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2013年01月12日

【オススメ】『「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター』伊東 明


「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター
「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログでは「ハズレなし」である伊東 明さんの最新刊。

私たち誰もが直面せざるをえない「悩み」について、具体的なアドバイスを指南してくれています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書では、同テーマに関して日々有名企業で研修を行っている心理学博士である著者が、わかりやすく実践的に「悩む力」を身につける術(すべ)を紹介する。哲学でもエッセイでもカウンセリングでもない、悩みに関する画期的なメッソドガイドブック!

これは全方位的にお役立ちの予感!


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【ポイント】

■1.悩みをなくそうとしない

元祖モグラたたきゲーム

 悩み退治は「モグラ叩きゲーム」に似ています。ひとつ悩みがなくなれば、また新たな悩みがあちらやこちらから顔を出すだけのことなのです。
 人というのは、不思議なものです。ずっと憧れだった片思いの人と付き合えたかと思うと、今度は「浮気されるのではないか」「自分は釣り合っていないのではないか」などと悩み始めます。
「これさえ手に入れば」「これさえ解決すれば」自分は悩みや苦しみから永久に解放される……というのは錯覚であり幻想にすぎません。


■2.「思考日記」で悩みグセを把握する


Diary 1 / Maroon Surreal

 病気やケガを治すにはまずその病状を知ることが重要です。それと同様に、悪い悩みグセを改善していくためには、まず自分の悩みグセを自分自身でしっかりと把握する必要があります。そのためにお勧めしたいのが、「思考日記」をつけてみることです。
「○○○とう状況で、△△△みたいな気分になりました。頭の中では×××みたいなことを考えていた……」という思考プロセスをノートなどに書き出してみるのです。


■3.視野狭窄に陥らない


Everyone has their own life and worries / seeveeaar

たとえ深刻な問題がその発端であっても、「生きていく資格がない」「俺はもうだめだ」などと悲嘆にくれるばかりの時間が長引くようなら、「あ、いま視野狭窄に陥っているな」と自分に言い聞かせ、「道はいくらでもあるはずだ」「自分にも長所が必ずある」「健康なだけでもめっけもの」などといった、冷静で引いた視線の脳内会話をしつこいくらい繰り返すようにしてください。


■4.「ベストの決断」を求めない


Worried - 62/365 / [ Roberto Bouza ]

 悩みに対する「唯一の正解」などは「ない」のです。「唯一」「最善」「べスト」にこだわらない悩み方をすることが大事なコツであると覚えておきましょう。
 また、べストにこだわって決断を先延ばしするよりは、さっさといずれかの決断をして、「その決断の結果を"よい結果"にするためにはどうしたらいいか?」で悩むほうが、より生産的な悩み方だということも頭に入れておいてください。


■5.ゴールを明確にして悩む

GARMIN(ガーミン) マップソースCityNavigator 東南アジア microSD/SD版 1165200

「いまから自分は悩みます。悩んだことで手にしたい結果はこうです」とのゴールを明確にして悩むのがコツです。
「いまから10年後のことについて考えます。10年後に備えてひとつでもいいから、いま行動できることはないかを探りたいからです」という脳内会話をしてから悩み始めると、たいへん生産的な悩みになります。
 これを実践するために、日ごろから、[悩む]→[(この問題について)どんな結果を得たいのか?]という流れをつねに意識するようにしましょう。


■6.悩みながら行動する


Master of Irony / dailyinvention

 多くの人が「悩みが解決したら行動しよう」と考えています。「もやもやした状態を抜けだし、気分がすっきりしたら行動しよう」「行動を妨げる要素がすべて消えたら、自ずと行動できるだろう」などなど。ところが、本書の冒頭で明らかにしたとおり、すべての悩みが雲霧消散し、「あとはやるだけ」の状態になることは永久にありません。つまり、「悩みが解決したら行動する」とは、「いつまでも行動しない」とほぼ同義なのです。(中略)
この過ちを解消することはじつのところは簡単です。
「悩みながら行勘する!」「行動しながら考える!」
というルールを自分の中でつくってしまうことです。


