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2013年03月17日

【行動4原則?】『"仕事で損をしない人"になるための48の行動改善』長谷川孝幸


“仕事で損をしない人
“仕事で損をしない人"になるための48の行動改善 (DO BOOKS)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「ビジネススキル以前の行動習慣」について指南してくれる1冊。

社会人として「当たり前」にできていなければいけないことでも、いざ指摘されてみると、ちょっと怪しいビジネスパーソンは多そうです。

アマゾンの内容紹介から。
なぜか、職場で誤解されてしまう…、本当はいい人なのに、そう見られない…、自分は好かれていないような気がする…、そんなあなたが、正しく評価されるために身につけておくべき「行動4原則」とは?―。

私自身、改善すべき点が見つかり冷や汗ものでした!


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【ポイント】

■1.相手に声を届かせる
 まず、どちらの腕でもいいので水平に伸ばします。伸ばした腕の手のひらを顔のほうに向けます。そしてその手のひらに息を吹きかけるように「アイウエオ!」と声を出します。
 このときに怒鳴っても叫んでも、声が腹から出ていないと手のひらに息はぶつかりません。何度か意識してやってみると、手のひらに息が当たっているのを感じられるようになります。腕を伸ばしたときの手の先端あたりの位置は、人と話をするときに最低限、声が届かなければならない距離です(仕事中にこれより短い距離で話をすることはまずないはずです)。「腕を伸ばして手のひらに息をぶつけるようにイメージして話す」。これを日頃から意識するだけで、あなたの声はしっかり聞こえるようになります。


■2.舌の付け根に力を入れる
 声が弱々しい人は、共通して口の中に声がこもっています。唇の内側で声が停滞している、いわゆる「モゴモゴしゃべっている人」です。声を強く出すためには、舌の付け根にカを入れて、舌全体で、発する言葉を唇の外側3センチの位置に押し出すように意識して話します。3センチの位置というのは、思いっきり唇を突き出した位置だと思えばいいでしょう。


■3.早足か小走りで移動する
 歩くのが遅いというのは、「やる気がありません」「やりたくない」という直接的なボディランゲージです。呼ばれたら早足か小走りで来る人からは、「やります、引き受けます」という気持ちがはっきりわかります。また荷物の運搬や他部署へのお使いなどでも、早足で動いている人からは、「よりたくさんの仕事をこなそう」という意欲が伝わります。ダッシュする必要はありませんが、仕事中は早足か小走りで動かなければなりません。
 あなたは、店や役所や病院などで、スタッフの動きが遅くてイラついたことはありませんか? 同じイライラをあなたの上司や同僚も、あなたに感じているかもしれません。


■4.挨拶は笑ってする
 笑って挨拶をするということは、「この人は心を開いている」「この人は自分に好意を持って接している」ということを相手に感じさせる行為です。逆に言えば、挨拶のときに笑わないというのは、「この人は自分に心を開いていない」「この人は自分に好意を持っていない」と感じさせます。(中略)
 挨拶は笑ってしなければいけません。挨拶で笑ってはならないのは、お通夜とお詫びだけです。それ以外の挨拶は、笑ってしなければ好意を表せません。


■5.おじぎでは「頭を下げない」
 昔から、おじぎをすることを「頭を下げる」と言います。多くの接遇研修でも、おじぎでは「頭を下げましょう」と説明します。しかし、実際には頭は下げてはならないのです。
 おじぎをするときは、「胸を床に見せる」ということを意識しましょう。改善27で示した「立腰」の姿勢をとり、そのまま背筋を丸めずに、胸を床に見せるようにするのです。上体を一枚の板のように意識して、まっすぐそのまま腰を折ります。

(詳細は本書を)


■6.相手を一瞬でもいいから見る
 「お義理の挨拶」の特徴としては、
・笑わない
・はっきり言わない
・軽やかに言わない
・立ち止まらない
・目を見ない

 といったものがありますが、最後の「目を見ない」というのが、実は最も相手に「お義理」という印象を与えます。
 相手を見るということは、「私はあなたに言っているのですよ」と相手に訴えかけるボディランゲージです。逆に相手を見ないということは、「私はあなたに言いたくはないけれども、仕方なく言っているんだ」という非言語コミュニケーションです。


