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2012年10月24日

【非常識?】『なぜ非常識な人ほど成功するのか』夏山直道


なぜ非常識な人ほど成功するのか
なぜ非常識な人ほど成功するのか

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「一流企業10000人を指導した心理教育の第一人者」である、くまひげ先生こと夏山直道さんの処女作。

タイトルからして、一瞬神田昌典さんのご本を連想しましたが、もちろん関係ありませんでしたw

アマゾンの内容紹介から一部引用。
これからの時代は、閉塞された世の中を打ち破る力のある人が求められています。
非常識な人は、いろいろ考えてできない理由を見つけるよりも、非常識だからゆえに、できないことにチャレンジしようとします。
変化がないものを変化させる。デタラメなことを正当化する…。
これからの世の中は、ブレイクスルーができる非常識な人の時代になるのです。

確かに、これからは本書のような考え方が「常識」となるのでは!?


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【ポイント】

■1.本当にお客さんのためになることをする


01 (284) / Victor1558

 本来、営業マンがやるべきことは、お客さんの顔色をうかがうことじゃない。
 もちろん、お客さんのご機嫌をとることでもない。
 営業マンがやるべきことは、「何がお客さんの役に立つのか?」、「お客さんにとって本当に必要なものは何なのか?」を真剣に考えることだ。


■2.シェアの獲得を目指さない


Progress chart #2 / Brett Jordan

 私はこれまで多くの会社を見てきたが、「目標シェア50%」というように、シェアの拡大を目標にした瞬間におかしくなった会社がたくさんある。
 シェアはお客さんの要望ではなく、会社のエゴでしかない。経営の神様と呼ばれた松下幸之助さん(パナソニック創業者)も、シェアを目標にしろとは言っていないんだ。


■3.支出をコントロールする


faucet / tmray02

 収入はコントロールできないけど、支出はコントロールできる。
 だから、本当に必要な支出なのかを疑いながら、一度点検してみてほしい。
 一円でも黒字の人生を続けていれば、黒字幅が大きくなっていくのだから。
「チリも積もれば山となる」だよ。


■4.やっかいな仕事は後回しにする


Vanilla Face / SimplyAbbey

 やっかいなことを後回しにしていると、問題が大きくなったり、こじれたりするので、先に処理してしまったほうがいいと言われる。
 しかし、こと仕事の時間配分については、やっかいな仕事、難しい仕事は後回しにし、簡単な仕事、すぐにできる仕事、頭を使わなくてすむ仕事から優先的に処理していったほうがいい。
 なぜなら、難しい仕事から先に手をつけてしまうと、それに時間をとられてしまい、他の仕事ができなくなってしまう可能性があるからなんだ。


■5.目標は立てない

本田宗一郎生誕100周年記念出版 本田宗一郎本伝 飛行機よりも速いクルマを作りたかった男

 ホンダの創業者・本田宗一郎さんは目標について次のように言っている。
「自分の人生はこうなると決めたら、そこから先には行けなくなる」
 要するに、何かを手に入れることを目標にしたら、それを手に入れた瞬間、そこで満足してしまって、自分の可能性に蓋をしてしまうことになるということだ。
 だから、モノや地位ではなく、「自分はどういう人間になりたいのか?」「どういう生き方をしたいのか?」ということを、人生の目標にしよう。
 それは「立てる」というよりも、「見つける」ものであり、それが見つかった人は幸せの階段を一段上がったと言っていいだろう。


■6.できることからやる


3/365 – Telephone / Jack Everett

 人はコントロールすることはできないけれど、自分の考え方や行動はコントロールできることを知っている。
 だから、結果はどうなるかは考えず、自分にできることをすべてやるんだよ。
 電話をかけてアポを取る。相手の会社のニーズを調べる。プレゼン用の資料を作る。訪問する。一度断られても、また訪問する。
 とにかく自分のできることに集中し、余計なことは考えない。だから、行動が早いし、結果的にもうまくいくというわけだ。


■7.反省はせずに、失敗から学ぶ


Monkey see the bars on his cage / Harlequeen

私は常々「反省はするな。反省会もするな」と言っているし、我が社でも反省会はやらない。
 やるべきことは、失敗から学ぶこと。
 やった結果、起きたことからのフィードバックだ。フィードバックすることで、「これをこうしたらこうなることがわかった。だから同じ失敗はしないようにしよう」ということになるのだ。


【感想】

◆私の本書を読んだ時の第一印象は、「成毛さんのおっしゃってることに近いな」というものでした(成毛さんや夏山さんがどう思われるかは別にして)。

特に最近出たこちらの本。

このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ
このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ

参考記事:【脱努力?】『このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ』成毛 眞(2012年10月08日)

上記参考記事でも、成毛さんの著作における「今までの価値観を疑う」ことについて述べておりますが、それが本書でいうところの「非常識」なのではないか、と。

具体的な項目でも、例えば成毛さんの本には『.「反省」はしても「後悔」はしない』というお話があり、これなどは、上記ポイントの7番目の内容に近い感じです(成毛さんの言われる「後悔」を、本書では「反省」と呼んでいますが)。


◆ただし本書は、もうちょっとマイルドというか、ある意味「王道的」。

アマゾンの個別ページに掲載されている小見出しは、一見するとかなり過激なんですけど、実は内容的にはそれほどでもありません。

例えば、上記ポイントの1番目の内容は、本書の小見出しだと「お客さんの顔色はうかがうな! 」となっており、てっきり『殿様セールス』の話かと思いきや、実は上記の引用部分のように「本当にお客さんのためになることをする」と言う、「常識的」な提案が。

ゆえに、今回のエントリーも、いつもなら小見出しをそのまま用いることが多いのですが、実際の内容に則したものに変えております。

個人的な印象としては、成毛さんのご本は「読む人を選ぶ」感じですが、本書は「万人向け」といったところでしょうか。


◆なお、割愛した中で試してみたかったのが「嫌いな人リスト」。

これは名称だけ見ると「具体的に嫌いな人の名前を書く」ように思えますが、そうではなく、「自分の嫌いなタイプを書く」ものです。

具体的には「嘘をつく人」「時間を守らない人」「約束を破る人」等々……。

要は、リストに書いたことと反対のことこそが「自分の行動指針」となり、それを実践することで「理想の自分に近づく」のだそう。

なるほど、納得!


◆本書は、「非常識」とまではいかないものの、従来の価値観に縛られている人からしてみたら、「パラダイムシフト」となるかもしれません。

私も、成毛さんや本田直之さんの一連の著作を読んでいなかったら、本書を多少なりとも「非常識」と感じたハズ。

見開き2ページで1つのテーマについて語ってらっしゃるので、非常に読みやすく、またそれぞれおしまいに「偉人の言葉」として1フレーズ掲載されているのもありがたかったです。


これからの時代で成功したいのなら!

なぜ非常識な人ほど成功するのか
なぜ非常識な人ほど成功するのか
第1章:仕事はまず手を抜くことを考えろ!
第2章:お金はくだらないことに使え!
第3章:「ちょっといいですか?」は言うな!
第4章:やりたいことだけをやれ!
第5章:非常識な人ほど成功する!
第6章:反省するな。反省会もするな!
第7章:みんなに好かれようと思うな!


【関連記事】

【脱努力?】『このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ』成毛 眞(2012年10月08日)

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【編集後記】

◆当ブログ的には微妙なジャンルですが。

訣別 ゴールドマン・サックス
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『ニューヨーク・タイムズ』紙に寄稿した手記「私がゴールドマン・サックスを去る理由」で有名になったグレッグ・スミス氏の作品が、いよいよ登場です!


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