2012年12月12日
【モテ】スゴすぐる「女性脳のトリセツ」7選
キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)
【はじめに】
◆昨日、リアル書店で購入したのが黒川伊保子さんの『キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学』というご本。黒川さんと言えば、ネーミングの専門家だと思っていたので、こうした「男女の性差」をテーマにした作品はあまり期待していなかったのですが、チラ見したらあらビックリ!?。
当ブログで最もお買い上げ頂いている本の1つである『ベストパートナーになるために』に匹敵するくらい「目からウロコ」が落ちまくりました。
そこで今回は、この本の第2章で論じられている「女性脳の取扱説明書(トリセツ)」の中から7つご紹介。
この手のテーマに詳しい男性の方でも、思わず唸ること必至です!
いつも応援ありがとうございます!
【「女性脳のトリセツ」7選】
■1.言ってくれればやったのに、は禁句「察してナンボ」の女性脳は、「言ってくれればやったのに」というセリフに、想像以上に傷つく。男性の多くは、思いやりで言うこのセリフ、女性脳的には「察することを放棄することば」に聞こえるからだ。(中略)
「言ってくれればやったのに」を言いそうになったとき、口にすべきは「気がつかなくて、ごめんね」「察してあげられなくて、ごめんね」である。
■2.過去の浮気を告白してはいけない
女性脳には、どんなに年月を経ても、過去の浮気について告白してはいけない。あえて顕在化せずにしまっておいた「感覚」を呼び覚ますことになるので、男性脳の想像を超えて生々しく五感の記憶を解凍してしまうことになる。
その臨場感は、「現在進行中」とまったく遜色はない。女性脳において、「すでに終わった」ことは、何の免責にもならないのである。
■3.女性がキレたら、理由を追求せず、ただ真撃にあやまる
女性脳は、いきなリキレる(ように見える)。男性からしたら、とても些細なことに、ときに、とんでもなく感情的になるように見えるのだ。
理由は簡単である。今の1回しか見ない男性にとっては「一円玉ほどの些細なこと」なのだろうが、私たち女性脳にとっては、「溢れそうになっているコップに落ちた"最後の"一円玉」だ。水は溢れ、取り返しがつかない何かが起こる。(中略)
くれぐれも、理路整然と、自分が正しいことの証明を試みないように。正しいことを証明してしまったら、いっそうキレて手が付けられないのが、恐るべき女性脳なのだから。
■4.ウンチクを語らない
女性脳にとって重要なのは、「どう感じたか」であって、体系だった知識や薀蓄じゃない。どこどこの何が美味しかった、幸せだったと口々にさんざめくのが楽しいし、後々ためになるのであって、「そもそも○○とは」と語られても、なかなか頭に入らないのである。
■5.ことばを反復し、体験返しをする
共感できない男性脳に、共感するふりは難しいだろうか。でも、コツがある。相手のことばを反復するのである。
「道が混んでたの」「道が混んでたのか」
「頭が痛いの」「頭が痛いのか」
これに、「たいへんだったね」や「かわいそうに」をつければ完璧だ。(中略)
ちなみに、ことばを反復した後は、自分の類似の体験談を語るのが望ましい。女性脳の必殺技「体験返し」である。
■6.結果うまく行ったことについて、過去の「傷」を指摘しない
たとえば、最後は自分に感謝して逝った姑の通夜に、「今だから言うけど、おふくろは、最初きみのこういうところが好きじゃなかった」みたいなことを言われたら(そして、それが心当たりのないことだったら)、ここまでの何十年の日々が破綻する。自分が「良いコミュニケーション・ルール」だと思っていたことが1つひっくり返されたら、「じゃ、あれはどうなの? これはよかったの、よくなかったの? 結局、お義母さんの笑顔は演技だったわけ?」と関連情報がすべて疑わしくなるからだ。(中略)
結果がすべての男性脳としては、結果がよかったことを祝福するために、途上の軋轢を口にしたのだろう。「それでも、うまくいった。いい結果になってよかった」という意を伝えるために。しかしながら、女性脳の感性領域にとって大事なのは、プロセスであって、結果じゃない。
■7.過去をねぎらう
