スポンサーリンク

       

2013年04月13日

【勉強法】『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』清水章弘


ビジネスでも、資格取得でもすごい効果!  現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法
ビジネスでも、資格取得でもすごい効果! 現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、東大在学中に起業し、「NEXT ENTREPRENEUR 2009 AWARD」優秀賞を受賞されたという清水章弘さんの勉強本。

書名はそこはかとなく「ホッテントリメーカー」っぽいですが、そうではなく、いわゆる「勉強法の王道」に沿った内容でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
頭に入らない。すぐに忘れる。時間がない! ――社会人に共通の、勉強にまつわる悩みです。
「頭がいい」といわれる東大生に共通するのは、「勉強のコツ」をちゃんと心得ているということ。
本書は、東大に現役合格し、20歳で学習塾を起業、現在も大学院に通う現役東大生の著者に、「大人のための勉強法」を教えてもらいました。

勉強本マニアの方には多少既視感があるかもしれませんが、逆に普通の方ならコレ1冊だけでも効果が望めるくらいの充実ぶりです!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!





【ポイント】

■1.ノートは3回読んで覚えてから書く
 丸写しをしていると、頭に入っている「つもり」になってしまいます。ですので、「理解して自分の言葉に加工してから書く」もしくは「覚えてから書く」ようにしています。
 ちょっと難しいことも、理解して「要するにこういうことだよね」と自分の言葉にしてから、ノートに書く。
 また、本のぺージを見ながらノートに「丸写し」するのではなく、写したいものを3回読んで、覚えてから書く。
 このようにすると、頭に残りやすくなります。


■2.ノートの右側に「TODOリスト」を書く
 学生時代、僕はノートの取り方をいろいろと工夫していました。
「TODOリスト」もそのひとつです。
 ノートの右側のはしっこに、1本線を引き、その欄に、授業が終わってからやることのリストを書くのです。
 書いていた内容は、以下のとおり。
(1)質問したいこと
(2)調べたいこと
(3)次回の持ち物、宿題など
 (詳細は本書を)
 授業が終わり、あとでこのノートを開くと、授業内容とともに、自分が感じた疑問や興味がよみがえり、「ああ、これをやるんだったな」とすぐに分かるので、とても重宝しました。


■3.矢印だけで文章をつながない
 接続詞の代わりに、「→」(矢印)を入れることってありますよね。
 僕は「→」を入れたら、必ず脇に文字を入れます。「こうすると」とか「こうなるから」などと、言葉を補って、この矢印がどういう意味かを明確にしておくのです。
「→」だけだと、論理の展開が不明瞭で、あとで意味が分からなくなってしまうことがよくあるからです。


■4.話の内容をひとことでまとめる
 話を聞いているのに、なぜか頭に入ってこないということは、よくあります。
 なぜでしょうか?
 じつは、私たちは、意外と人の話を聞いていないものなのです。もちろん、「聞いているつもり」ではいるのですが、実際には、右から左へ流れてしまっていることが多いのです。(中略)
 この「つもり」を防ぐには、
「相手の話を聞いたあとで、話の内容をひとことでまとめる」
 という方法が有効です。
 難しそうなことに思われるかもしれませんが、これは小学生でも実際にやっていることなのです。

(詳細は本書を)


■5.授業の前後に1分間復習する
「手っ取り早く成績を上げる方法を挙げるとしたら?」と聞かれたとき、僕は真っ先に、次の方法を紹介します。

(1)授業が始まるまでの1分間、前の回でやった内容を復習する
(2)授業が終わったあとの1分間、授業でやった内容を復習する
(中略)

「これだけ?」と思われるかもしれませんが、本当にこれだけで、成績が上がります。1分間で復習ができる、ということは「授業をしっかりと聴けていた」ということの証明でもあるからです。


■6.インプットとアウトプットの比率は3:7
私たちはつい、インプットに重きを置いてしまい、アウトプットの時間が少なくなりがちです。
 でも、理想は逆です。
「インプットする時間は最小限にして、アウトプットする時間を長く取る」
 というのが、スキルアップへの早道です。
 受験勉強だったら、暗記する時間を最小限にして、問題演習をする時間をたっぷり取るほうが、実力向上につながります。
 比率でいうなら、インプット3対アウトプット7ぐらいの感覚でいいと思います。


■7.スキマ時間にノルマを組み合わせる
 大学受験前の話ですが、電車の中だけでなく、僕は歩いている時間も活用して、勉強していました。
 たとえば、電車を降りてから、学校に向かうまでの時間に、「英単語を3つ覚える」というノルマを課していました。(中略)
 帰りも同様に、電車を降りてから家につくまでの時間で、3つ覚えます。
 つまり、往復で6個覚えられるわけです。
「チリも積もれば山となる」のとおり、1日で6個なら、1週間で30個、1ヵ月では120個、1年間ではなんと1440個もの単語が覚えられるのです。


