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2012年03月21日

【ホリエモンの今】『刑務所なう。』堀江貴文


刑務所なう。
刑務所なう。


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、堀江貴文さんの最新獄中記。

成毛眞さんの記事を見て、「512ページって何ぞww」と思っていたら、マジに厚くて(辞書並み)ビビりました。

アマゾンの内容紹介から。
2011年6月20日、モヒカン頭で収監されてから発信しつづけた、前代未聞の「リアルタイム刑務所日記」。獄中メシで何キロやせた? オリンパス事件どうなの? シャバを見つめた「時事ネタ時評」と、刑務所での読書記録150本も掲載。
《娑婆にいるスタッフや協力者に助けられ、私自身がずっと関わってきたインターネットによる情報発信が普及したおかげで、ボールペンで便箋に書いた原稿が、メールマガジンやTwitterのつぶやきにトランスフォームされて世界に拡散することになった。その結果が本書である。――「塀の中から皆さんへ」より》

ブログやツイッターで堀江さんをチェックされていた方なら、楽しめることウケアイです。


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【所感などなど】

■構成等

◆下記目次だと分かりにくいのですが、本書のコンテンツは5つ。

●収監報告誌

⇒刑務所内ライフログ(?)


●時事ネタ評論(途中から「時事ネタオピニオン」に改題)

⇒気になる時事ネタについての感想


●スタッフは見た

⇒スタッフS氏によるメルマガの舞台裏等


●マンガ「刑務所入門」

⇒西アズナブル氏による「収監報告誌」の漫画化(1〜10)


●刑務所図書館

⇒書評&映画評


このうち、マンガについては、メルマガには収録されていないので、おそらく描き下ろし(サンプルがこちらにありました)。

それ以外については、版元サイドでの編集が入っているかもしれませんが、基本的にはメルマガのコンテンツの一部なのだと思います。

堀江貴文のブログでは言えない話(まぐまぐ)


■「収監報告誌」について

◆メインコンテンツ(?)の「収監報告誌」は、冒頭の成毛さんの記事にもあるように「食事の記録」や、刑務所内での作業(紙袋を作ったり、高齢者の介護等)、その他堀江さんの暮らしぶりが中心。

食事が質素(でも本人曰く「美味しい!」)なせいか、体重がみるみる減っていくのがスゴイです。

こんなサイトもあったりして。

堀江貴文の「ダイエットなう。」 〜 95kgから65kgへの挑戦 〜 ダイエットクラブ

また、こちらの記事によると、最終的には62キロで落ち着くのではないか、と。

刑務所内の生活でみるみる痩せたという話をきいて - とらねこ日誌


◆また、時事ネタ以外の所感についても、この「収監報告誌」が対応。

当初「刑務所ハックス」みたいに「もし収監された時に豆知識として知っておきたいこと」に付箋を貼っていたのですが、どう考えてもニーズがないので、途中で止めますた。

ただ、「どういう物を送ったら面倒なことになるのか」は、知っておいても良いかも。

例えば「香水のついた便箋」「きらびやかなシールが沢山貼ってあるカード」なんてのは、いったん本人が読んだ後で、没収される(部屋に入らない取り扱いになる)そうです。

献本を考えている出版社の皆さんは、お知りおき頂きたく。


■「時事ネタ評論」について

◆基本的には、その週その週におけるトピックについて、堀江さんがコメントするスタイル。

途中から名前が「時事ネタオピニオン」に変わると同時に、いくつかの項目を深く掘り下げて、単なるコメントではなく、長めの「オピニオン」形式に。

政治経済ネタ以外では、やはりIT関連のネタが多いです。

auのiPhone発売ネタは「超長文w」でしたし、AppleのiCloudについてのコメントは「なるほど」と思わせられました(詳細は本書を)。


■有料メルマガが推奨されている件

◆ところで個人的に気になったのが、他の方の有料メルマガをいくつか薦めていたこと。


中島 聡さん:週刊 Life is beautiful


津田大介さん:津田大介の「メディアの現場」


井戸 実さん:<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガ

毎月、何冊か「ハズレ本」を掴まされることを考えたら、私も有料メルマガを購読してもいいんですけど、それをブログで紹介できないのがツライという……。


■書評&映画評について

◆なお、書評&映画評は時系列ではなく、巻末にまとめて収録してあり、その数150!

