2012年05月21日
【モテ?】『男の休日着こなしの方程式』森岡 弘

男の休日着こなしの方程式
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、以前スーツスタイルの着こなし本を紹介させてもらった森岡 弘さんの新刊。今回は一転して、ビジネスパーソンが苦手とする「オフタイムモード」の着こなしについてです。
ちょっと長くなりますがアマゾンの内容紹介から。
スーツ姿は素敵なのに、カジュアルスタイルになったら「あれ?」という人は、多く見かけられます。さらに去年からのクールビズでオフィスでもカジュアル化が進み、センスが問われることが増えています。
だからといって好感度が高いのは決して「おしゃれ!」と言われるような流行に敏感な人ではなく、実は清潔感のある、シンプルな服を着ている人。普通の服をきちんと着こなしていることが素敵に見える第一歩なのです。(中略)
その要はアイテム選び。シャツ、パンツ、デニム、ジャケットの選び方から着こなし。クールビス対応のオフィスカジュアルまで写真入りで解説。ぱっとわかって、すぐに真似できます。
「わかっているツモリ」だった私ですが、意外と付箋を貼りまくったという……。

【ポイント】
■1.着慣れたアイテムを軸に「着くずし」する多くの人は、Tシャツにジャージィのような部屋着を出発点に、「何かをプラスして、あるいは着替えて外出着にしよう」と考えるから、カジュアルは難しくなるのです。
一般的に男性が一番着慣れているものといえば、スーツですね。ならば、考え方を変え、ここを出発点にすればいいのです。
スーツの代わりに、まずはジャケットとスラックスを選んでみる。ちょっと印象が硬すぎるなら、スラックスをデニム、あるいはチノパンに替えてみる。さらにリラックスした雰囲気にしたいのなら、インナーのシャツをカットソーに替えてみる。
着慣れたアイテムを軸にして、少しずつカジュアルに、着くずしていくのは簡単で楽しい作業です。
■2.どれを組み合わせてもおかしくないアイテムしか買わない
「単品同士を、どう組み合わせていいかわからない」という疑問ですが、これを解決するのも、実に簡単です。
「どれとどれを組み合せても、おかしく見えないアイテムしか買わない」ことにすればいいのです。
この本で、私が必須アイテムとして挙げているのは、たとえば春夏ならジャケット、シャツ、ポロシャツ、パンツ、Tシャツ、カットソー、これだけです。誰がどう合わせても、アイテム同士の組み合わせとして、奇妙に見せることのほうが難しいくらいです。
■3.ユニクロ等の量販店でのセレクトのコツ
アイテムとしておすすめなのは、ブランドの特徴や値段が比較的反映されにくい、ボトムです。チノパンやジーンズなどは、サイズさえ合えば、「買い」の商品だと思います。ただし、ウォッシュ加工、ダメージ加工、ヴィンテージ加工が極端なもの、ボタンなど装飾的な要素が強いものは、価格が表れやすいので、ボトムに限らず、避けたほうが賢明。ファスナーやフーデッドパーカのヒモなど、付属品が安っぽいのも、意外に目立ちます。アイテム的にもデザイン的にも、べーシックな、「普通の」ものから選んでください。
■4.春夏物ではクールビズに対応可能なジャケットを選ぶ
ここでは、ネイビージャケットはおいておき、シアサッカー素材のジャケットとジャージィ素材のジャケットを必須アイテムとして挙げています。オフィスのドレスコードにもよりますが、ジャケット着用可、つまリスーツでなくともOKなオフイスであれば、この2点はどちらも充分にオフイス対応が可能です。
ですから、「クールビズ」を視野に人れて選ぶのであれば、素材や色、仕立てはオーソドックスなものを。逆にオフィスでの着用をメインに考えないのであれば、少々遊びのある色柄や仕立てに、あえて挑戦してみるのもいいでしょう。
(詳細は本書を)
■5.オンでもオフでもOKの鹿の子素材のドレスシャツ
2011年、「スーパークールビズ」対応のアイテムで、大ヒットしたもの、それが鹿の子素材の長袖のドレスシャツです。(中略)
鹿の子素材は吸湿性と通気性に優れており、汗をかいても肌に張りつくような感触がありません。1枚で着ても肌が透けないので、このシャツならば、下着代わりのTシャツも必要ないでしょう。
ネクタイを締めても、締めなくてもサマになるシャツは、今の時代、非常にポイントが高いと思います。
(参考画像)
■6.「ジャケットなし」ならカラーバランスを意識する
ジャケットを着ることなく、「酒落た」「洗練された」印象を演出するためには、何よりカラーバランスが大切です。
もっとも簡単な方法は、
(1)小物も合め、全身に使用する色を3色以内に抑えること(チェックの色は除く)。
(2)紺、べージュ、グレーといったべーシックカラーを軸に、白を効かせること。
(3)柄:無地を1:9〜2:8とし、ポイントにチェックを中心とした柄を効かせること。
以上の3条件を基本とし、各アイテムのサイズ感が整っていれば、それだけで充分、センスよく見せることが可能です。
■7.カジュアルスタイルは「子どもっぽく」見せない
カジュアルになればなるほど、着こなしのお手本が若い世代になってしまう男性は多いようです。でも以前、流行った長袖Tシャツと半袖Tシャツの重ね着や、ストリート系のダボダボファッションは、中途半端な老け顔には辛いものがあります。(中略)
繰り返しますが、大人の男性のカジュアルはドレスダウンが基本。極端に股上が浅かったり腰ばきのパンツは、そもそもストリートファッションからきたトレンドなので、普通の人は手を出さないほうが無難です。「頑張ってるオヤジ」にしか見えませんから。
【感想】
◆カジュアル系のファッションと言えば、先日、『ファッション・ライフのはじめ方』というご本を紹介致しました。
ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)
参考記事:【モテ?】『ファッション・ライフのはじめ方』高村是州(2012年04月20日)
ただ、そもそもあちらは「岩波ジュニア新書」ですから、対象は学生以下。
ですから、オトナがそのまま取り入れるには、若干難しい部分がありました(考え方としては参考になったのですが)。
それに対し本書は、あくまで「オトナの男」の着こなしということで、「スーツスタイルからのドレスダウン」が基本。
ある程度格式ばったレストランや気合の入った(?)デートにも対応できるスタイルが提唱されています。
◆ということで、まずはジャケットから。
本書で提案されているのが、春夏物ではシアサッカー素材やジャージィ素材(普通は「ジャージー」って言いますがw)のジャケットです。
アマゾンで探したんですけど、シアサッカーの方は、色目がこんな濃いのしかなかった……。

