学の黒川伊保子先生に教えてもらいました。
 プレゼントを贈る時に、「○○さんへ」と書くと、自分を届けられません。
「○○さんに」と書くと、モノと一緒に自分を届けられるのです。
 この話を講演ですると、みんなどよめいていました。
 頭の中で、自分が今まで好きな女性に送っていたメールが全部了「〜へ」だったことを思い出したのです。


■5.「〜したほうがいい」より「〜したら、もっとうれしい」
 何かしてほしいことがある時に、一番強いのは「○○してよ」という命令文です。
「○○したほうがいい」と言うと、命令文をやわらげることができます。
「○○するだけでいい」と言うと、さらにやわらぎます。
 べストは「○○してくれたら、うれしい」です。
 その上が「○○してくれたら、もっとうれしい」です。
 今の状態で満足していることが前提です。


■6.上から目線に感じられないか「他人の目」でチェックする
 話し言葉ではニュアンスをつけられるので、上から目線にならない言い回しでも、書き言葉では上から目線に感じてしまうことがあります。(中略)
 大切なことは、上から目線で書かないことではありません。
 そもそも、そんな意識では書いていないからです。
 上から目線に読まれる可能性に、気づくことです。
 そのためには、「そんなつもりで書いていない」というのではなく、他人の目で、自分の文章を読むことです。


■7.トーンではしゃがない
 読み手が、いまどんな状況にあるかは、その時々で変わります。
 あまりにハイテンションできてしまうと「なにを一人で、舞い上がってるんだろう」と、ハズしてしまうのです。
 深夜バラエテイーではなくNHKのニュースくらいの淡々としたトーンのほうが、毎日読んでも、しんどくならないです。
 それでも、面白いものは面白い。トーンではしゃがないと面白くないものは、視点そのものが、面白くないのです。


【感想】

◆本書は、下記目次の通り「メール」「メモ」「アンケート」「ブログ」「メルマガ」といった切り口ごとに構成されています。

初っ端が「メール」であり、その最初のいくつかの項目を読んで、即、購入を決定。

著者の中谷さんは、当代きっての「多作家」なのですが、元々がコピーライターだけあって、この手の本は「当たり」が多い感じです(と言いつつ、読んでるのはモテ本ばかりなんですがw)。

さらに中谷さんお約束の「この本は、3人のために書きました」で挙げられてたのが、
1.ひと言のメールやメモで、仲よくなりたい人。

2.「長い」と言われた人。

3.ブログやメルマガを、読んでもらいたい人。
ということで、それ何て俺?状態(特に2&3)w


◆さっそく第5章の「ブログ編」を覗いてみると、何と、最初の見出しがコレ。

『タイトルは、質問形より「答え形」が読まれる。』

      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >    な なんだってー!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`


ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を代表とする(?)、「質問形のタイトル」に真っ向から反論(?)されていてビックリですw

しかも、「質問形」というのは、明らかな「疑問形」ばかりではなく、「机の片づけ方」や「机の片づけ方について」といったタイトルも、「質問形」である、とのこと。

では「どういう形が答え形なのか?」というのが「ここでのミソ」のようなので、とりあえずは「ネタバレ自重」(スイマセン)。

また、他にも「1回でも面白くないと、次回読んでもらえない」ですとか、「続きもので引っ張ると、読んでもらえなくなる」といったあたりは、ブロガーさんなら腑に落ちると思います。


◆一方、第6章の「メルマガ編」も、メルマガ発行者なら「マスト」な内容。

例えば「送り手は、読者がたくさんのほうがうれしい」かもしれないが、「受け手は、読者が少ないことが喜びになる」という指摘には、思わず納得しました。

同様に、「自分の書きたいことの中で、読者の求めているものと一致するものを書く」というお話も、メルマガのみならず、ブログにも言えそうな。

まぐまぐ等で趣味のメルマガを出されている方は少ないと思いますが、ビジネスでメルマガを出されている方なら、きっとこの第6章に付箋を貼りまくると思います。


◆そして個人的には、モテネタとしても使えそうな、上記ポイントの1番目と4番目がツボでした。

そもそも前者の「また食べに行きましょう」なんて、超普通に使ってましたよ。

後者の方でも、今までは「○○さんへ」がデフォルトでしたが、今後は「○○さんに」を使ってみようか考え中w

……と書いた今でも、その違いの効果に半信半疑なんですが。


「ひと言」だけでない、言葉の使い方が満載です!

「ひと言」力。サッと書いて、グッとくる99の方法
「ひと言」力。サッと書いて、グッとくる99の方法
第1章 メール編―長いメールほど、1行で返す。
第2章 メモ編―「~がよかった」より、「~がうれしかった」。
第3章 アンケート編―「前から感じていた」より、「今日、感じた」。
第4章 応用編―究極の「おいしい」は、「ん~」。
第5章 ブログ編―タイトルは、質問形より「答え形」が読まれる。
第6章 メルマガ編―読者の「困ったこと」を解決するために書く。


【関連記事】

【モテ】『キャバクラ嬢の「私が口説かれた言葉」』中谷彰宏(2011年05月06日)

【スゴ本】『20歳の自分に受けさせたい文章講義』古賀史健(2012年02月07日)

【文章術】『書くことが思いつかない人のための文章教室』近藤勝重(2011年10月02日)

【スゴ本】『いますぐ書け、の文章法』堀井憲一郎(2011年09月09日)

【文章術】『文は一行目から書かなくていい』藤原智美(2011年06月06日)


【編集後記】

◆ほぼ同時期発売の中谷さんのご本。

ギリギリセーーフ―生きのびる53の方法
ギリギリセーーフ―生きのびる53の方法

それにしても、生涯で何冊の本を出されることか……。


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この記事へのコメント
               
はじめまして。私もブログを書いているので、内容にドキッとしました。

タイトルは質問系が良いのだと思っていましたし、長くなると、つい”続き”と記事を分けていました。でも読み手側からすると、長い記事のほうが読みやすいですよね。納得です。

それにしても言葉の何気ない言い回しって、大事なんですね。勉強になりました!

Posted by ちゃよ at 2013年06月04日 18:27
               
>ちゃよさん

初めまして、コメントありがとうございます!
ブログお邪魔しました。
ジャンルは違いますが、お互い本好きとして、ブログ頑張りましょうね!

ところでタイトルの件ですが、私も完全には腑に落ちてませんが、「目からウロコ」だったので、取り上げました。
実際に、ブログをやっていて、タイトルを使い分けるとアクセスの差が出てくるかもしれません。

また、記事の分割については、「一見さんを意識したから」で、長さはホントは短い方がいいようです(汗)。
ウチなんかダラダラ長文なんですがw

今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年06月05日 07:27