2012年11月05日
【総まとめ?】『面白いほどわかる! 他人の心理大事典』おもしろ心理学会
面白いほどわかる! 他人の心理大事典
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログでも人気だった『できる大人のモノの言い方大全』の姉妹本。384ページで1050円(税込)と、相変わらずのお買い得ぶりです。
アマゾンの内容紹介から。
意図的な「沈黙」で相手の本音を引き出す方法。なぜか身振りが大きい人の意外なホンネ。大事な仕事の前に掃除をし始める人の深層心理。イエスと言わせるための本題の切り出し方……などなどビジネスでもプライベートでも使える、350の心理テクニックを大公開!
厚さの割には読みやすかったのも、『他人の心理大辞典』と同じ仕様でした!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.「絶対」と断言する人は自分に自信がない自分が見聞きしたことを「これは間違いないよ」と伝えるならまだしも、これから起きる出来事について「絶対に間違いない」と断言するのは、相手に対してではなく自信のない自分に「大丈夫だ」と言い聞かせているのである。
とくに、確実な根拠もないのに「絶対に間違いない」を連発するような人は、そのときの感情や感覚で自分の意見が左右される傾向にあるので、仕事を一緒にするときなどは時間をおいて再確認したほうが安心だ。
■2.「大変だった」と言い訳するのは自分を過大評価する人
「いやー、あの会社から契約をとるのは大変でしたよ」と言って、成約までいかに時間がかかったか、またどれくらい難航したかをこと細かに説明したがる人は、自分の実力を無意識に過大評価してしまう傾向にある。
こちらが聞いてもいないのに「大変だった」「難しかった」と口にしてしまう場合、実際その案件はそれほど大変でも難しくもないことが多く、他の人にしてみれば少し努力すればこなせる程度だったりする。
■3.顔に手をやりながら話す人の話を鵜呑みにしてはいけない
口や鼻に手をやる、眉をこする、かけているメガネに触れるというようなしぐさをよく見かけることがある。もちろん鼻がかゆいとか、メガネがずれたといった当たり前の理由の場合も多いが、頻繁にこの手の動きをする相手には注意が必要だ。
なぜなら、人はウソをついているときや本音を隠したいときは、手が顔に触れる動作が増えるからである。(中略)
しかも、隠し事をしているときには、顔のあらゆる部分に手がいくが、なかでも多いのが口と鼻である。ウソをつくと体内メカニズムが変化して鼻がムズムズするので、思わず鼻を触ってしまうのだ。
■4."尖塔のポーズ"で相手に強い印象を与える
合掌に似ているが、指を広げた状態で指先だけを突き合わせて両手で屋根のような形をつくるのが「尖塔のポーズ」である。社会的地位の高い人、たとえば弁護士や医師などによく見られるポーズで、自分の考え方や地位に自信がある人がとりがちのポーズだといわれている。
このポーズはまた、一般のビジネスパーソンでも自分がいかに真剣で熱心かということや、真実を訴えるときに自然に出てしまうしぐさでもある。(中略)
つまり、このポーズは、たとえばコンぺやプレゼンで強く訴えたいところで使うと、ポーズをしないときよりも相手に強い印象を訴えることができるのである。
■5.目と口が同時に動く笑顔に要注意
目と口が同時に動く笑顔は、本心からではない場合がある。
本当に楽しいとき、人はまず口元に笑みを浮かべ、少し間を置いてから目の表情が崩れるのがふつうだ。
それなのに目と口が同時に動くということは、何らかの理由で意図的に笑っているということである。つまり愛想笑いや、つくり笑いである可能性が高いのだ。
■6.本音を聞きだしたいなら柔らかい椅子を選ぶ
腹を割って話したい、本音を聞き出したいと思ったら、硬い椅子ではなく、柔らかい椅子に腰かけたほうがいい。
人は、心地よい状態にいるとつい警戒心がゆるみ、余計なことを考えずに本音を口にしやすくなる。柔らかい椅子にゆったり腰かけていると、「じつは…」とつい本当の気持ちを話しやすくなるのだ。
椅子が自分の体をゆったりと受け止めてくれているという安心感が、気持ちのタガを外してくれるのである。
■7.足先で女性の気持ちを知る
