【モテご飯】『1時間の食事で男の器量は透けて見える』松尾知枝:マインドマップ的読書感想文

2013年05月15日

【モテご飯】『1時間の食事で男の器量は透けて見える』松尾知枝

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「合コン総研アナリスト」松尾知枝さんによる、「女性との正しい食事の仕方」指南本。

本の帯にある「出会いから出世までを左右する食事作法と会話術」というフレーズが、まさに「言い得て妙」です。

アマゾンの内容紹介から。

元CAで、合コンアナリストとして活躍中の著者が、成功する男、成功しない男を分析! 「空気を読めない男はすぐコースを頼みたがる」「店内では女性をまず先に歩かせる」『あがり』『おあいそ』などの言葉を使うのはかっこ悪い」……デート、食事での正しい男性の振る舞いを自身の経験から解説。また著者一押しの「口説けるレストラン」も掲載。

モテる男は、食事でオトす!?

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【ポイント】

■1.リアルな口コミを収集する

restaurant Il Gallo d'Oro / Porto Bay Trade

　最近は食べログなどグルメ検索サイトでお店を調べる人も多いのではないでしょうか。しかし合コン、飲み会ならまだしも、本命女性との初デートにインターネットの情報を鵜呑みにするのは危険です。
　必ずリアルな口コミを収集しましょう。大抵、仕事でステータスのある人は「MY星付きレストラン」を数軒は持っているものです。そういう人に「いくらぐらいの予算で女性と行けるレストランを探しているんです」と言えば、彼らの懇意にしている店を喜んで紹介してくれるはずです。

■2.評価を上げる待ち合わせスポット3選

Hotel lobby night / GuySie

○ホテルのロビー――広い化粧室とすわり心地のいいソファ

○人気商業施設、デパート――早めに着いて買い物も済ませられる

○カフェ――中途半端に早く着いてしまっても時間をつぶせる

■3.初デートのお店は下見をしておく

　下見のメリットは初デートでもお店要因に左右されることなく、落ち着いて会話に集中することが可能だという点です。（中略）
　初対面で緊張したとしても見知ったお店であれば、メニュー選びや眺望のいい席など勝手がわかって、普段通りのパフォーマンスを発揮できます。私も大切な商談、打ち合わせのときは無茶な冒険をせず、確実に通い慣れたカフェを選ぶようにしています。

■4.センスのいいデートを演出できる「三種の神器」

Waiting / PeWu

●掘りこたつの和食
靴を脱いで足を見せる行為は服を脱ぐことへの階段を一歩上るのと同義。
かしこまったテープル席よりも当然、ぐっと距離が縮まります。

●密着できるカップルシート
並んで一緒に座ることで、肩と肩が触れ合い、スキンシップしやすくなります。あなたが女性に肩を近づけて、女性がスッと肩を引かなければ脈アリと判断していいでしょう。

●照明の暗いお店
暗い空間では人目が気にならなくなり自然と心が開放的になります。

■5.店内へは女性をまず先に歩かせる

Cheeeeeese! / Steve Parker

　店内に入る順番なのですが、女性を先に歩かせるのが基本です。先導するウェイター、女性、そして男性の順番です。女性の中にはこのマナーを知らない人も。オドオドしている女性がいたら、彼女の背中を押してそっと教えてあげましょう。
　案内人がいない場合は、男性が先に歩いて座れる場所を確保します。
　日本ではあまり馴染みがないマナーなのでしょうか。女性を差し置いてガシガシ前を歩く方が多い中、入店の作法を知っている男性に出会うとそれだけでドキっとします。

■6.店員さんに素直に聞く

question mark / Karen Eliot

　よくわからない食材がメニューに書いてあったとき、どうしますか？
　女性の視点からすれば、事前に丸暗記しておき、長々うんちくを傾ける男性よりも、素直に店員さんに聞ける人のほうが大人だなと思います。（中略）
　わからないことを聞いて無知だと思われるのは恐怖ですし、ましてや女性の前です。意外と勇気が入ることだと思います。
　それだけに、人に素直に聞く行為は自分の株を上げることにつながるのです。

