2013年02月23日
【全13冊】『刑務所なう。シーズン2』から本を選んでみました
【はじめに】
◆今朝の記事で申しあげたように、堀江貴文さんの最新作『刑務所なう。シーズン2』の巻末には、「刑務所図書館」と題して172本の書評&映画評が収録されております。成毛眞さん他、知人・著名人の方がセレクトされたらしい作品群には、私が知らなかったものも多々ありました。
そこで今回はその中から、個人的に気に入ったもの、並びに当ブログでご紹介済みのものをいくつかご紹介してみようかと。
過去1年の日記からになりますので、現時点での新作は少ないのですが、これがなかなか興味深いことに!?

【「刑務所図書館」より】


ジョブズがしていたりべラルアーツとテクノロジーの交差点的な仕事は、私がやってきたことと共通する部分がたくさんある。彼のような偉大な経営者には未だになりえていないが、自ら創業して追い出されたアップルに返り咲いたのが1996年、41歳の時だと考えれば、まだ自分にも彼のようになれるチャンスがあるのではないかと思ってしまう。
◆伝記としてもクオリティの高いジョブズ本を、堀江さんも読まれていました。
出所後の堀江さんにはジョブズ並みの活躍を期待したいところです。
参考記事:
【速報】『スティーブ・ジョブズ I』が想像以上に濃厚だった件(2011年10月25日)
【神話完結】『スティーブ・ジョブズ II』ウォルター・アイザックソン:マインドマップ的読書感想文(2011年11月03日)

伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた
あの講談社が滋養強壮を謳い戦前に販売していたという糖分主体の健康ドリンク「どりこの」。その秘密を探るルポである。その販売手法は現代のレッドブルを思わせる派手さだ。レッドブル自体は、日本のリポビタンDをタイ人が真似して作り、それを欧州人が世界に広めたといわれているが、宣伝手法は「どりこの」にも共通するものがある。下手なビジネス書よりもよっぽどためになる。
◆今回セレクトした作品は、読んだことはなくとも、書名を知っているものがほとんどでしたが、本書は全くのノーケア。
しかも「何故に講談社が健康ドリンクを?」と気になることこの上ないので、アマゾンアタック敢行しますた!

アゲイン! ! コミック 1-5巻 セット (KCデラックス)
『モテキ』の久保ミツロウ(♀)の最新作。主人公の気持ち、ねかるわー。私の冴えない高校時代を思い出す。この本とは違って男子校だったけど。映像化してもヒットしそう。
◆本の方では具体的に何巻と書いてなかったので、セットを(現在は7巻まで出ている模様)w
どうでもいいんですが、久保ミツロウさんって、女性だったんですね……。

遺言
オタキングこと岡田斗司夫氏が、『Free-exシステム』の本格稼働前に書いた書籍。彼のア二メ・ゲーム製作の実際が余すことなく語り尽くされている。私が10代後半〜20代前半のころ、彼が手がけてきたことの全貌が把握できた。実は私もexの「社員」であり、ロフトプラスワンでの対談が彼との初見である。その後、何度か会わせてもらっているのだが、私のことを面白がってくれているのだろうか? 出所するのが楽しみに思えてくる本。
◆今朝の記事でも書いたように、「堀江さんが緊張する相手」の1人である岡田斗司夫さん。
アマゾンレビューでもおしなべて高評価ですし、その後の岡田さんの本のクオリティを考えても、本書は読んでおきたいな、と。

「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)
勝間さんがまた"面白本"をリリースされた様子だ。わざわざ、差し入れていただき感謝(笑)。天才、秋元康の彼女への助言「勝間和代は勝間の考え方がウケていると思っているが、それは誤解で勝間というキャラそのものがウケてるんだ」を彼女が、1OO%受け入れたとき、再ブレイクするだろう。
◆まさか勝間さんが、本書を獄中の堀江さんにまで献本されていたとはww
ところで勝間ご自身さんは、秋元康さんの「助言」をどうお考えになっているのでしょうか?
参考記事:【敗戦の弁?】『「有名人になる」ということ』勝間和代:マインドマップ的読書感想文(2012年04月25日)

理系の子―高校生科学オリンピックの青春
アメリカの国際科学学生フェアの参加者を追ったドキュメント。大統領が「国家の科学力を向上させるために、科学者を芸術・スポーツ同様にスター化させねばならぬ」と説く国は少年少女のスケールも桁違いだ。核融合炉を自作したり、新素材を発明して起業したり、ハンセン病を力ミングアウトして自ら研究したりと、巻末に収録されている日本の参加者の小利口さやスケールの小ささを残念に思ってしまう。子どもたちに必要なのは純粋な夢や希望だと思うし、楽しんでやりたいことに集中することだ。つくづく、日本の教育の、多様性を認めていない現状に嫌気がさした。
◆『HONZ』でも大人気だった本書は、当ブログでもご紹介済み。
それにしても本書を読んで、米国の「科学力」への投資ぶりは本当にスゴイ、と圧倒された記憶が。
参考記事:【スゴ本】『理系の子―高校生科学オリンピックの青春』ジュディ・ダットン:マインドマップ的読書感想文(2012年06月07日)

新東京いい店やれる店
前作とコンセブトは同じながら、ターゲット年齢層をアラフォー以上に設定し、デフレ時代らしく高級すぎるお店は紹介をしない。味をマニアックに追求し過ぎず、そこそこ以上に旨い店が紹介されているのも便利。スマホ用アプリもあるみたいだが、食べログのアプリなんかより、よほど有用そうだ。
◆これは、獄中で"健康食"しか取れない堀江さんにとってはキツい本がw
当ブログでもご紹介しておりましたが、残念ながらGoogle Adsenseのポリシー違反に該当する可能性があるため、詳細部分については削除しております。
参考記事:【名著復活!】モテ本『東京いい店やれる店』が『新東京いい店やれる店』となって復活した件:マインドマップ的読書感想文(2012年07月11日)

