2012年12月20日
【お洒落】『9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40』宮崎俊一
9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40 (講談社の実用BOOK)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、以前当ブログで『成功する男のファッションの秘訣60』をご紹介したことのある、宮崎俊一さんの新作。前回は「スーツファッション」でしたが、今回はより難易度の高い「大人のカジュアルファッション」について指南してくれています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
「カッコよく」なる秘訣は、ベーシックアイテムを正しく選ぶこと!
「自分のファッションに自信がない・・・」と悩んでいる人のほとんどが、間違った服を選び、損をしているという宮崎氏が、絶対に損をしない買い物術と格好良くみえるコーディネイト術を提案する男の着こなしバイブル。ド定番のベーシックアイテムの、自分にぴったりと合ったサイズを着るだけで、グンとセンスアップして見えることを写真とともに紹介します。
アナタはNGアイテムを身につけていませんか?
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.必ずしも休日用のアイテムを着る必要はない大人のカジュアル感は、アイテムのデザインやカラーで表現するのではなく、素材やディテールで表現するべきなのです。デザインや仕立てはかっちりしたテーラードのジャケットであっても、素材やボタンに変化が加えられていれば、それは立派なカジュアルアイテムです。スーツに合わせる白いシャツであっても、素材がロイヤルオックスフォードであったり、襟がボタンダウンであるならば、カジュアルスタイルに応用できます。「休日には、休日用のアイテムを着なくてはならない」といった先入観は、キレイさっぱり忘れてしまいましょう。それだけでも"カジュアルのプレッシャー"から解放されるはずです。
■2.カジュアルであっても試着をする
この本で私がおすすめしているのは、"最低でも5年は着られるアイテム"だけ。コーディネイトの難易度を抑えるために、基本は無地の、べーシックアイテムに限定しています。人の視線を引きつけるような個性の強いデザインや色を"武器"として持たない場合、勝負の決め手は全身に何となく漂う収まりのよさしかありません。そしてこれを決定づけるのが、サイズ感なのです。
そもそも男性の多くが、カジュアルアイテムは試着しないのですから、考えようによっては、試着して適正サイズの服を選んだだけで、すでに大幅なポイントリード。先行逃げ切りの必勝態勢ですね。
■3.40歳を過ぎたらTシャツは着ない
年齢を重ねると、いくら「若々しく見える」人であっても、"隠したいパーツ"が出てくるものです。代表的なものは、年齢が表れやすいと言われる首のシワや、日焼けによるシミ。これは日頃のエクササイズなどで改善できるものでもないので、やはりできるだけ隠したほうが望ましいと思います。
「ジャケットのインナーとしてならいいだろう」というご意見もありますが、ジャケットを合わせるにしても"襟"のついたシャツのほうが、首元に表情が出て、ずっと着映えがするものです。
■4.チェックシャツに手を出さない
ジーンズをはいてTシャツの裾を出し、その上にチェックシャツをはおる。これは男性の休日着の超定番スタイルですね。でも私が拝見する限り、99%の方が、失敗しています。チェックの大きさ、ボトムスやインナーとの色合わせ、サイズ感、着丈のバランス、素材感と、考えなければいけない要素が多すぎるのです。
もちろん、あなたがモデルのように長い手脚とすらりとした体型、あるいはジョニー・デップのような強烈なキャラクター、もしくはプロのスタイリストにも負けない突出したセンス、このいずれかを備えているのなら、結構です。でも残念ながら、大部分の人は、チェックのシャツを着こなすだけの資質を備えていないのです。
■5.半袖シャツはNG
そもそも半袖のシャツをエレガントに着こなすことは不可能です。実は半袖シャツは、長袖と比べ、袖の筒が大きく作られています。二の腕にフィットしない、あの感じが、垢抜けた印象にならない大きな原因だと思います。反して、男性がシャツを腕まくりする姿は、同性ながら、「なかなか格好いいな」と思うのですが、いかがでしょう。女性陣の評判も上々のようですよ。
実際、盛夏のイタリアは40℃を超える猛暑になりますが、スーツに半袖シャツを着ている男性を、私は見たことがありません。そもそも、店で売られていないのです。
