2013年02月09日
【モテ】『話し方を変えると男と女は、もっとうまくつき合える!』伊東 明
話し方を変えると男と女は、もっとうまくつき合える! (王様文庫)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログではお馴染み、伊東 明先生の「男女の性差」に関するモテ本。このテーマに関しては、今まで何冊かご紹介してきましたが、その中でもかなりキモとなる部分がてんこ盛りとなっております。
アマゾンの内容紹介から。
悩みが“一瞬”で解決!「どうしてわかってくれないのか」…一度でも、異性に対して、不思議に思ったり、不満を感じたことがある人には、ぜひ本書の話し方を実践してもらいたい。
ちょっと前の本なのですが、今、改めて読んでも「納得しまくり」の1冊でした!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.女性との会話では「共感」が大事女性との会話では、「××さんてひどいのよ」という話題が出たときには、「それはひどいいよな」「その気持ちはわかるよ」「それはつらかったね、大変だったね」などと共感してあげることが重要なのである。
しかし、男はこうした会話スタイルに慣れていないし、不得手だ。だから、知らず知らずのうちに女性を怒らせてしまったり、不満感を与えたりしてしまう
■2.会話のペースはポンポンとテンポよく
女性の話を上手に聞こうと思ったら、男はある程度テンポよく「オーバーラップ」していくことだ。
「あのね、この前ね……」と女性が話を始めたら、「うんうん、それで?」と、会話の途中であろうとセリフを差しはさみ、相手の会話に関心があることを示してやるとよい。
女性の話が終わるのを黙って待っていると、女性は不安になるばかりではなく、「話を聞いてくれない人」とか、「話をしてもつまらない人」と思うこともある。
■3.意見や反論があっても、いったん肯定的なセリフで受け止める
彼女の発言に対して意見や反論があるときは、最初から否定するのではなく、肯定的なセリフで受け止めたあと、こちらの意見や反論を付け加えるようにすると女性の機嫌を損なうことがない。×よくない例
「2人で1ヵ月くらい海外旅行に行きたいね」
「そんなの無理に決まってるよ」
◎よい例
「2人で1ヵ月くらい海外旅行に行きたいね」
「うん、行きたいね。でも今はそんなに仕事が休めないからなあ」
■4.女性の疑問形には断定や自己主張が隠されている
「○○○だと思わない?」「○○○じゃない?」といった、発言の最後に疑問形を使って相手に問いかけるスタイルを、言語学の世界では"タッグ クェスチョン"という。中学校で習った付加疑問文のことである。
たとえば、「He is very handsomeme!」は、「彼はとてもハンサムね!」という意味である。
しかし、それに付加疑問を付けて、「He is very handsome, isn't he?」とすると、「彼はとてもハンサムじゃない?」と相手に確認を求めるような言い方になる。これが女性の会話スタイルの特徴の1つなのである。
すなわち、「女性は自己主張したいとき(自分の意見を述べたいとき、何かを欲しているとき)、疑問文の形で話す」のである。
■5.男性が女性に話すときのポイント(特に、プライべートな場面で)
(1)気持ちや感情を表わす言葉を使う
(2)強意語を使う(とても、すごくなど)
(3)話し方に抑揚をつける(メロディアスに。悲しいときはトーンを下げて、うれしいときは上げるなど)
(4)表情豊かに
(5)自分の個人的経験を話に盛り込む
■6.批評やアドバイスをせず、ひたすら聞く
女性が悩み事を抱えて"話しまくる"場合についても、一言つけ加えておこう。
まず、男性に対してだが、繰り返し述べているように、女性は「話すことで考えをまとめ、解決法を見出し、すっきりする」のだから、批評し、アドバイスをするのはできるだけ控え、"ひたすら聞くこと"が大切である。
1章で前述したように、「そうなんだ」「なるほどね」「へぇー」といった具合に相づちを打ったり、ゆっくりとしたうなずきで反応しよう。"ちゃんと聞いてるよ、キミの気持ちはよくわかるよ"という態度を示すことが大切なのだ。
■7.女性の悩みを過小評価しない
「あーあ、こんなところにシミができちやった……」
「何だよ、それぐらい。別にシミができたからって死ぬわけじゃあるまいし」
「(シミなんかで悩むのは、バカだって言いたいわけ!?)」
先に述べたように、男は「問題を問題として認めない」(そんなのは大したことではない、悩むはどのことではないと言う)ことで相手をはげまそうとする。これはいわば、「もっと悲惨で深刻な問題が他にはたくさんある。それに比べれば、君の問題は小さなものだ」と相手の悩みを"相対評価"しているのだと言える。
これに対して女性の悩みは"絶対評価"である。誰が何と言おうと、他の誰がもっと苦しい思いをしていようと、それと自分の悩みとは天秤に掛けられない。
