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2012年10月17日

【勝間流ダイエット?】『やせる!』勝間和代


やせる! (光文社新書)
やせる! (光文社新書)

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、お馴染み勝間和代さんの最新作。

しかもこれが何と、勝間さんにとって禁断のネタである(?)「ダイエット」に挑戦するという意欲的なものでした!

アマゾンの内容紹介から一部引用。
身長158センチ、体重54~60キロの間をずっとウロウロとしてきた著者は、最近、これまで取り組んできたダイエットとは異なる方法――食生活の改善と、運動習慣の改善――を日々の生活の中で地道に試してみました。 すると、みるみるうちに「健康的に」やせて、お肌もつるつる、以前とは似ても似つかない快適な毎日を送ることができるようになりました。
いったい、何があったのでしょうか。

多くの文献や専門家に当たり、かつ、自ら実践してみたという「真っ向勝負」ぶりに圧倒されたワタクシ。

決して太ってもないのに、こんなに付箋を貼りまくったワケとは?


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【ポイント】

■1.N/Cレートを意識する
 食の専門家は、カロリーと栄養素の関係を、
 N/Cレート(エヌバイシーレート)
 と表わしています。NとはNutrition=栄養素、CとはCalorie=摂取取カロリーのことで、食事にカロリー当たりどれくらいの栄養素が含まれているかを示します。
 実は、この言葉を覚えておくと、ほとんどの人は「やせるための切符」を手に入れることができます。多くの人は、
 毎日、どうやってカロリーを低く抑えようか
 ということに頭がいっぱいで、「低糖」や「低カロリー」を謳った商品に目を奪われ、肝心の栄養価のことを忘れています。しかし、たとえば私たちが1日に摂取できるカロリーの範囲内で、いかにして栄養価の高いものを食べればいいのか、あるいは、たとえ十分なカロリーを摂取できなかったとしても、十分に栄養価の高いものを食べれば体は他の食べ物を欲しなくなることに私たちは気づく必要があります。


■2.不定期な運動より毎日歩く
 日常的な活動量を増やすには、よく歩くことが最も有効な方法です。日本人が1日に摂るカロリーの平均は1800キロカロリーだと前述しましたが、日常生活で消費するカロリーはこれより10O〜300キロカロリー少ないと指摘されています。したがって、余ったカロリーを消費するために推奨されているのが、「1日1万歩」です。この歩数は、生活習慣病を防ぐのに効果的と言われています。1日1万歩以上歩いている人で、肥満体型の人はほとんどいないのではないでしょうか。


■3.「まごわやさしい」料理を作る
 さて、この「まごわやさしい」料理とは何でしょうか。これは、多くの専門家が提唱する、おいしく、体にやさしく、病気を防ぎ、健康的に長生きできる料理を指します。(中略)

 これを一度覚えると、ほとんどの栄養指導書にはこのことに説明が費やされていることに気づきます。これらは、食物繊維やビタミン、フィトケミカルやオメガ3などの微量栄養素をたっぷり合み、カロリーもあまり高くなく、かつ、おいしい食材ばかりです。
 毎日3食、この「まごわやさしい」料理を食べると驚くほど体脂肪率が減り、筋肉が増えていきます。


■4.ドライカーボを食べない
ここに、『ウォール・ストリート式ダイエット アメリカのビジネスエリートが実践する減量プログラム』
 という本があります。これは、大企業の栄養士を務めるバウアー氏が、ストレスで押しつぶされそうな毎日を送り、出張や接待が多く、自炊するひまもなければエクササイズをする時間もない人でもダイエットできる方法を教える内容です。
 その中に、
 ドライカーボを食べない
 という大事なアドバイスがあります。「ドライカーボ」とは著者による名称で、精白された穀物で作られた食べ物を指します。白米、白パン、べーグル、キャンディー、ピザ、アイスクリーム、デニッシュ、パスタなどがそれにあたります。(詳細は本書を)


■5.なし崩し的に進める
もちろん、食生活を一気に変えても何日かは持つでしょう。ただ、すぐに精白された穀物が懐かしくなったり、砂糖のような甘いものが食べたくなったり、脂たっぷりの焼き肉などをついつい食べたくなったりしてしまうことでしょう。
 したがって、極端には走らず、
 なし崩し
 的に進めていってほしいのです。たとえば、こんな感じです。
・まずは白米を市販の発芽玄米に替えてみて、その味を試してみる
・野菜を使う料理を、ふだんより1つでも2つでも多くしてみる
(後略)


■6.調理家電を活用して手間を省く
 私は圧力鍋を使って豆を煮ることが多いのですが、ガスやIHレンジを使うと、ちまちまと側について、さまざまな操作をしなければなりません。しかし、電気圧力鍋であれば、セットすればずっと側についていなくて済みます。(中略)

 これらについて、私はよく炊飯器に喩えて説明しています。お米は、鍋で炊くことももちろんできます。ただ、多くの家庭では炊飯器を使い、「スイッチポン」で済ませていないでしょうか。これは、鍋を使って火加減を調節して、つきっきりで炊きあがるのを待っているよりは、研究に研究を重ねて誰もが使えるような構造になっている炊飯器を使ったほうが、手間がかからず、かつ、おいしいご飯が炊きあがるからです。


■7.情報を判断する3つの注意点
「やせる!」ためのさまざまな情報は、「これでもか、これでもか」というほど、町に、書店に、そしてウェブにあふれかえっています。
 それらが「ホンモノ」か「ニセモノ」かを判断するには、
・必要以上に「易行」を強調していないか
・科学的な根拠はあるか、再現性はあるか
・特定の商品やサーピスを勧めていないか

