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2013年05月01日

【スーツスタイル】『35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法 』木村公一


35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法
35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、数々の雑誌で活躍する現役モデルでもある木村公一さんのスーツ着こなし本。

今までファッションネタの本を何冊もご紹介してきましたが、「現役モデル」さんの手によるものは初めてだと思います。

アマゾンに情報がないので、版元さんのサイトから。
日本のビジネス戦士のための最強ドレスガイド登場。「稼ぐスーツ」「モテるスーツ」のノウハウ、全部公開します!

「稼ぐ」「モテる」着こなしとは如何に!?


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【ポイント】

■1.スーツはまず濃紺無地から
 スーツスタイルの第一印象を最も左右するのは生地。特にその色柄です。(中略)
 そこで汎用性が広くて、初心者に難しくなく、中・上級者になればますます光るオールマイティさを買って「濃紺無地」。ちょっと離れると無地に見える小さな柄も含めて、スマートスーツとして、これを基本の一着に持つことをおすすめします。
 ネイビーはどんな髪の色、肌の色、質感にもなじんで、すんなりはまってくれます。世界的にとても愛されている色で、国際会議でもネイビースーツの着用率が高いですね。若々しさとパワーを演出できる色、そんな理由もあるからでしょう。


■2.ジャケットは肩で決まる
スーツを選ぶ基本ルールとして肝に銘じたいのは「肩を合わせる」ことなのです。袖丈や着丈は多少なら補正できます。しかし、ここがフィットせず自分でしっくりこないスーツならば、色柄やカタチがどんなに好みだったとしても、すっぱりと諦めて別の候補にしましょう。
 最近はコンパクトな肩が主流で、実際の肩幅の内側ぐらいにまでショルダー位置が入り込んだジャケットを着ている人も見かけます。しかし顔の大きな日本人は、スーツのショルダー位置が肩より少し張り出すくらいのパッドが入っているほうが、小顔に見えると思っています。僕自身、いつもこちらで合わせます。


■3.パンツは正しいウエスト位置で試着する
 サスぺンダー仕様は股上がやや深めの設計が主ですが、べルトタイプのものなら今は股上が浅めを選びましょう。試着時にウェストの位置を無意識に上げぎみにする人が多いのですが、腰骨で自然に止まる位置までしっかり下ろす、が鉄則です。(中略)
 必ず聞かれる裾処理については、フォーマルなシチュエーションでないなら、ダブル。幅は3.5〜4.5cmが目安。合わせたいシューズを履き、アッパー部分に裾がのって軽くワンクッション入るぐらいを基本に、細身のシルエットならやや短め、太めの場合は長めに好みで調整します。


■4.シャツはブロード地、セミワイドスプレッドを選ぶ
僕が基本ルールとして推したい、選ぶべき襟形は「セミワイドスプレッド(100度前後)からワイドスプレッドカラーシャツ(160度前後)」です。理由は、Vゾーンの構成法でもお伝えしたように、胸元は開き気味のほうがきれいに映るから。(中略)
 色は「白から淡いブルー系の無地かストライプ」が鉄板。素材はコットンのブロード。50番手くらいが多く、番手が上がると糸が細くなり光沢感が増します。


■5.ネクタイは無地かピンドットを
スマートスーツにおけるネクタイ選びのルールは、「シルク製の無地かピンドット」。これをべースに考えましょう。ピンドットは秩序や落ち着きを感じさせます。べルルスコーニ前伊首相も現役時代はダークスーツにブルーシャツ、これにピンドットか小紋のネクタイのスタイルを変えませんでした。
 ちなみにストライプや小紋柄も確かに主張があっていいですが、レジメンタルタイをはじめ、属するグループを象徴する意味合いを持つものがあったりと、状況によっては気配りが必要に。そのうえデザイン的にも、扱いが意外に難しいものです。


■6.ネクタイの巻き方はセミウィンザーかダブルノットで
 襟の開いたセミワイドスプレッドカラーのシャツを選んだら、そこにはある程度、ボリューム感のある結び目がバランスよく収まります。
 シンプルなプレーンノットの1重巻きだと、結び目が小さすぎ。また大きな結び目が特徴のウィンザーノットは、仕事の場では逆にやや大げさな感じが。
 僕は「小剣に大剣を左右2回かけたウィンザーノットに対し1回がけにしたハーフウィンザーノットか、プレーンノットを2重巻きしたダブルノット」を推奨したいですね。


■7.TVフォールドのチーフで信頼感を演出
 チーフの挿し方にはさまざまなバリエーションがありますが、ビジネスでのおすすめはひとつだけで「TVフォールド」。選ぶチーフは白地のコットンかリネン製です。
 TVフォールドの始まりは、文字通り、アメリカのテレビのニュースキャスター。こうして挿すと、テレビ画面とチーフのラインが水平になることで、視聴者が彼らに正確さや安定感を覚えたからだとか。ポケット口からのぞく直線の白いチーフは、正義感や誠実さも連想させて、とても評判が良かったようです。


