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2012年03月26日

知らないと損する『「なぜか人に好かれる人」の11の法則』 活用法


「なぜか人に好かれる人」の11の法則
「なぜか人に好かれる人」の11の法則


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「人に好かれるためのTIPS」が凝縮された1冊。

昨日ご紹介した本「洋書の翻訳本を選ぷべき」とあったので、さっそく実践してみた次第です。

アマゾンの内容紹介から。
人生の成功者は社交術の達人だ! 社内外の人脈開拓、新規顧客の獲得、知人を親友にする方法、有益なコネ作り……会話とコミュニケーションの達人があらゆる場面で使える11法則を伝授。これであなたの好感度も急上昇!

タイトルにもあるように「法則」自体は11なのですが、それを掘り下げた具体的なアクションが、それぞれについて3〜7つほどあるので、その全部の中から7つ選んでみました。

なお、タイトルは久々に「ホッテントリメーカー」作です。


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【ポイント】

■1.3つのシグナルを調和させる
 コミュニケーションをはかる際、人は3つのシグナルを送っている。「口からでる言葉(バーバル)」、「声色や口調(ボーカル)」、「表情やしぐさ(ビジュアル)」の3種類だ。この3つを調和させれば、ありのままの自分を上手に伝えることができる。
 この3つがちぐはぐだと、あなたは言いたいことを伝えることができないし、なにかを偽っている、混乱していると相手に思われてしまう。


■2.「なにが」「どうやって」「なぜ」を使いこなす
「○○ですか?」、「○○をなさいますか?」という質問を、「なにが○○なんですか?」、「どうやって○○なさいますか?」といった質問に変えれば、もっと深い会話をはじめることができる。
「アトランタの暮らしはいかがです?」を、「アトランタのどんなところが気にいっていますか?」に変えよう。「あの業者はおすすめですか?」ではなく、「あの業者のおかげで、どのくらい生産性が上がりましたか?」と尋ねよう。


■3.集中して人の話に耳を傾ける
「好奇心を示す」とは、会話に集中し、質問を問いかけ、つながりをつくること。いっぽう、「耳を傾ける」とは、熱心に相手の話に聞きいり、相手が伝えようとしていることをすべて吸収することだ。それはけっして受動的な行為ではない。相手の言葉、それれが意味するものを理解するには、エネルギーと集中力が欠かせない。(中略)
話を聞いているあいだは警戒を怠ってはならない。相手の話に耳を傾けるのは、みずから発言するのと同じくらい重要なコミュニケーションであり、あなたの好感度に大きな影響をおよぼす。


■4.似ている点を探すために、自分のことも明かす
 質問を投げかけながらも、自分のことを少し明かすようにすれば、相手に取材を受けているような気分を味わわせなくてすむ。似ている点を無理なく見つけるには、自分のこともさりげなく明かすことだ。勤務先、これまでの旅先、いま住んでいる場所、趣味、関心をもっていることなどを伝え、自分との共通点を相手にも見つけてもらうチャンスをつくろう。相手が関心をもっていることや経歴などがわかったうえで、共通点も見つかれば、関係を深めることができる。相手を知れば知るほど、たしかな基盤を築くことができるのだ。


■5.お祝いのメッセージや手紙を送る
 お祝いのメッセージを送ったり、感謝の気持ちを伝える手紙を送ったりするのは、控え目で単純な手法ではあるが、相手に強い印象を残す。相手に好感をもってもらえるし、「今後もおつきあいください」というあなたのメッセージを伝えることもできる。(中略)

 メッセージの内容があなたとは直接関係のない話題であろうと、先方とかわした会話のほんの一部分にすぎない話題であろうと、ためらうことはない。後日、お祝いのメッセージを送るのは、あなたのことを思っていますと伝えるシンプルな方法であり、たったそれだけのことで、相手はあなたに親しみを覚えてくれる。


■6.まず与えて、見返りを求めない
「情けは人の為ならず」ということわざがある。だが実際には、なんの見返りも求めず、ただ相手の力になりたいから手助けをするほうが、よほど価値がある。自分にはできるから、力を貸す。まず、与えよ。与えることで、価値が生まれる。
 なにも、身を挺して相手を守れとか、相手のために身を粉にしろなどと、大げさなことを言っているわけではない。ただ、あなたのことを大切に思っていますよ、なにかあれば力になりますよと、さりげなく伝えるだけでもいいのだ。


