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2013年03月12日

日本をダメにした10の『残念な人の口ぐせ』


残念な人の口ぐせ
残念な人の口ぐせ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、『残念な人の思考法』のヒットで知られる山崎将志さんの仕事術本

確かに「口ぐせ」には、その人の思考法や習慣が反映されていると思います。

アマゾンの内容紹介が少々微妙なので、版元サイトから一部引用。
すべては、口ぐせから見抜かれています!
人気ベストセラー作家・山崎将志氏による、累計100万部を超える「残念な人シリーズ」最新刊。
頭は悪くないのに、仕事ができない。そんな残念な人には「口ぐせ」があった。仕事ができる人は絶対に使わないフレーズ60を分析。
今すぐ、あなたの残念な口ぐせをチェックすべし

正直、私も使っているものがチラホラ……!?

なお、タイトルは「ホッテントリメーカー」で作ったので、口ぐせは実際には10ではなくて7つになります(スイマセン)。


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【ポイント】

■1.「いつかは起業したい」
「一国一城の主になりたい」「誰にも指図されずに自由に働きたい」「今の会社の人間関係が不満だ」という人に、マトモな人間が手を差し伸べることはない。(中略)
 だから、これらについて不満を述べていると、この人は残念だと思われる。もし起業したいあなたの理由がこれらのようなことであれば、すぐに捨てたほうがよい。(中略)
 起業したいならば、「○○をやりたい」を口ぐせにすべし。


■2.「まだ本気だしてないだけ」
自分の限界を知らない人は、自分の能力が無限大だと思っている。だから、「まだ本気出してないだけ」などと口にする。また、限界までやったことのない人は、限界を知って自分が傷つくのが怖い。うまくいかないこと=傷つくこと、だと考え、本気になることを避ける。そうすれば、今の情けない姿をしている自分、カッコ悪い自分を、本当の自分ではないと考えることができるからだ。
 まずは何かひとつ、今やっている仕事の中から選んで、本気でやってみよう。倒れる寸前までやってみると、自分のエンジンの大きさがわかるはずだ。


■3.「弱点を克服したい」
 仕事の世界では、長所を伸ばすことでしか収益に結びつかない。もちろん弱点の克服も必要だ。面白いゲーム機だけどバッテリーの持ちが悪かったり、飲食店で水回りが汚かったりしたら、お金をかけて改善したほうがいい。
 しかし、比較の順番としてはゲーム機自体が卓越して魅力的だったり、味やサービスを求める来店客が絶えなかったりするほうが先だ。つまり、長所が先になければ、弱点を克服しても無意味なのだ。


■4.「ここだけの話だけど」
 秘密をバラす人は、バラす相手から信用を得たいから秘密をバラす。自分は価値のある人間だと思ってもらいたい、相手の知らない情報を知っている、あなただけに話すという相手に対する重要感を演出したいのだろうが、逆効果だ。「この人は秘密は守れない」と思われるだけである。
 信用を得る人は、あらゆる秘密を絶対に守る。どんな些細なことであっても、自分の胸に留めておく。


■5.「どうしたらいいですか?」
「どうしたらいいですか?」と上司に相談する人が、課長以上になれる可能性は限りなくゼロに近い。(中略)
 もちろん、困ったり悩んだりしたら、すぐに上司に相談すべきだし、上司のほうもそれを求めている以上に、大歓迎だ。しかしマトモな上司が部下からの相談で求めているのは、「こうしたいけど、いいですか?」という承認や確認の相談である。
 だから、問題が起きても条件反射的にすぐに上司に話すのではなく、少なくとも3分くらいは時間を使って、あなたが取るべきと考える対策と、起こった状況を説明する順番を考えるようにしたいものだ。


■6.「ほとんど」「かなり」「けっこう」
 質問をすると、「ほとんど」「かなり」「けっこう」「まあまあ」など、曖昧にしか答えられない人がいる。(中略)
 しかし、仕事の現場では混乱を招くだけである。特に、すべて/一部/ゼロで分類できることや、数字で表せることは、はっきり示さなけれぱならない。
 契約の手続きが終わっているなら、「完了しました」「すべて終わっています」など。一部終わっていないならば、「先方の謄本を取得すれば完了です」など、終わっていない部分を具体的に示す。


