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2012年07月10日

意外と知られていない『「テンパらない」技術』のテクニック10選




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店でふと見かけてゲットした1冊。

「文庫本書き下ろし」ということで、コストパフォーマンスが高いのが魅力です。

アマゾンの内容紹介から。
些細な事ですぐキレる、いつも焦っていて落ち着きがない…。そんな「心に余裕のない人=テンパっている人」が急増している。そこで、テンパらないための「生活習慣&人間関係術」から、それでもテンパってしまったときの「応急処置&反省法」まで、脳科学・精神医学・心理学の最新知識に基づき徹底アドバイス。これ1冊で、「イライラ・バタバタの毎日」が「ゆとりの毎日」に変わる。

あせりやすい方、テンパりやすい方なら、要チェックです!

ちなみに、本のタイトルが地味目なんで「ホッテントリメーカー」を使ったんですが、テクニックは10個も載せておりませぬー。


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【ポイント】

■1.時間を決めて頑張ってみる
人間は苦しいことでも、期限が決まっていれば耐えしのげるものです。いつ決着がつくかわからないというのが、いちぱん困るのです。
 こういうときは、自分でタイムリミットを設けるしかありません。時間の短い長いはあるでしょうが、たとえば「15分」という単位はどうでしょうか。「15分」頑張ってみる、我慢してみる、というスタンスです。


■2.息を止めてお腹に力を入れる
 オーバーヒートしてしまう前に、ブレーキやギアチェンジをして、自分の出しすぎているスピードを落とすにこしたことはありません。ブレーキを踏むのに等しいのは、副交感神経を刺激することです。
 副交感神経を刺激する手段はいくつかあります。いちばん簡単で安全な手法は、息を吸ったまま止めて、腹部にカをぐっと入れることです。胃や肝臓など内臓全体に圧力をかけるイメージです。この動作を繰り返すと、副交感神経が活性化します。
 これは、バルサルバ法というテクニックです。


■3.ゆっくり、静かに、着実に行動する
「テンパった」ときほど、ゆっくり、静かに、着実に、考えて行動することを心がけてみましょう。そのほうが、結果的にも失敗なく堅実にものごとは進むものです。「ゆっくり、静かに、着実に」と唱えながら、手足を動かすのです。実はこれ、外科の先生から聞いたテクニックです。(中略)

 また「テンパった」ときというのは、どうしても早口になりがちです。そのせいでさらなる問題が発生し、事態をより悪化させてしまうことも少なくありません。ですから、意識的に口元を大きく動かしてゆっくりと話すようにしましょう。それだけでも、気持ちが少し落ち着くのを実感できるはずです。


■4.キレそうになったら、「家族やペットの写真」をすかさず見る
 お子さんがいるならば、かわいいべストショットを携帯やスマホの待ち受けに、あるいは財布に写真を忍ばせておきます。「キレそうに」なったら、すかさず写真を取り出しましよう。恋人がいるシングルの人は、恋人とのツーショットをキープしておきましょう。


■5.メモをして「脳の負担」を減らす
 スカッと忘れたほうが快適だという豪快な人は、ちまちまメモを取ることもないでしょう。しかし、仕事でも家事でも日常生活は、覚えなければならないことがちまちまと出てくるのです。この「ちまちま」が、ワーキングメモリに負担をかけてしまうのです。(中略)

 そういうときは、ワーキングメモリのまめな片付け、掃除でしょう。となると、やはり「メモ」として、外部に必要なものを移してしまいます。それによって、いつまでも覚えておく必要がなくなり、余裕もできるというものです。


■6.睡眠をしっかりとる
 寝不足になると、判断力が低下して、イライラして怒りっぽくなる。当然に思われる話かもしれませんが、科学的にもその通りです。寝不足は、、人を「テンパらせる」いちばん生理的にダイレクトな要因です。
 若い頃は多少の睡眠不足も、気力や根性でカバーしていた人がほとんどでしょう。しかし、年齢とともにそういうわけにはいかなくなってきます。睡眠不足は、仕事のパフォーマンスだけでなく、精神面や身体面での健康に影響を及ぼすようになってきます。


