2012年02月10日
【モテ】彼女が欲しい? よろしい、ならば『影響力の武器』だ!
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
【本の概要】
◆今日はふと思い立って「バレンタイン直前企画」をw当ブログでも何度かご紹介している名著、『影響力の武器』を「モテネタ」として読んでみようかと思った次第。
参考記事:【速報!】最強のビジネス本「影響力の武器」の[第二版]がいよいよ登場!!(2007年08月18日)
既に本書をお持ちの方も、まだ読んだことが無い方も、ご覧頂ければ幸いです。
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.返報性◆まずは、本書の中で挙げられている法則の中でも最初に挙げられている「返報性」の法則から。
このルールは、「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない」というものです。ですから、たとえば、ある女性が私たちに親切をしてくれたなら、お返しに何らかの親切を返さなくてはいけません。ある男性が自分に誕生日のプレゼントをくれたら、今度はその人の誕生日を覚えておいてプレゼントをすぺきです。(中略)ちなみに、その「恩恵」は必ずしも相手の望むものである必要はないとのこと。
この返報性のルールがあるために、親切や贈り物、招待などを受けると、そうした恩恵を与えてくれた人に対して将来お返しをせずにはいられない気持ちになるのです。
たとえば、アメリカ退役身障者軍人協会の報告によると、寄付を要請する普通の郵便の場合、応じてくれる人の割合は18%程度だそうです。しかし、頼まれてもいないちよっとしたギフト(個人の住所ラベル)を同封して郵送すると、成功率は2倍の35%にもなるのです。モテテク的な話だと、「クラブで飲み物を奢る」なんてのがメジャーなところかと。
実際本書でも、女性にとっては「一杯の飲み物をおごってくれただけでも、負債感が生まれるもの」と記されていますし。
とりあえずは、「女性に奢っておく」のは定番と言えるでしょうね。
■2.ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
◆これはセールス等でよく使われるテクニックです。
ある要求を私に受け入れさせたい、あなたがそう考えているとしましょう。この場合、私が承諾する可能性を高めるために、次のようなやり方を使うことができます。まず私が確実に拒否するような大きな要求を出します。私がそれを拒否した後、それよりも小さな、あなたがもともと受け人れて欲しいと思っていた要求を出すのです。あなたがこれらの要求を上手に組み合わせて出すことができれば、私は2番目の要求を私に対する譲歩だと考えて、今度は私が譲歩をする――つまり、2番目の要求を受け入れる――番だと考えるようになるはずです。本書では、著者のチャルディーニが、ボーイスカウトの少年から5ドルのボーイスカウト・サーカスのチケットを買うよう頼まれた話が掲載されています。
チャルディーニがそれを断ると、少年は「ならば」と1本1ドルのチョコバーを買うよう再度要請。
結局チャルディーニは2本買ってしまい、この「拒否したら譲歩」のテクニックを痛感するわけです。
◆なお、モテテクとしては、ナンパした際に、初めに「ムリ目な場所に誘って、拒否された後譲歩する」というものがあるかと。
こちらのビデオには「ナンパした際の誘う店の順番」が紹介されていましたので、お持ちの方はご確認ください。
草加大介 ナンパ塾 口説き検定講座 [DVD]
参考記事:【DVD】「草加大介 ナンパ塾 口説き検定講座」を買ってみました(2009年09月14日)
……って、記事の中でも『影響力の武器』について触れられていますねw
■3.フット・イン・ザ・ドア・テクニック
◆同じくセールス等ではお馴染みのテクニックがコレ。
「小さな要請から初めて、関連する大きな要請を最終的に承諾させる」というやり方です。
販売員の場合は、小さなものを買わせることから始めて、大きなものを購入させるという方法をとることになります。どんな小さな販売でも役に立ちます。その小さな販売の目的は利益を得ることではなく、コミットメントをさせることにあるからです。コミットメントをしてもらえば、そこから自然ともっと大きな購入でさえ期待することができるのです。まさしくこの本にあるように、「何もしないから」といって「ラブホに入る」ようなものですな。←ちょっと違うw
実録! 美女ナンパ突撃ルポ やってみたらこうだった (宝島SUGOI文庫)
