2012年08月16日
【これは便利!】『ビジネスメール言い換え辞典』から選んだNG7選

「きちんとした敬語と表現」がすぐに見つかる ビジネスメール言い換え辞典
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ビジネスメールでの適切な表現を指南してくれる1冊。「親しい人宛て」⇒「社内の先輩・上司宛て」⇒「社外宛て」と3段階に解説されている点が秀逸でした。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
あなたのメール、失礼な表現になっていませんか?
本書は、「この書き方で伝わるかな」「もっと別の言葉はないかな」 と迷っているビジネスパーソンのための一冊。
ふだん使っている言葉から、ビジネスシーンにふさわしいフレーズと解説、文例がすぐに見つかります。
今回はこの中から、使い方に気をつけたいNGポイントを7つ選んでみましたので、ご覧ください!

【NGポイント】
■1.「了解」「わかりました」は目上に使わない◆いきなり私は「ダウト」なんですがw
「了解」は敬語表現を含んでいないため、目上の人に使うのは失礼です。ちなみに、「わかりました」は、「あなたの言いたいことは一応理解したが承知はしていない」という意味にもとれるので、使わないほうが無難です。そこで何を使うか、というと、社内では「承知しました」、社外だと「かしこまりました」になります。
■2.「聞いていません」「教わっていません」はNG
◆ならば「聞いておりません」ならばいいか、というと、そういうワケでもありません。
あなたが実際に「聞いていない」「教わっていない」としても、ビジネスシーンで使うのはご法度です。相手を責める言い方になるからです。確かにそうですね。
そしてその場合に使うべきフレーズがこちら。
・申し訳ありません、確認してお返事します。自分に非がないと、ついつい「聞いてません」と言いそうな方はご留意を。
・私の記憶違いかもしれませんが、はじめてお聞きすると思います。
■3.「申し訳ない」の後には言い訳しない
◆これも私は知りませんでした。
「申し訳ない」は言い訳ができないほど悪いと思っている、という意味です。弁明していけないわけではありませんが、「申し訳ございません」の直後に言い訳するようなフレーズをもってくるのはふさわしくないでしょう。「言い訳」と「状況説明」の差異が分かりにくいところではありますが。
■4.お詫びのシーンで「うっかり」は使わない
◆普通に「うっかりしておりました」とメールで書いたことあった気がw
ピジネスシーンで「うっかり」は通用しませんので、このような表現はふさわしくありません。「心得違いで」「失念しておりまして」「不手際で」などの表現を使いましょう。特に社外に出す時は要注意です。
■5.「ご笑納ください」は目上の人には使わない
◆丁寧な言い方だと思っていましたが、あにはからんや。
「笑納」とは「つまらないものですが、笑ってお納めください」という気持ちを込めてる言葉。なにか送ったときに添える謙譲表現ですが、軽い表現なので、目上の人に使うのはなるべく控えましょう。もちろん、親しい間柄であれば問題はないようです。
■6.「折り返し」は相手には使わない
◆これは私は意外と大丈夫でした(たまたま?)。
「折り返し」という言い方は、自分からすぐに返事をするつもりのときに使います。「折り返しご連絡いたします」が正しい使い方です。「折り返しご連絡ください」のように、「折り返し」という言葉を相手に使うと、「すぐに連絡しろ」という意味になりますから、使うのは控えたほうがよいでしょう。なお、返信を求める場合は「あくまで問い詰める印象にならないよう注意してください」とのこと。
■7.「あいにく」は自分に非があるときに使わない
◆「あいにく」は不可抗力的なケースでしか使えないそうです。
「あいにく」は、遺憾の意を示しながら、相手の意に沿えないことをやんわりと伝える表現です。しかし、自分に非がない謝罪のときにしか使えません。たとえば、「あいにくですが、お約束の期限に間に合いそうにありません」と伝えたら、相手の怒りに火を注いでしまうでしょう。自分に非があるか否かはあまり気にしていなかったので、これも注意したいところかと。
・あいにくすでに予定が入っており、参加できそうにありません。
【所感などなど】
◆冒頭で触れたように、本書はメールの相手によって、同じ内容でも3段階にレベル分けされているのが特徴です。なのに、上記部分では、一切その点に関して説明されていないので、ここで簡単に。
たとえば「おめでとう」と伝えたいとします。
これを『「親しい人宛て」⇒「社内の先輩・上司宛て」⇒「社外宛て」』と徐々にレベルを上げていくとこのような表現に。
●おめでとうございます。なるほど納得。
↓
●心よりお祝いを申し上げます。
↓
●謹んでお慶び申し上げます。
◆ちなみに、これらフレーズだけポンと掲載されているのではなく、それぞれについての解説と例文も付されており、ありがたい限り。
加えて、これらフレーズと同じように使える類似フレーズもたっぷり紹介されているので、同じ相手に対しても、言い換えてメールすることも可能です。
メールする状況についても、下記目次をご覧頂ければお分かりのように、あらゆるシーンが想定済み。
それでも飽き足らず(?)、巻末には文例というか雛型まで用意されております。
アラフィフの私がいうのもアレですが、これ1冊あれば、新入社員であっても、ほぼ全てのパターンのビジネスメールがサクサク書けそうな。
◆もちろん、こうしたレベル別のフレーズだけでなく、上記で挙げたようなNGポイントも他にも色々紹介されています。
例えば、よく使う「〜させていただく」というのは、「相手からの要望・指示があり、それを受け入れて行動する場合」のみ使うのだそう。
○資料を送らせていただきます。2番目のバツのケースも結構よく見かけるような(含む自分w)。
×明日は休業させていただきます。
……この夏、本書を熟読させて頂きます。
まさに「備えあれば憂いなし」な1冊!

「きちんとした敬語と表現」がすぐに見つかる ビジネスメール言い換え辞典
1 ビジネスメール上達のためのルール
2 社内メール頻出フレーズ
3 書き出しのフレーズ
4 お祝い・お礼のフレーズ
5 お詫びのフレーズ
6 説明のフレーズ
7 受領・送付のフレーズ
8 お願いのフレーズ
9 催促のフレーズ
10 抗議のフレーズ
11 お断りのフレーズ
12 了解のフレーズ
13 案内のフレーズ
14 お見舞いのフレーズ
15 異動に関するフレーズ
16 転職・退職に関するフレーズ
17 結びのフレーズ
18 文例
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【編集後記】
◆「お役立ち」という意味では、この本も良かったです。
ビジネスメール ものの言い方辞典 (PHP文庫)
レビューは上記関連記事にてご覧下さい。

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