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2012年04月04日

【ネバリズム】『たった1つの言葉が人生を大きく変える』マーディ・グロース


たった1つの言葉が人生を大きく変える
たった1つの言葉が人生を大きく変える

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、自己啓発ど真ん中な「名言集」。

すでに土井英司さんがメルマガで取り上げていたので、ご存知の方も多いと思います。

ちなみにこの本、邦題からはまったく分からないのですが、原題は著者の造語である『NEVERISM』というもので、古今東西の名言の中から「Never」で始まる「警句」を集めたユニークな1冊。

下記目次のように、様々なジャンルから抽出されており、私でも知っている有名なフレーズから、知られざる名言まで盛りだくさんでした!


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【ポイント】

■魂の炎を消すな。燃やし続けろ。

―「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(オランダ人の画家)



■時間の価値を知れ。
一瞬一瞬をとらえ、つかみ、楽しめ。
無為に過ごすな。怠けるな。延期するな。
今日できることを明日に伸ばすな。


―フィリップ・チェスターフィールド(イギリスの貴族院議員)

わが息子よ、君はどう生きるか
わが息子よ、君はどう生きるか



■自分が会話を仕切っていると思うときは、かならず退屈している人間がいることを忘れるな。

―ヘレン・ガーリー・ブラウン(『コスモポリタン』誌元編集長)



■されたことは忘れろ。してもらったことは忘れるな。

―孔子(中国の思想家)



■相手に自分のことを話すな。
そうではなく、相手に自分のことを語らせろ。
誰でも知っていることだが、誰もが忘れてしまう。


―エドモン&ジュール・ド・ゴンクール兄弟(フランス人の小説家)



■なんであれ、相手に「愛しているなら」と強要するな。
愛は何かと取引きできるものではない。


―レオ・バスカーリア(絵本『葉っぱのフレディ』の作者 アメリカの教育学者)



■決して、決して、決して、
提示できる解決法をもたずに、上司に問題を相談しに行くな。


―ウォルター・キーチェル3世(元『フォーチュン』誌編集長)



■決して、決して、初対面の人に会う機会を逃すな。
アンテナは一生ずっと立てておけ。


―ハーヴィ・マッケイ(アメリカの著述家)



■批評家の言うことに耳を傾けるな。
これまで批評家のために銅像が建てられたためしがない。


―ジャン・シベリウス(フィンランドの作曲家)



■現金で払えない物を、クレジットカードで買うな。

―ジグ・ジグラー(アメリカの潜在能力開発研究家・スピーカー)



■理解できないビジネスには投資するな。

―ウォーレン・バフェット(アメリカの投資家、世界最大の投資持ち株会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEO)



■人を批判するときは、褒め言葉を添えることを忘れるな

―メアリー・ケイ・アッシュ(アメリカの大手化粧品会社創業者)



■活動性と生産性を取り違えるな。
重要なのは、パイプの中に何を入れたかではなく、
向こう側から何が出てくるかだ。


―ディー・W・ホック(VISAカードの創設者、名誉CEO)

混沌と秩序―世界有数のカード会社・VISAカードの組織改革 (未来ブックシリーズ)
混沌と秩序―世界有数のカード会社・VISAカードの組織改革 (未来ブックシリーズ)



■仕事がなくなるのことを恐れるな。
天職に必要な技能を身につけた者は、仕事にあぶれることはない。


―トマス・ジェファーソン(アメリカ合衆国第3代大統領)、1972年のピーター・カーへの手紙より



【感想】

◆名言集や、フレーズ集といった本が数多くある中、例えば「見開き2ページで1つ1つの名言の出典や背景を掘り下げている本」、というのは結構あります。

それに対し、本書は背景等は最低限に抑え(もしくは無く)、とにかくフレーズ自体を大量に掲載。

数は数えてませんが、多分、200以上はあるはず……って、念のために最初の方を数えたら、第1章だけでも「70超」ありましたww

200どころの騒ぎじゃないですね、コレ。


◆発言した人も、著名人から無名の人、政治家から高級娼婦まで幅広いです。

第5章のテーマは「男と女」で、小見出しに「ポ●ノスターのようにセックスする方法」とあったので、wktkして開いてみたら、あの『ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル』の著者、ニール・ストラウスが登場。

なんでも、彼がこの本のライターを務めたのだそう。

How to Make Love Like a Porn Star: A Cautionary Tale
How to Make Love Like a Porn Star: A Cautionary Tale

