2012年08月22日
ビジネスの達人がこっそり教えてくれる『仕事を見直す25の質問』の真実
仕事を見直す25の質問 (Sanctuary books)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、複数の「コーチ」から読者に宛てて書かれた「メッセージ」とも言える1冊。表紙等には明記されていないのですが、合計「25の質問」は「6人のビジネスコーチ」への取材によって抽出され、その他「100人のビジネスコーチ」によって裏付けされているのだそうです。
アマゾンの内容紹介から。
働き方を間違わないために。今を、そして将来を後悔しないために。自分だけの答えが見つかるブレない仕事のこなし方。
各コーチへ、おそらく「得意分野」を訊いているためか、なかなか充実した作りとなっていました!
なお、記事タイトルは「ホッテントリメーカー」のお世話になっております。
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.「あの人は○○だ」、そんな分類ぐせをやめる人づきあいが得意そうに見える人も、もって生まれてそう見えるわけではないのです。100の工夫をしているから、得意に見えるだけです。
ここで大事なポイントは、1つの大きな工夫だけをしているわけではないということです。
小さな工夫を100積み重ねて、やっとそう見えるぐらいになっているのです。
それなのに「あの人は人づきあいが得意だから」で終わらせてしまったら、何もその人から学べません。
■2.あいさつでアウェーをホームに変える
仕事では、例えば取引先の会社に訪問するときはアウェー感があります。
そんなときは、アウェーをホームにする工夫をします。
サポーターをひとりでも多く増やします。
取引先の会社の知らない社員はもちろん、ガードマンさん、受付のスタッフさん、清掃の人など、いろんな人にこちらからあいさつをします。
そこで、もし顔見知りでもできて雑談を交わせるようになれば、もうホームです。
■3.自信がなくても「まず、やってみる」
大事なのは、自信がなくても不安でも「まず、やってみる」ということです。
行為は感情に先行する――。
自信が生まれてから行動するのではなく、行動するから自信が生まれます。
そのためには、日々の生活レべルで常に自信につながるような習慣をつけることが大切です。
自分で決めた小さな目標を毎日達成するだけでも、自信は生まれます。
なぜなら、人間は自分が思ったことを思ったとおりにやれたときに快感を覚えるからです。
思ったことを実行に移せたことで自信が生まれるのです。
■4.自分がコントロールできることに注力する
相手のことはもちろん、お天気も同じようにコントロールはできませんが、雨が降りそうであれば空模様を観察したりして、傘の準備をすることはできます。(中略)
雨の気配を察して傘を準備するように、相手の状態をきちんと把握して対応を考えることは、自分が望んでいる紡果に近づけることにつながります。
お天気や相手はコントロールできなくても、自分の対応はコントロールできる部分がたくさんあるのですから。
■5.自分を変えるには「やれる人」の仲間に入る
付き合う人たちが変われば「やれない人」ではなく、「やれる人」がデフォルトになるんだよ。
仲間の10人中7人が富士山に登るのが好きな人の中に入れば、いつの間にか富士登山未経験の自分まで、登れる気になっていたりする。
だって、登ってる人たちを見ていると楽しそうでうらやましいから。
自分を変えるって案外、そんなものなんだ。
■6.すごい人とは比較せず、学びの対象とする
夢を実現させる人は、他人と自分を比べたりはしません。
他人と自分を比べるのではなく、目の前の人から「学ぼう」という姿勢をいつももっています。
「比較」をしてしまうと自分が情けないと思ってしまう相手に対しても、成長のために「学ぼう」と思うと、その人の存在はすごく大切なものになります。むしろ、そんな人が身近にいることを「ありがたい」と思えるようになります。
自分が常に成長したいという姿勢をもっていれば、どんなことも比較対象ではなく、学びの対象でしかなくなるのです。
【感想】
◆本書はサブタイトルに「100人のビジネスコーチから君へ」と入っているので、てっきり100人分のコメントなり意見が掲載されているのかと思いましたが、少々違いました。冒頭でも触れたように、コンテンツ自体は、6人の「ビジネスコーチ」に対する取材から抽出されたもの。
その6人のうち、5人は単著を出されていますし、2人は当ブログでご紹介させて頂いております(うち1人は5冊以上!)。
ただ、アマゾンの内容紹介でもその6人について触れられていないので、ここでもネタバレ自重させて頂きたく。
◆一方、残りの100人のビジネスコーチについてですが、まずお名前については一切なし。
関与の仕方についても、「アンケートを通して裏付けされている」ということで、具体的には25の「質問」に対して、それぞれ「賛成」か「反対」かの割合が掲載されているのみです。
ただし、確かに「100人のビジネスコーチの意見」というフィルターは通しているので、「100人のビジネスコーチから君へ」というサブタイトルは形式的には間違ってはいません。
個人的には、名前の知られている6人のビジネスコーチの名前を出した方が本書は売れると思うのですが、「100人」という人数の方が訴求すると考えられたのでしょう。
◆内容的にも、単著で本を複数冊出せるような著者さんからテーマを絞って「抽出」しているので、それぞれの著者さんの一般的な本よりは、恐らく「濃い」かと。
もっとも、6人のポテンシャルに若干差があるため、付箋を多く貼った著者さんとそうでない著者さんがいたことは、一応申しあげておきます。
とはいえ、私が付箋を貼ったところが、必ずしも「100人のビジネスコーチ」が「賛成」しているワケでもない(賛成の割合が低い)ので、やはり詳しくは、皆さまそれぞれにお読み頂きたく。
6人の名前を出さずして推奨するのは忍びないので、ピンと来た方だけにそっとオススメしておきますw
読みやすい割には、意外と奥が深い1冊!
仕事を見直す25の質問 (Sanctuary books)
1 人づきあいが苦手!
2 失敗をなくしたい!
3 自信が持てない!
4 仕事がつまらない!
5 給料を上げたい!
6 10年後の自分が不安!
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【編集後記】
◆酒井穣さんの新作もいよいよ登場です。きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~
これもまた楽しみですね。
ご声援ありがとうございました!
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