本文より小さな文字でビッシリ書かれてあり、最初本書をここから読み始めたので、それだけでも結構時間がかかりました。

ただし、映画に関しては、「刑務所内で放映されたもの」であるため、堀江さんのセレクトではない点にご留意を。

それ以前に、書評もマンガや文芸が中心で、当ブログで扱えるようなものは、ほとんどないのがカナシイんですが。

とんび (角川文庫)
とんび (角川文庫)

最初のオトコはたたき台 (文春文庫)
最初のオトコはたたき台 (文春文庫)

私の履歴書 経済人 2
私の履歴書 経済人 2

グラゼニ (1)
グラゼニ (1)


■コストパフォーマンスは?

◆ところで、本書は作りから言うと「ペーパーバック」になるのだと思います。

同じような「ペーパーバック」として私が知っているのが「光文社ペーパーバックスBusiness」シリーズ。

最近はシリーズとして出てないのか、アマゾンでも新品の在庫があるものがほとんどないのですが、例えばこの本は「296ページで1000円」。

やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)
やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)

それを考えると、本書の「512ページで1000円」というのは、たとえメルマガのコンテンツの流用だとしても、お買い得と言えばお買い得(アソ●エのムック本も同じですしw)。

本書に有料メルマガのチラシが挿入されていたので、そのフロントエンド商品ということで、印税を下げ、その分値段を抑えた、と推測したのですがどうでしょうw?


■まとめ

◆本書を通じて、堀江さんはほとんど「恨みつらみ」や「ネガティブ」なことを言われていません。

自らを嘆いても、状況が変わるわけではないので、合理的と言えば合理的。

むしろ、何かツライことがあっても、むしろメルマガの「笑いのネタ」として、嬉々として(?)取り上げているくらい「ポジティブ」です。

さらには、スタッフも驚くくらい精力的に働き、自分が働く刑務所のことまで考えているという(詳細は本書を)。

やはり堀江さんは、堀江さんのままであり、今後の成り行きも楽しみです(特に体重がw)。


ホリエモンファンなら、一読の価値アリ!

刑務所なう。
刑務所なう。
収監報告誌―モヒカン頭で報道陣にもみくちゃにされて出頭!
1週目 6/21→6/27―東京拘置所で丸刈りに。山下清みたいだよ…。
2週目 6/28→7/3―長野刑務所へ!いろいろ切ない夢を見た…。
3週目 7/4→7/10―ずっと一人で独房。ウツになってきた感じ…。
4週目 7/11→7/17―作業報奨金267円。安っ。100倍を寄付!
5週目 7/18→7/24―天突き体操はキツイ!体重10キロ減目前だ。
6週目 7/25→7/31―介護衛生係に配役。鈴木宗男さんと同じ!
7週目 8/1→8/7―忙しいのはいいことだ。休日返上で働きたい。
8週目 8/8→8/14―なんだか今日は下の世話が多かったな…。
9週目 8/15→8/19―刑務所も夏休み。羽アリが大量で寝苦しい!〔ほか〕


【関連記事】

【堀江節】「徹底抗戦」堀江貴文(2009年03月12日)

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【対談】『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』(2009年09月06日)

【正論?】「まな板の上の鯉、正論を吐く」堀江貴文(2010年04月11日)

【堀江流成功本】『夢をかなえる打ち出の小槌』堀江貴文(2009年10月24日)


【編集後記】

ちょっと気になる本。

食いっぱぐれない「働き方」のテクニック (ビジネスファミ通)
食いっぱぐれない「働き方」のテクニック (ビジネスファミ通)

あの「流通ジャーナリスト」として雑誌「SPA!」やテレビでも見かける金子哲雄さんが、キャリア本を!?


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