スポンサーリンク

       

2012年07月23日

【50のレッスン】『一瞬で「人を動かす」心理術』三宅裕之


一瞬で「人を動かす」心理術 (成美文庫)
一瞬で「人を動かす」心理術 (成美文庫)

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店でゲットしたコミュニケーション本

最近巷では、この手の本が流行っているのようなのですが、それとは関係なく個人的な嗜好ゆえに、即ゲットしました。

アマゾンの内容紹介から。
他人の心を自由自在に読む・つかむ・操る。4000人を成功させたコミュニケーション術。対人関係を劇的に変える50のレッスン。

「書き下ろし文庫本」ということで、コストパフォーマンスは高いです!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【ポイント】

■1.潜在意誠は否定形を理解しない
「潜在意識は否定形を理解できないこと」を例えばセールスに応用してみましょう。
 お客さまに対し、「まだ買うことを決めなくていいですよ」と言ったらどうでしようか。お客さまの潜在意識は、「買うことを決める」のだと思ってしまいます。一見、相手を慮っているようですが、「まだ決めなくていい」という言葉を聞いたとき、相手は「買うことを決めている自分」をイメージしているはずです。


■2.3つの優位感覚を意識したオバマ大統領の演説
 アメリカ建国の年、最も寒い季節に、少人数の愛国者たちが、凍りついた川岸で今にも消えそうな焚き火のまわりに身を寄せ合っていました。(体感覚派)
 首都は放棄されていました。敵が迫ってきていました。雪は血に染まっていました。(視覚派)
 アメリカ独立革命の先行きが最も危ぶまれたとき、建国の父は、次のような言葉を人々に読み聞かせるように命じました。
『後世に語らせようではないか。厳しい冬のさなか、希望と美徳以外に何ものも生きながらえないときに、都市も地方も、ある共通の危機に脅かされ、それに立ち向かうために前進したと。』(聴覚派)(2009年大統領就任演説より)



■3.マッチングは相手の肩を見る
 マッチングでは、特に姿勢や呼吸など、相手が意識せずに行っていることに合わせると、無意識レベルで相手が「(この人と)合う」と感じ、より深いラポールを築くことができます。
 呼吸を合わせるには、相手の肩を見ます。微妙に肩が動いているはずですから、それに合わせるように呼吸します。
 とは言え、呼吸を合わせようと意識するがために、会話自体に意識が向かず、チグハグになってしまっては元も子もありません。「合わせよう」と意識することで、自分がラポールを築くモードに入ることが大切だと考えてください。


■4.ミラーリングでは4秒後に同じ動作をする
 スタンフォード大学バーチャル・ヒューマン・インタラクション研究所の実験によると、コンピューターの中につくり上げたデジタル画像の人物像に、画面を見ている人の動きを4秒遅れでマネさせるようにしたところ、身振りをマネする人物像のほうが、自分と関係ない動きをしている人物像よりも好ましく、誠実で、説得力があると評価されたそうです。しかも、被験者のほとんどが、自分の動きをマネされていることには気づきませんでした。
 耳やアゴなど顔の一部を触る、首を傾げるなどの動きをさりげなくマネすると、相手は無意識レべルで安心感を持つのです。


■5.テンションは相手に合わせる
 ショップで洋服を選んでいるときなども、販売員にテンション高く話しかけられると、ひいてしまいますよね。相手の状態を観察することが必要なんですね。
 お客様が落ち着いた雰囲気ならば、落ち着いて話しかけます。そして、商品を一緒に選ぶうちに「似合いますよ! なんだか私がうれしくなってしまいます」と、ちょっとずつテンションを上げていきます。ラポールが築けていると、お客様もひっぱられて「そうかな? 私もうれしくなってきた」ということになるのです。

 
■6.初めて会った翌日に3回連続でコンタクトをとる
 先ほどとは別のナンバー1ホストがインタビューで教えてくれた内容をご紹介します。彼がお客様を常連にするコツとして使っている技が、「初めて会った翌日に3回連続でコンタクトをとる」というもの。
 たとえば、初めて来たお客様のメールアドレスを知ったら、返事が来ても来なくても、翌日に3回連続でメールをします。(中略)

