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2013年01月19日

友達には秘密にしておきたい『一流役員が実践している仕事の哲学』


一流役員が実践している仕事の哲学
一流役員が実践している仕事の哲学

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、かなり前に『ロジカル・コミュニケーション』を拝読したことのある、安田 正さんの最新刊。

安田さんは、ビジネススキル系のご本が多いのですが、本書は「やや自己啓発風味の仕事術」といった感じです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
今、会社のトップにいるような人たちは、どんな哲学を持ち、どんな仕事をしているのでしょうか?
本書では、大手から中小企業まで一般社員5万人(会社全体では55 万人)、1000 人の部長以上の役職者(専務、常務、社長など)を相手にビジネスを行ってきたコンサルタントが、実際の研修やアンケートを通して発見した「平社員で終わってしまう人」「部長止まりの人」「役員まで行ける人」の習慣、そして彼らの持っている哲学について述べていきます。

本書を読めば、役員への道が開けるかも!?

なお、記事タイトルは、「ホッテントリメーカー」によるものなので、お友達には秘密にするどころか、むしろ積極的にTwitterやFacebookで(ry


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【ポイント】

■1.メールは3分以内に返信する


Email email email / RambergMediaImages

メールが来た時
平社員は、5分考えた挙句、あと回しにする
部長は、空いた時間にまとめて返す
役員は、3分以内に返信する
メールのレスポンスが速いというのは、「思考をまとめるのが速い」。書くのに時間がかかるのは、「思考をまとめるのが遅い」からなのです。
 その点、役員クラスの人たちは常に物事を考え、処理しなければならないので、結論を出すのが速く、ポイントの絞り方が上手いのです。


■2.接待されたら必ずお礼メールをする


Dinner in Kuala Lumpur / Amber de Bruin

ごちそうしくもらった次の日、
平社員では、90%がメールすらしない
部長でも、80%の人がお礼を言わない
役員は、100%朝7時にお礼メールが来る
 これまで仕事をしてきて感じることですが、部長止まりの人と、さらに役員まで出世する人との差がどこに出るかというと、接待の次の日の朝です。(中略)
 大手企業の部長クラスの人たちでさえ、お礼メールが返ってくるのは20%がいいところなのです。
 ところがです。
 これが役員クラスの人になると、どうでしょうか。
 間違いなく100%の人からお礼メールをいただきます。


■3.時計や服装は王道を選ぶ

[セイコー]SEIKO 腕時計 MECHANICAL メカニカル SARB021 メンズ

時計を選ぶ時
平社員は、オシャレを重視する
部長は、値段やブランドで選ぶ
役員は、王道を好む
 出世した人は、いろいろなバックグラウンドの人と会う機会が多くなります。
 朝は役人と会い、昼間は不動産屋とIT業界の方、そして夜は業界のパーティーに出席、などという日々を送っています。
 そんな時には、あまりにも相手とかけ離れた服装はできません。
 しかし、いちいち服を変えるわけにもいきません。
 そうなると「王道」を行くしかないのです。


■4.継続してスポーツをする


Golf Practice / kazamatsuri

スポーツを始めると
三流は、3日で挫折する
二流は、数年で飽きる
一流は、数十年やり続けている
 出世された方々は、ゴルフ歴○十年、ウォーキング歴○十年といったように、ほとんど人生の一部になるくらいやって、そして、自分の体に影響するくらい、とことんやり抜いているのです。
 もちろん、他の流行のスボーツに浮気することもありません。
 たかが運動ですが、まさに自分の血肉になるまで黙々とやり抜く、「継続は力なり」を体現しているのが、彼らの運動への取り組み方です。


■5.英語はあえて勉強しない


Upper Intermediate Class / Shane Global Language Centres

英語に関して
三流は、TOEIC700点を目指す
二流は、ビジネス英会話に通う
一流は、あえて勉強しない
 役員たちは英語がしゃべれない。それはなぜか?
 皆さんに伺うと、「英語は話せるようになるまでに膨大な時間と労力がかかり、費用対効果が悪い。だから、無駄な投資はしない」というところがほとんどのようです。皆さん、それだけの労力を英語などにかけるよりは、結果が確実に期待できる仕事に時間をかけたい、というのが一番の理由なのです。


