2012年04月18日
【モテ?】身も蓋もない「男女のお話」
Man and Woman on Street, Paris, February 2012 / juggernautco
【はじめに】
◆最近、当ブログにモテネタがない、とお嘆きの方のために、今日は知っていればためになる(かもしれない)お話を。以前、『友達の数は何人?』を記事にした際に、モテネタをごっそり取り除いており、後日、それだけで記事を書こうとしていたことをすっかり忘れておりました。
この本の特徴である「実験&調査結果に基づく」内容のため、正直なところ「身も蓋もない」のですが、知っていれば恋愛戦略の上で役に立つこともきっとあるハズ。
まだ本をお読みでない方なら、ぜひご覧ください。
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.恋人に求める条件の男女の違いアリゾナ州立大学テンピ校の心理学者、ダグラス・ケンリックとリチャード・キーフは、アメリカ、オランダ、インドの恋人募集広告1000点以上を分析した。その結果は私たちが薄々思っていたことを裏づけるものだった。男は年齢が高くなるほど若い女を希望するようになる。また年齢に関係なく男が求めるのは、受胎能力がピークにある20代後半の女だということ。これに対して女は自分より3〜5歳年上の男を希望する。この程度の年齢差は、おたがい年をとればないに等しい。つまり男は自分よりうんと若い女を欲しがり、女は自分よりちょっとだけ年上を求める。
■2.自分の年齢を明かさない女性の年の当て方
自分の年齢を明かさないままうまくやりおおせる女もいる。20代の振りをすれば、高飛車な条件を突きつけることもできる。何より恋人探しゲームに長く参戦できるし、複数の候補者から選べる可能性も高くなる。ただしこの戦略にも穴がある。異性に求める年齢差の傾向は変わらないのだ。だから彼女が年齢を隠していたら、相手の希望年齢から5歳引き算するといい。だいたい当たっているはずだ。
■3.女性の方が相手選びの好みがうるさい
テキサス大学オースティン校の心理学者デヴィッド・バスは「お相手選び」研究の第一人者だが、1989年、彼は結婚に関するさまざまな好みや傾向を調べる大規模なアンケートを実施した。対象になったのは、オーストラリアからザンビア、中国からアメリカまで37か国の1万人以上である。アンケート結果を分析したところ、国や文化に関係なく、男性よりも女性のほうが相手選びの好みがうるさく、社会的な条件や本人の性格、資質といった数多くの基準で候補者を評価していることがわかった。女性は候補者の社会的地位や収入を条件からはずすことはぜったいにないのだ。いっぽう男性が相手選びで優先させるのは、女性の若さであり、外見だった。
■4.異性にとってどんな顔が魅力的なのか?
セントアンドルーズ大学の神経心理学者デヴィッド・ぺレットの研究室は、「好感度の高い」顔を合成した写真を使って、人がいちばん魅力的だと感じる特徴を特定することに成功した。
それによると、女性が魅力的だと感じる男性の顔には、大きい目と小さい鼻、それに顔の下半分ががっちりしていて、あごが発達しているといった特徴がある。あとの2つは性的成熟を示すものだ。対して男性が魅力的だと感じる女性の顔の特徴は、大きな瞳、左右に離れた目、高い頬骨、小さいあごと上唇、大きい口。その多くは子どもの顔と共通で、若さ、すなわち受胎能力の高さを強調している。
■5.状況が悪くなると、ハードルも下がる
ヴァージニア大学の心理学音ジェームズ・ペネべイカーは、シングルズバーにやってきた(しらふの)男女に、ほかの客を10点満点で評価してもらう調査を実施した。すると閉店時間が近づき、今夜も「手ぶら」で帰宅する可能性が高くなるにつれて、異性につける点は上昇していった。平均をとると、午後9時と午前0時では、後者のほうが約20パーセント評価点が高くなった。ちなみに同性に対する評価は、時間がたっても変わらない。いちばんかわいさの乏しい女の子がはやばやと相手を見つけて店を出ていったとは考えられないから、シングルズバーの客たちは、収穫ゼロの事態を回避するために、異性に対する基準を引きさげたのである。
■6.女性は「家庭生活」につながる条件を出す
お相手の選択には経験も大きくものを言う。アメリカの恋人募集広告の分析では、ひとつ目立った特徴が見つかったが、それも経験がなせるわざなのかもしれない。その特徴とは、一夫一婦制や家庭生活につながる条件、すなわち「愛情豊かな」「温かい」「ユーモアのセンスがある」「家庭的」「紳士的」「頼りがいがある」を出すのは圧倒的に女性だということ。アメリカの募集広告で見ると、女性の45パーセントはこうした特徴の少なくともひとつを希望していたのに対し、男性はわずか22パーセントだった。また男性側の自己アピールにも、前述のような表現はほとんど見られない。女が男に求める条件は変わってきているのに、男はまだそれに気づいていないようだ。