■7.自信がなくても行動する


Confidence / h.koppdelaney

 面白いことに、他人には「自信があるないじゃなくて、さっさとやれよ!」と言えるのに、いざ自分自身のこととなると「でも自信が……」などと人は言い始めるものです。
 繰り返しになりますが、「自信がついたら行動しよう」と思っても永久に行動できません。そもそも、自信は行動するなかで高まっていくものだからです。(中略)

 多くの人が勘違いしているのは、「自信とは、行動に先立つ先行条件である」との思い込みです。行動を起こせるためには、自信を高めないといけないという誤解です。
 自信があろうがなかろうが、行動するかしないかである。これに尽きます。自信の不足を行動しない言い訳にしてはいけません。


【感想】

◆「私はあまり思い悩まない方…」と書き始めようとしてキーボードを打つ手が止まったのですが、私自身、かれこれ5年近く悩んでいたことがありました。

それは他でもない「このブログの黒背景」のこと。

参考記事:【ブログネタ】当ブログのカスタマイズをしました(2012年12月13日)

「いつか白くしよう」とだけは思っていたものの、ひたすら先延ばし続け、こんなに時間が経ってしまいました。

これなどは典型的な「最善策を求めて、先延ばしした」例。

「最善策」に極めて近い(と思ってます)結果を得られたものの、もっと前に決断していたら、この5年間に違った成果が得られたことでしょう。


◆この状態を端から見ていたら、おそらく多くの人が「さっさとやればいいのに」と思ったのではないか、と。

というか、同じ状態で悩んでいる人がいたら、私だってそうアドバイスしてしまいます。

これぞまさに上記ポイントの7番目にあるように、「自信がなくても行動する」べき問題でした。

そして、実際に行動してみたら「なんだ、簡単じゃない」(外注に出しましたがw)という結果に。

この決断によって、今後「新たな問題」が出てきたとしても、それはその時点で考えれば良いことです。


◆今回割愛した中で触れておきたいのが、「<Why思考>よりも<What思考><How思考>で」というお話。

ビジネスの世界では、トヨタの「なぜなぜ5回」のように、「なぜ」の追求が有用であることが多いですが、こと「悩み方」において「なぜ」を追い求めると、非生産的になりやすいのだそう。

そこで代わりに「何を」「どうやって」を悩み考えよ、とのこと。

確かにこれなら、生産的です。

ただし、これらを考えるときも、「数値化する」のがコツなのだとか。

……この辺はビジネスと同じですねw


◆ポイントの1番目にあるように、「悩み」は決してなくなるものではありません。

その分、できるだけ精神的にも楽に、かつ「生産的」に悩むようにしたいもの。

本書の「はじめに」にも、『正しい「悩む技術」を完全にマスターできたなら、悩むことは苦痛ではなく、成功や幸福をつかむためのクリエイティブな行為だと思えるようになってくるはずです』とありました。

今現在、何か思い悩んでいることがある方なら、必読の1冊。


これはオススメせざるを得ません!

「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター
「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター
はじめに
第1章 「脳内会話」と「悩みグセ」について知る!
第2章 「悪い悩みグセ」を矯正しよう!
第3章 「生産的に悩む技術・基礎編」をマスターしよう!
第4章 「生産的に悩む技術・応用編」をマスターしよう!
第5章 「考えない技術」をマスターしよう!
第6章 「悩む技術」のウソとホント
第7章 「相談する技術」をマスターしよう!


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【編集後記】

◆本書は伊東先生の最新刊と申し上げましたが、文庫化を含めれば、こちらが最新のよう。

嫌われずに人を説得する技術 (ちくま文庫)
嫌われずに人を説得する技術 (ちくま文庫)

『「日本人向け」の説得スキル』というのは、気になりますね。


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