ただし、この章では『ポル●スター〜』ではなく、『ザ・ゲーム〜』の方からの「ナンパに関する名言」がピックアップされているので、ご留意を。

ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル
ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル

参考記事:【あのセレブも!?】ナンパバイブル『ザ・ゲーム』が、かなり濃厚だった件(2011年05月16日)

この本、相変わらずマーケットプレイスでは超高値なので、英語がお得意な方は、お手頃価格の洋書をオススメ。

Game, The - Penetrating the Secret Society of Pickup Artists
Game, The - Penetrating the Secret Society of Pickup Artists


◆また本書は、名言の出典だけでなく、そのパロディ版等についても触れたりしています。

例えば、チェスターフィールド卿の「今日できることを明日に伸ばすな」のパロディ。
■明日に延ばせることを今日やるな。

―ハンフリー・ボガード、映画「アフリカの女王」のチャーリー・オールナットのせりふ


■今日の楽しみを明日に延ばすな。

―オルダス・ハクスリー(イギリス人の作家)、『すばらしい新世界』の登場人物、レニーナのせりふ
この名言は大人気らしく、パロディや類似した格言は30以上にのぼるそう。


◆ちなみに、著者のマンディ・グロースは、本業は「臨床医療に携わるかたわら、全米CEOグループのコンサルタントとしても活躍」している人なのですが、「名言収集家」として有名なのだとか。

本書の著者紹介によると、本書の他にも撞着語を集めた『Oxymoronica』や、ifで始める名句を集めた『Ifferisms』なんて作品もある模様。

Oxymoronica: Paradoxical Wit and Wisdom from History's Greatest Wordsmiths
Oxymoronica: Paradoxical Wit and Wisdom from History's Greatest Wordsmiths

Ifferisms: An Anthology of Aphorisms That Begin with the Word
Ifferisms: An Anthology of Aphorisms That Begin with the Word "IF"

なるほど、これも面白い試みだな、と。

これらは未訳のようなので、興味のある版元さんは、よかったら翻訳してみて下さいw


気軽に読める割に、深い1冊!

たった1つの言葉が人生を大きく変える
たった1つの言葉が人生を大きく変える
第1章 「リスク」を敵にするな―「ことばの魔術師」からの贈り物
第2章 今日の楽しみを明日に延ばすな―人生を楽しく大らかに生きるために
第3章 自分で持ち上げられないコンピュータは信用するな―何もかも「破格ずくめ」のインパクト
第4章 「相手によかれ」と、よけいな世話を焼くな―人生を良くも悪くもする「人間関係」の秘訣
第5章 女には後ろから近づくな―愛、セックス、ロマンス 男と女の「特選ネバリズム」
第6章 今日地球が滅びようとギブアップするな―なぜ運のいい人がいるのか、どうすればその1人になれるのか
第7章 1日の「始め」かた、1日の「終わり」かた―グッドが「ベター」に、ベターが「ベスト」になるまで
第8章 人生と仕事に効果的な「混沌と秩序」のアプローチ―マネジメントの奥義と失敗しない仕事術
第9章 大切なのは立ち直る力、心のスタミナ、エネルギー―人の上に立つ人、これから立つ人へ


【関連記事】

【88のメッセージ】『君を成長させる言葉』酒井 穣(2012年01月21日)

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【ネガティ部?】『心がラクになる後ろ向き名言100選』(2010年11月05日)

【名言集】『トリガー・フレーズ―自分にスイッチを入れる170の言葉』本田直之(2010年12月02日)

【名言集】『ショーペンハウアー 大切な教え』(2010年10月07日)


【編集後記】

◆現在アマゾンランキングのベスト10に入っている1冊。

勝ち続ける意志力: 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)
勝ち続ける意志力: 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)

ゲーマーの「仕事術」って、興味がありますねw


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この記事へのコメント
               
はじめまして。影響力の武器などの心理系の本を調べていたところ、こちらのblogにあたりました。

現在、会話が苦手で困っているのですが、相手から話をしてもらう状況に誘導するためのテクニック(質問の仕方)などが載っているオススメ本はございますでしょうか。

ナンパ用の本でも何でも構いません。相手が心を開いてくれるような質問の仕方を知りたいと思っています。

記事と関係なく申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
Posted by にもん at 2012年04月04日 20:24
               
>にもんさん

レス遅くなってスイマセン。
「これ!」という本が断言しにくいので、今日か明日の夜の記事で、簡単に触れさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年04月05日 07:03