■6.運を味方につける


Working Hard / leepus

三流は、卑屈である
二流は、自分の力を過信する
一流は、運を味方につける
 もちろん、運だけで大企業の役員にまで大出世することはできません。
 恐らくそこまで行ったのは、努力して、努力して、努力して、たどり着いた果てに「もう、運だ」と思うしかないくらい努力した人だったからなのでしょう。
 それからもう1つ、「自分は運がいい」と信じられる前向きさや、ある種の楽観性もあると思います。


【感想】

◆なぜかボリューミーになってしまったので、今回もこの辺で。

引用量が多かった理由の1つが、本書の構成によるもので、上記の通り「平社員/部長/役員」「三流/二流/一流」といった区分けが、各テーマごとになされていました。

上記小見出しでは「役員」や「一流」に該当するもののみ拾っておりますが、それ以外のものを併記することにより、「違い」がより一層際立っているのではないか、と。

そう言えば、当ブログでも以前この本を紹介しておりまして……

一流の人に学ぶ自分の磨き方
一流の人に学ぶ自分の磨き方

参考記事:新入社員なら知っておくべき『一流の人に学ぶ自分の磨き方』の5つの法則(2012年03月31日)

この本のように「一流/二流」、もしくは「できる人/できない人」というのは良く目にしますが、本書のような「三段オチ」ならぬ「三段展開」というのは珍しいのではないでしょうか?


◆という訳で、さっそくその「違い」が、上記ポイントの1番目から披露されております。

「メールは早く返せ」という類書は多いものの、「3分以内」とはこれはまた極端な。

もっとも、大手企業の役員クラスになると、決裁事項は部長の10倍、社長は部長のさらにその10倍もあるとのことですから、これも結構本質を突いているのかもしれません。

同様にポイントの2番目も「部長止まりかその上か」でこんなに違いがあるのだとは!?

そして、「メールが朝7時の理由」については、書影やアマゾンでも明かされていないので、ネタバレ自重で(すいません)。


◆なお、割愛した中で「接待の際に連れていくお店」というテーマがあるのですが、「食べログ見てるのは平社員」とのことw

残りの部長と役員は本書でご確認頂くとして、本書では安田さんご推薦のお店が5店舗登場しています。

中でも一番フォーマル度が高そうなのがこちら。
皆美
[接待 個室 日本橋]
皆美
地下鉄日本橋駅 徒歩1分
〒103-0027 東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋4F(地図
ぐるなびで 皆美 の詳細情報を見る
※2013年1月19日現在の情報です
ぐるなびぐるなび会席料理×日本橋のお店情報もチェック!
食べログのスコアも良さげ(と確認してしまう私は平社員w)なので、一度使ってみたいところです。


◆ちなみに本書は、各テーマごとに4ページずつ費やして解説。

それぞれ最初の1ページ目は、太文字で「三段展開」していますので、全体の文字量としてはさほど多くありません。

ただし、意外とこういうコンテンツは、意識して探さないとネットにもなかったりするもの。

「55万人の一般社員、1000人の役職者と接してきた」安田さんだからこそ書けた内容だと思います。


役員になりたいなら要チェックで!

一流役員が実践している仕事の哲学
一流役員が実践している仕事の哲学
第1章 平社員と部長と役員の違い

第2章 三流の仕事 二流の仕事 一流の仕事

第3章平社員で 終わる人 部長止まりの人 役員まで行く人


【関連記事】

新入社員なら知っておくべき『一流の人に学ぶ自分の磨き方』の5つの法則(2012年03月31日)

今こそ『できる人の仕事のしかた』の闇の部分について語ろう(2013年01月06日)

【出世の秘訣?】『人事部は見ている』に学ぶ出世の6つのポイント(2011年07月10日)

【出世作法】『課長になれない人の特徴』に学ぶ7つの出世のコツ(2012年01月20日)

【出世心得?】『やはり、肉好きな男は出世する』に学ぶ7つの出世のポイント(2012年01月17日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる1冊。

ニッチ: 新しい市場の生態系にどう適応するか
ニッチ: 新しい市場の生態系にどう適応するか

私の好きなマーケティング系みたいなので、これは食指がww



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