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2013年01月10日

【仕事術】『時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術』松田 元


時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術
時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術

【本の概要】

◆今日お送りするのは、昨日の記事にてご紹介済みの仕事術本

帯には、新 将命さん『荒削りだが、生き方・働き方の「原理原則」がギッシリと詰まっている』とのお言葉があります。

アマゾンの内容紹介から。
元「フリーター」、元「不良」が3カ月で第一線で活躍!高校中退・元フリーター・28歳の社長が作った“最強”プログラム。

確かに「荒削り」というか、「ハードコア」な1冊です!


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【ポイント】

■1.徒歩5分以上は即タクシー


new-york-yellow-cab / Ansalve

 歩くべきかタクシーに乗るべきか悩んだら、積極的にタクシーに乗ろう。タクシーは時間を生み出す魔法のマシンである。(中略)

 目安としては、徒歩5分以上の距離はタクシーに乗ったほうが時間を有意義に使える。2キロ範囲であれば初乗り料金でタクシーに乗れるのだ。初乗り料金分を投資して、タクシー乗車時間内に1万円以上の付加価値ある仕事をつくると心に決めること。そうすることで、1つひとつの仕事に魂が入り、業務のクオリティーも上がるものである。


■2.「明日・今度」ではなく、「今日・今」


Pledge / Gage Skidmore

 これは筆者の所感だが、稼げるビジネスパーソンは、小さな約束ほど大切にし、その約束を丁寧に守る傾向にあるように思う。そして彼らは、約束したことを即座に実現することを目指す。したがって、稼げるビジネスパーソンにとっては「即時処理が原則」である。とにかく決めたこと、約束したことをその場で実行に移すために、今・この瞬間、1つひとつの仕事をさばいていく。
 このスビード感のある処理と、小さな約束でも必ず守ってくれるという信頼が、時間を生み出し、将来のビジネス(お金)を生み出す。


■3.メールはすべて携帯に転送し10分ごとにチェック


iphone Mail / Jeremy Vandel

パソコンを開く環境にいなければ、取り急ぎ携帯電話のメールアドレスから、メールの内容を確認したむね返信をすればよい。大事なのは、返信する内容ではない。「私はあなたのメールを即座に確認していますよ」と合図をすることである。この、「即座に確認しますよ」という合図が、相手に安心感と信頼感を与える。そしてこの安心感と信頼感が、後に大金へと化けるのだ。


■4.1日15時間以上働く


Working hard / Jenny Kristina Nilsson

 "質より量"とはよく言うが、20代のうちは、"質"の仕事術を追求する暇があったら、とにかく働きまくったほうが早い。これは経営者としてではなく、一個人として経験上から学んだことだ。労少なくして稼ぎたいなど、虫がよすぎる。働きまくること。何をやるかも決めなくてもよい。はじめの頃は効率性も無視だ。とにかく、毎日最低15時間、できれば20時間働きまくると決めるのだ。


■5.他人がやらない仕事を無給でやる


Carpenter at work on Douglas Dam, Tennessee (TVA) (LOC) / The Library of Congress

 筆者も創業間もない頃、信頼も人脈も能力も経験も何1つない頃、何でエッジを立てればよいかまったくわからなかったことがある。そんなとき、筆者が行ったのは、"他人がやらない仕事を無給でする"というものであった。他人が嫌がること、他人が避けたがることを積極的に取り組んだ。それも無給で、である。無給で仕事をしていれば、「少しは目立つかな、よい経験になるかな」、という非常に安易な思いからだ。すると思いもよらず、この姿勢がまわりから非常に受けたのだ。
 仕事自体は無給ではありこそすれ、依頼された仕事を通じて、"さまざまな人脈"をつくることができた。しかも人脈をつくる上で、"無給"というのがこれまた効くのだ。


■6.ご馳走になったら、2回お礼する


Passover / carmel.mia

 あるとき、さまざまな方と会食をご一緒させていただくことで、圧倒的に稼いでいるビジネスパーソンとそこそこレべルのビジネスパーソンを明確に分ける、"明確なガイドライン"があることに気がついた。それは、「お礼の作法」である。稼げるビジネスバーソンと、そこそこで終わるビジネスパーソンを分ける、お礼の作法の決定的な違いは、「2回目のお礼ができるかどうか」に尽きる。

