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2012年09月20日

【オススメ】『その人脈づくりをやめなさい』千田琢哉


その人脈づくりをやめなさい (PHPビジネス新書)
その人脈づくりをやめなさい (PHPビジネス新書)

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、相変わらず精力的に作品を出されている千田琢哉さんの「人脈本」。

千田さんの場合、著作が多すぎて、全部をご紹介するわけにはいかないのですが、この本はテーマ的に「キテ」ます!

アマゾンの内容紹介から。
名刺を一万枚集めても、人生は何も変わらない!
日々、人脈を構築すべく努力をしているビジネスパーソンにとって、本書は頭に風穴を空ける一冊となるだろう。
第一印象は何を着ていたか忘れられる程度に、交流会では一人と話しこんで帰る、去る者は追わない、相手の本音は聞き出さない……一見すると奇をてらっているようだが、すべては著者の実体験をもとに書かれた事実であり、説得力がある。
これまでの人脈術を捨てて、人生を豊かにする人脈を作ろう。

「名刺が溜まる割には人脈ができない」と思われている方にこそ、お読み頂きたい1冊です!


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【ポイント】

■1.別の誰かに恩返しする
 たとえばあなたの師匠にお世話になったとする。
 誰だって直接師匠に恩返ししたいところだが、レべルが違い過ぎて直接恩返しなどできるものではない。
 どうすればいいか。
 師匠にではなく、後輩や部下に師匠から受けた恩を返していくのだ。


■2.目上の人が発信している情報をとことん読み込んでから声をかける
 書籍があるならすべて読んでおく。
 CDがあるならすべて聴いておく。
 ブログやメルマガがあるなら目を通しておく。
 そうすれば必ず質問や話の内容は具体的になり、その熱意は相手に伝わる。
「おお!よく知っているね」
 と相手を唸らせることが合格ラインだと考えるといいだろう。
 換言すれば、そこまでして会いたくない相手には会わないほうがいい。


■3.去る者を追わない
 理由はどうあれ去って行った人たちは、居心地が悪いから去って行ったのであり他人にとやかく言われる筋合いはない。
 何も言わずに黙って見送るのも人脈では大切なことだ。
 その後、成長した相手と再会して一緒に仕事することも多い。
 あるいは、こちらが成長して人を介して引き合わせられることも多い。
 すべては成長をべースにした人脈なのだ。


■4.目の前にいる人を世界で一番大切だと考える
 目の前の人を大切に思うということは、その時間、他のすべてをシャットアウトするということだ。
 携帯に電話がかかってきて着信音がなるというのもあり得ない。(中略)
 
 言うまでもなく、お客様と面談している最中はたとえ社長からの呼び出しでも一切無視だ。
 お客様以上に大切な人はいないのだから当たり前だ。
 たったこれだけのことで、あなたに人望が生まれてくる。


■5.出逢った人すべてに直筆ハガキを即日出す
 もしあなたが本気でお金を稼ぎたかったら、つべこべ言わず出逢った人すべてに直筆ハガキを即日出しておくことだ。
 これは日本屈指の経営コンサルタントから直接アドバイスをもらって、私がピン! ときたことだったから今でも続けている。
「経営コンサルタントとして仕事が途切れなくするためには、出逢った人すべてにハガキを書き続けるだけでいい。編されたと思ってやってみるといいよ」
 理屈抜きでこれは正しいと直感した。


■6.圧倒的な実力をつけておく
 たとえば憧れの成功者に対してこんなファンレターやメールを送り続ける人は多い。
「5分でいいから会ってください」
「私のメンターになってください」
 ところがこれは一番遠回りだ。
 成功者のもとにはそんなファンレターやメールがひっきりなしに送られてくるからだ。
 自らその他大勢の群れの中に飛び込んでいくようなものだ。
 本気で知り合いになりたいと思うのなら、圧倒的な実力をつけておくことだ。


■7.人によって態度を大きく変えない
 これまで出逢ってきたエグゼクティブの中で、継続的に成長し続けていった人やこれからもずっと輝き続けていくのだろうと思われる人の共通点があった。
 それは、人によって態度を大きく変えないということだった。
 一代で上場企業を築き上げ、それでもなお複数の会社を経営し続けている人の下で仕事をさせてもらって、驚いたことがある。
 社内外共に会う人すべてに接する態度が同じだったということだ。


