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2013年01月06日

今こそ『できる人の仕事のしかた』の闇の部分について語ろう


できる人の仕事のしかた
できる人の仕事のしかた


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨年の「当ブログのブーム」でもあった「出世本」の1冊。

単に仕事ができるだけでは昇進できないことが「イヤ」というほどわかる内容に、「目からウロコ」となるかもしれませぬ。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
40カ国以上で読まれている世界的ベストセラー

英語版で170万部、45の言語に翻訳される世界的ベストセラー“Rules"シリーズの中でも最も長く読み続けられている1冊です。(中略)
本書には、“知られざる秘密の仕事術"は載っていません。
当たり前だけれど、なかなか実行できない、仕事で大切なことがだけが集められています。

周りからも仕事ぶりを認められ、当然昇進すべき人物と見られるようになる行動原則が詰まった1冊です。

どちらかと言うと、版元であるディスカヴァーの干場社長がおっしゃるように『キレイゴトだけではない』内容がグサグサとくること必至です!

なお、書名が少々あっさりしてるんで、記事タイトルには「ホッテントリメーカー」を使ってみました(ホントに闇だらけですしw)。


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【ポイント】

■1.他人のミスから学ぶ


Make Mistakes / rchris7702

 誰か身近な人が失敗したら、そのたびに失敗のすべてを知らなければならない。失敗した状況を、探偵のように詳しく調べるのだ。
 ただし、自分の失敗のことを同僚に根掘り葉掘り尋ねられて、嬉しい人なんていない。質問の動機を誤解される恐れもある。他人の失敗を騒ぎたて、見下しているヤツと思われかねない。
 目立たないように同僚のミスの原因を突き止める最善の方法は、困っている同僚を助けることだ。そもそも仕事で誰かが失敗をするのは避けられない。同僚のミスの挽回を助けるのは当然のことで、さらにその原因を学べるというおまけがついてくるのだ。


■2.うわさ話を広めない


Spaces & Places / Tuftronic10000

 このルールでは「うわさ話を聞く」のを禁じているわけではない。このルールで守らなければならないことは、1つだけ。「聞いたことは誰にも話さない」ことだ。(中略)

 問題は、もしゴシップの輪に入らなかったら、つまらない堅物、優等生ぶっているなどと思われてしまうことだ。だから、仲間に見せかけておいて、実際はまったくうわさ話に参加しないという技を身につけなければならない。


■3.組織のカルチャーに合わせる


Richie, Paul, Brandon Alsup and Me at Bountiful Ridge Golf Course Utah / bhenak

 社員がみんなゴルフをするなら、あなたもゴルフをする。大嫌いかもしれないが、それでもゴルフをする。浮いた存在にならないために必要なら、そうするしかない。
 そもそも自分は、そこまでして周囲に合わせたいのかという疑問が浮かんでくるだろう。ゴルフをすることが、本当に自分の目指す道なのか。
 しかし、誰もがゴルフをすることが求められる会社で成功したいと思っているなら、あなたはゴルフをしなければならない。


■4.望みの仕事にふさわしい服装をする


Klaus Schwab, Celso Amorim and Kofi Annan - World Economic Forum Annual Meeting Davos 2010 / World Economic Forum

 すべての仕事にはそれにふさわしいスタイルがある。狙う仕事が決まったら、今度はその仕事にふさわしい服装をしてみよう。そうすれば望みの仕事が手に入る確率は一気に高まる。そう、本当に単純なことだ。

 私はこれまで、採用や昇進の面接を何度も担当してきた。そしてそのたびに、候補者たちの服装にびっくりさせられた。服装を見ると昇進したくないとしか思えない昇進志願者は多いのだ。幹部ポジションの面接だというのに、しわだらけのスーツ、アイロンをかけていないシャツやブラウス、磨いていない靴、ぼさぼさの頭で現れたりする。


■5.幹部ともっと交流する


Regency Cafe - lunching alone / fieldus

 会社の上層部の人が1人で昼食をとっていたり、パーティで1人でいることがあるはずだ。ほとんどの社員には、経営幹部に話しかけるような度胸がない。または、自分などが上の階層の人には話しかけてはいけないと信じている。
 そんな思い込みは今すぐ捨ててしまおう。世間話でもしてみるといい。一介の社員から話しかけられて喜ぶ幹部か多いことに、あなたはきっとびっくりするはずだ。


