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2012年06月02日

【モテ】『読むだけで彼女ができる モテる小説』ココロ社


読むだけで彼女ができる モテる小説
読むだけで彼女ができる モテる小説


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、はてな界隈では広く知られているココロ社さんの、自己啓発書風モテ本

「あの」ココロ社さんの「恋愛小説」と言うことで、どんなモノかと思いきや、予想の斜め上を行く「身も蓋もない」(いい意味でw)作品でした。

アマゾンの内容紹介から。
小説やドラマのような恋愛に憧れるモテない主人公の「僕」が、片想いの相手に恥ずかしい失恋をしたのをきっかけに、友人のアドバイスやインターネットの恋愛講座などを通して現実に気づかされ、モテる男へと進化していく。
恋愛をプロジェクトとして考えることで編み出された、誰でも成功する恋愛の必勝法とは!?
ビジネス書・自己啓発書でおなじみの著者による、本当に役に立つ“超リアル"な恋愛小説。

た、確かに本書の通りにやってたら、恋人はできそうな……!?


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【ポイント】

■1.テクニックで人の気持ちは変わる
「朝倉をお前と言いかえただけでとってもイライラしただろう。当たり前だけど、人と話すとき、どういう言葉を選ぶかで、相手がどんな気持ちになるかが変わってくるんだよ」
「なるほど」
「朝倉はすごくすてきだと思うし、だからずっと僕たちは友だちなんだと思う」
「ありがとう」
 僕は、こんなときのお世辞だとわかっていながらも涙ぐんでしまうような安い男だが、すぐにKは言った。
「まあそんなにすてきだと思ってはいないし、朝倉もいまの言葉がお世辞だとは思っただろう。それでもなんだかうれしい気持ちになったと思うんだけど、それがその、テクニックの効果というものなんだよ。人間というのはお互いテクニックで笑ったり泣いたりしている哀れな生き物なんだ」


■2.恋愛とは「仕事の1つ」であると考える
実際の恋愛は運命ではなく、本人の資質と努力の総体によって、うまくいったりいかなかったりするものなのよ。そう、まさに仕事と同じ。なぜ商品が売れないかを分析し、考え、施策を打つことは、なぜ自分がモテないかを分析し、考え、施策を打つこととまったく同じなの。
 明日一日、仕事をしながら、恋愛と仕事を比較してみて。


■3.男は身だしなみが第一!
 身だしなみに気を遣っても、突然女性から声がかかったりすることはもちろんなかったのだが、会社では、髪を切りに行っていないのに髪を切ったの、と聞かれることが多くなり、つまり、わたしが爽やかになったと言いたいに違いなかった。不潔感のある人は恋愛対象外であると聞いてはいたが、その不潔、というのは、身にまとっている細菌の数が多い、という意味ではなく、顔に肌色以外の色が部分的に使われている、ということをも指すのだった。それまでは、毎日朝にシャワーを浴びているから大丈夫、と過信していたのだが、大いなる勘違いだったのだ。


■4.テンプレート通りに動く
自然な出会いに期待して無為に過ごしていた時代――といってもつい先日までそうだったのだが――に比べて、充実している。ひとまず、ビジネスのように、会うためのシナリオを考えて実行すれば、近いうちなんとかなるという感触は得られた。ひとまず相手の関心に合わせて、適切な質問をすれば返事は返ってくるし、興味があれば会ってくれるだろう。
 つまり、「映画が好き」という情報をもとに、「話題の映画について教えて」→「こういう映画です」→「では観に行きましょう」という流れを狙ったのだが、これはすべての女性に対して適応可能なテンプレートである。
「Aが好き」という情報をもとに、「話題のAについて教えて」→「こんな感じです」→「ではいっしょにAしましょう」という按配である。


■5.撤退のルールを作る
誰とメールするときも、ひとまず食ぺ物の話につなげて、ご飯を食べに行こうという結論に持っていく。相手が返事で「機会があったら」「今度」と2回書いてきたら撤退、という自分の中でのルールを作った。この線引きに異議を唱える人もいるだろうけれども、次にいくためのルールを作っておかないと、なし崩し的に片想いを続けていたかつてのわたしのようになってしまうのだ。


【感想】

◆付箋を貼ったところはもっと多かったのですが、物語形式であり、ネタバレにつながりかねないので引用はこのくらいにしておきます。

冒頭で「身も蓋もない」と書いたのは、テクニカルなお話であることと同時に、ストーリー展開についてもそうなのですが、それは「読んでからのお楽しみ」ということで。

一応アマゾンの内容紹介で明らかにされている範囲内で言うなら、まず主人公が失恋します。

その失恋もつきあったものではなく、一方的な「片想い」。

しかもこれがかなり「イタイ」w

メールの返事が来ないのに、「届いてなかったのかもしれないけど」と見え見えの言い訳をして再度メールするところとか、イタ過ぎます。


◆その失恋をきっかけに、「僕=朝倉」が「ビジネス書」の考えをベースにモテへの道を歩んでいく……のですが、著者のココロ社さんがエントリーを挙げてらっしゃるので、そちらから。

