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2012年02月06日

【継続!】『意志が弱い人のための 勉強を続ける技術』内藤勝浩


意志が弱い人のための 勉強を続ける技術
意志が弱い人のための 勉強を続ける技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、勉強本というより、タイトル通り「勉強を続ける技術」に関するご本。

しかも「意志が弱い人のため」と銘打っているだけあって、敷居も結構低かったですw

アマゾンの内容紹介から。
“やる気”が続かなくても、“行動”を継続させることができないか? 44歳のときに銀行を退職して公認会計士の勉強を開始し、46歳で合格した著者が35歳から実践している「継続の法則」とは。

必ずしも、公認会計士試験の必勝法ではないかもしれませんが、逆に他の勉強に活用できそうなやり方でした!


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【ポイント】

■1.「どうせ」「今さら」は禁句!
「どうせ」「今さら」ということを思わない、考えない、言わないように心掛けてください。

 仮に、頭に浮かんだとしても、意識して、行動に移してみてください。
 たとえば、仕事が忙しく帰宅して5分間程度しか勉強できないようなとき、「どうせ」「今さら」と考えずに、5分間でもいいから勉強してみるのです。
 また、試験の前日、勉強不足だったとしても、「どうせ」「今さら」と考えずに、残された時間の範囲で勉強してみるのです。 
 本当に、「どうせ」ダメか、本当に、「今さら」意味がないか。行動してみると意外と成果が見えてくるものです。


■2.365日継続記録表を作成する
 最初から難しいことはできません。まずは、小さなことでも構わないので、365日継続記録表を作成し、それを見て反省・工夫して、成果を確認する。これを継続することを目指します。
 最初は実行できなくて、365日継続記録表が真っ白な状態でも構いません。とにかく、365日継続記録表を作成し、それを見て反省・工夫する。つまり、考える。これを毎日繰り返します。そして、成果を確認するのです。


■3.自分を責めすぎない
 成果を確認する際には、自分を責め過ぎないようにすることがポイントです。
「これではダメだ。何とかしなければいけない」という思いはいいのですが、「何てダメな奴なんだ。情けない。結局何をしてもダメなんだ」とは思わないことです。
 始めて最初のころに365日継続記録表に空白が目立つようでも気にしないで、継続項目の実施、365日継続記録表の記入、反省・工夫、成果の確認を繰り返してください。そのうちに自分の中で何かが変わってきます。


■4.失敗しても得られるものはゼロではない
 過去に努力を継続したが目的を達することができなかった。そういう人もきっといるはずです。
 しかし、過去に努力を継続したが目的を達することができなかったという人でも、自分が望んだ目標が達成できなかったというだけで、何ら成果か得られなかったということではないはずです。(中略)

 過去に失敗したからといって、将来も失敗するとは限りません。それならば、努力を継続すべきです。再度同じことに挑戦するか、別の道に進むかです。


■5.「超」長期的な視点で考える
 あなたは、「もし死ぬまで続けたら……自分はどうなるだろうか」と考えたことがありますか。(中略)

「もし死ぬまで毎日腕立て伏せを30回ずつ続けたら、健康で天寿を全うできるかもしれない。それじゃあ気楽に始めてみるか」というような考え方です。死ぬまで続けなくても、半年か1年で変化が起きてきます。そこでまた考えるのです。「ついでに、死ぬまで腹筋運動と背筋運動を毎日30回ずつ続けたら、どうなるだろうか」と。
 簡単な継続項目ができれば次々と継続項目を広げていくことができます。試してみてください。


■6.分割してコツコツ続ける
 今日できることは今日やる。先延ばししない。この考え方は、よく言われることで本などでも目にしますし、多くの人が何らかの形で聞いたことがあると思います。しかし、「継続の法則」の考え方では、「今日できることを今日すべてやらない」となります。
もっと正確にいうと、一日でやろうと思えばできることでも、分割して数日間で実行するということです。
 要は、「やり過ぎない」ということです。


■7.過去の自分と比較する
今の自分から、なりたい自分へ向かう階段をイメージしてみてください。階段の段数は多いかもしれませんが、一段一段なら努力すれば何とか上れそうに感じませんか。(中略)