中の人 ネット界のトップスター26人の素顔
ネットの個人ニュースサイトなどを運営する「中のへ」のインタビュー集。私も知っているサイトが多いが、運営者の実像は想像していたのと違う。ウェブというインフラがこれまで見過ごされてきた才能を開花させる場となっていること、彼らの一種の「生きがい」になっていることに感慨を覚える。
◆ブログのみならず、サイト運営者の方なら一読の価値があるのがこちら。
私が個人的に面識があるのは、コグレさんといちるさんだけでしたが、有名サイトのキーパーソンの素顔を垣間見ることができます。
参考記事:【お役立ち?】『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』が意外とキテいる件:マインドマップ的読書感想文(2012年07月09日)

風俗行ったら人生変わったwww
2chのレが原作の本。電車男の風俗嬢バージョンといったところか。童貞文学(?)って面白い。童貞以前と以後ってまったく人生変わるみたいな感じになるのは何故なんだろう。
◆こちらも当ブログではご紹介済みなのですが、個人的には「元童貞」の主人公より、頭キレキレの「晋作君」の活躍ぶりが良かったかな、と。
ところで「映画化が決定した」という発表の後、全然話を聞かないのですが、どうなっているのでしょうか……?
参考記事:【超速レビュー】『風俗行ったら人生変わったwww』@遼太郎:マインドマップ的読書感想文(2012年07月15日)

空手超バカ一代 (Bunshun Paperbacks)
面会に来て頂いた石井館長の自伝的エッセイ。武道の道場で初めて信販会社と組んで月謝を銀行自動引き落としにして取りっぱぐれがないシステムを導入する程のビジネスセンス感じさせるエピソードが満載だし、サービス精神旺盛で仏正しい人柄を感じる本だ。
◆格闘家らしからぬ(?)内容のせいか、アマゾンレビューでは散々な模様。
ただし私は堀江さんの書評を先に読んでいたので、それだけビジネス書寄りなのか、と期待しておりますが。

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
自殺対策が大変な官僚のみなさんに読ませたい本。満員電車は私も嫌いだし、定時出社も嫌いだ。それで起業したようなものだし、もしインターネツトが10年早く普及していたら、東大駒場寮にあのまま居続けて、この本に出てくるような生活を続けていたかもしれぬ。ちなみに巻末のニートチェックシートで、私は16項目中12個該当。「若干、ニートに親和性がある」のたそうだ……。
◆確かに堀江さんの学生時代話を読むにつけ、当時今のようなネット環境があったら、そのままニートになっていた可能性は高そうw
とはいえ、堀江さんのことですから天性の稼ぎの才能を発揮して、「家から一歩も出ないで」稼ぎまくっていたかもしれませんがw
参考記事:【祝『ニートの歩き方』発売!】ホッテントリメーカーに、私がいかにお世話になったかを確認してみた件:マインドマップ的読書感想文(2012年08月18日)

このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ
新書的にさらっと読めて大事なことは新書の3倍位書いてある本。書かれていることには、基本的に私は賛成だ。成毛さん本人も内容を実践していて、発想が面白く、いつぞやは彼の別荘で近所のコルフ場での1ラウンド終了後、何時間もワイン片手に話し込んだことがあるくらいだ。
◆成毛さんとは共著もありますし、堀江さんにとっては盟友の1人といっても良さそう。
ちなみに今回の堀江さんの本のタイトルにある「シーズン2」というのも、成毛さんのアイデアとのこと。
参考記事:【脱努力?】『このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ』成毛 眞:マインドマップ的読書感想文(2012年10月08日)


出光興産の創業者、出光佐三の生涯を追った大河的経済小説だ。私も元経営者として共通している部分とそうでない部分を比較しながら読み進めた。(中略)
違う点は、株式を公関するかしないか。佐三は顔の見えない株主の為に経営するのは真っ平だという方針だったらしいが、それでは過小資本で銀行に頼るしかなくなる。実際、出光は何度もそのせいで経営危機に陥っている。私は銀行に頼る経営は不安定だと確信して株式公開し、見たこともない株主の為に奉仕することを選んだ。
どちらが正解というのはないと思うし、大事なのは自分の信じた道を突き進む・決断するということだ。そして、ときにはリスクを取るのである。日章丸がイランのアバダン油田を目指すシーンは手に汗握る。
◆この本、著者が百田尚樹さんということで、てっきり普通の物語かと思っておりましたが、史実に基づいた小説だったとは。
アマゾンレビューも恐ろしく高評価ですし、時間ができたらぜひ読んでみたいところです。
【関連記事】
【ホリエモン再び】『刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻』堀江貴文:マインドマップ的読書感想文(2013年02月23日)【ホリエモンの今】『刑務所なう。』堀江貴文(2012年03月21日)
【編集後記】
◆上記では書籍のみピックアップしましたが、紹介されている映画で気になったものがこちら。![ミッション:8ミニッツ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51yhw7SWBsL._SL75_.jpg)
ミッション:8ミニッツ [DVD]
堀江さん曰く「珍しく当たり! 延々と8分間のリピートなのだが、どんどん面白くなる」「SF的なのに、妙に現実っぽいのはプロットが秀逸だからだ」とのことです。

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