2012年03月12日
【仕事術10選】『「最強の新人」と呼ばれるための1日60秒トレーニング』に学ぶ10の教え
「最強の新人」と呼ばれるための1日60秒トレーニング (Nanaブックス)
【本の概要】
◆今日お送りするのは、以前『断らない人は、なぜか仕事がうまくいく』をご紹介したことのある、田中和彦さんの新人向け仕事術本。日めくり方式で、計100個のアドバイスが列挙されており、なかなか読みごたえがありました。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
ビジネス書初!
「日めくりカレンダー方式」で新入社員向けの実用的なアドバイスを「格言+解説文」の形でまとめました。
入社を控えた学生、入社1年〜3年程度の新入社員が初めて手に取るビジネス書の登場です!
確かに、新人のみならず入社3年目くらいまでの方なら「マスト」なコンテンツが満載でした!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.名前を覚えてもらうことから意識する価値ある人材になるためには、自分の中に人との「違い」を見つけることだ。そして、その「違い」を認知してもらうところからはじめなくてはならない。(中略)
「おっ、元気いいね。キミが○○君か」と認識されて、はじめて価値が生まれる。まずは、名前を覚えてもらうことから意識しよう。
■2.性格は変わらないが行動は変えられる
「三つ子の魂、百まで」ということわざどおり、僕は、その人の生まれ持っての性格は変わらないと思っている。ただし、行動は変えられる。しかも、意識した瞬間に変えることができるのだ。
普段は、恥ずかしがり屋の経営者も物静かな営業マンも、自分に与えられた役割を全うしているだけにすぎない。
■3.手を挙けることでチャンスの確率を上げよ
チャンスというのは、何かに対して手を挙けるか挙げないかで、結果がまったく違ってくる。
ビジネスの世界では、チャンスは、ただ待っているだけでは、向こうからは絶対に来ないものだ。横から誰かがさらっていく。
チャンスの確率を上げたかったら、手を挙げることだ。
■4.簡単な仕事だからと手を抜いてはならない
新人のキミには、厳しいと感じられるかもしれないが、どんな仕事であれ、評価の伴わない仕事など一切ないのである。
たとえば、よくありがちな「これ、10部コピーして」という依頼だが、それに対してどんな風にコピーを仕上げてくるかで、わかることも案外多いのである。
■5.小さな約束だからこそ絶対に破ってはならない
信頼関係は、初対面では絶対に生まれない。
「信頼できそう」という第一印象は持てても、それが確信に至るには、それ相応の時間がかかるからだ。信頼関係構築には、たとえ小さな約束でも、守り続けるという事実の積み重ねが必要になる。
■6.ダンドリ上手への第一歩は、まずリストアップから
ダンドリのいい人は、目の前にあるものから取りかかったりしないし、ひとつが終わってから次のことを考えたりもしない。
まず着手する前に、やるべきことをすべて列挙し、その上で、時間のかかるものから取りかかり、同時並行で可能なものはまとめてやってしまう。
■7.体調管理も大切な仕事の一部だと考えよ
総合病院で、事務スタッフと看護師さんを対象にした研修を行い、「大切にしたい価値観」を5つ書いてもらったら、すべての人が「健康であること」を挙げていた。病気の人たちと毎日接すると、いかに健康が人生の前提であるかを痛感するのだそうだ。
■8.量をこなすことで質に転化する瞬間がくる
「ある時点で一気に壁を突破する」感覚のことをブレイクスルーと呼ぷ。
ブレイクスルーが起きるためには、停滞期と呼ばれる期間に、とにかく量をこなすことだ。その先に必ず、量が質に転化する瞬間がやってくる。
何をやっても成長しないと愚痴ってばかりの人は、このブレイクスルーの手前で、あきらめてしまった人にほかならないのだ。
■9.悪い報告こそ迅速にせよ
ビジネスの世界では、「悪い報告ほど迅速にする」というのが鉄則だ。例外はない。
企業にとって、顧客や取引先からのクレームや業務上のトラブルなどは、初期対応がすべてだと言ってもいい。要するに時間との勝負だったりする。
報告が1日遅れるだけで、いや1時間、いや1分遅れるだけで、致命的な状況に陥ることもある。
悩んだり迷ったりする時間は、キミにはないと思ったほうがいい。
■10.顔は変えられないが表情は変えられる
僕は、講演会など大勢の人の前で話すことが多いが、無表情で無反応の人には近づきにくいが、表情で反応してくれる人にはついつい話しかけたりする。表情の豊かな人のほうが、何かと機会を獲得する確率か高くなるということでもある。
【感想】
◆今回は、1つ1つを短めにして、TIPSを多めにしてみました。実際、100もあると、どれを選ぶか迷うところ。
いずれも、読者の皆さんにとっても既知の内容である可能性は高いものの、いずれも大事なTIPSではないか、と。
とはいえ、自分自身が新人の頃に、これらを実践できていたかというと、かなり怪しいのですが。
◆参考までに、割愛したTIPSをいくつかご紹介。
●身を置く場所が変わるだけで、成長速度も変わる
●スマートな第三者より、泥まみれの当事者になれ
●リハーサルで本気になれなければ、本番でも本気にはなれない
●都合の悪いことほど、話をして直接伝えよ
●陳腐な独創性より、最上の模倣のほうが勝る
●近道ばかりを考えるな
本質的というか、あまり「ひねり」も入れずに、こんな感じのストレートなアドバイスが満載なわけです。
◆さて、こういった仕事術本で、著者が迷うであろうことの1つが、ジェネレーションギャップ。
本書の著者の田中さんは、すでに50代前半であり、今の新人とは30歳くらいの年齢差があります。
割愛したTIPSの中に「携帯電話やスマホは上司や顧客の前ではいじるな」というのがあって、それは私も同感なのですが、今の若い世代にはピンとくるのかどうか。
さらに、そのTIPSの解説には「講義や打ち合わせの場でノートパソコンでメモを取るのも、話し手からすると、かなり印象が悪い」という記述が。
今の若い方が、将来話し手側になった場合には、ひょっとしたら気にならないのかもしれませんが、現時点においては、一定年齢以上の方の前では控えた方が良いと思います。
◆なお本書は、書影に掲載されているように「日めくカレンダー方式」であり、普通なら1項目を見開きで展開するところ、「教え」の裏ページに解説がある、という構成になっています。
しかも各ページには、ご丁寧に切り取り線までがw
全ページ切り取って、本当の「日めくり」にすることも可能ですが、どちらかと言うと、ビビビと来た教えを切り取って、「壁に貼る」と良いかもしれません。
ちなみに私の実家のトイレには、相田みつをの日めくりが掛けてあって、座っていると結構読んじゃうんですよね、こういうのって。
ということは、本当に本書を日めくりにすると、教えが身に付く可能性が高まるのかも!?
全部実践したら、確かに「最強」になれそうです!
「最強の新人」と呼ばれるための1日60秒トレーニング (Nanaブックス)
はじめに
1st Phase 1日目~30日目 心構え編
2nd Phase 31日目~60日目 基本編
3rd Phase 61日目~90日目 応用編
4th Phase 91日目~100日目 成長編
おわりに
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【編集後記】
◆ホリエモンこと堀江貴文氏、久々の新刊が登場。刑務所なう。
512ページで1050円というのは、お買い得かもw
ご声援ありがとうございました!
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