■7.異性に求める条件だけに注目する
もしあなたがこの種の広告でパートナーを見つけるつもりなら、こう忠告しよう。広告の自己アピールの部分は無視して、異性に求める条件にだけ注目すること。その条件にこそ、本人のほんとうの姿が映しだされていることが多い。ポーカーと同じことだ。
【感想】
◆今回抜き出したのは、『友達の数は何人?』の第7章からのみ。1つの章だけで、こんだけネタが詰まっているこの本もスゴイですが、それよりここで紹介されているような調査が、多くの場合、アメリカの大学で行われていることの方がスゴイかもしれません。
少子化が問題になっている日本こそ、もっと頑張ってほしい気が。
もっとも、ふたを開けてみたら、単に「今までそう思っていたこと」が証明されただけだったりもするのですがw
◆結局のところ、男性は女性に「若さ」(と容姿)を求め、女性は男性に「経済力」を求める、という。
まさに「身も蓋もない」お話です罠。
ただし、上記にあるように、女性は「家庭生活につながる」条件を出す傾向があるのに対し、男性はそれをアピールすることがほとんどない、というのはポイントかも。
その部分を強調することによって、自分が選ばれる可能性が高くなるわけですから、これはトライする価値はありそうです。
もっとも、実際の本人が、それとはかけ離れているようだと、つき合い始めてから「アウト」でしょうけど。
◆ところで、こうした「身も蓋もない」男女の話については、以前ご紹介したこの本も詳しかったです。
彼と彼女の科学的「恋の法則」―“幸せな結果”を知りたいっ! (王様文庫)
参考記事:【モテ】『彼と彼女の科学的「恋の法則」』はオススメ!(2008年10月07日)
今回抜粋したお話は、「男女が出会う前」の話がメインであるのに対し、この本は、実際に出会ってからの話がほとんど。
恋に悩む男女(特に不倫女性?)には読んで頂きたい1冊です。
◆さて、この『友達の数は何人?』は、基本的にはモテネタ本ではありません(当たり前w)。
ただ、本のクオリティ的には、下記関連記事をお読み頂ければお分かり頂けるかと思いますが、かなりのものです。
何たって、こんなに付箋貼ってますしねw
未読の方には激オススメ!
友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
●Part 1 ヒ ト と ヒ ト の つ な が り
第1章 貞節な脳(男と女)
第2章 ダンバー数(仲間同士)
第3章 親類や縁者の力(血縁)
第4章 ご先祖さまという亡霊(民族)
●Part 2 つ な が り を 生 む も の
第5章 親密さの素(触れ合い・笑い・音楽)
第6章 うわさ話は毛づくろい(言葉・物語)
第7章 今夜、ひとり?(魅力)
第8章 エスキモーのあいさつ(キス・匂い・リスク)
第9章 ずるいあなた(婚姻)
●Part 3 環 境 や 人 類 と の つ な が り
第10章 進化の傷跡(肌の色・体質)
第11章 進化の邪魔をするやつはどいつだ?(進化と欲望)
第12章 さよなら、いとこたち(絶滅の罠)
第13章 こんなに近くてこんなに遠い(人類の起源)
第14章 ダーウィン戦争(進化と創造)
●Part 4 文 化 ・ 倫 理 ・ 宗 教 と の つ な が り
第15章 人間ならではの心って?(志向意識水準)
第16章 カルチャークラブに入るには(文化)
第17章 脳にモラルはあるのか?(道徳)
第18章 進化が神を発見した(宗教)
第19章 頭を使って長生きしよう(健康・知性)
第20章 美しい科学(芸術)
【関連記事】
【オススメ】『友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学』ロビン・ダンバー(2011年08月05日)【モテ】『彼と彼女の科学的「恋の法則」』はオススメ!(2008年10月07日)
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【必見!】「ナンパに役立つ15のTIPS」を過去記事から選んでみました(2010年10月28日)
「出会いがない!」そんなアナタのための「出会いネタ」モテ本18選(2011年11月29日)
【編集後記】
◆何やらこの本、今日発売らしいのですが。毒舌訳 哲学者の言葉
あの有吉弘行氏によるニーチェの言葉の「毒舌訳版」とのことw
これは読まねばw
ご声援ありがとうございました!
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