参考記事:【モテ】女性を口説く7つのクロージングテクニック(2011年10月08日)
■4.ローボール・テクニック
◆このテクニックに関して、本書では車の販売店での事例が紹介されています。
例えば、下取り車に高い値がついて契約に飛びついた後、署名する直前にマネージャーが登場して「見積もりが間違いだった」として下げられてしまったとしても、いったん「契約する」と決めた後だと、心理的になかなか覆せないものですし。
さまざまな種類のローボール・テクニックがありますが、どれが使われても中身は同じことです。まず、喜んで買うという決定を誘い出すための有利な条件を提示します。そして、決定がなされてから契約が完了するまでの間に、もともとあった有利な購買条件を巧みに取り除いてしまいます。そのような状況のもとで、お客が車を買うとはまず考えられないように思えます。しかし、これがうまく行くのです。もちろん誰にでもという訳ではありませんが、多くのショー・ルームで重要な承諾誘導の方法となるくらいには十分効果をあげます。本書ではさらに「恋愛面」で、この「ローボール・テクニック」を用いた男の話が掲載されています。
たとえば、私の近所に住むティムなどはローボール・テクニックの真の愛好家です。思い出してください。酒をやめる、本当に結婚すると約束して、ガールフレンドのセーラに、目前に迫った別の男性との結婚を取りやめさせ、元のサヤに収まったあの男です。ティムを選ぷという決定の後、ティムが約束を守らなかったにももかかわらず、セーラは前よりもずっとティムに夢中になりました。「前には気づかなかったティムの良い面がみんな見えるようになった」、彼女はそう言っています。どう見てもこのティムって「だめんず」のようですが、一応そういう使い方もある、ということで。
皆さまにおかれましては、くれぐれも「女性を騙す」ことには用いられませんように。
■5.類似性
◆こちらは、セールスはもちろん、コミュニケーションテクニックとしても有名ですね。
要は相手と「似ている部分」「共通点」を提示するということです。
私たちは自分に似ている人を好みます。この事実は、意見やパーソナリティ特性、経歴、ライフスタイルなど、どのような領域の類似性においても当てはまるようです。したがって、私たちから好意を獲得し、自分に従わせようとする人は、似ている部分をさまざまな方法で示すことによってその目的を達底することができます。ちなみに実際に話をしなくとも、「服装」ならば一目瞭然。
モテテク的に言うなら、例えば「ギャル」を狙うなら「ギャル男」風に、「キャリア系」を狙うなら「エグゼクティブ系」の恰好をした方が確率としては良くなるハズです。
■6.ランチョン・テクニック
◆これは1930年代に、著名な心理学者であるグレゴリー・ラズランによって明らかにされたテクニックです。
彼は「ランチョン・テクニック」と名づけたテクニックを使うことによって、被験者が食事中に関わりのあった人や物をより好きになることを明らかにしました。私たちに最も関係のある例では、被験者が以前に評定したいくつかの政冶的意見が再び同じ被験者に提示されました。すべての政治的意見が提示された実験終了時点で、ラズランは被験者がそのなかの少数の政治的意見に対してだけ好意的になっていることを見出しました。それらの意見は、食事の最中に提示されたものだったのです。ここまでは「食事をしながらだと好意的な印象を持つ」で済んでしまうのですが、さらに続きが。
このような好意度の変化は無意識に起こっているものと思われます。というのも、被験者は食事中にどの政治的意見が提示されたのか思い出せなかったからです。つまり、「好意的になった」のは「意識したもの」ではなくて「無意識のうちに」行われたものであるということ。
モテテク的には、「美味しい食事」を一緒にして、相手に好意を抱いてもらった場合に、その行為を抱いた理由が「食事のせいだとは意識してない」ということなんですね。
東京いい店やれる店
これはやはり、「何とか食事にまでは」辿り着く必要がありそうです。
【まとめ】
◆そもそも『影響力の武器』で取り上げられている実例である「セールス」や「宗教の勧誘」の手法については、「恋愛」に通じるところが多いです。「なるほど、それならビジネス書を読んで恋愛メルマガ出せるんじゃね?」ということで、ホントにメルマガを出していたことがあった自分w
【モテ】ファイル整理していたら、恋愛系メルマガの原稿が出てきたでござるの巻(2009年02月06日)
……って、この号では上記の「ランチョン・テクニック」を取り上げてますねw