■7.食事のペースを合わせるのもマナー

Date Night Events / Robert Bejil Photography

　食事をしていて一番困るのは「飲むと食べなくなる人」です。（中略）
「冷めない内のアツアツが美味しいよ？　私、先にいただくネ」
　無言の視線圧力にも気づいてくださらない男性の場合には、見切り発車をして先にいただくこともありますが、女心を察してくれない男性ね、と心の中で軽蔑しています。
　食は人間の基本三大欲求なので、きっと肌を重ねても合わないタイプなのだとお察しします。食事のテンポが合わないと、恋人としておつき合いするのは無理ですね。

【感想】

◆私自身、かつてはそれなりに（？）レストランないしはそれに準ずるお店でデートをしてきただけに、概ね「納得」の内容でした。

まずは「どのお店に行くか」に関して、ポイントの初っ端で推奨されているのが「口コミ」。

私が独身時代は、「食べログ」なぞなかったので、雑誌の特集やガイドブック、さらにはこういう本を参考にしたものです。

東京いい店やれる店

この本は昨年新版が出ましたね。

新東京いい店やれる店

参考記事：【名著復活!】モテ本『東京いい店やれる店』が『新東京いい店やれる店』となって復活した件（2012年07月11日）

……記事の詳細部分がなくて申し訳ございません。

◆一方この本では、『平社員は、食べログで話題のお店、部長は、ミシュラン掲載のお店、役員は、「行きつけ」の5軒から選ぶ』とのこと。

一流役員が実践している仕事の哲学

参考記事：友達には秘密にしておきたい『一流役員が実践している仕事の哲学』（2013年01月19日）

ここでは「ビジネスシーン」を念頭に置いているのだとは思いますが、できる人（＝役員）ほど、こうした「とっておき」を持っているようです。

また、巻末には松尾さんオススメの「口説けるレストラン厳選15」が掲載されていますので、興味のある方はぜひご覧頂きたく。

私は「行く相手」もいないのに、思わずしっかりチェックしてしまいましたｗ

◆ポイントの3番目の「下見」の件も、たとえば「個室」をうたっているお店でも、「単に敷居をつけました」レベルから「ドア付き完全個室」までさまざまですから、可能な限りしておきたいところ。

実際、「ドア付き完全個室」というので、プライバシーに配慮した落ちついた店かと思いきや、「カラオケ店を改装して、ダイニングにした」としか思えない店もある、と聞いたことがあります。

もっとも、個室でムフフになりたいのであれば、以前ご紹介したこちらをご参考頂ければ。

裏モノ JAPAN (ジャパン) 2012年 11月号 [雑誌]

参考記事：【モテ】自然といちゃつけるお店7選＠裏モノJAPAN（2012年10月03日）

……またまたGoogle先生のご指導により、肝心な部分が公開できないのですが（スイマセン）。

◆また、ポイントの4番目の「三種の神器」は、いずれも納得。

ただし、「堀りこたつ」に関しては、足の匂いを気にする女性もいますから、靴を脱ぐことを事前に言っておいた方がいいと思います。

「事前に言っておく」と言えば、割愛した中で、「松尾さんを驚かせたい」が故に、「お店の情報をなんら与えずクリスマスデートに臨んだ」男性の話がありました。

ところが着いたお店は、ガチガチのドレスコードありの高級店!?

安いナイロン製のダウンジャケットを、ウェイターに預かってもらった時の松尾さんの心中、お察しします。（－人－）ﾅﾑｰ

やはり本書の言う通り、「店名は伏せたとしてもドレスコードは事前に教える」べきかと。

◆なお、本エントリーは、下記目次の第2章＆第4章を中心に取り扱っております。

第3章並びに第5章は、帯のフレーズで言うところの「会話術」に該当する部分なのですが、今回はここは丸ごとカットしました。

というのも、それぞれは確かに有益ではあるものの、必ずしも「レストラン」とは直接関係がないのと、収録されたもののいくつかが、すでに当ブログでご紹介したコミュニケーション本に載っていたから。
　
むしろ、「ランチ」や「ブランチ」ネタ（お店や使いかた等）を取り扱ってくれた方が、個人的には有り難かったです（相手いませんがｗ）。

彼女と食事に行く前に、マスターしておきたい1冊！