2012年07月21日
【モテる働き方?】『職場で“モテる”社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか』三浦 展,菊入みゆき

職場で“モテる”社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか (講談社+α新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、『下流社会』でお馴染みの三浦 展さんと、モチベーション・コンサルタントの菊入みゆきさんとの対談をまとめた1冊。「職場でモテる」ための働き方を伝授してくれています。
アマゾンの内容紹介より版元サイトの方がコンパクトにまとまっていたので、そちらから一部引用。
「出世・キャリアアップ志向」の男がモテる時代は終わった。
今は「仕事を楽しむ男」「プライベート重視」に女性は惹かれる時代。
「仕事を楽しむ男」とはどんな生き方なのか。
また、企業が生産性を高めるために「仕事を楽しむ男」を増やす方策とは。
いつもご紹介している「モテ本」とは毛色が違いますが、なかなかタメになりました!

【ポイント】
■1.出世志向はモテない女性が「恋人に選びたくない」男性はダントツで「出世志向タイプ」で33%。次が「期待・評価タイプ」で24%、3番目が「報酬志向タイプ」で16%。女性が男性に出世も報酬も求めないということです。しかも20代、30代、40代と年齢が上がるごとに「出世志向タイプ」を嫌う女性が増えていく。(中略)
「出世志向タイプ」は、自分の昇進を最優先にして仕事をしている、役職に就くことに価値観を置いているわけです。だから、話していてもつまらないんですね(笑)。一緒にいて退屈。仕事をしているのに退屈だって言われちゃったら、昔の仕事人間は全否定されちやいますが、今はそうなっている。
■2.内発的モチベーションの人はモテる
内発的モチべーションの人は、自分が楽しくてやっているので、ぶれない。つねにある時間になると、きちんと仕事を始め、どんなに外的な状況が変化しても一定の成果を出し続けるんです。
だから内発的モチべーションで働く人たちは、信頼するに足るし、ちゃんと成果を出すから、信用していいんです。
それがモテにもつながる。「仕事を楽しむタイプ」は、異性に対しても内発的。お金があるから付き合う、美人だから付き合う、人に自慢できるから付き合う、というのは外発的なモチべーションで付き合っている。
でも内発的モチべーションの人は、その異性といることが楽しいから付き合うんです。だから仕事を楽しむタイプは異性から信用され、それがモテにもつながる。
■3.ポジティブになる「3GTs」
3GTsは、「毎晩寝る前に、その日にあったいいことを3つと、その原因を簡単に書く」ことを1週間続ける、というものです。ただ、それだけ。(中略)
セリグマン博士の実験では、これを1週間続けることで、対象者のうつ症候を表す得点が30%減少し、その効果は6力月間継続しました。(中略)
セリグマン博士は、「人間には生来、良くない物事に注意を向け、記憶し、予測する傾向があり、それがネガティブな情動を生み出す。3GTsは、ネガティブな方向への注意、記憶、予測をポジティブな方向に向け直す」と言っています。
■4.菊入流 会社でモテる男の7つの法則(抜粋)
●仕事に前向きに取り組み、楽しむ。
●自分の考えをしっかり持つ。
●人に共感できる。
●仕事で成果を挙げる女性を評価する。
(詳細は本書を)
■5.菊入流 ほめるテクニック5つの法則
1.ほめる前にまず部下に関心を持つ。
2.すぐにほめる。
3.具体的にほめる。
4.みんなの前でほめる。
5.形容詞やたとえを駆使する。
(詳細は本書を)
■6.菊入流 モテる上司の7つの法則(抜粋)
●相談しやすい。
●1人ひとりの強みをよく見て、伸ぱしてくれる。
●社内外の人脈を使って、部下をサポートしてくれる。
●仕事の手順や目標を、しっかり示してくれる。
(詳細は本書を)
【感想】
◆後半にかけて、ポイント列挙の連続ですいません。「菊入流〜」とあるのが勝間さんのご本のようですが、あそこまで理路整然と各項目について言及しているワケではないので、あしからず。
むしろお二人で各項目ごとに対談したおわりに、「まとめ」として掲げられていた感じであり、そこまで読んでから、「なるほど、そういうことだったのか」と理解することもありました。
当ブログの抜き出し部分も、引用ではなくて要約ならば、もうちょっと踏み込めるのですが、いずれにせよご本の方でご確認頂ければ。
◆個人的には、最初の2つのポイントが興味深かったです。
まず「出世志向はモテない」というのは、正直意外でした。
と言うのも、上昇志向でガツガツ働く男性の方が、テストステロンが多く分泌してモテると言われていますから、何となく矛盾している印象が。
ただアンケートの形式は、、仕事への態度を11タイプ掲げて、それについて回答させたものなので、具体的に「誰か」をイメージさせたら、また結果が違っていたかもしれません。
そして、「内発的モチベーションの人がモテる」というのも、なるほどな、と。
確かに「美人だから付き合う」といった「外発的モチベーション」の男性は多いカモ(でも女性だって(ry)。
◆ちなみに、3番目のポイントの「3GTs」は、以前こちらの本でご紹介したことがありましたね。

稼いでいる人が20代からしてきたこと
参考記事:社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』(2011年01月23日)
ちょっと違うのが「原因を書く」こと。
その理由は、原因を書くと「やっぱりこうしてよかったな」と自分の中で思えて、因果関係が見つかるからなのだそう。
今までのやり方で1年半続けてきたのですが、これからは意識してみます。
◆実は今回引用した部分は、すべて菊入さんの発言(もしくはまとめ)でした。
ただ、発言量としては、三浦さんもかなりお話されていますし、菊入さんの話についての分析や切り返しは「流石!」と思わせられること多々。
さすがマーケターとしてピカイチなだけのことはあります。
なお、本書自体は「モテメソッド」と言うよりは、普通に「働き方」の本と言えると思うのですが、もし職場に気になる異性がいるのなら、一読しておいて損はないでしょう。
……男性だけの職場の方には、第2章の「モチベーションの高め方」だけでもお読み頂ければ。
気軽に読めますが、結構奥は深いです!

職場で“モテる”社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか (講談社+α新書)
第1章 モテる男は仕事を楽しむ
第2章 モチベーションの高め方
第3章 女性のタイプ別モテる男性
第4章 モテる上司は協調型
第5章 愛ある職場をつくる
【関連記事】
社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』(2011年01月23日)【モテビジ?】『男は女で修行する。』に学ぶモテるための7つの考え方(2012年01月10日)
【ホメ】『ほめる生き方』西村貴好(2012年06月04日)
【ラテン系?】ジローラモ氏に学ぶ5つの「イタリア人式仕事術」(2012年03月28日)
【仕事】「仕事がつまらない君へ」小林英二(2009年01月30日)
【編集後記】
◆今回の本の中で、何度か出てきたこちらの本。
第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
新書にしては分厚いので敬遠してたのですが、読んでみたくなりました。

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