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2012年09月22日

【読書ネタ?】『あたらしい書斎』いしたにまさき


あたらしい書斎
あたらしい書斎

【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、先日の「未読本・気になる本」の記事で人気だった1冊。

ブログ「みたいもん」のいしたにまさきさんが、「男の夢(?)」である「書斎」について多角的に言及されています。

アマゾンの内容紹介から。
狭い家でも「自分の城」がほしい、ノマドではじっくり仕事ができない、誰にも邪魔されずに勉強したい…。一畳の空間+クラウドで充実した思考の時間を取り戻す。

「アノ方」の有名な書斎や、「顔出し不可のアノ方」の書斎(&バックショット)も登場しますよ!?


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【ポイント】

■1.松浦武四郎の書斎「一畳敷」に学ぶ
 一畳敷を見学して感じるのは、1畳という限られたスペースでも書斎としての機能を持った空間を作ることは可能だということです。一畳敷の畳の上に座ってみると、こもって集中するのに、1畳という広さは必要にして十分だと感じられます。子どものころに、家の押し入れに入ってみた感じに近いかもしれません。いくらか動きが制限され、くつろげる広さではありませんが、そのため、ほどよい緊張感を持ち続けることができます。また、1ヵ所に座ったままで、部屋の端から端まで手が届く感じも悪くありません。ちよっとした「秘密基地」めいた趣があります。

幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 (INAX BOOKLET)
幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 (INAX BOOKLET)


■2.最大限の本棚を最初に設置しておく
本書の取材でさまざまな話を聞いての結論として言えることは、「本棚は自分や家族が許容できる最大限のものを最初に設置しておき、その中で運用するのがべストだ」ということです。(中略)

 最初に最大限の本棚を設置しても、いつかは本があふれます。そのときは本を捨てるか、デジタル化(いわゆる「自炊」)をするか、といったことを考えることになりますが、まずは、書斎内(または家庭内)に存在できる本の総量をなかば強制的に決めることが大切です。


■3.IKEAの家具を選ぶ3つの理由
 1つ目は何といっても「価格が手ごろ」なこと。気軽に買うことができ、仮に失敗しても再挑戦しやすいことが魅力です。(中略)

 2つ目は「デザインがいい」こと。シンプルで飽きにくく、すでに部屋にある他社の家具や家電などとも合わせやすいデザインです。また、机、イス、本棚やその他を統一感のあるテイストでまとめることができます。
 3つ目は「カスタマイズが容易」なこと。棚板などカスタマイズ用のパーツが豊富に販売されており、組み立てる過程で穴を空けたり別の物を組み合わせたりもしやすくなっています。


■4.夫婦のリビングに作る書斎はゆるやかに「こもる」
 夫婦のリビングに書斎スぺースを作るにあたって大事なことは、あくまでも「同じ部屋にいる」感は壊さないことです。書斎の機能の最初に「こもる」ことを挙げましたが、夫婦が2人きりで自宅にいる時間は貴重なはずで、それなのに旦那さんが書斎にこもりきりというのも、実際問題としては考えものです。


■5.本棚を運用するための4つのエリア
●現在:今読んでいる本、これから読む本は机の周りに
●処分:処分する本は段ボール箱に
●仮置:あとで読み返す本。「保存」に回る候補として本棚に
●保存:ずっと保存しておく重要な本も、もちろん本棚に

(詳細は本書を)


■6.デジタル書斎にはEvernoteがオススメ
 クラウドのサービスは多数ありますが、デジタル化した書類や写真を主に扱い、周辺情報を重視し、メモを書き加えるなど編集をすることもある、という使い方を考えると、現状ではEvernoteが最適な選択となります。
 デジタル書斎のデータべースとして、Evernoteが向いている点はいくつも挙げられます。まず重要なのは、一覧性が高いこと。PDFや画像などの各種ファイルやテキストデータなどを「ノート」に取り込む形で管理でき、ノートのサムネイルを一覧表示したり、任意の基準で並び替えたりと、一覧の操作性にかなり気を配った作りがされていて、まさに紙の「ノート」をめくるのに近い感覚で利用できます。