■7.「CCしといたんですけど……」
CCは基本的に、「知っておいてください」である。T0は必ず読んで何らかの行動に移すが、CCは優先順位が低い。そのため、忙しい人(つまりほとんどの人)は読んでいない可能性があると理解すべきだろう。だから、CCに入れたからといって、即相手に明確な行動を期待するのは適切ではない。TOで出すべきメールをCCですませてしまう人がいるから、CCが難しいツールになってしまうのではないだろうか。(中略)
 どれだけCCを入れていたとしても、指示や依頼内容が具体的になったら、改めて相手にTOで送るべきである。


【感想】

◆冒頭の内容紹介では触れていませんでしたが、本書は全部で60の口ぐせを収録。

そしてこれらは「問題解決力」「視野の広さ・想像力」「決断・実行力」「マネジメント力」「誠実さ」「協調性」の6つのカテゴリーに分類されています。

上記ポイントではそのカテゴリーを明記しておりませんが、本書では個々に記されていますのでご安心を。

ちなみに上記7つのうち、3つも「決断・実行力」から抜き出しているのは、私自身にその力が不足しているから(ry


◆なお、今回割愛した中で多かったのが「"残念な上司"の口ぐせ」。

表紙に『「どうしたらいいですか?」と言う人は課長で頭打ち!』ともあるのですが、少なくとも課長(ないしは係長)にはなれている人の「残念な口ぐせ」が散見されました。

具体的には「要は、こういうこと?」「どうして相談に来なかったんだ?」「期待してるよ」等々。

これは主にカテゴリーで言うと「マネジメント力」に相当するものであり、当ブログではマネジメント本の人気がないので、必然的にカットしてしまった次第。

……これらの口ぐせに心当たりのある方は、本書にてご確認を(すいません)。


◆また、「口ぐせ」というより、単なる「仕事のやり方」的なものもチラホラ。

例えば上記ポイントの最後の「CCしといたんですけど……」などは、「正しいCCの使い方」と言った方が良さげです。

かく言う私自身は、日頃会議に出ることがほとんどないため、CCもBCCもほとんど使われたことがありませんでした。

それが昨年とあるグループ会社の案件で、親子会社の担当並びに弁護士さんと一緒に仕事をした際、バカスカCCメールが飛び交ってビックリの巻。

「私が確認する問題じゃないよね?」と思いつつも、何度もメールを読み返し、「念のため」返事をしていたこともありました。

もっともこれは受信する側の話ではなく、送信側の話ですので、メールでCCを多用されている方はご留意下さい。


◆正直なところ、個人的には、多少異を唱えたい部分がなきにしもあらずでした。

例えば、男女の性差に関係する「あー、私もね……」と「気が利かないわね」の2つについては、本書に収録すべき論点ではないかと。

とはいえ、丸善オアゾ店でもプッシュされそうな本書。

山崎さんの「残念な人」シリーズのファンの方なら、きっと「即買い」なのだと思われ。


人の振り見て我が振り直したい方に!

残念な人の口ぐせ
残念な人の口ぐせ
第1章 残念な人の口ぐせ 自己啓発編
第2章 残念な人の口ぐせ 会議室編
第3章 残念な人の口ぐせ 対話編
第4章 残念な人の口ぐせ オフィス編
第5章 残念な人の口ぐせ 日常編


【関連記事】

【コンサル視点】『仕事オンチな働き者』山崎将志(2011年03月10日)

【仕事術】『残念な人の仕事の習慣』山崎将志(2010年09月21日)

【働き方】「残念な人の思考法」山崎将志(2010年04月28日)

社会人なら押さえておきたい『報われない人の9つの習慣』(2011年12月14日)

「トヨタの口ぐせ」OJTソリューションズ(2006年10月24日)


【編集後記】

◆今日の気になる本。

“仕事で損をしない人
“仕事で損をしない人"になるための48の行動改善 (DO BOOKS)

これもちょっとチェックしなくては。


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