【感想】

◆私自身が、交流会やパーティが苦手なせいか(?)、本書の記述には納得できる点が多かったです。

冒頭の内容紹介にもあるように「名刺を一万枚集めても、人生は何も変わらない」という指摘にも激しく同意。

今、私自身が何らかの形でお付き合いさせて頂いている方のうち、その手の名刺交換からスタートしたケースは多分1つもないです。

もちろん、これは、自分で開いたセミナーやら講演会がある方で、そこでの名刺交換とかなら、また話は変わってくるのでしょうが。


◆また、ポイントの3番目にある「去る者を追わない」という点も同意。

私の様に7年以上もブログをやっていると、昔のブログ仲間が本を出して、今では「著者サマ」として有名になっているケースも結構あります。

例えば、お馴染みの勝間さんは、本を出される前から結構有名でしたが、飲み仲間だった俣野成敏さんは、今や7万部突破の作家さんですからねぇ……。

プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術
プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術

参考記事:完全『プロフェッショナルサラリーマン』マニュアル 改訂版(2011年11月14日)

smooth置いてけ掘の巻ww


◆逆に、同じブロガーとして、昔は声もかけられないほど「雲の上の人」だったはあちゅうとは、私のブログがのしあがってきたことによりお知り合いになれた、ということもありました(……ってまだリアルでご挨拶したことはないのですがw)。

そのはあちゅうと言えば、たまたま先日「某ブロガーさん」とお茶する機会があったのですが、彼曰く、はあちゅうの「ある一定の層」に働きかけるパワーはスゴイ、と。

そしてその時印象的だったのが、「こちらから提供できるメリットがないので、まだ会えてもしょうがない」という彼のひと言でした。

私は彼の実力にいち目置いてますし、今、彼と会っても、はあちゅうが有意義な時間をおくれるとは思いますが、彼自身は時期尚早と考えているらしく。

確かにまだ二人には接点がないものの、今後はあちゅうが書く本のテーマによっては、急接近してもおかしくないので、こういうのが正しい「人脈」なのかな、と本書を読みながらふと思った次第です。


◆ちなみに、千田さんご自身も「著者志望」の方から出版社や編集者を紹介して欲しいとのお願いをされることが多いのだそう。

確かに27もの出版社から本を出している(とうとう中谷彰宏さん並みに、著作リストが巻末に掲載されるようになりましたw)千田さんなら、そういうお願いも多々ありそうな。

そういう時、千田さんがどうされているか、また著者志望の方はどうするべきかについては本書にてご確認を。

やはり、自分から「紹介して」と言うのではなく、相手から指名されるよう、日々精進したいものですね。


本当の人脈を築き上げたい方なら必読!

その人脈づくりをやめなさい (PHPビジネス新書)
その人脈づくりをやめなさい (PHPビジネス新書)
はじめに 名刺を1万枚集めても、人生は何も変わらない
第1章 今やっている人脈づくりをやめる勇気を〜本当の人脈とは何か〜
第2章 人脈よりも人望、の実情〜こうして仕事は広がってゆく〜
第3章 愛される営業マンは何が違うのか〜もう1度会いたくなる人が強い〜
第4章 どうせなら、一生ものの人脈を〜縁も実力のうち、の奥義〜
おわりに 「あなた」が今、すべきことは


【関連記事】

知らないと損する『「なぜか人に好かれる人」の11の法則』 活用法(2012年03月26日)

【真打登場!】「人脈の赤本 成長と成功につながる6.5の金言」ジェフリー・ギトマー(2008年11月27日)

【人脈術】「出逢いの大学」千葉智之(2008年05月17日)

【人脈】「一生モノの人脈力」キース・フェラッジ(2008年04月07日)

【人脈】「レバレッジ人脈術」本田直之(2007年12月14日)

「人脈の教科書」藤巻幸夫(2007年01月23日)


【編集後記】

◆今日の気になる本。

考え方のコツ
考え方のコツ

『暮しの手帖』編集長、松浦弥太郎さんの新作です。


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この記事へのコメント
               
著者です。

またまたブログに書いてくださって、

ありがとうございます!

ただ、

それだけが伝えたくて。
Posted by 千田琢哉(せんだ・たくや) at 2012年09月20日 17:47
               
もちろん買いました!
今DVD(伸びる30代は20代の頃より叱られる)みてます。
3回目です笑
Posted by 才川廉滋 at 2012年09月20日 18:08
               
>千田琢哉さん

著者さん直々のコメントありがとうございます。
千田さんのご本は、一応選んで(多いので)ご紹介させて頂いておりますが、本書はその中でも「買い」だったと思います。

また、ブログでのご紹介もありがとうございました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。


>才川廉滋さん

コメントありがとうございます。
すでにお買い上げでしたか!
流石です。
DVDもアマゾンで扱いがあるとご紹介できるんですけどねぇ……。
今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年09月21日 04:48