2013年04月11日
【オススメ】『話し方! こう変えればうまくいく パワートーク36の技術』ジョージ・ウォルサー
話し方! こう変えればうまくいく パワートーク36の技術 (ライフ&ビジネスシリーズ)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、アマゾンのオススメに乗って買ったらスマッシュヒットだった1冊。サブタイトルにもあるように、「36のパワートークの技術」は、どれも実践してみたいものばかりでした。
アマゾンの内容紹介から。
ポジティブに考えて話せば、思いが通じる、願いがかなう!何も難しいことはありません。いつもの言葉遣いや口ぐせを、ちょっと見直して話し方を変えるだけで、周囲のあなたを見る目が変わり、あなた自身の心がまえが変わります。さあ、今から始めよう。
話し方を変えれば、考え方や生き方までポジティブになれるんです!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.「むずかしい」より「やりがいがある」あなたはたった今、妻から、妻の勤め先が加盟している業界団体が主催する青少年向けイべントで、世話役を夫婦で引き受けたと聞かされたところである。
まず、声に出して次のように言ってみよう。
「中高生が60人も集まるイべントで、まとめ役をするのかい? そいつは、やっかいな仕事だな」
次にこう言ってみよう。
「中高生が60人も集まるイべントで、まとめ役の責任者だって? そいつは、やりがいがありそうだな」
どちらの言い方だと、うまく行きそうもないという気がしてくるだろうか。どちらが、少々困ったことがあっても、工夫して乗り切ってくれそうな頼もしい夫に見えるだろうか。
■2.自分に対しても人に対しても努力を認める
何かでほめられたら、「運がよかった」からだなどと答えてはいけない。そういう答えには、誰も尊敬の気持ちは抱かない。こういうとき、次のように答えよう。
「ありがとうございます。苦心したので、そう言っていただけると大変うれしいです。それに、部下たちも、よくバックアップしてくれました」(中略)
称賛は、ありがたく受けとること。そして、どんな業績を上げてきたのかと人に尋ねられたら、あなたの成功はたゆまない努力と周囲のサポートの結果だと、謙虚な言葉で答えよう。自分に対しては、称賛に値するのであれば、自分で自分を認めてやり、自分の努力次第でこれからも成功しつづけていけると改めて確認しよう。
■3.物事のポジティブな面にフォーカスする
まず何よりも、自分の言葉に注意を怠らないでいよう。独り言でも、人に向かって言う時でも、「これは悪い知らせだ。なぜなら……」という言葉が口をついて出てきたら、その言葉を途中で止めて、「これは良い知らせだ。なぜなら……」と言って、自分の考え方を切り換えよう。チャンスに気がつかなければ、チャンスを活かすことは無理である。
ものごとの良い面を見る目を鍛え、コップの残り半分を一杯にするテクニックを身につけよう。日ごろから、次のように言う練習をしておこう。「こんな状況だけれど、ここにも良い面がある。そこに目を向けよう。これは良い知らせだ。なぜなら……」
■4.ネガティブに過去を回想しない
「ああすればよかった」という言葉は、潜在力を100パーセント発揮していない人、とくにそういう管理職や交渉人など、専門職に就いている人に限って、よく口にする。この言葉を人より頻繁に使っている人は、セールスであれ、子育てであれ、何であれ、自分の力を十分に出していないから、こう言いたくなるのではないだろうか。
「ああすればよかった」という言い方で、ネガティブに過去を回想するのはもうやめよう。代わりに、「これからは、……しよう」と、ポジティブで前向きな言葉を口にしよう。
■5.「できないこと」より「できること」を強調する
どんな状況でも、「……できません」の代わりに、「……できます」という言葉への言い換えが可能である。ネガティブな「……できません」という言葉は口から出たとたん、聞き手との間にバリケードを築き、対立を生む。
「週末は店は開いていませんので、ご注文の品は月曜日の午後にならないとご用意できません」という言い方と、「月曜日にはまた店を開けますので、ご注文の品は午後にはご用意できます」という言い方があたえる印象を、比べてみていただきたい。そしてなにより、ポジティブな話法は相手に理解されやすいし、親しみやすさ、協力的な態度、顧客へのサービス精神が表現できる。
■6.「あなた」や「私」ではなく「私たち」
衝突や対立の裏によくあるのが、実際には存在しない想像上の壁だ。同じ側に立って協力していれば、対立や衝突は起こらないものである。対立をなくしたい時に必要なのが、壁の除去だ。それには、自分が敵ではなくパートナーであることを相手に知らせなければならない。