【感想】

◆タイトルに「スマートスーツ」とあって、字面的に何となく「スマートなスーツなんだろうな」と思いつつも、本書内ではなかなかその言葉すら出てこず、最初はちょっと焦ったワタクシ。

第1章は「見た目で人生が変わる」と題され、木村さんがファッションに目覚めるまでのお話等が。

第2章は、そのファッションの中でも特に「スーツ」を極めるべき、というテーマで、具体的な選びかた・着こなしかたについては第3章以降になります。

そしてその第3章でやっと(?)登場するのが「最少投資で効果を最大化するスマートスーツ」というフレーズ。

木村さん曰く、「ルールに則ってスーツを着ると、物事がスムーズに運び、コミュニケーションスキル、仕事のパフォーマンス、リア充度までレベルアップする」とのことでした。


◆よって、上記で抜き出した着こなしも、ほとんどすべてが「王道」とも言えるもの。

突拍子もないものや、奇をてらったものは全くありませんでした。

もちろん、流行を追うのであれば、シャツの襟はもっと狭い方が良いでしょうし、そうなるとネクタイの巻き方もプレーンノットになったりするのでしょうけど、そこはあくまで「コンサバ」と言うことでw

見解が分かれるとするなら、上記ポイントの1番目と、それに相反する「そこそこの価格のスーツなら紺無地は避けるべし」というこの本にある意見くらいでしょうか。

成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)
成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)

参考記事:【お洒落】『成功する男のファッションの秘訣60』宮崎俊一(2011年12月21日)

まーでも、この本で言う「スーツを3着とするなら紺無地を選択肢に入れる必要はありません」というのは、ちと偏ってるというか、最初の1着ならまだしも、3着選ぶ中で紺無地を入れないというのは考えにくい気が……。


◆ただ、王道ネタばかりだと類書との違いが出せないこともあってか(?)、本書では木村さんの愛用品がいくつか紹介されています。

興味深かったのが腕時計で、ナイフで有名なスイスのビクトリノックスを愛用されているとのこと。

しかも、それなりのお年でモデルや役者としてのキャリアもあるのに、色々あるモデルの中で、10万円以下のものを愛用されている模様。

収録されている画像から見て、これが一番近いようなんですが(でも多分違います)。

Victorinox Swiss Army Men's 241452 Officers Chrono Black Dial Watch【並行輸入品】
Victorinox Swiss Army Men's 241452 Officers Chrono Black Dial Watch【並行輸入品】

ちなみに、このフレグランスは「ビターで渋さのある大人っぽい香り」でアタリだったのだそう。

ジョルジオアルマーニ アルマーニ コード プールオム EDT/SP(30ml)(並行輸入品)
ジョルジオアルマーニ アルマーニ コード プールオム EDT/SP(30ml)(並行輸入品)

「香りヲタ」としては、機会があればチェックしておきたいところです。


◆なお、下記目次では割愛しましたが、巻末で「木村公一の実践スタイルクリニック」と題した、カラー写真を多用した着こなしアドバイスもアリ。

下記のお店でいきなり靴をオーダーするのにはビックリしましたが、一応3万円台からあるようでひと安心w

www.paulbond.co.jp/Line-Up-shoes-collection.htm

続くジャケットやパンツは、何軒か洋服店を回って、最終的にはツープライスショップへ!?

この手の着こなし本を出してる他の著者さん達がどう思われるかは知りませんが、「手の届くオシャレ」という意味では大変ありがたかったですw


「最少投資で効果を最大化する」着こなしを目指すなら!

35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法
35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法
第1章 見た目で人生が変わる
第2章 スーツでモチベーションを上げる
第3章 スーツ選びの新基準
第4章 効果的な着こなしを知る
第5章 スーツを活かすアイテムたち
第6章 身だしなみを整える
第7章 新たな扉を開くために


【関連記事】

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【外見力】『「見かけ」が仕事を決める!』大森ひとみ(2012年05月07日)

【お洒落】『成功する男のファッションの秘訣60』宮崎俊一(2011年12月21日)

【服選び】『大人の男の服装術』滝沢 滋(2011年07月04日)

【敏腕スタイリスト発】『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』森岡 弘(2011年06月02日)

【Amazonキャンペーン有】『男の「外見」コーチング』が文庫になって再登場!(2010年06月11日)


【編集後記】

◆こちらはもうすぐ出る、文庫の着こなし本。

仕事力をアップする身だしなみ 40のルール (日経ビジネス人文庫)
仕事力をアップする身だしなみ 40のルール (日経ビジネス人文庫)

元の単行本にプレミアが付いているので、送料考えたらこちらの方がお得です!


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