モテない人も、恋愛をプロジェクトとして考えればうまくいく - ココロ社 ♪ほのぼの四次元ブログ♪
この本は、ビジネス書の手法を使って書かれた「役に立つ恋愛小説」であり、「ロマンを一切排除した恋愛小説」であり、つまり無茶苦茶な本です。今回は、恋愛をロマンチックなものと誤認するから恋愛がうまくいかないのであって、単純にプロジェクトとして考えたらうまくいく、という話をさせていただきたいと思います。
本書の中で、朝倉の会社の社長が作った社是社訓が登場し、それを朝倉は、恋愛バージョンに変えていくというw

例えば「その1」が「営業マンはまず目標を立て、それを現実にするための方針を立てるべし!」とあれば「恋愛はまず目標を立て、それを現実にするための方針を立てるべし!」といった具合。

そもそも、「ビジネスのテクニックが恋愛に応用できる」というのは、私も強く感じていたことであり、その結果、かつて気の迷いで(?)恋愛メルマガを出していたくらいですからw

参考記事:【モテ】ファイル整理していたら、恋愛系メルマガの原稿が出てきたでござるの巻(2009年02月06日)


◆個別のテクニックについては、本書を読んで頂くとして、ポイントの4番目あたりは、思わず「あるあるw」と納得してしまいました。

実際、成果を出しているナンパ師は、皆、自分の「型」を持っているものです。

「だめんず」の Sai 君考察 - 栗先生ブログ
そういえば、ブルース先生、僕の出会い系師匠、そしてSai君に共通してるのは「自宅連●込み」への黄金パターンがあるってこと。
上記の記事で登場する「ブルース」氏は、この『だめんず・うぉ〜か〜』に何度か登場しているんですけど、どの女性に対しても、ほぼ同じアプローチ(パターン)を取ってるんですよね。

女性を連れていく店がいつも同じだったりとか。

また、ネットナンパで言えば、相手に送る自分のプロフィールは、大抵コピペ(+一部改変)ですし、結局のところ、自分の「黄金パターン」を早く作り上げることが、勝利の秘訣なのだと思います。


◆ちなみに上記エントリーで、ココロ社さんはこのように言われています。
「恋愛はロマンではない」と訴える小説(ロマン)というのも、なんだかねじれた企画ですが、まったくロマンチックでないが小説として成立する恋愛小説、というのを書いてみたいと思っていたので満足しています。
私個人としては、小説うんぬんよりも、あくまで「モテテク」を読みたくて購入したものの、『もし●●』よりは「小説として」良かった気がw(売上では敵わないでしょうが)

ただ、途中から、あまりにも「身も蓋もない」ので、ストーリーうんぬんはどうでも良くなると言うか、主人公が作者のペルソナだとしたら、「えー! ココロ社さんって、こんな人だったの!?」と思ってしまうかもしれません。

また、タイトルにあるように「読むだけで彼女ができる」というのは少々言い過ぎで、「読んで実践すれば」といったところかと。

まぁ、それはビジネス書でも同じことなんですけどねw


ウチの読者さんでモテ本好きなら、買わざるをえないハズ!

読むだけで彼女ができる モテる小説
読むだけで彼女ができる モテる小説
まえがき
第1章 「愛の告白」は必ず失敗する
第2章 「片想い」という、壮大な時間の無駄遣い
第3章 恋愛小説と現実の恋愛はまったく別物である
第4章 プロジェクトとしての恋愛
第5章 「まず自分のしたいことを書いてみましょう」
第6章 出会いはいつも不自然なメールから
第7章 恋愛のPDCサイクルを回す
第8章 深追いする時間があれば次の恋人を探そう
モテるための三か条


【関連記事】

【モテ】『モタク モテるオタクになる恋愛ガイド』アルテイシア(2012年05月29日)

すぐに使える『合コンの達人』テクニック6選(2012年04月30日)

【モテマニュアル?】『口説きの技術---恋愛駆け引きの極意』草加大介(2011年12月24日)

「女の子の取扱い説明書」について最低限知っておくべき3つのこと(2010年03月28日)

【モテ】『もう合コンに行くな―3時間で女をオトす恋愛戦略「ナンパマーケティング」 』リーマンナンパマスター(2009年02月22日)


【編集後記】

◆上記関連記事の最初でご紹介しているこの本。

モタク モテるオタクになる恋愛ガイド
モタク モテるオタクになる恋愛ガイド

最近出たモテ本の中では、かなりオススメです!


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