ここで気をつけたいのは、人間関係を分断する代名詞をできるだけ使わないことだ。「あなた」や「私」の代わりに「私たち」という言葉を使って、あなたが2人の関係を連帯関係だと思っていると相手に伝えよう。そして、2人の共通の見解や立場を明らかにしよう。
■7.「反対」するより「代案」を
誰でも、人に非難されたり反対されればおもしろくない。自分の意見や提案に「反対だ」と言われれば、つい、態度を硬化させたり、けんか腰になったりする。人と協力したいと思うなら、「反対する」という意味の言葉は使わないこと。そのつもりがなくても、自分は批判されている、自分の考えは正しくないと言われていると、受け取られやすいからだ。「あなたの考えは理解できる。私に別の考えがあるのでいっしょに検討しよう」と言えば、相手も快く協力してくれるだろう。
【感想】
◆冒頭で申しあげたように、本書は「36のパワートークの技術」を解説したもの。実際、小見出しの合計が36あり、それぞれについて実際の事例を豊富に収録しています。
ただし、今回の記事では、事例を掘り下げると「やたらと引用量が多くなる」こともあって、ほぼ全て割愛。
普通の人だったら「怒りまくりそうな状況」にあっても、適切な「パワートーク」で、自分の望みをかなえてもらったりする話などを読むと、「話し方」というのは大事なんだな、と今さらながらに思った次第です。
◆また「話し方」と言いつつも、「他人」のみならず「自分自身」に語りかけているものもちらほらと。
例えば上記ポイントの3番目は、「自分自身の考え方」の問題ですし、4番目も相手ではなく「自分自身に語る」ことで、潜在意識に働きかけています。
この辺はむしろ、「コミュニケーション」と言うよりは、「自己啓発」に近いかな、と。
割愛した中に「被害者意識でモノを言わず、自分の行動を選ぶ」というお話があるんですが、これなんか、下記の本を思い出してしまいました。
史上最強の人生戦略マニュアル
参考記事:【スゴ本】「史上最強の人生戦略マニュアル」フィリップ・マグロー 著・勝間和代 訳(2008年10月01日)
◆もちろん、相手に働きかける「パワートーク」も満載。
特に第5章は『「人を動かす」話し方』であり、これこそが「パワートーク」の主戦場でしょう。
上記ポイントでも、5〜7番目が、この第5章からになります。
さらに第6章も『信頼を得る話し方』であり、個人的には『「いつも」「絶対に」のような断定的な言葉に気をつけよ』というのには深く納得。
私も娘によく「いつもテレビばかり観てるんじゃない」と注意するのですが、彼女的には1日でも観てない日があるが故に「いつもじゃないもん」と反論するという……。
こういう場合には、なるほど「正確な表現を心がける」ようにすればいいんですね。
◆本書では各パワートークごとに、上記ポイントの1番目のような「非パワートーク」とそれをブラッシュアップした「パワートーク」の事例が紹介され、またお終いにも同じように「NGトーク」&「パワートーク」が2つずつ収録されています。
ホントはこれらのトークだけで記事を構成することも考えたものの、「なぜそうなのか」という根拠面を明らかにしないのは、片手落ちだな、と。
結果、このような形でのエントリーになり、トークの事例はほとんど載せられませんでしたので、気になる方はリアル書店にてご確認を。
……と言いつつ、かなり前の本なので、正直リアル書店にもどこまで置いてあるのか微妙ですが。
オン/オフともに活用できるオススメ本です!
話し方! こう変えればうまくいく パワートーク36の技術 (ライフ&ビジネスシリーズ)
1章 ポジティブに考えて、話す
2章 他人も自分も、ほめるべきところはほめる
3章 失敗から学ぶ話し方
4章 人のせいにしない
5章 「人を動かす」話し方
6章 信頼を得る話し方
7章 忘れてはならない三つの基本とは
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【スゴ本】「史上最強の人生戦略マニュアル」フィリップ・マグロー 著・勝間和代 訳(2008年10月01日)
【編集後記】
◆美崎栄一郎さんの新刊が登場。悩めるリーダーの羅針盤
版元が早川書房というのも面白いですね。
ご声援ありがとうございました!
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この記事へのコメント
勉強になりそうです!
Posted by マグロ船の齊藤正明 at 2013年04月11日 15:06
>マグロ船の齊藤正明さん
ぜひぜひお読み頂きたく☆
きっと勉強になると思いますよ〜!
ぜひぜひお読み頂きたく☆
きっと勉強になると思いますよ〜!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年04月12日 06:45
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