 電話の場合も同じです。相手が出ても出なくても、3回連続で電話する。話す内容もメールと同じようなことで、「今ちょっと時間空いたからかけてみたんだけど」でかまいません。
 3回連続でコンタクトがあると、無意識に「自分は特別なのでは」と感じることになります。


【感想】

◆本書を買う時点では、気がついていなかったのですが、上記ポイントでもお分かりのように、本書にはNLPのテクニックがいくつか紹介されています。

それもそのはずで、著者の三宅裕之さんは、日本NLPコーチング協会会長とのこと。

ただし本書は「専門的なNLPの本」ではないですし、まずは「人を動かす」ことにフォーカスしていますからご安心を。

私もNLPの本はちゃんと読んだことはないのですが、本書の内容は分かりやすく、比較的容易に理解することができました。


◆さて、上記ポイントの2番目では「3つの優位感覚」について触れていますが、これもNLPのVAKタイプ分析をベースとしたもの。

本書では「視覚派」「聴覚派」「体感覚派」の3つのタイプの主な特徴について挙げられていましたので、いくつか抜粋してみます。

 ●視覚派

 ・目を上に動かすことが多い
 ・話すスピードが速い

 ●聴覚派

 ・目を左右に動かすことが多い
 ・論理的な話し方をする

 ●体感覚派

 ・目は下のほうに動かすことが多い
 ・話すスピードはゆっくり

もちろん、よく使う言葉も「見た目やイメージに関する言葉」(視覚派)「音に関する言葉」(聴覚派)「感覚、触覚に関する言葉」(体感覚派)と、三種三様。

そこで相手のタイプを見極めて、それに合わせた言葉を使うと、「響くセールストーク」が可能になるわけですね。


◆同様に、マッチングやミラーリングも、どういうものかは知っていましたが、ポイントの4番目、5番目のような「ちょっとしたコツ」が効果を高めるのかもしれません。

この2つは、モテ本にも良く出てくるので、ご存知の方は多いハズ。

特にミラーリングは、「どう考えても真似してるのバレるだろ!」と思ってましたが、4秒間をあけたら何とかなりそうな気がしてきましたw

今まで不発だった方も、一度試してみて頂きたいところです。


◆一方、第5章ではNLPから離れて、達人による「上級テクニック」が。

ポイントの最後の「ナンバー1ホスト」の他、「スーパー営業マン」や「カリスマ販売員」、「池袋の有名なカラオケ店キャッチャー」等が登場します。

当ブログ的には「ナンパの達人」氏のお話も捨てがたかったな、と(でも割愛してますがw)。

いずれにせよ、「使えるネタ」が1つでも2つでもあれば、元は取れるのではないでしょうか。


コミュニケーション強者を目指すなら!

一瞬で「人を動かす」心理術 (成美文庫)
一瞬で「人を動かす」心理術 (成美文庫)
はじめに なぜあの人は人を動かすことができるのか
第1章 もう一人の自分が相手を動かす
第2章 苦手な人に対処する方法
第3章 一瞬で相手を見抜く技術
第4章 一瞬で相手の心をつかむ方法
第5章 一流に学ぶ、人を動かすスーパーテクニック
第6章 人を動かす上級テクニック
おわりに 人をコントロールできない
番外編 脳の働きを高めるライフスタイル


【関連記事】

絶対に公開してはいけない『心を上手に操作する方法』:マインドマップ的読書感想文(2012年06月29日)

この『最強交渉人が使っている 一瞬で心を動かす技術』がすごい!!(2012年05月15日)

リア充がひた隠しにしていた『敵を味方にする19のテクニック』(2011年10月05日)

アルファギークもびっくり 驚愕の「FBI式 人の心を操る技術」(2010年06月28日)

【ウソ看破?】「相手の隠しごとを丸ハダカにする方法」デビッド・J・リーバーマン(2010年04月02日)


【編集後記】

◆装丁はアレですが、最近のこの手の本の中ではピカイチと評判の作品がこちら。

最強交渉人が使っている 一瞬で心を動かす技術
最強交渉人が使っている 一瞬で心を動かす技術

レビューは上記関連記事にてご覧ください。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「コミュニケーション」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。