(詳細は本書を)


■7.人と会うときは、相手のことを徹底的に調べ上げる


Social Intranet Feature: Employee Profile Page in Noodle Intranet (1/2) - Vialect.com / Noodle Intranet

 稼げるビジネスパーソンが皆、実践している"ご縁の奥義"。それは、ご紹介いただいた方とお会いする前に、その相手のことを"徹底的に調べまくる"ことである。最低限、(1)出身地、(2)生年月日、(3)出身大学、(4)前職、(5)趣味、(6)夢・目標――の6項目は、事前に調べるべきだろう。事前に調べ上げておくことで、共通の話題も見つけやすくなるし、話も弾みやすい。何より、お会いする前から事前に下調べをしておけば、「よくお調べになっていますね」と、よい意味で相手の方が驚いてくれる。


【感想】

◆本書のテーマは大きく分けると2つあって、まずは「激しく働く」ということ。

基本は上記ポイントの4番目にあるように、「質より量」です。

これは俗に言う「量をこなすうちに質が伴ってくる」という話よりも、もっと単純に、「若いうちはとにかく一生懸命働け」という考えであり、そのためにまずは「スピード」が大事である、と。

下記目次にもあるように、本書の第1章では、この「スピード」をとことん追求しています。

ただ、ポイントの1番目の「タクシー」の活用は類書でもよく言われていますし、まだ理解できるんですが、「東京⇔横浜の移動は、新幹線」というのは、ちとやり過ぎな気がw


◆一方、スピードを追求するだけではなく、実際の労働時間についても「ブラック寸前」のレベルを要求。

そのポイントの4番目にあるように「最低15時間、できれば20時間」って、20時間働いたら、Max4時間しか寝れません罠ww

「え? 通勤時間は?」とお思いでしょうが、割愛した中に「会社から徒歩5分圏内に住め」とかあるんですよ、これが。

「20代のうちは」という前提があるとはいえ、その気になれば「20時間も不可能ではない」というハードコアぶりに、smooth涙目の巻。

ちなみに、これらは会社や上から要求されてするのではなく、「自ら望んでやる」わけですから「ブラック企業」とは違います。

もっとも他の小見出しに「血尿や血便は3回までは大丈夫」なんてあって、実はあんまりシャレにならないんじゃないか、と危惧しているのですが……。


◆そして、もう1つのテーマが、最初のとはうってかわって「感謝」という「コミュニケーション」系のお話。

上記引用部分で言うと、6番目と7番目が該当します。

前半部分の内容に抵抗がある方も、ここは是非実践して頂きたいところ。

特に7番目の「事前調査事項」は、毎回「フォーマット」として用意しておいても良いくらい。

いくつかの類書で、漠然と「会う前に相手のブログやサイトを読んでおきましょう」と言っているのに比べると、非常に具体的だと思います。

他にも「10歳以上離れた先輩の話」については、「聞くべき4点」と「聞かなくて良い4点」が挙げられており、個人的に参考になりました。

私は「話す方」の立場として、後者は「話してはいけないネタ」なわけですから(詳細は本書を)。


◆上記でも触れたように、本書は「仕事のクオリティを上げる」部分については、あまり(というかほとんど)言及されていません。

しいて言えば、「考える前に飛べ」といったスタンスでしょうか。

それだけに、読む人を選ぶと思いますし、人によってはこういう「チカラ技系」は苦手だと思われ。

それゆえ、自分に合いそうなモノだけを選んで、試してみるのが良いと思います。


読む「仕事術養成ギプス」がここに!

時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術
時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術
第1章 今すぐはじめろ。すべての「スピード」を1秒でも速め続けろ
第2章 大丈夫だ。絶対的な「自信」を持つためにチャレンジし続けろ
第3章 挑戦あるのみ。仕事のなかで鋭い「痛み」を感じ続けろ
第4章 無敵の呪文を授ける。どんな場面でも誰にでも「感謝」し続けろ


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【編集後記】

◆昨日の「未読本」記事ではご紹介し損ねたのですが。

自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術
自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術

あの常見陽平さんの「ノマド本」ということで、これは要チェックかと。


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