さて、過去(プロセス)にこだわる女性脳は、過去をねぎらってもらうことに対して、ことのほか快感度が高い。(中略)
プロジェクト成功の鍵のような華々しいことじゃなくても、「きみの企画書のタイトル、いきいきしてていいね」「朝いちばんの挨拶、あれいいなあ」など、日常のささやかなことでいい。彼女だからこその何か、に気づいてあげてほしい。
【感想】
◆本書の著者の黒川さんのお名前は、何度か目にしたことはあったものの、その経歴までは今まで存じなかったワタクシ。今回本書を読んで初めて知ったのですが、この方かつては「人工知能(AI)の研究開発に従事した」こともおありです。
それが故か、一般的に「男女の性差」の話をする場合、「心理学的なアプローチ」をする著者さんが多いところ、黒川さんは「脳の仕組み」から。
論じる内容も冒頭で申しあげたように、「目からウロコ」の連続でした。
◆まずは初っ端の「言ってくれればやったのに」からして、私自身ヨメに言いまくりw
このセリフ、サンケイリビング社のアンケート調査でも「夫のムカつく一言」ランキングで、堂々の2位になったのだそう。
【ワイドショー通信簿】妻がブチ切れる 禁断の一言(J-CASTテレビウォッチ) - 国内 - livedoor ニュース
ちなみに私の場合、「自分がヨメの立場だったら、絶対言っておくのに」というケースで口にしてしまうことが多いです。
ところが、女性(と言うかヨメw)にしてみれば「それくらい、言わないでも察しておけゴルァ」ということらしく。
ただし、「これがプロジェクトだったら、こっちが絶対に正しいのに〜!」と思っても、それを理路整然と反論してはいけない、というのは、上記ポイントの3番目にもある通りです。
◆また、「怖いな」と思ったのが上記ポイントの6番目のお話。
私だって、結果が良ければ途中の「傷」など大したことない、と思ってますし、それを言うことで、かえって結果の良さが引き立つ気がするのですが、「女性脳」的には「大間違い」みたいです。
一方、結果が良くても「ダメ」なのですから、「失敗案件」の途中の「傷」の指摘はもっと「ダメ」かと思いきや、「いくらでも指摘していい」とのこと。
もう、なにがなんだか……。
◆なお本書では「男性脳」の実例として、黒川さんの旦那さんがたびたび登場しています。
具体的には「餃子の材料の買い出しに行き、ニラがないのに餃子の皮75枚買ってくる」とか「今夜、何が食べたい?」と聞くと「何でもいい。朝からそんなこと考えたくない」と言ったりとか。
いや、それってかなり私に近いんですがww
逆に黒川さんの息子さん(大学生)は、黒川さんにしごかれているのか(?)「女性脳」の対応がお上手。
「80代のおばあちゃんと歩く時も自然にエスコートする」し、「今週末は、鶏鍋にしてね。ちゃんと鶏ガラからスープとってよ。つくね用のひき肉忘れないで」なんて言うのだそう。
リア充杉ワロタww
◆下記目次にもあるように、本書は第3章にて、今までとは逆パターンの「男性脳のトリセツ」を収録。
『ベスト・パートナーになるために』同様、女性の方にも楽しんで頂ける内容となっています。
当ブログの読者さんの多くが、既に『ベスト・パートナーになるために』をお読みだと思いますが、本書はその続編と言ってもいいほどの充実ぶりかと。
また、今回はあえて(?)外していますが、男女脳ともにビジネスシーンで気をつけるべきことも数多く収録されているので、たとえパートナーがいない方でも、読んで得る点は多いと思います。
これはオススメせざるを得ません!
キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)
第1章 脳には性差がある
第2章 恐るべき女性脳―女性脳の取扱説明書
第3章 切ない男性脳―男性脳の取扱説明書
第4章 齢を重ねてゆたかになる―年齢脳の取扱説明書
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【編集後記】
◆今日のご本に関連して。嫌われずに人を説得する技術 (ちくま文庫)
上記【関連記事】で『女性を味方にする言葉、敵にする言葉』をご紹介している伊東 明さんの作品です。
伊東さんも「ハズレなし」なんで、これも読んでおきたいな、と。
ご声援ありがとうございました!
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