■6.自分の情報を明かしすぎない


My Secret Identity / Thomas R. Stegelmann

 自分のことは黙っていれば、だいたいにおいてまず間違いない。あなたが何をするつもりにしても、あなただけが知っていればいいことだ。嘘はいけないが、用心は大切だ。(中略)
 もし誰かに、「あの仕事に応募するのか」とはっきり尋ねられたら、「いい仕事にはいつでも応募はしたいと思っている」などと一般論でごまかせばいい。嘘をついてはいけないので、「ノー」と答えることはできないが、これなら「イエス」とも「ノー」とも言っていない。応募しないと言っておいて応募したら、周囲から嘘つきだと思われてしまう。


■7.ライバルのつまらない仕事をほめる


Honoring Our Community / hi-lo

 あなたが車を売っているとして、もし誰かから「隣のディーラーのほうがいい車がありますか?」と尋ねられたら、いったい何と答えるだろう。
 ここで悪口を言うのは素人だ。あなたが優秀なディーラーならこう言うはずだ。
「隣の車もいいですよ。お客さまの層が違うんです。あちらはファミリー向けですね」
 これは嘘ではない。そして、さりげなく顧客の虚栄心をくすぐることにも成功している。
「お客さまにふさわしいのは高級車です。隣で売っているような安っぽいファミリーカーではありません」というわけだ。


【感想】

◆冒頭で『キレイゴトだけではない』なんて書いたものですから、選んだポイントの多くが「裏テク」みたいですいません。

ホントはもっと「真っ当なルール」もありました。

たとえばこんなのが。

ルール5  控えめに約束し、約束以上の仕事をする

ルール7  100パーセントの力を出す

ルール24 長期の目標を立てる

ルール39 明るく前向きな人になる

ルール56 信念を守り、勇気を見せる

ルール73 会社全体の問題に取り組む


ただ、こういった内容なら、皆さんも類書で見かけたことがあるのではないか、と。

そこであえて(?)「黒ルール」とも言えるようなものを、今回は優先して選んでみた次第です。


◆そもそも「出世する」という行為は、「絶対的な評価」よりは、他人を蹴落とすことによって達成される「相対的な評価」によるもののハズ。

となると、同僚と仲良くやるにも限界があります。

上記ポイントの2番目に「仲間と見せかける」とありましたが、まさにそれ。

別のルールでは、「表向きは同僚たちの仲間であるような顔をしておいて、心の奥底では状況を理解して経営陣の側につけ」とありました。

テラコワスww


◆とはいえ、出世したいからといってやみくもに上司の機嫌を窺えばいいのではなくて、時には上司をコントロールすることも必要です。

たとえば、上司が間違った行動によって後輩を叱った場合、「無言でお茶を淹れる」等「何も言わずに非難せよ」と。

ここで大事なのは、実際には何も言っていないこと。

この方法をうまくやると、次第に上司は、誰かを叱った際に自分の行動が正しかったか否か、こちらに尋ねてくるようになります。

それでも「それは私が意見するべきことではありません」とだけ返答すれば、上司は「構わないから意見を聞かせてもらいたい」と言ってくることに。

そこでおもむろに……何と言うかは本書にてご確認を(ネタバレ自重)。

正直目からウロコが落ちました


◆本書は見開き2ページで、ルールを1つずつ解説する構成となっています。

下記目次の通り、全10章で計108のルールを収録。

第2〜4章は比較的「白ルール」が多いものの、逆に第8〜10章は「黒ルール」だらけなので苦手な人もいらっしゃいそうな。

ただし、「会社」という組織で出世するためには、こうした「黒ルール」を知らないと難しいでしょうし、知っている人に足元をすくわれかねません。

たとえ従いたくない方であっても、ライバルからの攻撃を防ぐ意味でも、一読されることをオススメしておきます。


出世レースを勝ち抜くために!

できる人の仕事のしかた
できる人の仕事のしかた
1章 誰よりも成果を出すための14のルール
2章 他人に好印象を与えるための9のルール
3章 目標を実現するための11のルール
4章 上手な話し方をするための10のルール
5章 自分の身を守るための13のルール
6章 周囲と調和するための11のルール
7章 昇進すべき人物と見なされるための11のルール
8章 外交能力を身につけるための9のルール
9章 組織の力学を活用するための10のルール
10章 ライバルに絶対負けないための10のルール


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【編集後記】

◆昨日のお買いもの。

必ず成果を出す! サッカー名監督のすごい言葉 (PHP文庫)
必ず成果を出す! サッカー名監督のすごい言葉 (PHP文庫)

登場する監督は、サッカーファンならお馴染みなんですが、果たして当ブログ的にこの本は「アリ」なのか?


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