2012年11月08日
【まとめ】相手の心を見抜く本&テクニック7選
Thorsten Havener verblufft die Passagiere / Condor.com
【はじめに】
◆先日、『他人の心理大事典』の記事を書いた際に、過去のコミュニケーション関係のエントリーをザーッと読み直してみたのですが、なかなか面白い本がいくつもあったことに気がついたワタクシ(今さら)。そこで今日は、そうした本の中から「相手の心を見抜く」本とそのテクニックを7つほどご紹介してみようかと。
これを読めば、相手の「言い出せないこと」や「ウソ」等、秘められた真意が丸分かりになること必至!?
「いやー、心理ネタって、ホント面白いですねw」
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【相手の心を見抜く本&テクニック7選】
■1.不安があると普段、無意識にしている行動ができなくなるtoby looks. / prettyinprint
◆まずは、当ブログでも人気のデビッド・J・リーバーマン博士の本から。
博士によると、不安や隠しごとがある人は、いつもなら難なくできることもできなくなってしまうのだそう。
議中であれ、デート中であれ、取調べ中であれ、自分は状況を把握していると思っている人間は、物を取ろうとした瞬間の自分の手の動きや物自体にはほとんど注意を払わない。それに対し、不安を感じている人は自分に自信が持てないので、へまをするのではないかと自分の動きを目で追ってしまう。つまり、質問をしてからモノを取らせればよい、と。
ちなみにこの本、下記記事にもあるように、結構尋問チックな事例が多かったです。
とっても恐い心理学 相手の隠しごとを丸ハダカにする方法
参考記事:【ウソ看破?】「相手の隠しごとを丸ハダカにする方法」デビッド・J・リーバーマン (2010年04月02日)
■2.気持ちはヘソと同じ方を向く
Navel Appraisal / Orin Zebest
◆「嘘を見破る達人」こと、ジャニーン・ドライヴァー女史の本邦デビュー作からは、通称「ヘソの法則」を。
ヘソの法則は、自分のリーダーシップに対する相手の忠誠心や尊敬を測るのにも役立つ。この写真を見ても、へソが顔とはまるで異なるメッセージを発しているのがわかるだろう。へソを経営者のほうへ向けている出席者がいる一方、指で顔の前に三角形を作っている正面の席の女性へ向けている者もいる。顔は全員経営者へ向いていたとしても、一部の人間の関心や忠誠心は別の人物へ向いている現実が表れているのだ。同様に、握手をする時にヘソが相手の方に向いていないと、心がこもっていない証拠なのだとか。
……今後握手する際、いちいち気になっちゃいそうですがw
FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)
参考記事:アルファギークもびっくり 驚愕の「FBI式 人の心を操る技術」 (2010年06月28日)
■3.唇をすぼめたら相手は納得していない
Pucker / Orin Zebest
◆お次は、ボディ・ランゲージのエキスパート、トーニャ・ライマン女史の本から。
話しているときに相手が口をすぼめたら、こちらの話に納得していないというサイン。そのまま流してしまわず、すぐに「何か聞きたいことはありますか?」などと尋ねてみること。たとえば、仕事でお客に商品を売り込んでいる最中にそのような顔をされたら、すぐにアプローチのやり方を切り替えたほうがいいでしょう。明らかに口を尖らせていたら、納得していないことは分かるのですが、口をすぼめただけでも同じだとは。
ちなみにこの本、相手のボディランゲージを読むだけでなく、こちらからのボディランゲージでの働きかけについても詳しいです。
さりげなく「人の心をつかむ」技術!