【感想】

◆今まで、コミュニケーション本と言うか「他人をどうにかする」本というのは、結構読んできました。

ただ、今回本書の関連記事を探していて思ったのが、意外と「自分自身をどうにかする」本というのは、読んでこなかったものだな、と。

その点本書は、この「自分に働きかける」、タイトル通りの「テンパらない技術」が満載。

特に今回は第3章の「応急処置」と第4章の「生活習慣」を中心にピンと来たものを拾ってみましたが、他にも役に立ちそうなTIPSがいくつもありました(詳細は本書を)。


◆本書では、まず第1章でテンパることによる「危険性」「ダメージ」についてレクチャー。

続く第2章では「科学的メカニズム」について言及しています。

この辺のお話は、著者の西多さんの肩書(「精神科医・医学博士」)からも納得できるところ。

何でも、テンパるのは「前頭葉が疲れている証拠」なのだそう。

そういう意味では、上記ポイントの最後に挙げた「睡眠不足」はその最たるものなワケで。

私も昼寝を10分ほど取っているとはいえ、1日の睡眠時間が合計で5時間ちょっとですから、「常時テンパっている」ようなものですね(ヤバス)。


◆また、本書の第6章では「コミュニケーション術」についても指南。

周りをテンパらせないようにする方法や、テンパっている上司への対応法、さらに部下をテンパらせない注意の仕方等が述べられています。

例えば部下を注意して「逆ギレ」されてしまうと、今度はこちらがテンパってしまいかねないワケですから、こういう視点からの対処策というのも意外と大事なのだな、と。

かつていた会社の隣の課の後輩は、上司の机を蹴り上げたことがありましたが、机を蹴られた上司はさぞかしテンパってしまった事と思います。

……って、この後輩君がちと特殊だった気がしないでもないですが。


◆ちなみに本書の著者である西多先生は、ここ最近精力的にご本をだされているよう。

Amazon.co.jp: 西多 昌規

ジャンル的に健康ネタは、当ブログではあまりウケないので、今まであまりチェックしておりませんでしたが、ビジネスパーソンが「仕事をする上でのコンディショニング」を考えるなら、この手の本もチェックしておいた方が良さげです。

中でも本書は文庫本ですし、最初の1冊として悪くない選択だと思われ。


手軽に読めて役に立つ1冊!

「テンパらない」技術 (PHP文庫)
「テンパらない」技術 (PHP文庫)
第1章 テンパると「人生を台無し」にしてしまう!―その「危険性」と「ダメージ」
第2章 なぜ人は「テンパってしまう」のか?―その「科学的メカニズム」
第3章 テンパってしまったときの「応急処置」
第4章 テンパらないための「生活習慣」
第5章 「テンパらない人格」をじっくり育てる法
第6章 周囲をテンパらせない「コミュニケーション術」
第7章 テンパっても成長できる「ポジティブ反省法」


【関連記事】

【平常心】「平常心の鍛え方」6つのヒント(2009年11月02日)

『「怒り」のマネジメント術』に学ぶ「怒りと付き合う7つのTIPS」(2011年09月14日)

【裏仕事】『トラブルなう』久田将義(2012年06月24日)

【接客業の方必読?】『必ず黙らせる「クレーム」切り返し術』神岡真司(2012年05月18日)

【心理ネタ】『仕事の厄介な問題は心理学で解決できる』匠 英一(2012年04月02日)

【心が折れる前に】『職場の弱者につけ込む意地悪な命令・要求を賢く断る生き残り話術55の鉄則』神岡真司(2011年12月27日)


【編集後記】

◆西多先生のご本の中から。

「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本
「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本

正直な話、年を取ると段々疲れが取れなくてw ←ワロエない!


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