2012年03月16日
ギークなら知らないと恥ずかしい『ノマドライフ』の基礎知識
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、お馴染み本田直之さんの最新作。タイトルに「ノマド」とあるので、「喫茶店でノートパソコン開いて仕事をする」かと思いきや、もっと幅広い生活全般についてのご本でした。
アマゾンの内容紹介から。
これからは会社員こそ、1つの組織や場所にしばられないノマドワークライフスタイルで生きていくべき--本書ではそのための基本的心構えから、具体的な仕事・金銭・思考の実践トレーニング術までを公開。本田さんの、ハワイと東京、さらに世界中を移動しながら思考を磨き上げていくライフスタイルを貫く「法則」がわかります。「ノマドワークライフはお金がなくても有名じゃなくても、誰にでもできる。ただし、そのためのトレーニングが必要」と本田さんは言います。より「しばられない」人生に向けて、皆さんはこのトレーニング、どこから始めますか? AERAビジネスセミナーで常に満席の人気セミナーに大幅加筆してお届けします。
上記で「トレーニング」とあるように、「ノマドライフ」とは、今日からすぐにできるものではないことが判明。
なお、タイトルは「ホッテントリメーカー」にお世話になりました(ギークあまり関係ないですw)!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.ノマドライフは続けていると収入が上がるなぜ上がるのか。ノマドライフは、続けていくと、ライフスタイルそのものがコンテンツになるからです。ライフスタイルを突き詰めるほどに生活や仕事のスキルが上がり、その上がったスキルからビジネスをクリエイトする能力がつくのです。
入ってくるものは必ずしもお金だけではありません。実際に移動が多いライフスタイルを送る人間として、移動する人向けのサービスを提供する企業のアドバイザーをすることで、特定のエアラインやモバイル機器などを使うことが報酬という場合もあります。いずれにししても、スキルをビジネスに変えていくことができるようになるのです。
■2.「ベーシックインカム」を手放してはいけない
そもそもノマドワークでは、デュアルワークあるいはいくつかの仕事を同時並行的にやることが大切になってきます。ここでは、必要最少限、継続的に入ってくるお金のことを「べーシックインカム」と名づけます。このべーシックインカムを確保しつつ、ほかの仕事の可能性を模索していきましょう。つまり、会社勤務をしているのであれば、その仕事をきちんと続けながら、ほかにできるビジネスはないかと試行錯誤していくのです。
■3.ひとつの仕事にこだわらず種を蒔く
会社員であれ、自営業であれ、「この仕事だけに賭ける!」という凝り固まった姿勢は見直すことです。最初から大きな売上げを狙って一点突破でうまくいくケースもありますが、1つの案件ばかりにこだわっていることが原因で、なかなか前に進めないケースも多くあります。
望ましいのは、1つの仕事にこだわらず、種をいろいろ蒔いておくことです。長期的な視点で棲数のピジネスをやってみれば、そのうちどれかが育ってきたりします。
■4.「時給」仕事は避ける
実際にデュアルワークとして何をするかを考えたとき、一番避けるべきは時間給的な仕事です。多くの人がこの落とし穴にはまってしまうので、くれぐれも注意したいものです。
時間給の仕事は、思いつきやすいし、わかりやすい。たとえば、なにかの店舗で数時間アルバイトをする、帰宅後の数時間だけ内職をするというのは、手っ取り早いでしょう。しかしひとたびそこにはまってしまうと、もう抜け出せなくなります。
■5.「会社の仕組み」の中で上がる成果に満足しない
よく、店舗の責任者として中小企業のオーナー経営者と同じくらいの売上げだという人がいるのですが、その売上げは、自分がつくった仕組みによるものではありません。中小企業のオーナーは、仕組みからはみだし、ありとあらゆる方法で数億から数十億の売上げを出すもの凄い能力の持ち主です。ルールに従って楽しく素直に売上げを達成している人は、会社の仕組みを離れたら、とうてい太刀打ちできません。
■6.テクノロジーに投資する
ノマドライフでは、テクノロジーのおかげで人を雇う必要がないのですから、その部分に投資しましょう。「社員代わり」と思えば、レべルが高い人材、すなわちガラケーよりはるかにレべルが高いスマートフォンを選ぷはずです。
わたしが常に最新のデバイスに買い替wているのは、0.1秒でも遅いのが耐えられないからです。積み重なれば、多大な損失になると認識しています。(中略)