■6.上下で素材感を合わせる
ものすごく大雑把に言えば、厚手の上着には厚手のパンツ、薄手の上着には薄手のパンツが、好相性ということ。
例えば、紡毛であるツイードには、同じ紡毛グループのフランネルのパンツを合わせるとしっくり収まります。あるいは、厚手のカシミアのジャケットにフランネルのパンツ、足元にはスエードのチャッカブーツを合わせると、表面感や光沢が似ているため、すごく垢抜けて見えるのです。
■7.ドレスアイテムを1点加える
「今日は、ネクタイはしたくないな」と思ったとします。でもパートナーと外出する約束があるから、それなりにきちんと見える格好をしなければいけない。それなら、上半身は半袖のポロシャツにカーディガンでもよいので、その代わり、ボトムスにはきちんとプレスの利いたウールのパンツを合わせるのです。これだけで、印象はがらりと変わります。
つまり、「大人の休日着には、必ず何か一点、ドレスアイテムを加える」ことが、基本のルールなのです。さらにここに、ちょっとこだわりを感じさせるベストや靴などの小物が加えられたら、完璧です。
【感想】
◆いかがだったでしょうか?上記ポイントの3〜5の「NGアイテム」を愛用されている方を含め、戸惑われている人も多いような気が。
実際、チェックシャツは宮崎さんのお勤め先である松屋銀座でもフロア一杯に並ぶ時期もあり、かつ、よく売れているのだそう。
「手を出さない」って言うなら売ったらダメじゃんww
ちなみに本書の帯には、このチェックシャツを着ている例がありまして(モデルは宮崎さんではありませんw)……。
あー、確かによく見かける着こなしだな、と。
◆このような状態からでも、本書の教えに従ってアイテムを選んでいけば、お洒落に変身!
その際のキーワードは「"ドレス仕立て"のカジュアルアイテム」です。
例えば、上記画像では「ツータックのチノパン」を履いていますが、センタープレスをした「ノータックのドレス仕立てのチノパン」をセレクトすることにより、「脚がすっきり長く」見えます。
同じモデルさんの「After」を見てみると……。
なるほど、すっきりしましたね(全身写真は本書をw)。
◆また、足元も「Before」はカジュアルなレザースニーカーを履いてますが、「After」で履いているのは、定番であるクラークスのデザートブーツ。
[クラークス] Clarks Desert Boot 00111760 Loden Green Suede(Loden Green Suede/UK9)
本書内でもページを割いて推奨されており、「約2万円という価格から考えると、信じられないくらい上質な革」を使っているのだそう。
さらに「クレープソールはクッション性が高い優れたパーツ」「スニーカーと同じ感覚で履けるのに手抜きなファッションに見えない」とべた褒めです。
スニーカーに比べると値段は張りますが、色々と使い勝手が良いので、1足持っておくと良いかもしれませんね(私も黒とこげ茶の2足持ってます)。
◆なお、本書では他にも「お薦めアイテム」がいくつも登場します。
「長袖ビズポロ」
「強撚ウールのネイビージャケット」
「セットインスリーブのステンカラーコート」
「ドレス仕立ての長袖シャンブレーシャツ」etc...
宮崎さんの立場上(?)、松屋オリジナルが多いのがアレですが、逆に、松屋銀座に行けば、すべて揃えられる、とも言えます。
実際、前作を持って松屋銀座を訪れた方が、数多くいたのだとか。
大人の休日着はこうあるべし!
9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40 (講談社の実用BOOK)
第一章 定番アイテムあなたは正しく選んでいますか?
第二章 間違いだらけのコーディネイト
第三章 万能アイテムを揃える(オールシーズン、春夏、秋冬、あると便利なアイテム)
第四章 オン・オフコーディネイトの黄金の法則
【関連記事】
【お洒落】『成功する男のファッションの秘訣60』宮崎俊一(2011年12月21日)【モテ?】『男の休日着こなしの方程式』森岡 弘(2012年05月21日)
【敏腕スタイリスト発】『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』森岡 弘(2011年06月02日)
【モテ?】『ファッション・ライフのはじめ方』高村是州(2012年04月20日)
【編集後記】
◆記事内でも何度か触れています、宮崎さんの前作。成功する男のファッションの秘訣60――9割の人が間違ったスーツを着ている (講談社の実用BOOK)
スーツの着こなしなら、この本でOK!
レビューは上記関連記事にてご確認を。
ご声援ありがとうございました!
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