【感想】
◆そもそも5年前に出た本書を買おうと思ったのは、先日はてブホッテントリで見かけたこの記事がきっかけでした。分かり合えないなと思った
ご覧になった方も多いかもしれませんが、『奥さんがテレビでグルメ旅番組を見ていて、「北海道行きたいなー」と言ったら、旦那さんから「お前は行こうと思えばいつでも日帰りできるじゃん」と言われてガックリした』という話なんですが。
「ありがちだなー、でも、それ対応が違うんだよなー」と思いながらブクマを見たら、さすが男性が多いはてブだけあって、その奥さんに対して「解決、アドバイス、非難が満載」の巻。
いや、確かに「問題の解決策」として言ってることは正しかったりするものの、それ以前に「"問題の定義"が間違っている」というか「本当の問題」があるんですが……。
◆実際、そのブクマコメントを見た奥さんは、後日、下記のエントリーをアップ。
元増田です。
ここでの次の発言が、本書のテーマである「男女の性差」をよく表していると思います。
あの、このもっとも、エラソーなことを言ってる私にしたって、この本を読むまでは「女性からの相談は、解決策を提示しなくてはならない」と思っていたワケでして。
「北海道行きたいなー」
これを「今すぐ行きたい!」ととらえる人がこんなに多いことにびっくりした。
意図を汲んでくれた人もいたので、救われたけど。
ただ、男の人の思考回路として
「○○したい」と言われれば、具体的解決案を出したくなるんだな。
できないことなら、最初から口に出すなって思ってるんだな。
ってのは、今回改めて実感した。
ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)
参考記事:【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ(2007年08月09日)
さすがに、この数年間で何百冊とお買い上げ頂いていますから、当ブログの読者の皆さんは、上記エントリーの件でこの奥さんに対して「具体的解決案」を出していないとは思いますが。
◆もう1つ自戒を込めて注意しておきたいのが、上記ポイントの7番目の「女性の悩みを過小評価しない」というお話。
先日、ウチのヨメが「白髪が増えたの〜」とか言ってきたのですが、アラフィフの私にしてみれば、まだまだ全然甘いので、「余裕余裕!」みたいな対応をしました。
ただこれも正しくは、いったん「受け止める」べきだったのかな、と。
その白髪が多いか少ないかは別として、ヨメにしてみれば「悩んでいる」のは事実ですし、その気持ちを受け入れるのが「モテる男」なのでしょう。
……夫婦なんで、モテるというか、単に夫婦仲が良くなる、というだけですがw
◆本書はこうした「男女の性差」の主たるものについてコンパクトにまとめられており、類書を何冊か読んでいる私にとっても、改めて勉強になりました。
純粋な男性向けの本ではないため、「男性の特徴」に対する女性向けのアドバイスもあるのですが、デキる男なら、その「男性の特徴」が女性に理解されていないことを踏まえて発言&行動すれば、さらにモテることウケアイ。
もちろん、下記関連記事の本をお読みでない方なら、この1冊で「男女の性差」がかなり理解できると思います。
具体例が身近な分、ある意味『ベスト・パートナーになるために』より、日本人向けと言えるかもしれません。
とりあえず、上記の元増田にアドバイスコメントした方はマストでw
話し方を変えると男と女は、もっとうまくつき合える! (王様文庫)
はじめに 男と女が「いい関係」になる話し方とは?
1章 なぜ男は話を聞かず、女の話は脱線するのか
2章 なぜ男の言葉はストレートで、女の言葉は回りくどいのか
3章 なぜ男はいつも強がり、女は好かれようとするのか
4章 なぜ男は理屈を大切にし、女は感情を優先するのか
5章 なぜ男はセックスにこだわり、女はセックスを拒むのか
6章 なぜ男は急にだまり込み、女は話してスッキリするのか
7章 なぜ男は一点集中主義で、女は寄り道が好きなのか
8章 なぜ男は「はげましの言葉」を求め、女は「なぐさめの言葉」を聞きたいのか
【関連記事】
【モテ】スゴすぐる「女性脳のトリセツ」7選(2012年12月12日)【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ(2007年08月09日)
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【編集後記】
◆この本も「男女の性差」について、かなり深堀りしていてオススメ。キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)
レビューは上記関連記事にてご確認を。
ご声援ありがとうございました!
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