2012年08月27日
【ノウハウ満載!】『人は誰でも講師になれる』中谷彰宏
人は誰でも講師になれる
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、メルマガで知った1冊。「中谷彰宏さんの本とは珍しいな」と思ってリアル書店でチェックしてみたところ、「確かにこれは見逃せない」と即購入してしまいました。
アマゾンの内容紹介から。
講師になるのに一番大切なのは才能・経験の有無、話し方の技術でなく、したい! という意識だ。講師をしたいがどうすればよいかわからない人、自分に実力がないと思っている人、一歩踏み出せない人に71のノウハウを伝授する。
現職の講師や、これから講師を目指す方にとっては必読です!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.ほかの講師の話を聞くすぐれた講師は、控室のモニターで、自分の前の枠の先生の話を真剣にメモをとって聞いています。
どんなに偉くても、前に流れている先生の話は一切聞かないで主催者とおしゃべりしている講師の話に、生徒は耳を傾けません。
前の先生の話を自分の講演とつなげることで、生徒はもっと話がわかるようになります。
「先ほど、○○先生もこうおっしゃっていましたけれども、これはすごいことだと思います」と、前の先生の話からつなげていくのです。
■2.サンプルを1分で話せるようにしておく
講演の依頼を受ける時、「たとえばどんな話ですか?」と聞かれます。
ここが勝負どころです。
1分でできるものを用意しておくのです。
依頼者の目の前で1ネタ披露して、「へーッ、面白いですね」と言ってもらえたら勝負ありです。
■3.聴衆が解決して欲しい答えを話す
30分から1時間の待ち時間にも、することがあります。
主催者と話して、「今日集まっている人たちが一番悩んでいることはなんですか」と聞くのです。
「皆さんはこういうことで悩んでいます。あと、こういうことでも悩んでいます」と、3つくらい挙がります。
この3つを解決する話をすると、8割の満足度が得られます。
それに付随する話をしていけばいいのです。
■4.質問は「1人5秒」「1問」と決める
私は、「質問は1人5秒で、1問」というルールにしています。
大勢の人に満足してもらいたいからです。
1人で延々話したあげく、「質問が3つあります」と言う人がいます。
こういう人は、質問も長いのです。
5秒でできない質問はありません。
■5.アウェーの場数を踏む
講演会でも、大先生の前座をすることがあります。
これはいい機会です。
こういう場をぜひ経験してください。
「あとの先生の話を聞きに来たのに、前の先生の話のほうが面白かった」と言う人が1人でも出ればいいのです。
逆風の中での練習は大切です。
■6.ワークショップスタイルが成立する2つのパターン
ワークショップスタイルをとれるのは、
(1)社内研修
(2)聞き手のレべルが高い
という2つのパターンしかありません。(中略)
「私は見てますからどうぞ」と言って腕を組んでいるような人が出てきたら、ワークショップは成り立たないのです。
ワークショップは、モチべーションの高い、あるクローズされた状況の中でやることです。
■7.知らない地元の話を、知ってるフリをしない
御当地でしかできない話をすると、聞きに来ている人はグッと引き込まれます。
地方の講演は早めに行って、講演が始まるまで近所をウロウロします。(中略)
「今、向かいのうどん屋さんに入ったんですけど、結構いけましたよ。珍しいうどんがあって」という話ができるのです
味噌煮込みうどんだけが名古屋ではありません。
別のうどんの話をすることで、地元の人たちの味方になれます。
講演会場のまわりを1周するだけでも、ネタはたくさんあります。
「面白いから買って食べました」「こんなの初めて食べました」と言うと、地元の人たちは親近感がわくのです。
【感想】
◆冒頭の土井さんのエントリーとできるだけかぶらないようにしたのですが、やはり外せないものが2つほどありました。まず、「ほかの講師の話を聞く」というのは、たとえば、同じネタを話すにしても、ドヤ顔で言うのと「先ほど○○先生も言われたように」と前置きするのとでは、えらい違いかと。
本来、大事だったり旬だったりする話はかぶってもしょうがない部分もありますが、一工夫するだけで、全然印象が違います。
また「サンプルを1分で話せるようにしておく」というのは、人によっては講演のみならず、「本の企画」や「ビジネス」についても準備しておきたいところ。
ただし注意点があって、そのサンプルが「どこかで聞いたことのある話だとアウト」なのだそうです。
◆一方、土井さんのエントリーにある「前宣伝より、後パブをする」というのを簡単に解説すると、ブログ等で「今度講演に来てください」というのが「前宣伝」で、「講演でこんな話をしたら、こんな反響がありました」というのが「後パブ」(事後パブリシティ)。
要は、前回の講演のリアクションこそが、次に来る人にとって大切なのだとか。
ですから、たとえ聴衆が少なかったとしても、その講演に来てくれた人の満足度を高めることが非常に大事で、本書内でも何度かその点についての指摘がありました。
そのためには、もちろん講師としての努力も必要で、たとえば「講師料の10倍の価値がある講義をすることにチャレンジせよ」、とのこと。
これは1時間分の講義に10時間の準備をした場合、9時間分は話さなくとも、自分の身についている、ということで、リピートされる講師になるには、そのくらいの事前準備は必要なようです。
◆ちなみに今回は、自分自身が講師未経験なこともあって、下記目次の3章まででまとめてしまいました。
実際に現役講師だったり、経験のある方は4章以降も必見。
特に4章の
「アンケートを気にしすぎない」
「1つの講演をしながら、次回のレジュメをつくり上げていく」
なんて辺りは、今後の参考になると思います。
加えて、
「次の依頼者は、聞き手のなかにいる」
というのも、留意しておきたいな、と(私は未経験ですがw)。
◆そして最後の5章は、自分自身で講演を開く場合のノウハウについて。
告知の仕方や、会場の選び方等、これまた実践的なお話が詰まっております。
自分で連続して開く場合を意識したのか「私塾のつくり方」なお話もあるので、そっち系に興味がある方にもお役にたちそう。
こんな塾があったとは、私は存じなかったのですが。
中谷塾:中谷彰宏公式オンラインショップ
講師になりたい方なら必読!
人は誰でも講師になれる
1章 講師になる勉強をする10の方法
2章 講師の依頼をされる11の方法
3章 講師を依頼されたらする20のこと
4章 講師を続ける10の方法
5章 自分主催でする18の方法
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【編集後記】
◆来月発売ですが、気になる1冊。ザ・プレゼンテーション
この本の著者のナンシー・デュアルテさんは「実はアル・ゴアの『不都合な真実』のプレゼン制作にもかかわった陰の立役者。日本よりも数段進んだプレゼンテーション文化を持つアメリカにあって、まさに「トップの中のトップ」ともいうべきプレゼンのプロ」とのこと。
これは要チェックですね!
ご声援ありがとうございました!
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