 何回も滑り落ちたり、休憩したりしていると、いつまでたっても自分の理想や目標にたどり着けないかもしれません。それでも、自分が全く何も得られなかったということはないはずです。
 そんなときは、最初に正当な努力を始めたときの自分と比較して、自分かどう変わったかを評価してみるのです。
 理想や目標との比較、他人との比較ではなく、過去の自分と今の自分を比較してみるのです。おそらく、何らかの成長があるはずです。


【感想】

◆一応当エントリは、カテゴリとしては勉強本に入れてありますが、具体的な勉強法について、本書ではほとんど触れられておりません。

厳密には、第8章の「46歳で公認会計士試験に合格した私の勉強法」がそれに該当するものの、ほんの16ページに過ぎず、かつ、そこでは主に、内藤さんが参考にしていたこの本の記憶術が紹介されているという。

一発逆転!ワタナベ式記憶術
一発逆転!ワタナベ式記憶術

この本、勉強本好きの間ではかなり有名な、古典的な名作の1つなので、ご存知の方も多いかと。

内藤さんが受験されたのは公認会計士試験なので、本書でも実際に、その出題内容を用いて「基礎結合法」「図形法」「小物語法」といった記憶術が掲載されています。


◆ただし、本書のキモは、あくまでも「継続する技術」。

特に「意志が弱い人」を自認する内藤さんが、そのために心がけていた「30の考え方」と「15の方法」が本書には収録されています。

中でも最も効果があったと思われるのが、上記ポイントでも触れられている「365日継続記録表」

これは、「心」(反省、工夫等)、「知(技)」(勉強項目)、「体」(運動、体重等)、「関」(家族・友人)、「財」(投資・節約)の5項目について、毎日記録し、反省等するものです。



具体的な記入方法等についても、本書にてご確認を。


◆他にも『「どうせ」「今さら」を言わない』『失敗しても得られるものはゼロではない』というのは、大事なことだと思います。

もっとも、本書では様々なことに「期限を設けてない」のがちょっと気になるワタクシ。

一般的に資格試験等を受験する場合には、まず試験の受験日があって、そこから逆算していつまでに何をやるかを考えるモノですが、本書の場合、そういう風には考えず、「現状から少しずつでも積み上げる」スタイルをとっています。

もちろん『「超」長期的な視点で考える』のもアリですけど、こういう勉強法は資格試験ではなくて、むしろ英語とか、生涯学習向けのような気が……。


◆とはいえ、公認会計士試験以上に、私の受けた税理士試験は長丁場でしたし、実際、私の周りでも途中で脱落せざるをえない人は多かったです。

それが経済的な理由等なら別ですが、「心が折れて」受験を断念してしまったような場合ですと、本書にあるような「続ける技術」を実践していれば、また違っていたのではないか、と。

たとえ、どんなに勉強法や記憶術を知っていても、「やめてしまったらオシマイ」ですから、長期戦で何かに挑む方なら読んでおく価値はあるハズ。

後は「期限から逆算する」視点を付け加えれば宜しいと思います。


         ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
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    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
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   ゙、ゝ)       `''''ツ_  _;`ー‐'゙:::::l{   あきらめたら
.    ヽ.__     ,ィnmmm、   .:::|!   そこで試合終了ですよ・・・・
  ,.ィ'´ト.´     ´`"`"`゙″ .::::;'
イ´::ノ|::::l \         "'   :::/
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意志が弱い人のための 勉強を続ける技術
意志が弱い人のための 勉強を続ける技術
第1章 “やる気”を継続させなくても、“行動”を継続させることができないか?
第2章 なぜ、「考え方」が必要か?
第3章 意志が弱かった過去との決別
第4章 継続させるしくみを作る
第5章 最初の一歩を踏み出すために
第6章 生活の中に、さりげなく取り入れる
第7章 大きな目標に挑戦するとき
第8章 46歳で公認会計士試験に合格した私の勉強法
第9章 努力を継続することの意味とは


【関連記事】

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【強力!】「必ず合格する“成川式”勉強法!」成川豊彦(2008年02月15日)

【資格取得!】「難関資格が働きながらラクラク取れる勉強法」福田 稔(2009年07月23日)


【編集後記】

◆星海社新書から、また面白そうな本が。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

ブロガーである私としても参考になりそうです!


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