"ガラケー"同様、3年前のPCを使っている人も、わたしには理解できません。特にノマドワークをしようと思うなら、呑気に古いものを使っている場合ではありません。最新のテクノロジーに対する知識をたくわえるためにも、積極的に投資していきましょう。
■7.使うお金のカテゴリーを意識する
お金の使い方は習慣です。自分の使うお金が、「投資」「消費」「浪費」のどのカテゴリーなのか、カテゴリーを分かった上でお金を使う習慣をつけましょう。「投資」にはリターンがあります。「消費」は使ってゼロになる、必ず使わなければいけないお金です。「浪費」はムダ遣いで、下手するとマイナスになる、なくてもいいものに使ってしまう使い方です。浪費はすべてカットし、消費はできる限り賢く抑える努力をすることが大切です。使い方が分かっていないと、いくら入っても出て行くばかりで、いつまでたっても投資ができません。お金が入ってくるようになってからでは遅いのです。
【感想】
◆まずは冒頭で触れた「今日からすぐにできるものではない」という点に関して、上記ポイントでは触れられなかったので、補足を。本田さんの場合、社会に出てから現在のノマドライフにたどり着くまで、約20年(!?)かかっているそうです。
簡単に遍歴を列挙すると、「ベースを作る時期」⇒「方向性を模索する時期」⇒「未来につながる実績を残す時期」⇒「転換期」⇒「実践期」の5つのフェーズで計20年(詳細は本書を)。
私たちが「よーし、明日からノマドになるぞ」と思っても、そういうわけにはいかないよう。
そこで「じゃあ、どうすればよいのか?」というのが、本書のコンテンツ……ということで、本書を最初から読んで頂くことを推奨。
◆ポイントの5番目で「会社の仕組み」のお話がありましたが、私もたまたまこういう記事を読んだばかりでして。
コンビニのオーナーになりたい方へ - G.A.W.
なるほど、セ●ンは、よほどできた「会社の仕組み」を持っているのだな、と。
ポイントの4番目の「時給仕事を避ける」というのも、上記記事にあるような「実務経験」を積むためなら「アリ」だと思います。
上記記事でも3つのチェーンについて触れられていましたが、この本はまさにその3チェーンについて掘り下げており、この業界に興味のある方ならマスト!
コンビニだけが、なぜ強い? (朝日新書)
参考記事:【コンビニ三国志?】『コンビニだけが、なぜ強い?』吉岡秀子(2012年02月12日)
ただし、コンビニ仕事は完全に店に縛り付けられるわけですから、そもそもノマドとは違うかもしれませんが。
◆また、6番目の「テクノロジーに投資する」話は、個人的にも、耳イタイところ。
私の場合、「3年前のガラケー」どころか、「5年前のPHS」ですからねww
私は基本的に内勤オンリーであり、通勤もバスで15分程なので、特にスマホの必要性は感じないものの、PCの処理速度については同感。
隣の事務所にVISTAモデルがあって、恐ろしく処理が遅いのを見ると、自分のXPモデルも不安になります。
確かに、あまりたくさんのウィンドウが開けないんですよね……。
使いたいソフトでWindows7に未対応のがあって、躊躇していたのですが、自分の能力を高めるより、もっと簡単で確実に「仕事が速くなる」のですから、仕事がひと段落ついたら考えたいと思います。
◆なお上記ポイントは、当ブログの方向性を鑑みて、本書の第2章を中心に抜き出しました。
もちろん、実際にノマドで生活するには、お金のことを考えなくてはいけませんし、考え方も変えねばなりません。
そういう意味では、ノマドライフに憧れる方なら、当然、3章4章も必読。
と言うか、本田さんの過去の著作の内容が、色々と本書につながってきているのを見ると、「本当に根っからのノマドライフを送るべき方なのだな」と実感した次第です。
「本田流ノマドライフ」を目指す方に!
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
1.なぜノマドライフなのか
2.ノマドライフの実践 ワークとテクノロジー
3.ノマドライフの実践 お金と生活
4.ノマドライフの実践 思考のトレーニング
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【必見?】はあちゅうの世界旅行記が半端ない件(2009年08月26日)
【編集後記】
◆本田さんも「さすが高城さん」と言われてたのがこの本。モノを捨てよ世界へ出よう
既にプレミアム付きであります。
ご声援ありがとうございました!
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