 という3点に注意していただければ、より正解に近い答えが見つかるはずです。


【感想】

◆勝間さんがダイエット本を出すと知った時、てっきり金スマで行った「ロングブレスダイエット」の話が中心になるものだと思っていました。

金スマ企画によるダイエット効果〜健康に対して、投資すれば投資するだけ、効果が上がります。感動。人生ほんと、変わりました。 | 勝間和代オフィシャルブログ

美木良介のロングブレスダイエット
美木良介のロングブレスダイエット

ところがどっこい、「ロングブレスダイエット」については、チラッと触れているだけ。

代わりに本書の第2章で勝間さんが『「やせる!」ための柱』として挙げているのは、「食生活」「運動」「時間管理」の3つでした。


◆その中でも多くのページを割いているのが「食生活」。

ここ最近、勝間さんのブログで「料理ネタ」が多いとは思っていましたが、まさか本書のため(?)だったとは!

とはいえ、そこからが勝間さんの「らしい」ところで、上記ポイントの2番目で触れている「まごわやさしい」料理を作るために、勝間さんが新たに手に入れた調理器具や家電の数々、そして参考文献が、「ライフハック本」のように紹介されているというw

例えば、こういった器具を使うと「美味しいお味噌汁」が作れるらしいです。

iwaki 村上祥子のだしポット K7005D-MU
iwaki 村上祥子のだしポット K7005D-MU

味噌を計って取り出せる みそ汁上手
味噌を計って取り出せる みそ汁上手

いずれもアマゾンでも好評ですし、我が家でもぜひ試してみたいな、と。


◆一方、「運動」については、「続けるしくみ作り」を強調。

この辺は「英語学習」等と一緒ですね。

例えば、グッズとサイトを連携させる、こうしたサービスを使っているのも、勝間さんらしいです。

ダイエットグラフに記録して健康的に痩せよう! タニタ運営[からだカルテ]



また、本書では「続けるしくみづくり」の「コツ」を6つ挙げてらっしゃいます(ここでは割愛)が、そのうち5つが含まれているジムがこちら。

女性だけ・年齢不問。30分フィットネスで健康ダイエット! - カーブス



実は私のヨメも、以前住んでいたマンションの近くの施設に通っていたことがあって、確かに「続けられる」という点で秀逸だと思います。

カーブス体操 ~女性向けのやさしい筋力トレーニング (TJMOOK)
カーブス体操 ~女性向けのやさしい筋力トレーニング (TJMOOK)


◆3つ目の「時間管理」とは、上記の「食生活」と「運動」を実践するためのもの。

上記ポイントの6番目で触れているように、勝間さんは「ほったらかし調理」を推奨されています。

ここでなるほどなー、と思ったのが、「N/Cレート」のよい料理というのは、現状では「時間がある人」が「手間ひまかけて」作っており、逆に「時短料理」というのは、加工食品が多くて「N/Cレート」は良くない、という指摘。

それを勝間さんは、勉強本さながら調理家電や器具に「初期投資」することにより、「N/Cレート」のよい料理を、「手間ひまかけず」に実現してしまったワケです。

確かに、最初にお金がかかるものの、長い目で見た場合、こうした「初期投資」は決してムダではないかと。


◆なお第3章は、本書内で勝間さんが参考にした書籍やサイトのまとめになります。

といっても参考文献としてただ列挙するのではなく、テーマごとにまとめた上にそれぞれに寸評が付されているので、ここだけでも読む価値アリ。

気になった本をいくつかご紹介しておきます。

マンガ 読んだらヤセる本
マンガ 読んだらヤセる本

キッチン革命―適温調理が料理の常識をくつがえす!
キッチン革命―適温調理が料理の常識をくつがえす!

美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる! (講談社の実用BOOK)
美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる! (講談社の実用BOOK)


◆私自身は、腹回りが多少気になるものの、ダイエットするほどではないので、ぶっちゃけ本書を読む前には多少躊躇しておりました。

勝間さんの本でなかったら、書店でタイトルだけ見ても手にとらなかったと思います。

しかし、本書はむしろ「健康的な生活を送るためのアドバイス」であって、その結果として「やせる」という結果がついてくると考えた方が良いくらい。

そういう意味では、やせたい人だけでなく、運動不足でコンビニ飯ばかり食べている(って私?)多くの現代人が読むべき1冊だと思います。


ダイエット不要の方でも「健康本」としてオススメ!

やせる! (光文社新書)
やせる! (光文社新書)
まえがき
第1章 なぜ、みんなやせられないのか
第2章 「やせる!」ための3本柱
第3章 これで学べば、やせられます!!
あとがき


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カテゴリー:勝間和代

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【編集後記】

◆本書で紹介されていたDVD。

キング・コーン [DVD]
キング・コーン [DVD]

健康について考えさせられそうな1本です。

詳しくはアマゾンレビューや内容紹介をご覧頂きたく。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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この記事へのコメント
               
お久しぶりです、お元気ですか?

ダイエットに限らず
何でもとことん
本当にとことんやってしまうムギちゃんなので
最近は、お料理にハマってますよね
そこまでやるか?って感じ

私も本を読んで
楽をして読まなくても
とりあえず、数kg痩せたい今日この頃です
Posted by さやすず at 2012年10月17日 21:55
               
>さやすずさん

ご無沙汰しております!
コメントありがとうござます。
おかげさまで、こんな時間に起きたりしてますが(笑)、何とかやってます。

おっしゃるように、勝間さん、凝り性というか、とことんやっちゃいますよね〜。
ただ、こうして先に轍をつけてもらえると、後から続くモノとしては助かるな、と。
僕も本書を読んだ後は、お菓子控えるようになってます(一応w)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年10月18日 04:33