■7.期待を捨て去る
 この経験から、私は「期待を捨て去る」ことを学んだ。それは「期待しなければ、失望しなくてすむ」という意味ではない。まったく違う。期待を捨てるとは、自分のしたことなどなかったことにしろ、そうすれば失望しないという意味でもない。それは「期待したものが得られるのを待ちつづけるという心の重荷をとりさる」ことだ。
忍耐強くがんばっていれば、かならず結果がともなう。焦らず、ことが起こるのを待て。


【感想】

◆当初、本書を手に取ったときは、俗に言う「コミュニケーション本」だと思いました。

たとえばこの辺り。

90秒で好かれる技術
90秒で好かれる技術

参考記事:友達には秘密にしておきたい『90秒で好かれる技術』(2011年08月19日)

上記参考記事がはてブ1300を超えたように、もちろんこの手の本も当ブログでは人気ではあります。

ただし本書は、下記目次にもあるように、まず第1部の最初で「ブランディング」について言及。

第2部では主に「話し方」を、そして第3部では「人脈術」的な内容にまで触れられています。

この辺りは、単なる「友達作り」に留まらず、ビジネスシーンでも活用できる(仕事がもらえる、転職ができる等々)点が素晴らしいな、と。


◆1つ1つのの法則自体は、下記目次の通り、「王道的な内容」が中心。

とはいえ、その法則を実践するためのTIPSが豊富で、かつ、事例とともに紹介されているため、「腑に落ちやすい」と思います。

また、各章の終わりには「法則のまとめ」があり、読み返す際にも、ここを中心に読めば効率的w

洋書の翻訳本の割には読みやすいのも、この辺に理由がある気がします。


◆今回、抜き出しの部分だけで説明するのが難しいので割愛してしまったのですが、法則の8に登場する「気分の記憶」という考え方は、訳者の栗木さんも「なるほど」と思わせられたのだそう。

これは、誰か特定の「ある人」と過ごした際の記憶を思い出したときに、どういう「気分」になるか、というもの。

例えば、親友と過ごしたときを思い出すと、気分が明るくなる一方、苦手な人と過ごしたときの記憶は不愉快に感じるものです。

つまり、「人に好かれる」ためには、一緒に過ごした相手に「ポジティブな気分の記憶」を持ってもらう必要があるということ。

これは実際に「何を言ったか」だけでなく、「態度」や「しぐさ」にも影響されます。

実際に「ポジティブな気分の記憶」を持ってもらうための具体的なアクションについても、本書では紹介されていますので、興味のある方はご確認を。


◆ちなみに私がツボだったのは、上記ポイントの最後の2つ。

「見返りを求めない」「期待を捨て去る」というのは、人脈を広げるためには、かなり大事なことだと思います。

例えば誰かにコントリビューションしたとして、すぐにリターンがあれば、誰だって嬉しくなってし続けるハズ。

ところがそうならない(そうする人が少ない)のは、リターンがないからでしょう。

色々な人にいくら与えても、まったく見返りがない状態で、果たして与え続けることができるのか?

今般本書を読んで、私は「それでも与えるべき」なのだと思うようになりました。

たとえ具体的な見返りがなかったとしても、少なくとも「人に好かれる」ことは事実ですから……。


まさに「コネと人脈と親友を作るテクニック集」です!

「なぜか人に好かれる人」の11の法則
「なぜか人に好かれる人」の11の法則
第1部 会話の準備
 法則1 ありのままの自分を見せよう
 法則2 ポジティブな自己イメージをもとう
 法則3 認識を変えれば、現実も変わる
 法則4 よいエネルギーを伝染させよう

第2部 相手を魅了する「話し方」
 法則5 好奇心を示せば、会話が広がる
 法則6 「聞き上手」はみんなから好かれる
 法則7 だれとでも類似点を見つけられる
 法則8 ポジティブな「気分の記憶」をつくりだそう

第3部 自分のことを覚えてもらう
 法則9 自分をアピールすれば親しみを覚えてもらえる
 法則10 自分から率先して「与える」
 法則11 関係が進展しなくても焦らない


【関連記事】

ビジネスマンが選ぶ超イカした『人を引きつけ、人を動かす』10選(2011年12月03日)

リア充がひた隠しにしていた『敵を味方にする19のテクニック』(2011年10月05日)

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【超説得】『瞬間説得―その気にさせる究極の方法』ケヴィン・ダットン(2011年06月30日)

【会話術】相手を傷つけないようにモノをいう「8つのポイント」(2011年05月08日)

【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー(2010年06月06日)

【人脈】「一生モノの人脈力」キース・フェラッジ(2008年04月07日)


【編集後記】

◆本書の後半の「人脈術」的な要素については、この本で補完したいところ。

一生モノの人脈力
一生モノの人脈力

とオモタら、マーケットプレイスでも安くなくて、涙目の巻……。


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