和気あいあいで盛り上がっている合コンでも、参加者の心の中では誰が誰を狙っているか、お互いに腹の探り合いをしているものだ。
じつは、そんなことをしなくても、誰がどの人に好意を抱いているかを一発で見抜ける方法がある。
それは、テーブルの下に隠れている参加者のつま先を見ることだ。人の足はいくらごまかしても自然と好意を抱いている人のほうに向いてしまうからである。
【感想】
◆冒頭で「読みやすい」と申し上げた理由のひとつには、本書の内容が類書に書かれているものがちらほら見受けられたことが大きかったかもしれません。まず初っ端の、「絶対」が怪しい、という点については、こちらの本が。
FBIトレーナーが教える 相手の嘘を99%見抜く方法
参考記事:【99%?】『FBIトレーナーが教える 相手の嘘を99%見抜く方法』から選んだ嘘つき の7つの特徴(2012年09月09日)
同様に上記ポイントの5番目の「目と口が同時に動く笑顔」も、同じこの本で読んだ気でいましたが、こちらは「"アクションの前に言葉が出る"と嘘」でした。
今回の「目と口」と合わせて覚えておくと、相手の話の信憑性が、より確実に測れそうです。
◆また4番目の「尖塔のポーズ」は、こちらの本で。
FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)
参考記事:アルファギークもびっくり 驚愕の「FBI式 人の心を操る技術」(2010年06月28日)
……とオモタら、「尖塔のポーズ」ではなくて、指先を顔の前で合わせて三角形を作る「とんがり屋根」でしたw
ジョブズがよくやっていたこんなポーズですね。
ちなみに、この2冊は同じ著者さん(ジャニーン・ドライヴァー女史)なんですけど、どちらもオススメ。
◆一方、「口や鼻に手をやる」というお話は、あちこちで見かけた記憶がありますが、当ブログでご紹介した中では、この本に出ていました。
外見だけで性格を見抜く技術
参考記事:【見た目?】『外見だけで性格を見抜く技術』渋谷昌三(2010年10月21日)
この本では「唇を指でなでる"口さわり"」ですが、他にも鼻に手をやる話をどこかで読んだ記憶が……。
この手の「無意識な動作やポーズ」はなかなか興味深く、今回は割愛しましたが、「耳たぶを引っ張りながら話す」「肘を張って手を腰に当てる」なんてのも、心理的な意味合いがあるのだそう。
お決まりのポーズですがw
◆そもそも本書は『他人の心理大辞典』同様に、以下の3冊の本を「改題、加筆、修正の上、再編集した」もの。
使えるちょいワザ! 「他人の心理」が面白いほどわかる!
相手の「本音」はどこにある?
その「しぐさ」の裏に何がある? (ワンコインブックス)
そして、これらの本自体も、他の類書からの内容を集めて編集してきたものなワケですから、大ネタや効果的なネタがかぶるのは致し方ないと思います。
巻末には参考文献が50冊以上収録されておりますし、それは分厚くなるのも仕方ないかと。
心理ネタのまとめ本としては「アリ」だと思われ!
面白いほどわかる! 他人の心理大事典
1 何気ない「ひと言」に隠された本音を見抜く!
2 そのふしぎな行動にはウラがある!
3 「しぐさ」と「癖」から読み解く深層心理
4 「表情」と「話し方」に見え隠れする心のサイン
5 対人関係が変わる心理戦術“初級編”
6 その道のプロが教える心理戦術“応用編”
7 仕事ができる人は心の“操り方”を知っている!
8 恋愛心理の読み方、活かし方
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アルファギークもびっくり 驚愕の「FBI式 人の心を操る技術」(2010年06月28日)
【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー(2010年06月06日)
【ウソ看破?】「相手の隠しごとを丸ハダカにする方法」デビッド・J・リーバーマン(2010年04月02日)
【編集後記】
◆今日のご本に関連して。悪魔の心理操作術
おどろおどろしい装丁はアレですが、チェックしておきたいところです。
ご声援ありがとうございました!
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