【感想】

◆冒頭で「王道」と言った割には、実は今回、できるだけ類書と違うTIPSを選んでみました。

特にポイントの1番目の「3回読んでから書く」というのは、多分初見なハズ。

これは、著者の清水さんが、中学時代にお父様から教えてもらったやり方で、授業中に内容を覚えるために「口の中で板書を3回読んでから写せ」と言われたのだそう。

清水さんは、さらに工夫して、3回読んでから黒板を見ないでノートに書くようにしたところ、ますます覚えられるようになったのだとか。

税理士試験の受験生時代、板書を写す際には、頭の中は「ほぼ完全に停止していた」私、涙目の巻……。


◆ポイントの2番目も、いわゆる「コーネル大学式ノート術」とも若干違うモノです。

本書は図解本だけあって、実際にはノートの取り方の例が出ているのですが、大体、ノートの左から2/3強が本文スペースで、残りがTODOリスト、といった感じ。

一方私は、比較的最近になってコーネル大学式を知ったような人間なので、学生時代も税理士の専門学校生時代も、ノートと言えば、普通に板書だけ(しかも思考停止してw)。

後で自分のノートを読み返したとしても、授業中何を考えていたかなど、簡単には思い出しようがありませんでした。

清水さんも「とても重宝した」と言われていますし、今現在、何かしらの授業を受けられている方なら、試してみる価値はあると思います。


◆続くポイントの3番目も含めて、ノートの取り方に比較的特徴のある清水さんですが、残りの部分に関しては、やはり「王道的なもの」が中心。

特に「授業の前後の1分間の復習」「アウトプット多め」といったところは、類書でも見かけるTIPSです。

他にも「目標達成は逆算して考える」「大きな目標は細かく分ける」「やる気が起きない時は簡単なことから」あたりも広く知られたものかと。

逆に、「ひたすら過去問を解く」「問題集は答えを覚える」というような王道ネタは、コテコテの「受験本」ではないせいかありませんでした。

もっともこれは、清水さんが代表を務める会社が、大学受験のみならず、中学・高校受験の指導もしていることから、「身も蓋もない」ものを避けたからかもしれませんが。


◆勉強本をご紹介する際に、私がいつも考えるのが、読まれる方の「勉強本リテラシー(?)」というか、「既存の知識がどれくらいあるのか」ということです。

当ブログの場合、今までかなりの勉強本を取り上げて来ていますので、正直それらとかぶらないTIPSというのはほとんどないでしょうし、逆にかぶっていないものは、汎用性が高くなかったり、実際には効果がなかったりする可能性が高いワケでして。

これが、「書名で検索かけて訪問する一見さん」が多いブログでしたら、ネタかぶり関係なく「効果がありそうなTIPS」を優先的に並べればいいのかもしれませんが、ウチではそれをやったら常連さんに総スカン食らいます罠。

ゆえに本書も、冒頭で申しあげたように、「勉強本をある程度読まれている方」以外の方にオススメしておきます。


やはり勉強に「裏ワザ」なし!

ビジネスでも、資格取得でもすごい効果!  現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法
ビジネスでも、資格取得でもすごい効果! 現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法
1時限目 頭に入らない!すぐに忘れる!―理解力、記憶力を高める方法
2時限目 「頭がいい人」と言われるようになりたい!―能力がみるみる磨かれる生活術
3時限目 やる気が長続きしない!―持久力を高めるための思考法
4時限目 勉強する時間がない!―ムダを作らない時間管理術
5時限目 どうしたら効率よく勉強できますか?―人・モノを賢く活用する方法


【関連記事】

◎今回は東大出身の方の勉強本を。

【集中術】『東大ドクターが教える集中術』森田敏宏(2013年04月07日)

【心理系勉強法?】『夢をかなえる勉強術』ゆうきゆう(2013年01月21日)

【スゴ本】『黒川式 試験突破必勝法―資格三冠王が秘訣をすべて伝授する!』黒川康正(2012年07月31日)

【裏ワザ?】『ラクして受かる勉強法』鈴木秀明(2012年07月22日)

【知的生産術】『"司法試験流"勉強のセオリー』伊藤 真(2012年04月08日)

【勉強法】『「1分スピード記憶」勉強法』宇都出雅巳(2012年04月06日)


【編集後記】

◆リアル書店でまだチェックできていないのがこちら。

NHKテストの花道 勉強力がぐんとアップする合格ノート術
NHKテストの花道 勉強力がぐんとアップする合格ノート術

もう中身見ないでアマゾンで買っちゃおうかとw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「私と100冊の勉強本」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
今、受験生なので役にたちました!!
さすが東大生!!
ありがとうございます!

Posted by くのいち at 2013年08月25日 19:32
               
>くのいちさん

レス遅くなって申し訳ございません。
お役にたって何よりです。
今後ともよろしくお願い申し上げます!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年08月27日 06:00