参考記事:【サイン】『さりげなく「人の心をつかむ」技術!』に学ぶ8つのポイント (2010年08月02日)
■4.目を見開くのは、「もっと知りたい」と言うサイン
Evie wide eyed / Ambernectar 13
◆日本でも大人気のトルステン・ハーフェナー氏の世界的ベストセラーからは、こんなテクを。
目が大きくなるのはいつでも、「たった今起きたこと、耳にしたことについて、もっと知りたい」という意味だ。(中略)この本は他にも「相手の肩が前に出たら納得していない」「足は手と同じように解釈できる」と言ったテクが収録されております。
このことを知っておくと、ビジネスにも役立つ。取引の最中にクライアントの目が大きくなったら、売り手にとって非常に重要なサインだ。プロならばそれをしっかリキャッチし、ポイントを押さえた質問をして、完璧な成果を引き出すだろう。
さすが「ドイツで35万部を突破し、10か国以上に翻訳されているベストセラー」だけのことはあるな、と。
心を上手に透視する方法
参考記事:【読心術】『心を上手に透視する方法』トルステン・ハーフェナー (2011年09月05日)
■5.つくり話は逆からは話せない
Handstands on Mission Beach / Christian Haugen
◆同じくトルステン・ハーフェナー氏の新作からは、こんな「嘘を見抜く方法」を。
まずは、最初から最後まで話をさせる。ただ耳を傾けよう。相手が長く話せば話すほど、こちらは有利だ。話が終わったら、今度は相手にもう一度今の話を、後ろから、つまり逆の順に話してもらう。嘘をついていたら、きちんと話せないはずだ。本当の話ならできる。ただし嘘の達人なら別だ。うーん、確かに嘘だった場合、逆から話すのは難しそうな。
これは本当に効果がある。つくり話をしているときは頭の中が忙しく、普通は出来事の時系列を正確に覚えていない。だから、つくり話を後ろからは話せないことが多い。
なお、同じハーフェナー氏の本でも、前作に比べるとこちらは「相手を動かす」コンテンツがメインとなってます。
心を上手に操作する方法
参考記事:絶対に公開してはいけない『心を上手に操作する方法』 (2012年06月29日)
■6.アクションの前に言葉が出るのは嘘の証拠
Stephen Fleming and the phone gesture / MikeSchinkel
◆上記「ヘソの法則」のジャニーン・ドライヴァー女史の新作は、そのタイトル通り「嘘の見抜き方」が満載!
今日はその中からこちらをご紹介しておきます。
アランは、ジェスチャーと言葉について、興味深いことを教えてくれた。すでに研究者によって証明もされているアランの発見によれば、人は正直であるとき、手のジェスチャーが言葉より先にでるという。たとえば、「ジュデイ、後で電話するわ」というときは、電話をかけるジェスチャーが、口を開くより、ほんの一瞬先にでてくるはずなのだ。(中略)……確かにやってみると違和感がw
試してみよう。誰かに「そうだね」と同意してからうなずいてみよう。変な感じがしないだろうか?
この本では、嘘の見抜き方として他にも「言いかけてやめる」「『絶対』と断言する」といったところが挙げられていますので、興味がお有りの方は、ぜひ本の方でご確認を。
FBIトレーナーが教える 相手の嘘を99%見抜く方法
参考記事:【99%?】『FBIトレーナーが教える 相手の嘘を99%見抜く方法』から選んだ嘘つき の7つの特徴 (2012年09月09日)
■7.目と口が同時に動く笑顔に要注意
even graeco-roman fauns had a fake smile / hillary h
◆つい先日ご紹介したばかりの『他人の心理大事典』からは、上のテクに関連して。
目と口が同時に動く笑顔は、本心からではない場合がある。これまた指摘されてみたら、確かにそうかも……というか、目だけ笑っていない人もいますけどねw
本当に楽しいとき、人はまず口元に笑みを浮かべ、少し間を置いてから目の表情が崩れるのがふつうだ。
それなのに目と口が同時に動くということは、何らかの理由で意図的に笑っているということである。つまり愛想笑いや、つくり笑いである可能性が高いのだ。
この本の場合、数多くの参考文献から編集された作りのため、元ネタ等は分からないものの、テクの多さならピカイチかもしれません。
面白いほどわかる! 他人の心理大事典
参考記事:【総まとめ?】『面白いほどわかる! 他人の心理大事典』おもしろ心理学会 (2012年11月05日)
【所感などなど】
◆以上7冊&7テクニックご紹介してみました。お気づきになった方も多いと思いますが、最後の1冊以外はすべて翻訳本という構成。
もちろん、日本の著者さんでもこの手の本を出されている方はいらっしゃるものの、どうも当ブログでのウケがあまり宜しくなく。
結果的に最近では、この手のご本は、翻訳本ばかり買い求めているような状態です。
◆また心理本でも、今回の様に「見抜く」タイプではなく、「相手を動かす」タイプの本も当ブログでは多数ご紹介してきました。
そちらもまた機会があれば、まとめてみようかと。
ちなみに、そのカテゴリーには「交渉術本」も入れられると思うのですが、入れてしまうと少々カオスなことになりそうなので、パスw
……ただでさえ、モテ本と被りかかっているので、境界線をはっきりしとかないと。
◆今回は、1冊につき1テクニックしかご紹介しませんでしたが、もちろんそれぞれの本には他にもネタが沢山収録されています。
特に、上記6番目のジャニーン・ドライヴァー女史の新しい方の本は、「相手の嘘を99%見抜く方法」というタイトルだけあって、目からウロコのテクが満載!
やはり翻訳本はクオリティが高いと思った次第です。
より良い人間関係を築くために!
【編集後記】
◆その「人を動かす」系で、隠れたスゴ本をリアル書店で買いました〜!人を動かす2:デジタル時代の人間関係の原則
これまた読むのが楽しみです!
ご声援ありがとうございました!
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