当時、ブログではモテ本自体扱っていなかったのに、今では「立派な柱」となってしまいましたが。
◆また、今回は割愛したネタの中にも、興味深いものが多々。
面白いところでは、「人は相手の肩書によって身長の知覚に歪みが生ずる」なんてものもあります。
たとえば、オーストラリアの大学生5クラスを対象にして行われた実験では、英国のケンブリッジ大学からの来客ということにして、ある男性が学生たちに紹介されました。ただし、ケンブリッジでの彼の地位は、クラスごとにわざと変えて伝えられました。あるクラスでは学生として紹介され、2番目のクラスでは実験助手、その他のクラスでは、それぞれ講師、准教授、教授として紹介されました。彼が部屋を出て行った後、各クラスの学生は彼の身長を推測するように言われました。その結果、地位が上がるごとに同じ人物の身長が平均約1.5センチずつ高く知覚されることが明らかになりました。ですから、「教授」の場合には「学生」の場合より6センチも高いと知覚されていたことになります。他の研究では、選挙で勝利した政治家は、選挙前よりも選挙後の方が身長を高く見積もられることがわかっています。身長が低めの方は、「肩書き」を目指すといいのかも。
まぁ、モテテク的にも、身長関係なく「肩書き」があった方が確かにモテるとは思いますが。
◆本書の第1版は3000円を超える値段であったため、その存在を知った当時の私は、すぐには手が伸びませんでした。
その後色々な方のレビューを読み、購入を決意。
読んだ後には、3000円はおろか「3〜5万円出しても惜しくない」と思うようになりました。
さらには、この本の第2版をいくつかの媒体やサイト、キャンペーン等で推薦させて頂いたという。
このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011
参考記事:【決定!】『このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011』:マインドマップ的読書感想文(2011年04月26日)
ぶっちゃけ、まだお読みでない方は、当ブログでご紹介した他の本を読まれる前に、まずこちらから手をつけて頂きたいな、と思うワタクシ。
最強のビジネス書は恋愛にも効きます!
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
第1章 影響力の武器
第2章 返報性-昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが・・・・・・
第3章 コミットメントと一貫性-心に住む小鬼
第4章 社会的証明-真実は私たちに
第5章 好意-優しい泥棒
第6章 権威-導かれる服従
第7章 希少性-わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力-自動化された時代の原始的な承諾
【関連記事】
【速報!】最強のビジネス本「影響力の武器」の[第二版]がいよいよ登場!!(2007年08月18日)★「影響力の武器」 (ロバート・B・チャルディーニ (著))について(2005年12月01日)
【スゴ本】「影響力の武器 実践編」がやっぱりスゴかった件(2009年06月10日)
絶対に失敗しない『口説きの心理テクニック100』マニュアル(2010年09月05日)
【モテ】「ホムンクルスの目」石井裕之(2007年10月15日)
【編集後記】
◆最近出たこちらの本にも、「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」が紹介されているようです。人の心を自由に操る技術 ザ・メンタリズム(DVD付き)
「DVD付き」というのがミソなのかも。
ご声援ありがとうございました!
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この記事へのコメント
モテに活用だ
Posted by ふぁん at 2012年02月13日 21:55
>ふぁんさん
コメントありがとうございます。
いや、ホント活用できると思いますよ、コレ。
お試しアレ!
コメントありがとうございます。
いや、ホント活用できると思いますよ、コレ。
お試しアレ!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年02月14日 04:34
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