■7.都心の理想的空間「アカデミーヒルズ 平河町ライブラリー」
 2010年に開設された平河町ライブラリーは、東京・永田町駅から徒歩1分という立地にあります。シェアオフィス的なパーテーションで区切られたワークスペースの他に、高級感あふれるラウンジやメンバーズルーム、ミーティングルームがあり、人との出会いや対話の場として機能することも指向されています。加えて「ライブラリー」という名前のとおり、施設内には2千冊の書籍の他に新聞や雑誌も多数取りそろえられており、情報との出会いの場としての機能も十分です。



【感想】

◆読書好き、本好きにとっては、なかなか刺激的なご本でした。

そもそも「書斎」という言葉が、ワクワクさせてくれます。

と言うのも、独身時代は、ワンルームとか1DKだったので、書斎というより、完全に居住スペースのみだったワタクシ。

結婚して、今は独立した自分の部屋はあるものの、本棚はなく「段ボール+机+ベッド」という貧相な状態。

しかも、子供が大きくなったら、部屋を明け渡す可能性もあるわけでして(姉弟なもんで)。


◆そんな中、本書で提唱されている「書斎」の作り方は、非常に参考になりました。

見出しにもあるように『1畳の空間があれば「書斎」を始められる』んですよ、皆さん!

そこで頼りになるのが、お馴染みIKEAの家具。

上記では具体例を挙げていないのですが、本書内では具体的な型番や商品の写真、さらにはレイアウトまで掲載されているという親切設計です。

例えばこんなのが。





IKEA最高や! アマゾンなんて最初からいらんかったんや!


◆また、冒頭でもったいぶってご紹介した「有名な書斎」とは、小飼 弾さんのアレ。

小飼邸


写真だけでなく、もちろんインタビューも収録。

ちなみに、以前当ブログ内でご紹介した小飼さんの速読動画の最後の方でも、この巨大な本棚が登場します(時間指定済み)。



すでに小飼さんも本書をレビュー(というか告知)されてましたが、むしろ、いしたにさんご自身のこの記事の方が濃厚ですね。

あたらしい書斎はきょう発売!さっそく出た!この本に関するすばらしい言葉:[mi]みたいもん!

一方、「顔出し不可のアノ方」とは、いしたにさんの良き相棒でもある、コグレマサトさん。

バックショットとはいえ、コグレさんのお姿が眺められるのも、本書の魅力の1つです(個人的にw)。


◆そして、上記でも触れてませんが、いしたにさんのご自宅での書斎も、本書のために(?)改造が施されます。

これまたIKEAさん全面協力の元、デザイン案はスウェーデンの方によるもの(これがまたカッコイイ!)。

微妙に狭い(失礼!)空間が、座ったままほとんどのモノに手が届くようで、まさに「男の城」です!

さらには、「未来の書斎」と題して、建築家の三村大介さんによる、書斎を中心に据えた「階段の家」なる設計案も登場(図面や模型は本書にて)。

お金に余裕がありまくる方におかれましては、実際に建築可能なこの家をぜひ建てて頂きたくw


当ブログの読者さんなら刺さることウケアイです!

あたらしい書斎
あたらしい書斎
第1章 「あたらしい書斎」の姿をさぐる
第2章 1畳の空間とIKEA家具での書斎作り
第3章 デジタルとウェブが可能にする「開かれた書斎」
第4章 ノマドワークスタイルと「外にある書斎」
第5章 私のあたらしい書斎、究極の書斎、未来の書斎


【関連記事】

【必読】『土井英司の「超」ビジネス書講義』に学ぶ、本の5つの選び方と2つの読み方(2012年05月30日)

【読書術】『頼れる!読書術』@週刊東洋経済(2011年01月18日)

【小飼邸動画アリ】「新書がベスト」小飼 弾(2010年06月11日)


【編集後記】

◆今日発売予定なのがこの本。

手帳活用パーフェクトBOOK
手帳活用パーフェクトBOOK

今年も手帳を使わなかった(Googleカレンダーでおk)私ですが、手帳本を読むのは好きというww


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