2012年03月31日
新入社員なら知っておくべき『一流の人に学ぶ自分の磨き方』の5つの法則

一流の人に学ぶ自分の磨き方
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、いわゆる自己啓発系ど真ん中の1冊。著者のスティーブ・シーボルド氏は、「能力開発の第一人者として世界の優良企業で社員研修を担当」しているという人物で、主なクライアントにはトヨタ自動車、ボルボ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&Gなどがあるのだそう。
アマゾンの内容紹介から。
自分にポジティブに語りかけて、物事を成し遂げている姿を思い描くなら、現状に関係なく、誰でも自分への期待を高め、成功へと邁進することができる。
ほぼすべての項目で「二流の人」と比較するような形で「一流の人」の生き方を説いており、理解しやすいのが特徴ではないか、と。
なお、タイトルはお馴染み「ホッテントリメーカー」作であり、法則は5つではなく8つ選んでおります。

【ポイント】
■1.一流の人は明るい二流の人は「環境が思考をつくり上げる」と思い込んでいる。
一流の人は「思考が環境をつくり上げる」と考えている。彼らは内面の世界が外面の世界を決定するという法則を知っている。内面的に明朗快活な性格なら、外面的にもそれに見合う現実を引き寄せる。だから彼らは努めて明朗快活な性格になろうとする。
■2.一流の人は自分に勝つことを考える
二流の人にとって勝利とは、他人に勝つことを意味する。
一流の人にとって勝利とは、昨日の自分を超えることを意味する。彼らは他人より優れていたいという欲求を超越し、自分をもっと磨くことに意識を向けている。
一流の人は「昨日よりも今日、今日よりも明日」という哲学で生きている。彼らにとって勝利とは、職業人として、さらに人間として絶えず成長し進化を遂げることだ。
■3.一流の人は成功を正しく理解している
二流の人にとって成功とは、お金と所有物を意味する。
一流の人にとって、お金と所有物は成功そのものではなく、成功の副次的産物にすぎない。彼らは成功が単純なコンセプトであることを知っている。すなわち、家族、仕事、人生に最善を尽くすことだ。たったそれだけのことである。彼らは「ほかに何があるのか」と言う。
■4.一流の人は復活の達人である
一流の人は例外なく復活の達人である。「王者に賭ければ必ず勝てる」という格言は真理だ。
二流の人は挫折や敗北を経験するとすぐに失望し、すっかりやる気をなくす。
一流の人は成功を収めるには挫折の連続に耐えなければならないことを知っている。彼らにとって挫折とは、復活のためのお膳立てなのだ。
■5.一流の人は失敗の達人である
二流の人は失敗を苦痛とみなし、プライドを守るために失敗を避けるべきだと考える。だからできるとわかっていることしかしようとしない。
一流の人は自分のプライドを守ることに興味がない。彼らに興味があるのは、学習し、成長し、変身することだ。
■6.一流の人は謙虚さの重要性を理解している
謙虚さは周囲の人の助けを得るのに重要な役割を果たす。
二流の人は謙虚さを過小評価している。
一流の人は謙虚さをいつも心がけている。人々に影響を与えて支援を取りつけるうえで不可欠であることを知っているからだ。たとえ一流の人でも、成功よりも失敗のほうがはるかに多い。だから彼らは成功者になってからも謙虚さを忘れない。
■7.一流の人は約束を果たす
二流の人は大きな約束をして、小さなことしかしない。
一流の人は大きな約束をして、それと同じかさらに大きなことをする。彼らは何かをすると約束したら、必ず約束を果たす。それは彼らの習慣の1つである。たとえば、すぐに折り返し電話をするとか感謝の手紙を書くといった些細なことを誠実に実行するのだ。なぜなら、それが信頼につながることを知っているからだ。
■8.一流の人は惜しみなく与える
二流の人も時には与えるが、1つだけ違いがある。彼らは見返りを得るために与える。
一流の人は見返りを期待せずに与える。その理由は、それが正しいことだと信じているからだ。彼らはその純粋な愛ゆえに深い充実感を得る。
【感想】
◆今回は1つ1つが短めなので、ポイントをちょっとだけ多めに。下記目次にもあるように、本書は12の章に項目を分け、それぞれの章において「一流の人」の行動規範を明示しています。
ぶっちゃけ、言われていることは、自己啓発書の王道と言うか、ほとんど「ド定番」的な内容であり、新たなに知り得た知識というものは、ほとんどないのではないかと。
ただし、冒頭で触れたように、「一流の人」を「二流の人」と比較することによって、その教えをより一層分かりやすくしています。
たとえて言うなら、こんな感じですね。
鳥山と鳩山の違い
……ちょっと違いますかw
◆ところで、ふと思ったのが、本書の「一流の人」という単語を、すべて「私」にしたらいいのではないか、ということ。
「私は成功を収めるには挫折の連続に耐えなければならないことを知っている」
「私は自分のプライドを守ることに興味がない」
「私は謙虚さをいつも心がけている」
「私は見返りを期待せずに与える」
こう置き替えて、改めて本書を読んでみると、恐ろしく高揚感が得られるワタクシ。
……自炊してから全部置換してみようかなw?
◆さて、今回割愛した中で、興味深かったのが「一流の人は複雑なことを単純化する」というもの。
確かに、一流と言うか「物事をつき極めると、シンプルになる」という点は、改めて納得した次第。
ちなみにその部分で紹介されているのが、アインシュタインが相対性理論を身近な人に説明するのに用いていたという、この説明でした。
「かわいい女の子と一緒に過ごしていると、時間がすぐに過ぎるよね。でも嫌いな人と一緒に過ごしていると、時間がなかなか過ぎない。これが相対性理論の基本だよ」ΩΩΩ<な、なんだってー?
◆下記も記事からだと分かりにくいのですが、本書は各章ごとに小見出しが10前後あり、全部で130超の「教え」が詰まっています。
類書と内容的にはかぶるものの、逆にこの1冊だけ何度も読み返しても、得る点は多々あるかと。
もっとも、自分が今実際にやってることが「二流の人」と指摘されると、ドキっとしてしまうのですが。
例えば「仕事の合間に、次の食事で何を食べるか考えている人」なんて、結構いらっしゃるような……!?
まさに「王道的」な自己啓発書です!

一流の人に学ぶ自分の磨き方
第1章 信念
第2章 勇気
第3章 努力
第4章 情熱
第5章 成長
第6章 規律
第7章 学習
第8章 感謝
第9章 謙虚
第10章 正義
第11章 忍耐
第12章 寛容
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【編集後記】
◆何やら評判が良いらしいこの本。
ミッションからはじめよう!
ストーリー形式なのが難点ですが、ちょっと気になっております。

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