本書では、もっと白っぽい感じの画像(森岡さんの私物)が掲載されています。
どっちかというと、こんな感じ(楽天から)。

また、ジャージィ素材は、残念ながら適切なものがアマゾンでも楽天でも見当たりませんでした。
◆そしてもう1つのキーアイテムが、「鹿の子素材のドレスシャツ」。
ポロシャツの着心地で、スーツスタイルにも対応できる便利モノです。
私も昨年、白の半袖を購入したのですが、逆にネクタイを締めるなら、絶対に「ジャケット必須」な分、長袖を買っておけば良かったかな、と。
上記の参考画像の商品は、かなりお値段が張りますが、本書でも結構なお値段のするブランドの商品が紹介されていたので、どっこいどっこいです。
一応、アマゾンにもお手軽価格で、こんな商品が。

ozie〔00020204〕【ビズポロ】ニット鹿の子シャツ・タイトフィット・クールマックス・イージーケア・ドゥエボットーニ・ボタンダウン Lサイズ
思わずアマゾンアタック!
◆ところで、本書でグサっと来たのが、ポイントの最後の「子どもっぽく見せない」というお話。
自分自身、結婚前には(なんちゃって)クラバーだったので、当時着ていた服とか、なかなか捨てられなくて。
さすがにダボダボファッションや、極端に股上が浅いパンツはないですけど、「中途半端な老け顔には辛いものがある」という指摘はごもっとも。
今後は年相応に、ジャケットスタイルを基本にで攻めてみることにします。
なお、本書では、カジュアルを3段階に分けており、普通のポロシャツやセントジェームスのバスクシャツ等を用いた「ジャケットなし」のスタイルも紹介されていますので、「休日までジャケットなんか着たくない!」という方もご安心を。
◆なお、今の時期の発売ということで、今回は春夏物を中心に取り上げましたが、本書の第3章は「秋冬物」。
そちらでは、ダッフルコートやピーコート、さらにはショート丈ブルゾンやニットカーディガン等々のアイテムがしっかり紹介されています。
もちろん、これらアイテムは春夏物も含め、すべてカラー写真で収録(それらに「お値段が掲載されていない」のが残念というか不安なのですがw)。
男性のビジネスパーソンなら土日休日や、クールビズ対応として。
女性の方なら、パートナー(父の日?)へのプレゼントとしてご検討頂きたい良書です。
休日ファッションを「残念なもの」にしないために!

男の休日着こなしの方程式
第1章 男の休日スタイルは80点を目指せ
第2章 組み合わせに困らない春夏の服選び
第3章 大人の選ぶべき秋冬カジュアルアイテム
第4章 着こなしは3パターンあればいい
第5章 クールビズはこれからのカジュアルの基本
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【編集後記】
◆小宮一慶先生の新刊が出ていました。
一番役立つ! ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)
先生の本も、私はちょっと買い過ぎた感があるので、どうしようかとw

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