■7.疲れたときにはあえて笑う
 さてあなたは、いざというときにも笑うことができていますか? 「困った、困った」と言いながら、本当に困った顔をしていませんか? だとしたら部下はついてきません。
 大変だというときにも、ニコッと笑って「やれるやれる!」と言ってくれるから、仕事がきつくてもその気になれるのです。ハードスケジュールでお互い明らかに疲れているときでも、上司が笑って、「頑張りや」と言ってくれるから部下は耐えられるのです。
 一度「頼りない」と思われてしまった上司は、その後、部下や後輩の信頼を回復することは容易なことではありません。この「頼りない」というのは、「嫌なときに嫌な顔をする」というようなつまらないことでも、感じられてしまいます。


【感想】

◆冒頭に「行動4原則」とありますが、具体的には次の4つになります。

「1.大きな声で」「2.きびきび行動」「3.自分から挨拶」「4.明るい笑顔」

本書では、この4つがそれぞれ第1章から第4章のテーマであり、各章ごとに小見出しが12個で、計48個の「行動改善」を収録。

私は最初、この4原則を見た時は、「今さら社会人がやること?」と思いましたが、あにはからんや

自分のことを棚に上げて言うと、「できていない」社会人が結構いて、それが故に本書のタイトルにもある「仕事で損」をしているという。

本書では実際に、「出世できない」「評判が良くない」といった「損をしている」具体例が挙げられていますので、気になる方はご確認を。


◆まず第1章の「大きな声で」に関しては、私自身が大声で話すことも話されることも苦手なせいか、恐らくアウト。

話す内容に自信がなかったりすると、つい小声がちになってしまうのは、自分でも意識していました。

逆に声が弱々しいと、たとえ中身がしっかりしていても、聞く方にしてみたら「自信がないのかも?」と思われる可能性も大。

思い当たるフシのある方は、上記ポイントの1番目と2番目をマスターして、力強い声を相手に届けたいものです(自分含む)。


◆また、今回付箋を一番貼ったのが、第3章の「自分から挨拶」。

挨拶も「今さら」感がありましたが、例えば上記ポイントの5番目に出てくる「立腰」という言葉すら私は知りませんでした。

……ググると森信三先生の方のお話ばかり出てくるので、こちらを。

立腰のすすめ - 京都府 向日市 整体 気楽院 ハピトレ

本書では具体的に「立腰」のやり方について言及されていますので、ぜひご確認下さい。

ちなみに私も、今現在「立腰」の姿勢で机に向かっております。


◆著者の長谷川さんは、こうした「行動改善」の研修を民間企業や官公庁、医療・教育機関等で行っており、「受講者アンケートの評価では『受けてよかった』が常時98%以上、企業・団体からの一年以内のリピートは80%を超える」のだそう。

確かにお役所やお店で、「タラタラ作業している」「挨拶がキチンとできていない」というのは、直接的な「評判の悪さ」につながりそうですし、ぜひ改善してもらいたいところです。

……と言ってる私たち自身も、本書を読んで「え? そんな所チェックされてたの?」「そんな風に思われてたんだ」「だから出世できなかったんだ」等、冷や汗をかくことがあるかもしれません。

「仕事さえできればいい」という考え方を否定はしませんが、「正しく評価される」ために気をつけたいTIPSが満載の本書は、私は一読の価値があると思います。


新人からベテランまで、要チェックな1冊

“仕事で損をしない人
“仕事で損をしない人"になるための48の行動改善 (DO BOOKS)
1章 「大きな声で」
2章 「きびきび行動」
3章 「自分から挨拶」
4章 「明るい笑顔」


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【編集後記】

◆ウチではあまり扱わないジャンルですが、アマゾン1位なのがこちら。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

「出版関係者的なお話」として、村上春樹さんが本出されちゃうと、アマゾン総合1位が取りにくいんですよね……。


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この記事へのコメント
               
著者です。
過分なお言葉、ありがとうございます。
私自身が会社員として損ばかりしてきた人生でした。
だから、私のような人をもう増やしたくないのです。

今後ともよしなに願い上げます。

Posted by 長谷川孝幸 at 2013年03月18日 00:08
               
>長谷川孝幸様

著者様直々のコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、仕事ができるのに「もったいない」人は多いと私も感じていました。

問題は本書のようなテーマの本が、それら「もったいない」人に届きにくいことですので、当ブログを読んでピンと来た方には、ぜひお手に取って欲しいと思います。

今後とも宜しくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年03月18日 05:40